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規制中の怖い話スレ

58毒男:2017/04/17(月) 00:09:53
夜中に目が覚めると、留守番電話にメッセージが残っていました。
再生すると、なんというか、雑音がいっぱい入ったスピーカ・ホンのような状態で、私の大学時代のことをぶつぶついっているようでした。
「誰?」
「女?」
「サークルのこと?」
そんなことを思いつつ必死で心当たりを探っていると電話のベルが突然鳴りました。N君からです。

「Tさんが自殺した。裁断機で左手首を切り落としたらしい」

最初は何のことかさっぱりわかりませんでした。
「そのことで話がある。明日会えないか?」
いつになく真剣だったので、思わず承諾してしまいました。

翌日、N君の下宿にK君と私が集まりました。
N君が私に便箋を差し出し、
「読め」
と言いました。
そこには紛れもなくTさんの筆跡で、自分は私に捨てられたこと、自分のことでNとKが争っていること、自分は早く結婚したいこと…
およそ事実とはかけ離れたことが書き綴られていました。
K君にも同じような手紙が来ていたのですが、N君は別のところを指差して、
「ここを見ろ」
とぶっきらぼうに言いました。

自殺があった日が7月2日、手紙の消印が5日…

私は、彼女の死後、両親が投函されていない封筒を見て投函したのだろうと言いました。
そういいながら私はあることに気がついたのです。
留守番電話のメッセージタイムスタンプは4日になっていました。
そのことを話そうとした瞬間、N君が
「誰?」
と叫びました。
玄関のドアがカリカリとなってます。
誰かが引っかいているような…そしてドアがガタガタと揺さぶられ、こじ開けられようとしています。

ギッ

少しあいたドアの隙間に見えたのは、手首までしかない女性の左手でした。

その瞬間、恥ずかしながら私は気絶してしまいました。
気が付くと、N君が
「第二春日ビル、第二春日ビル…」
とぶつぶつつぶやいていました。




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