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規制中の怖い話スレ

686毒男 ◆B.DOLL/gBI:2018/07/09(月) 01:33:15
ところが、家に入ると、
「ウッ!」
という胸が押しつぶされる感じに襲われたらしい。

「知人に引きつられて中に入ると、その母親が待ってたわけよ。当然だけどね。父親は仕事を休んだらしく、少年が寝ているベッドの前で正座してたわ。」
「で、挨拶して、『みちかです』と自己紹介したわけ。その時ちょっとピンと来たんだけどさ。ま、やりながしたの。」
何を?と聞く前に彼女は続けた。
「それで、いよいよ少年とご対面。案の定、何か黒っぽい服を来た人が少年の胸に乗っかっているのね。」
「その時丁度父親はトイレに行くって下へ行ったのよ。変でしょ、これから除霊をするってのに。」
確かに変だ。
「で、よ〜くその霊の顔を見たらさ…なんとその父親の顔してるじゃない!」
「予感はしてたけど、本当にびっくりしたわ。で、母親にちょっと事情を聞いたらさ、どうやら、その子は母親の連れ子らしいのね。『はは〜ん。そういうわけか』って思ったの。」
「その母親は3年前にその父親と知り会って、再婚したんだって。で、2年前から胸が苦しくなったってことは、どうやら父親がその子を疎ましく思ったみたいね。」
なるほど。
「でも困ったことにさ、生霊ってのは私もその時初めてで、除霊したことないのよ。故人の霊なら問題ないんだけど。生きている場合はねえ。で、どうしようか考えてたらさ…」

「なんとその父親の生霊が突然っ!私の方すっごい形相で睨んで、私の胸を両手でこうぐ〜って、押しつぶすようにし始めたのよ!」
「私、もう『うっ、うっ!』ってなって息できなくなって。苦しみながら『外だして、外だして!』って知人に言ったの。」
「で、連れ出して貰って、玄関出たらすぐ息できるようになって。」
「それで結局除霊はどうしたんですか?」
「諦めた。」
「えっ?」
「だって、父親が原因だなんて言えないし。言ったら家庭崩壊だよ?そりゃ息子はよくなるかもしれないけど。」
「そのままにしといたんですか?」
「ん。あの父親による思念も、いつも強いわけじゃないから、そのうちね。無くなるでしょ。なんかで。」
「いいかげんだな〜。」
「だって、別に大金もらってやってるわけでもないし。壷売ってるわけでもないしさ。笑」
「ま、それは冗談として。生霊はね、取り扱いを間違えると本当に大変なことになる。当たり前だけどね、死んだ人よりね、生きている人のほうが思いが強いんだよ。」
その後、その少年の話を聞いたが、結局あの夫婦は離婚したとのこと。
それ以来少年は胸の痛みが消えたそうだ。
でもあの時一番怖かったのは、みちかさんの話の最後の部分だった。

「知人が私を外に連れ出そうとした時、知人は、居間で父親を見たらしいんだけど…。」
「正座して両目見開いてこっちをが〜って見てたって。机で右拳を震わせながらね。すごい顔してたって。」
「それ聞いて、生半可な霊よりぞ〜っとしたわ。」




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