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代理投下スレ

333名無しさん:2015/09/22(火) 09:48:32 ID:.F09YGbI
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カムイが白夜家にお世話になるようになってから数週間後…
エリンシア「カムイちゃん、白夜家に行ってからお行儀が良くなりましたね。ほら、七五三のお写真なんて
こんなに綺麗なお着物を着せていただいて…ちょっと羨ましいわ」
ミカヤ「思い出の1ページがこんなに…ああ、父さん母さん見てる?あんなにあどけなかったカムイが、今やこんなに淑やかな女の子に成長して…」
シグルド「淑やか……淑やかなぁ」
ミカヤ「どうしたのよシグルド。何か言いたげね」
シグルド「これ、なんだか分かる?」
ミカヤ「黄金の刀?……!もしかしてこの形状って夜刀神!?」
シグルド「聞いた話では、カムイは白夜家においての兄さんに刀の研ぎ方を習って実践したそうなんだが…」
カムイ「シグルドにいさんっ!」
シグルド「ん?……あ、ああ…なんだい、カムイ…」
カムイ「これ、にいさんにあげる!」
シグルド「紐…?鉢巻か何かか?」
カムイ「これ、おフンドシっていうんだって!なつはすずしいからリョウマにいさんがおまえのにいさんにどうだってかってくれたの!えっと…これをこうやって…」
シグルド「や、や、やめなさいカムイ!」
両親と長兄、長女の勧めで白夜家に
世話になるようになったカムイ。
白夜兄弟との出会いや白夜家に纏わる風習や文化にも触れ、心身共に少し大人になった彼女でもあったが、
リョウマやヒノカの影響もあってか、刀や薙刀を振り回しては壁に穴を空けしょっちゅうクロム共々怒られたり、感極まって竜に化身して兄弟達に全力で止められたりとまぁ、見事なお転婆娘になりつつあった。

ミカヤ「元気なのは嬉しいけれど、あのお転婆っぷりは困り物ね」
シグルド「はは、いいじゃないか。少しぐらいお転婆が過ぎたって。元気に育ってくれる事以外に望む事があるかい?姉上」
ミカヤ「シグルドには話してなかったかしら?あの子は……」
カムイが初めて我が家にやってきた時の事を彼女は思い出混じりに語り出す。
他兄弟達より遥かに小さな姿で兄弟家に送られてきたカムイ。が、ミカヤが気に留めたのはそれだけではない。
常人と異なる、長く伸びた耳。
それはカムイが竜の濃い血を受け継ぐ者だという確かな証でもあった。
ミカヤ「私が長命な素質を受け継いだように、あの子には竜の素質を…。今はああやって、無邪気に剣を振るっているけど…いつか、敵意を感じて剣を取るようになったらあの子……本当に己が感情のままに竜に化身して取り返しのつかない事になってしまうのではないかと…」
シグルド「……」
ミカヤ「気にし過ぎなのは分かってる。でも、竜の本能をなるだけ刺激しないように見守ってあげるのも保護者としての私達の責任の一つだから…」

カムイ「えっ?あたらしいおうちにおひっこし?やだよぅ。カムイ、せっかくリョウマにいさんたちとなかよくなれたのに?」
シグルド「気持ちは分かるが、我儘を言ってはダメだよカムイ。これは父上と母上と、それから姉上と。みんなで決めた事なんだ。大丈夫、今度のお家も暗夜家といって白夜家のご家族のような優しい人達ばかりなんだよ」

(白夜家とは昔から犬猿の仲らしいのだが…)

多少のもどかしさはあったが、こうしてカムイは暗夜家に預け入れられる事となった。

そして、待望の新しい家族との面会の日……

続く……?


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