したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

規制中の怖い話スレ

897毒男 ◆B.DOLL/gBI:2018/12/29(土) 22:33:24
昔に聞いた話。というか言い伝えみたいな。
結構有名なんで皆知ってるかも。

昔、越前の国(福井県)の福井の城下町を一人のお婆さんが提灯を持って歩いていた。

お婆さんは昔奉公していた侍の家に久しぶりに行った帰り道だった。
月の無い晩で、人っ子一人通らない城下町を一人で歩いていたそうだ。
北の国の春は遅く、寒さからお婆さんは襟をかき合わせた。

そのときだった。
お婆さんは九十九橋辺りで青白い松明の火のようなものを見た。
その火はどんどん灯ってゆき、とうとう橋いっぱいの青白い火になった。
動かない火や、動き回る火など色々あった。
お婆さんはビックリして、その火を見つめていた。

突然、その火がパッと消えて辺りは元の通りの闇に戻った。
そして、その暗闇の中を白い霧のように橋の上から流れて来るものがある。
しかしそれは霧ではなく『人』だった。
白い鎧をつけ、白い弓等を持ち、取り分け大きく見えるのが馬に乗った武者だ。
白いのぼり旗を靡かせ、粛々と進んでいる…。
唯、その行列には首が無い…。人にも。馬にも。
首なし行列はお婆さんの居る方向に向かってやって来るのだ!

お婆さんは、冷水を桶一杯にかけられたようにゾッとした。
あぁ…迂闊だった。
今夜は四月の二十四日と言う恐ろしい日であったと気がついた。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板