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規制中の怖い話スレ

767毒男 ◆B.DOLL/gBI:2018/08/16(木) 00:20:31
夢の中でも俺は布団に寝ていた。
すると、ガチャッ、と玄関のドアが開く音がして、誰かが足音を立てながら入ってきた。
そいつは何か重そうな物をズルズル引きづりながら、俺の寝ている部屋に向かってゆっくり歩いてくる。
俺は今までにない恐怖感を感じた。

いつも夢に出てくる刃物男だと直感した。
ヤツがいつも持ってる出刃包丁のような刃物を鮮明に思い出した。
俺は布団をめくろうと手を動かしかけたが、いつの間にか金縛り状態になっていて動けない。
その瞬間、この夢の結末を想像した。
ヤツの包丁が布団ごと俺の腹をゆっくりと刺し貫く場面だ。
ズルズルと何かを引きづる音は、俺の部屋の前で止まり、ドアがゆっくりと開いた。

右手に包丁。
左手には焼けた人間のような黒い塊。
そして喪服を着た笑顔のその男は、コンビニの店長だった。

俺は泣き出してしまった。
悲鳴をあげようとしても声も出ず、体は布団から抜け出せないままだ。
店長は笑顔のまま左手に引きづっていた物を床に放ると、寝ている俺に包丁を向けて飛び掛ってきた。

そこで俺は汗びっしょりで目を覚ました。
もうバイトを辞めるのも仕方がないか、とすら思い始めていた。
その日の夜の勤務が終わり、俺はそのまま事務所で朝方に来るはずの店長を待っていた。

店長より先に、同じ朝方勤務の例の女の子が来ていたが、今日でここを辞めるという。
理由を聞いた時は、ここより条件の良いバイトがあったから、と誤魔化してはいたが夢の話を匂わすと表情が変わった。
お互いの夢の内容を確認しあった時には、彼女は手が震えるくらいに動揺していた。

俺はそのまま店長を待ってバイトを辞めた。
丁度その時間帯を希望していた新人がいるらしく、あまり迷惑は掛からなかったみたいで、安心する反面、俺は店長の顔をロクに見る事が出来なかった。
朝勤の女の子もその日限りで他の職に移ったらしい。

俺はその日以来夢は見なくなった。
結局、原因は今でもわからない。
ただ、事務所で店長を待っていた時に、彼女と一緒に働いていた30代のベテラン女性に店長の事を聞いてみた。
店長は性格が良くて客受けもいい人だが、前科持ちという噂があるらしい、と。




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