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代理投下スレ

1名無しさん:2010/06/15(火) 00:00:43
「この流れに乗りたいけど規制中だよこの野郎」
「いいネタ思いついたけど、この規制は何時まで続くんだ?」って人たちのネタを、
本スレに書き込める人が代わりに投下してあげようというスレ

2名無しさん:2010/06/15(火) 00:20:10
乙です! ありがてえ……
というわけで早速投下してみます
随分前に少しだけ見たエリニノという言葉が気になったので。

3エリウッドの花嫁さん1:2010/06/15(火) 00:21:17
エフラム「おはよう」

エリウッド「やあ、おはようエフラム」
エイリーク「おはようございます、兄上」
アイク「……早く座ってくれ」
マルス「おはようエフラム兄さん」
ヘクトル「よう、遅かったな」
エリンシア「おはよう、エフラムちゃん」
ミカヤ「おはよう。席に着きなさいね、準備は出来てるから」
リーフ「ああ、お腹空いたよ……」
ニノ「あたしもー」
セリス「エフラム兄さんが最後だね」
ロイ「これで全員揃ったし、みんなで朝食タイムだ」
リン「やれやれ、ようやくね」
エフラム「……?」
セリカ「どうしたの、エフラム兄さん?」
アルム「座らないのかい?」
シグルド「呆けた顔をして、どうした?」

エフラム「……」
エフラム「家族、増えたか?」

4エリウッドの花嫁さん1:2010/06/15(火) 00:22:01
ロイ「増えたって……」
リーフ「ミカヤ姉さんにシグルド兄さん、エリンシア姉さんにアイク兄さん」
マルス「ヘクトル兄さんにエリウッド兄さん、エフラム兄さんエイリーク姉さん、そして最近太ましいリン姉」
リン「言いたいことはそれだけかしら」
マルス「嘘ですゴメンなさい」
アルム「後はセリス兄さんマルス兄さんリーフ兄さん、僕とセリカとロイ」
ロイ「そして最後にエリウッド兄さんの嫁のニノさんでしょ?」
エフラム「いや待ていつの間にそんなことになっているんだ」
エリウッド「やだなあエフラム。この結婚に一番賛成してくれたのは君じゃないか」
ニノ「うん、そうだよ。エフラム兄ちゃんの協力がなかったら、あたしたち結婚できなかったじゃない」
エフラム「身に覚えがない……」
ヘクトル「お前寝ぼけてるのか?」
シグルド「何にせよ失礼だぞ、エフラム。もう彼女は立派に我ら家族の一員なのだからな」
エリンシア「料理のお手伝いもして貰いましたわ」
ニノ「えへへ、早くエリウッド様に愛妻弁当作って上げたいからね」
エリウッド「はは、ありがとうニノ」
ニノ「エリウッド様……」
エフラム「……」
リン「エフラム兄さん、顔が険しいわよ」
マルス「ああ、あれですか。自分の目の前で幼女が他の家族といちゃついているのが腹立たしいと」
ロイ「十四歳は幼女違うよ」
エフラム「確かに……違う。ではなくて、いや、なんでもいい……。早く食べよう」
アイク「……待ちくたびれたぞ……」
ミカヤ「それじゃ、今日の音頭はニノちゃんに取って貰おうかしら」
ニノ「あたし? ……ちょっと緊張しちゃうなあ」
エリウッド「大丈夫だよニノ。僕がついている。君のことは、僕がずっと守るから」
ニノ「あ……エリウッド様……」
エイリーク「微笑ましいですね」
セリス「まさにお似合いって感じだよね」
アルム「僕たちもああなりたいものだねセリカ」
セリカ「私たちならきっと出来るわアルム……」
シグルド「……お兄さん許しませんよ」
ヘクトル「だーっ! もう良いから早くしてくれ! 腹が減って死ぬ!」
ロイ「アイク兄さんの顔から生気が無くなってきてるしね」
ニノ「あ、ごめんなさいっ! じゃあ、いただきますっ!」
全員「いただきまーす!」

5エリウッドの花嫁さん3:2010/06/15(火) 00:23:12
ミカヤ「それにしても兄弟の中でエリウッドが一番早く結婚するとはね」
エリウッド「ミカヤ姉さん、その話はもう……」
シグルド「兄として素直に弟の幸せを祝福するぞ、エリウッド。それに君もだニノ。エリウッドをよろしくな」
リン「ほんと。おめでとう、エリウッド、ニノ」
ニノ「お二人とも、ありがとうございます。……あたし、エリウッド様に恥じないお嫁さんになります」
エリンシア「その意気ですわ、ニノちゃん」
セリス「ところでやっぱり僕たちからしたらニノ姉さんって事になるのかな」
リーフ「ニノ『姉さん』……。自分よりも年下の幼妻(幼すぎる気もするけど)でありながらその実おねいさん属性も持ち合わせているだなんて……!」ブバァァッ
マルス「うわっ、リーフ、僕の朝食に鼻血をかけないでくれよ!」
ロイ「本当にリーフ兄さんは何でも興奮できるなあ」
エフラム(……何故他の誰も違和感を感じないんだ?)
ニノ「……あ、エフラム兄ちゃん、その炒り卵」
エフラム「ん、ああ……、これがどうかしたのか……?」
ニノ「それ、あたしが作ったんだけど……、どう、ですか?」(上目遣い
エフラム「ぐ……、ああ、いや、まだ、食べていない。今から食べよう……」
ヘクトル(緊張してんな)
セリカ(無理もないわね……)
アルム(あんなに純粋無垢な瞳で見られたら、ね)
エフラム「……ふむ……、少し甘い気もするが、それでも美味しいぞ」
ニノ「ほんとっ!? やったあっ!」
エリウッド「はは、よかったねニノ」
ニノ「うん! あ、エリウッド様にはあれやってあげる」
エリウッド「あれ?」
ニノ「はい、『あーん』」
エリウッド「に、ニノ! 流石に恥ずかしいよ、みんなの前で! 君もそうだろう?」
ニノ「あたし、エリウッド様が喜んでくれるんだったら何でもするよ? ……あ、嬉しく、無かったかな」
エリウッド「いや! そんなことはないよニノ! ……そうだ、僕らは夫婦なんだな。思う存分夫婦らしくしよう」
ニノ「エリウッド様……! 嬉しい!」
エフラム(……絶対におかしい。何故皆この異常さ加減に気がつかない?)

6エリウッドの花嫁さん4:2010/06/15(火) 00:24:04
アイク(むしゃむしゃ)
ミカヤ「うーん、青春ね」
シグルド「私もディアドラと……」
エリンシア「素敵な夫婦ですわね」
ヘクトル「朝から見せつけてくれるぜ」
エイリーク「ですが、あのエリウッドの幸せそうな顔……」
リン「ニノと一緒の時は、いつもより輝いてるわね」
セリス「僕もあんな風にお似合いの人を見つけられるかな」
リーフ「……ニノ姉さん……ニノお姉さん……うふふ」
マルス「リーフ、怖いよ。……だけどまあ、幸せそうで何よりだね」
アルム「これは、僕らも負けてられないねセリカ」
セリカ「ええ、そうね……。でも、あの二人のラブラブっぷりにくらくらするわ……」
ロイ「僕も……。新婚ムードに酔いそうだよ」
エフラム(……そもそもエリウッドはニノと何か接点はあったろうか)


かくしてエフラムの心の内に疑問を残したまま、エリウッドとニノの新婚二人の惚気メインの朝食は終わった。


ミカヤ「それじゃあ、少し出かけてくるわね」
シグルド「私も、出かけてこよう」
ニノ「あ、いってらっしゃい! 玄関まで送るね」パタパタ
ミカヤ「……ああ、なんて良い子なのかしら……」
シグルド「ウチにはもったいないくらいの出来た子だな」
ニノ「そ、そんな……、あたしなんてまだまだで」
ミカヤ「謙遜しないの。あなたは立派な、素晴らしい子よ」
シグルド「自分に誇りを持つと良い。それじゃあ行ってくる」

エフラム「……」



エリンシア「やっぱり家族が多いと洗い物も大変ですわね」
セリス「そうだね」
ニノ「あ、あたし手伝うよ」
エリンシア「あらあら、ニノちゃんはエリウッドちゃんの側にいてくれていいんですのよ?」
セリス「うん、新婚さんなんだから」
ニノ「ううん、確かにエリウッド様の側にはいたいけど、ちゃんと家族のお仕事をしたらにするって決めてるから」
エリンシア「ふふ、それじゃあお手伝い、頼んじゃおうかしら」
ニノ「任せて!」

エフラム「……」

7エリウッドの花嫁さん5:2010/06/15(火) 00:25:07


アイク「ヘクトル、鍛錬につき合ってくれ」
ヘクトル「おうよ。エフラムは……、何かまだ気が抜けてるな」
アイク「二対一で相手しようと思っていたのだが」
ニノ「あ、それならあたし、魔法で相手しようか、アイク兄ちゃん」
アイク「魔法か……」
ニノ「ウルスラさんに教わったサンダーストームとかフィンブルとか……」
ヘクトル「へえ、良いじゃねえか。兄貴、俺とニノで今日こそアンタを倒すぜ」
アイク「ふ、良いだろう。魔道士相手というのも良い。来い、ニノ!」
ニノ「うん、行くよ!」
ヘクトル「ニノ、前には出るなよ!」
ニノ「わかってる!」

エフラム「……」



マルス「あ、ニノ姉さん」
ニノ「マルスくん……」
マルス「あの、ちょっと良いですかね」
ニノ「どうしたの?」
マルス「いやあ、ニノ姉さんって元は黒い牙の一員でしょう? 僕、前々から黒い牙のみなさんとお知り合いになりたくて」
ニノ「そうなの? うん、友達が増えたらライナス兄ちゃんきっと喜ぶよ!」
マルス「ニノ姉さんから、僕のこと紹介して貰えませんか」
ニノ「うん、するよ! 大事な義弟の頼みだもんね」
マルス(黒い牙への繋がりゲット。エリウッド兄さんは最高の相手を選んでくれましたよ)
リーフ「……ニノ姉さん……姉さん……おねいさん……」ブバァァァ
ニノ「って、リーフくん大丈夫!?」
リーフ「あ、なんて優しい……おねいさん」ガクッ

エフラム「……」

8エリウッドの花嫁さん6:2010/06/15(火) 00:26:50


エイリーク「ニノさん……」
ニノ「エイリークさん?」
エイリーク「……あなたは、仲間ですね」ガシッ
ニノ「え、あの……?」
エイリーク「いえ、何も言わなくても私には全てわかります。あなたは同志……」
エイリーク「共に、戦っていきましょう。協力は惜しみません……、何故なら仲間だから」
ニノ「よ、よくわからないけど……、よろしくね……?」
エイリーク「ええ!」

エフラム「……」



エフラム「なんだ……良い娘じゃないか」
エフラム「まったく、こんな事で悩んでいた俺は馬鹿だな」
エフラム「素晴らしい嫁を貰ってきたものだ、エリウッド」
ニノ「エフラム兄ちゃん、どうしたの?」
エフラム「ああ、いや、お前が俺たち家族の一員になったことを、心から喜べると思ってな」
ニノ「……あ、ありがとう、エフラム兄ちゃん!」
エフラム「これから家族の一員として、宜しく頼むぞ。ニノ」
ニノ「うん!」
エリウッド「あ、ニノ。ここにいたのかい」
ニノ「エリウッド様!」
エフラム「……エリウッド。朝はすまなかったな。結婚おめでとう。幸せにな」
エリウッド「エフラム……。ああ、僕は必ずニノを幸せにしてみせるよ」
ニノ「エリウッド様……嬉しい……」



エフラム「……」
エフラム「……」
エフラム「夢、か……?」
エフラム「だとしても、言わねばならないことが出来たな」

エリウッド「ふぅ……今日も良い天気……」
エフラム「エリウッド!」
エリウッド「エフラム? どうかしたのかい?」
エフラム「お前、ニノを嫁に迎えろ」


ジャファル「……」
ジャファル「……瞬殺の時間だな」

【おしまい】

9名無しさん:2010/06/15(火) 00:28:08
と、まあ以上です
行数のことを考えていなかったのが失敗ですね、申し訳ない……
次回投下する時はちゃんとその事も考えて投下しようと思います

このような場を設けて下さり、ありがとうございました。

10名無しさん:2010/06/15(火) 19:48:22
アミッド「あれ、アーサーそれ白髪なんじゃ・・・」
アーサー「はぁ?何を言ってるんだアミッド、トードの血を引く人は
全員銀髪じゃないか」
アミッド「銀髪?それがか?それに、俺もトードの血を引いてるけど、
銀髪じゃないぞ」
アーサー「血はあるけどクラスは風魔法しか使えないウインドマーz
アミッド「うあああああああああああああ」

聖戦の代行キャラネタを書こうと思ったら規制じゃないかコノヒトデナシー

11スター俳優マルス! 序章:2010/07/22(木) 19:01:35
リーフ「今日は比較的平和だったな。きずぐすり3回で済んだし。ただいま〜」
本当に平和ならきずぐすりなど使わないということを考えないリーフは靴を脱ぎながら居間に向かう
リーフ「今日のおやつは何かなー…ってなんだろう?」
リーフが居間に入ると襖の奥から声が聞こえてくる
リーフ「お客さんかな?でもこの声は聞き覚えがあるぞ」
リーフは机の上にあった煎餅を取りつつ迷わず聞き耳を立てた
リーフ「この声はマルス兄さんかな。もう1人は誰だろう?」
耳には聞き慣れたマルスと凛々しい誰かの声が聞こえた
???「来てくれると信じてました」
マルス「君のためなら僕はどんな困難も乗り越えてみせるさ!」

リーフ「何やったんだろう?マルス兄さん」
リン「あの声はシーダさんじゃないわね」
リーフ「ってリ…ムガッ」
リン「シー!気づかれるでしょう!」
いつのまにかリーフの隣で聞き耳を立てていたリン
幸い2人のやり取りは気づかれず、部屋の中では会話が続いていた

???「………さま!私、あなたのことが…」
マルス「ああ、ようやく2人で会えたんだ…僕だって君のことが…」
沈黙する2人…興奮する2人…突撃する1人…って、え!?
どこからか現れたヘクトルがいきなり襖を開き突入した
ヘクトル「マルス!君にはシーダさんがいるだ…ろ」
リン「……え!」
リーフ「え、エイリーク姉さん…な、何してるの!?」

マルスと会話していたのはマルスの姉、エイリークであった…
1章に続く

12名無しさん:2010/07/22(木) 19:02:34
気がついたらPCも携帯も規制されていた…どなたか代理お願いします
続きはまた今夜にでも…

13スター俳優マルス 1章1/2:2010/07/22(木) 23:16:31
シグルドは激怒した!部屋の中で抱き合うエイリークとマルスを見たからだ
リーフ「ってシグルド兄さんいつの間に来たの!?」
シグルド「KINSHINは許さんぞ!!せいっ!」ビュン
カキーン!グサッ!ヒトデナシー!
マルス「みんな落ち着いてよ!僕には時間がないんだ!」
ヘクトル「本気なのか…2人とも?」
エイリーク「ええ!私たちは真剣なんです!」
ドサッ…居間から何かが落ちる音が聞こえた。皆が振り返るとエフラムが立ち尽くしていた
エフラム「……エイリーク…お前…マルスのことが…うぉぉぉぉ!!」ドタタタタ
リン「あ!?エフラム兄さん!!」
シグルド「そうか…そこまで本気だったのか…なら」
リーフ「ちょっと兄さん!今ティルフォング抜かないd…ギャァァ!ひとでなしー!!」
シグルドがリーフから抜いたティルフォングをマルスに向かって構える
皆が止めようとしたその時兄弟家に新たな客が来た
ピンポーン!
シーダ「こんにちはー!マルス様いますか?」
エリウッド「あれ、シーダさんか。マルスに用かい?とりあえず上がっていきなよ」
タイミングよく?帰ってきたエリウッドがシーダを招き入れる
慌てるリーフ、リン、ヘクトル。今にも斬りかかりそうなシグルド
そして少し離れて待つマルスとエイリーク
シーダ「マルス様、約束通りお邪魔させていただきます」
マルス「やあ待ってたよシーダ。じゃあ早速部屋に行こうか」
エイリーク「マルスも少し上手くなったわよ」
シーダ「本当ですか?エイリークさん、私にも手取り足取りお願いします」
この会話で居間に赤い水溜まりが出来たのは言うまでもない
リーフ「兄さん!姉さんだけではなくシーダさんまで…ギャァア!ひとでなしー!」
マルス「ああ、もういい加減にしてよね!僕は演劇の練習をしてるんだよ!」
エイリーク「あの…もしかして皆で私とマルスのこと誤解してた?」
リン「え!?演劇!?」
マルス「そうだよ、来月にシーダと僕が主演でやるんだよ」
ヘクトル「だから抱き合っていたのか…」
シグルド「信じてたぞマルス」
マルス「さっきまで人を斬るつもり満々でしたよね?」
リーフ「で、何で兄さんが主演で出てるんだい?」
シーダ「わ、私がお願いしたんです」
マルス「まあまあ、今から説明するよ」

14スター俳優マルス 1章 2/2:2010/07/22(木) 23:17:57
〜回想開始 学校にて〜
シーダ「ま、マルス様。実はお願いしたいことが…」
マルス「なんだいシーダ?」
シーダ「私と一緒に来月の舞台に出てください!」
マルス「はいぃ!?出るの!?見るんじゃなくて?」
シーダ「どうしてもマルス様と出たいんです!お願いします」ウルウル
マルス「(うっ!?そんな泣きそうな顔で上目使いで見られたら…)あ、ああ…いいよ」
シーダ「ありがとうございます!放課後また来ますので!」タッタッタ
マルス「しかし何で素人の僕に頼むんだ?」
マリク「あれ?来月の舞台は知らないんですか?」
マルス「マリクか。いや、僕にはわからないんだ」
エスト「マルス先輩に説明しましょう!」
パオラ「シーダさんがヒロインで演じる役は!」
カチュア「主人公とキスシーンがあるんですよ!」
マルス「あ、ありがとう(ていうか君達どこから来たの?)」
マリク「マルス様が好きなシーダさんはマルス様とキスシーンをしたいんですよ」
マルス「納得したよ…ならシーダのためにも頑張るか」
パオラ「安心してくださいマルス様」
カチュア「私たち3姉妹とマリクさんも」
エスト「シーダさんに頼まれて出ますから」
マリク「僕達は演技指導のフィーナさんから習います」
マルス「えーと僕は?」
フィーナ「シーダさんから習ってくださいね」

マルス「とはいえシーダも練習したいだろうし困ったな…」
放課後シーダから台本を受け取り、家に来てもらう約束をした後
悩みながら帰路を歩くマルス。そこへたまたまエイリークとばったり会った
エイリーク「あらマルス、その台本はなにかしら?」
マルス「エイリーク姉さんか、実はカクカクシカジカで…」
エイリーク「なるほど、なら私が2人の指導をしてあげるわよ」
マルス「え!いいの?」
エイリーク「今は生徒会長の仕事も少ないし、部活も休みだからね」
〜回想終わり〜
マルス「という訳。わかったかな?」
リン「マルス、あんた偉いわね…」
マルス「そうだよ、無駄に食ってばかりいるリン姉さ…痛い痛い!ギブ!ギブ!」
リン「少しでも褒めた私がバカだったわ…」
エイリーク「まあという訳で練習するから邪魔しないでね」
4人「「「「はーい」」」」
ヘクトル「ところでシグルド兄貴…仕事は?」
シグルド「………しまった!?」
エリウッド「うっ…また胃が…」
こうしてマルスとシーダとエイリークによる特訓が始まった
2章に続く

ちなみに先程泣いて飛び出したエフラムはヒーニアスやゼト、サレフに遭遇
キサマラガフガイナイカラエイリークガーアータスケテエイリークコノヒトデナシーと街中に響いたらしい

15名無しさん:2010/07/23(金) 00:03:28
しまった!ティルフォングになっとる…ティルフィングだ…

16スター俳優マルス:2010/07/23(金) 22:49:10
PC規制解除で喜んだのもつかの間…PCが故障しました…orz
という訳で代理お願いします

17スター俳優マルス 3章1/4:2010/07/23(金) 22:50:41
しっこくハウスでエフラムは座禅をくみながら考えにふける
夕食後に電話を借り、しばらく漆黒の騎士の家に厄介になることを伝えた
漆黒の騎士が辛いことがあったならいつでも頼りたまえ、と言ってくれたのもあるが
それ以上に今家に帰るとマルスを勢いで殺してしまいそうな不安があるからでもある
しかしいつまでも漆黒の騎士のお世話になる訳にもいかないので布団の中で
どうすればよいかを考え込んでしまい結局寝ることなくエフラムの一日が過ぎていった

一週間後
マルスはエイリークとの特訓により序盤の台詞は完璧に熟していた
エイリーク「そろそろシーナ姫に刺される場面でもやりましょう」
マルス「うん、何とか再開のシーンまでは出来るようになったしね」
エイリーク「そうと決まれば魔王役も必要ですわね」
マルス「今日はシーダ来ないしね。とりあえずリーフを呼んでくるよ」

リーフ「…で、呼ばれた理由はわかるけどどうして僕が魔王役なの?」
マルス「家族の男で1番しぶといから」
リーフ「…まあわかるけどさ」
エイリーク「リーフはここに立つだけでいいわ」
マルス「じゃあ始めようか」

マルス達が練習をしている時、こっそりと兄弟家に入る者がいた
エフラム「くそ、これ以上考えても仕方がないしエイリークに直接聞こう」
普段なら誰かしら家に帰ってきたエフラムに気がつくはずなのだが
たまたまマルス達以外は外出しておりエフラムは誰にも気づかれずにマルスの部屋の前を通り掛かる
するとマルスの部屋からマルスとリーフ、そして
エフラム「…む、エイリークの声がするな」
ちょうどいい、直接2人に真意を聞こうと思いエフラムはドアノブに手をかけた
その時、たまたま大きな声で台詞を読んだマルスの声が聞こえた
マルス「………に刺されて君が助かるなら本望だ」
エイリーク「………」ドスッ!
マルス「…うっ…これで…君は…救われ…る」ガクッ
エフラム「わぁぁぁぁ!!」
声を聞いて慌ててドアを押し破るエフラム。吹き飛んだドアはドアの前に立っていたリーフごと吹き飛ぶ
リーフ「このひーとーでーなーーしーーー!!」
しかしエフラムやマルス、エイリークはリーフを気にしなかった…

そしてエフラムの目に映るのはこちらを呆然とした表情で見るエイリーク
その手には刃物が握られており、その刃は…マルスを貫いていた
エフラム「嘘だ…嘘だろ…あぁぁぁぁぁ!!」
パニックになったエフラムは叫びながらその場を逃げ出していった……

エイリーク「あ、ちょっと?エフラム兄上?」
エイリークは慌てて廊下に飛び出すが既にエフラムは消えていた
マルス「エフラム兄さん、いきなり人の部屋のドア壊して何するんだ!?」
リーフ「…というかまず助けてよ…このひとでなしー!」
横になっていたマルスはドアの下敷きになっていたリーフを華麗にスルーして廊下に向かう
エイリーク(エフラム兄上…)
マルス「エイリーク姉さん、エフラム兄さんは皆に任せて演技指導お願いします」
エイリーク「あ…はい」

18スター俳優マルス 3章2/4:2010/07/23(金) 22:51:25
家を飛び出したエフラムは近所の公園のベンチで泣いていた
エフラム「エイリーク…どうして…」グスン
そんな時エフラムの前をたまたま通り掛かった男が泣いているエフラムを見て声をかけた
ビラク「お、エフラム。泣いているなんてどうしたんだ?」
エフラム「ビ、ビラク殿…実はカクカクシカジカでして」
ビラク「そうか…今日はもう遅い、うちに来るか?」
エフラムは無我夢中で泣いていて気がつかなかったが既に辺りは暗くなっていた

ビラク「適当に座りたまえ。俺は少し電話してくる」
エフラム「ありがとうございます…ウウ」グスン
マンションの1室がビラクの住まいであり、そこそこ広かった
エフラム「…ビラク殿は優しいな」
エフラムがそんなことを考えている頃、兄弟家では…

ミカヤ「ヘクトルー悪いけど電話出てー!」
ヘクトル「へーい」
居間でテレビを見ていたヘクトルが姉の頼みで電話を取りに行く
ヘクトル「はい、兄弟家です」
ビラク「その声は、ウホッ!へっきゅ…ガチャン!!」ツーツーツー
ヘクトル「ハァハァ…ゆ、油断も隙もねぇな」
実はエフラムが泣いていた公園でビラクに会ったのは偶然ではない
たまたまヘクトルがビラクに追い回されていた公園であり、出会いは必然であったのだ
肩で息をしていると再び電話が鳴りはじめる
ヘクトル「…はい、兄弟家です」
ビラク「いきなり切るなんて酷いなー」
ヘクトル「…悪戯なら切るぞ」
ビラク「あー待った待った!今日は大事な用があるんだ!」
ヘクトル「何だ?デートや贈り物の類は断るぞ」
ビラク「それも大事だが今日は違う、エフラム君を今日は預かるから頼む」
ヘクトル「……っておい!エフラムに手をださないつもりじゃなかったのかよ!?」
ビラク「心配するな。俺はいつでもへっきゅ…ガチャン!!」ツーツーツー
ヘクトル「余計なお世話だったな…けっ!!」

ヘクトルがミカヤに電話の内容を伝え、ミカヤ達はエフラムが無事で安心していた
しかしエイリークだけは未だに帰って来ないエフラムを心配をしていた

19スター俳優マルス 3章3/4:2010/07/23(金) 22:52:19
ビラク「さて、エフラム君の妹君が弟君を刺した理由だったな」
エフラムはビラクに何故エイリークはマルスを刺したのかを悩んでいたことを説明した
ビラクは少し考えてからエフラムに質問を始めた
ビラク「たしか妹君は弟君の恋人とも仲良くしていたのだな?」
エフラム「はい、マルスの恋人、シーダさんとも一緒にいました」
しっこくハウスにいた時にマルスの部屋からマルス、エイリーク、シーダさんの声が聞こえ
漆黒の騎士の部屋からマルスの部屋の窓を覗いた際に確認している
ビラク「ふむ、そしてたしか別の妹君には同性愛者がいたな?」
エフラム「はい、リンはクラスの友人とそのような関係らしいです」

リン「はっ!!マルス!またあんたは私のことで何か言い触らしたわね!!」
マルス「リン姉さん、誤解だ。僕は練習で忙しいんだダカラチョークスリーパーハヤメテ!イタイ!イタイ!グキッ!アー!」

ビラク「なら導かれる結論は一つだ!」
エフラム「ま…まさか…」
予想がついてしまいエフラムの背中、頬に冷や汗が流れる
ビラク「おそらく妹君も同性愛に目覚めたんだよ!!」
エフラム「な、なんだってー!」
ヒーニアス「な、なんだってー!」
ゼト「な、なんだってー!」
サレフ「な、なんだってー!」
エフラム「出てけ!」
アータスケテエイリークギャー!
ビラク「今誰かいなかったか?」
エフラム「気のせいです…つまりエイリークは…」
ビラク「ああ、きっと弟君が邪魔だったのだろう」
エフラム「マルスは…家族想いだからな…だから敢えて刺されたのか」
ビラク「立派な弟君だな」
エフラム「はい…しかしエイリークは…」グスン
ビラク「気持ちはわかる。俺も世間から異端で見られてるからな」
エフラム「いえ、ビラク殿とは違うんです…」
ビラク「まあとにかく飲もう。辛い時は飲むのが1番だ」
エフラム「は、はい」

だが飲み慣れない酒を飲んだ上に一週間寝不足であったためであろうか
ビラクに酔いが回る前にあっさり潰れたヘクトルであった
ビラク「エフラム君、君はまだ人生は長い。きっと君にもいいことがあるさ」グビグビ
エフラム「…エイ…リーク」zzz

20スター俳優マルス 3章4/4:2010/07/23(金) 22:53:03
エフラム「うう…頭がいてぇ…昨日飲み過ぎたか」
頭を触りつつ俺は人が疎らなショッピングモールを歩いていた
飲み始めてからの記憶が曖昧だがきっとビラク殿のお世話になったのだろう
起きたら机の上に『少年よ、頑張れ』と書かれた紙と朝食があった
時計を見るともうすぐ11時ってところであったので急いで食べ、後片付けをする
俺はヘクトルと違って保母志望だからな。家事はそこそこできる
今朝のことを振り返っていると視界に見覚えのある人が入った

エフラム「あれは…エイリークとシーダさんか」
声をかけようと思ったが昨日のビラクの言葉が再生される
「同性愛」…そうか、きっとあれはデートなんだ。邪魔してはいけないな
そう思った俺は声をかけずに元来た道を戻ろうとした…2人が立ち止まった店を見るまでは

エフラム「あれ…たしかあそこは…」
少し前にミルラ達とあそこでとある服を見た記憶がある…
まさかと思い2人に気づかれない角度から店のショーケースを覗きこむ
俺は自分の記憶力のよさをこれほど後悔したのは初めてかもしれない
2人が見ているショーケースには純白のウェディングドレスが飾られていた
更に会話を聞くために2人の死角(ガラスの反射からもだ)から近づく
シーダ「……なら………様も見とれますかね?」
エイリーク「ええ、きっと見とれるわね。どうする、これにする?」
シーダ「はい!じゃあ行きましょうか」

………そうか、2人の愛はそこまで進んでいたのか
もうこの世の全てが嫌になった…鬱だ…そうだ、また寺に行こう
俺はマルスに同情しつつ、世俗から離れるために寺へ向かった

4章へ続く

21名無しさん:2010/07/23(金) 22:55:02
以上です、よろしくお願いします
あと感想ありがとうございました。頑張って読みやすい文章を目指します
たぶん、無理ですけど…orz

22名無しさん:2010/07/24(土) 20:54:18
遅くなりましたが早い対応の代理投下、ありがとうございました
あと2日でフィナーレなのでそれまでに何とかPC直したいです…

引き続き代理お願いします

23スター俳優マルス 4章1/2:2010/07/24(土) 20:55:10
エフラムがいろいろと誤解してから二週間が過ぎた
マルスはエイリークとの特訓の他に全体練習にも参加していた

マルス「ふう…何とか間に合ったね」
マルスは特訓の末、ギリギリ二日前でマリス王子役を完璧に演じ切ることに成功した
シーダ「マルス様は凄いですね。完璧でしたよ」
マリク「僕達よりも台詞も出番も多いのに…さすがです」
マルス「エイリーク姉さんのおかげだね。あ、頼んでいたのはあるかな?」
マリク「あ、これですね。はい、どうぞ」
マリクが差し出したのはこの舞台のチケットである
マルス「せっかくだしみんなにも見てもらいたいからね」
シーダ「最初は恥ずかしがっていましたよね」クスクス
マルス「それは言わないでね。あとエイリーク姉さんがシーダに来てほしいってさ」
シーダ「はい、わかりました」

ちなみにマルス達が楽しそうに雑談している裏では…
ドーガ「楽しそうだな」
アベル「そうだな」
カイン「俺達はあくまで裏方だし仕方がないさ」
3人が泣きながら後片付け等の裏方仕事をしていた

シーダが兄弟家に来ると、すぐにエイリークが応対する
エイリーク「ああ、シーダさん。実はエフラム兄上にこれを渡したいからペガサスに乗せてほしいのです」
シーダ「ええ、わかりました。場所はどこですか?」
エイリーク「利府薬寺です」

いろいろと誤解してから約三週間、エフラムは利府薬寺の裏の滝で1人滝に打たれていた
剃髪はまだ済ませていないがこのまま出家も悪くないかともエフラムは思い始めていた
しばらくして、日課の修行を終え、エフラムは寺へ戻ってきた
エフラム「ただいま戻りました」
リフ「うむ、エフラム君。君にお客さんだ」
エフラム「客?」
エイリーク「エフラム兄上、お久しぶりです」
エフラム「エイリーク…とシーダさんか。何の用だ?」
エイリーク「明後日、この場所に正装して来ていただきたいのです」
エイリークの持つチケットはマルス主演の舞台のものである
ちなみに正装をしてもらうのはそれなりの場所であるためである
しかし芸術関係に疎く、未だに勘違いしていたエフラムはまたしても勘違いした
エフラム(こ、これは…まさか結婚式の…)
エイリーク「確かにお渡ししました。ではお待ちしています」
エフラムの返事を待たずにエイリークとシーダは去っていった
残されたエフラムは呆然としていた。すると隣にいるリフが話し掛けてきた
リフ「エフラム君、確かに彼女は異端かもしれない。けどいい妹じゃないか」
エフラムの勘違いを知らないリフはビラクの勘違いを信じていたエフラムの話を信じていた…
エフラム「はい…でも俺は」
リフ「行ってきなさい。彼女はわざわざ君に会いにきたのだから」
リフはたとえ避けられていても血を分けた兄、きっと幸せになった姿を見てもらいと勘違いしていた
エフラムは説明は何も言わないリフの考えを見抜き、腹を括った
エフラム「リフ殿…お世話になりました」
リフ「うむ、君はまだ若い。新たな道を探すのだ」

こうしてエフラムは更なる勘違いしたまま劇場へと向かうのであった

24スター俳優マルス 4章2/2:2010/07/24(土) 20:56:22
エフラムが下山して紋章町に向かっている頃、兄弟家では…

エイリーク「素晴らしかったですわね。2人とも息もピッタリですし」
シーダ「エイリークさんのおかげです」
エイリーク「私はただ頑張る2人を後押ししただけですよ」
シーダ「そんなことないです」ザバッ!
エイリーク「…それにしてもシーダちゃんも意外と胸があるわね」シクシク
シーダ「い、いきなりどうしたんですか!?」(///)
エイリーク「私にも分けて〜」ザバン
シーダ「え!?きゃっ!?」ザバッ

マルス「エイリーク姉さん…見境ないね」
ミカヤ「うちの風呂は壁が薄いから会話が丸聞こえね…」
エイリークの誘いで兄弟家に泊まることになったシーダはエイリークと風呂に入っていた
風呂でのやり取りは居間に集まる兄弟達に会話が丸聞こえであったのだが…
エリウッド「でも楽しそうじゃないか」
ロイ「エリウッド兄さんは最近エフラム兄さんがいないから体調が良さそうだね」
アルム「ところでみんなは血溜まりに浮かぶリーフ兄さんは無視なの?」
セリカ「リーフ兄さんは大丈夫よ、それより私を気にして」イチャイチャ
シグルド「KINSHINは許さないぞ!ふんっ!」ヒュッ!
リーフ「シ、シーダさんもエイリーク姉さんの毒g…ギャァァア!?ひとでなしー!」
ロイ「ファルシオンにティルフィング…これは酷い」
リン「ところでマルス、シーダさんは誰の部屋に泊まるの?」
マルス「さすがに男連中の部屋はダメだよね」
エリンシア「ならミカヤ姉さん、私、エイリーク、リン、セリス、セリカね」
ここぞとばかりに光らせる女性陣(セリス除く)
シーダに学校でのマルスのことやマルスとの馴れ初めを聞くためである
ミカヤ「な、なら私の部y…」
エイリーク「シーダちゃん、ちょっと狭いけど我慢してね」
シーダ「いえ、最後の確認も兼ねて演技指導お願いします」
アイク「決まりだな」
女性陣 「…orz」

マルス「さて、僕は台本の確認しようかな」
悔しがる女性陣をスルーし、男性陣は各々の部屋に移動した

ロイ「ところでさりげなくセリス兄さんが女性陣に入れられてたよね?」
リーフ「まあセリス兄さんだし」
ロイ「そうだね…まああの部屋ならシーダさんも大丈夫か」
リーフ「シーダさんがマミー君を見たらどうなるか気になるね」

5章へ続く

やべえ…エフラムの勘違いに歯止めが効かなくなっちまったw
シーダがマミー君に殴り掛かる状況…見てみたいなw

25名無しさん:2010/07/25(日) 15:06:28
またまた代理ありがとうございました
明日で一応最後なので明日もよろしくお願いします
それでは今日も代理お願いします

26スター俳優マルス 5章1/3:2010/07/25(日) 15:07:19
舞台前日…下山して町に帰ってきたエフラムは一晩泊まるところを探していた
エフラム「参ったな…お金がないからホテルは使えん」
ひたすら迷った末、エフラムは公園のベンチで一晩を過ごすことにした
エフラム(まあ夏だし死にはしないだろ。明日こっそり家の風呂を借りよう)
そんなことを考えながらベンチに座っていると隣に誰かが座った
???「ようやく見つけたよ」
エフラム「ん、誰d…ってお前は!?」
エフラムの隣に座ったのは練習を終えて帰宅するマルスであった
マルス「まったく、散々家族に心配かけて…はいないか」
エフラムはなんだかんだで誰かしらが連絡していたので心配はかけていない
むしろ喧嘩がなくなりエリウッドの健康な日は増していたりする
エフラム「…なあマルス。お前も(シーダさんを取られて)大変だよな」
マルス「いきなりなにさ?まあ(一ヶ月の練習は)大変だったよ」
エフラム「エイリークももう少し(シーダさんを奪う方法を)優しくすべきだよな」
マルス「いや、あの状況じゃ(スパルタ指導でも)仕方がないさ」
エフラム「お前…(恋人を寝取られたのに)意外と元気だな」
マルス「まあ(エイリーク姉さんやシーダとの練習は)楽しかったしね」
エフラム「そうか…あと今日はうちには帰らないからみんなに伝えてくれ」
マルス「あ、ああわかったよ。ミカヤ姉さんに伝えとく。でもどこで寝るの?」
エフラム「ん?ここだが」
マルス「ちょ!?せめて布団と風呂があるところに寝なよ!?」
エフラム「そうは言っても金がないからホテルにはな…」
マルス「…ちょっと待ってて」
そう言ってマルスは少し離れたところで電話し始めた

マルス「あ、オグマ。君の家に一晩だけ一人泊めてくれない」
オグマ「それは構わんが誰だ?」
マルス「君の仲間。具体的に言うとロリコン」
オグマ「…ユミナ達は大丈夫だろうな?」
マルス「大丈夫、手は出さないから。じゃあよろしく」

電話を終えたマルスは再びベンチに戻ってくる
マルス「とりあえずオグマの家に泊まりなよ。あとで制服は届けるよ」
エフラム「悪いな。そういえば明日はお前も行くのか?」
マルス「うん?僕は(主役だし)行かないと行けないよね」
エフラム「そうか…(寝取られた)お前が行くなら俺も行かないとな」
マルス「まあ楽しみにしてなよ」
エフラム「ああ、また明日な」
そういって2人はそれぞれの行く道へ歩いていった

27スター俳優マルス 5章2/3:2010/07/25(日) 15:08:07
エフラムとオグマの幼女を守るためのトークが夜まで続いたとか
エイリークとマルスの最後の特訓があったりとかした舞台前日もあっという間に過ぎ
エフラムが昼頃に起きるとオグマ達の姿はなく、きちんとたたまれた制服が置かれていた
エフラムが制服に着替え、覚悟を決めて会場へと向かっていた頃
兄弟家も会場に入り、マルスの舞台を楽しみにしていた
ロイ「ヘクトル兄さんは今日も寝るんだろうね」
ヘクトル「せっかくマルスが頑張ってるのに寝れるか!」
リン「…まあ頑張ってね」
アイク「俺は…大丈夫だろうか」
ミカヤ「最悪起こしてあげるから頑張って」
シグルド「パンフレット買ってきたぞ。みんな見よう」
リーフ「どれどれ」

〜合唱 FEのテーマ〜
アカネイア小学校学童、幼稚園児童
〜暗黒魔王と光の勇者〜
アカネイア演劇クラブ

キャスト
光の勇者マリス王子:マルス
シーナ姫     :シーダ
暗黒魔王     :ハーディン
宮廷騎士リーク  :ルーク
宮廷騎士ラディ  :ロディ
宮廷騎士セシリー :セシル
傭兵シグマ    :オグマ
魔法使いマリオ  :マリク
ペガサス3姉妹  :パオラ、カチュア、エスト
旅の踊り子フィーネ:フィーナ
その他裏方やドラゴン役など
エリンシア「うーん、みんなKINNNIKUが足りないわね」

兄弟達は皆マルスの勇姿を楽しみにしていた
しかし控室で予期せぬアクシデントが起こる!突如ルークが倒れたのだ
ルーク「ぐわぁ…は、腹がいてぇ…」
ロディ「ルーク大丈夫か!?」
ルーク「だ、だいじょ…グハッ!!」バタッ
レナ「レスト!…だ、ダメです。意識が回復しません」
オグマ「どうする?ルークの役は比較的台詞も出番も多いぞ」
マルス「……僕に考えがある。レナはルークを病院に、皆は準備して」
一同「はい!」
ちなみにルークの腹痛は会場入り前に付近である女性が売っていた弁当を食べたのが原因である

マルスは観客席へと急いでいた。ルークの代わりをできる唯一の人を目指して…

28スター俳優マルス 5章3/3:2010/07/25(日) 15:09:08
兄弟家が集まる観客席ではエフラムが来ないことを皆心配していた
ヘクトル「それにしてもエフラムの奴遅いな」
エリウッド「エフラムもいろいろあるんだろう」
エイリーク「でもエフラム兄上は必ず来るはずです」
マルス「いた!エイリーク姉さん、お願いがあるんだ!」
息を切らせながらマルスはエイリークの名を呼んだ
そう、一ヶ月間マルスや皆の練習を見てくれたエイリークなら代役もできる
マルスはそう信じてエイリークを呼びに来たのである
エイリーク「マルス、もうすぐ開幕なのにどうしたの?」
マルス「ルークが倒れて困っているんだ。エイリーク姉さんに代役を頼みたいんだ!」
ルークが倒れたと聞きエイリークは驚きの表情を浮かべる
しかし困っているマルスの表情を見てエイリークは真剣な表情に変わる
エイリーク「…わかりました。行きましょう」
マルス「ありがとう!こっちだ」
マルスはすぐにエイリークの手を引っ張り走り去った
ちょうどエイリークが見えなくなった時、未だに勘違いしたままのエフラムが来た
エフラム「みんな、久しぶりだな」
ヘクトル「お、来たか」
エリウッド「みんな心配していたぞ」
エフラムは会場を見てずいぶん変わったところで結婚式をやるんだなと考えていた
しかし舞台がどうのこうのと周りの会話を聞いて新たな結論に達した
エフラム「そうか、きっとエイリークの得意な舞台で演出するのか」
普段のエフラムなら自分は勘違いしていたのではないかと考えるのだろう
しかし一ヶ月間勘違いをしていたエフラムにはただの劇とは考えられなかった

エフラム「マルスとエイリークはどうしたんだ?」
ヘクトル「2人とも控室に行ってるぜ」
エフラム「そうか…少し話したかったんだがな」
ヘクトル「終わってからゆっくり話せばいいだろ」
エリウッド「2人とも、そろそろ始まるから静かに頼むよ」
2人「「はーい」」

一方その頃控室では
エイリーク「わかりました。男装なら慣れてますしやりましょう」
マルス「ありがとうエイリーク姉さん。台詞は…」
エイリーク「基本的に全員分の台詞は暗記しています。以前やりましたから」
シーダ「さ、さすがです」
マルス「おっと、そろそろ始まるね。みんな、頑張ろう」
一同「「「「「おー!(はい!)」」」」」

こうして波瀾万丈な予感のする舞台はいよいよ開幕する

終章へ続く…

エフラムがいくらなんでもバカ過ぎたかも…
まあ最後までエフラムには勘違いしまくって欲しいから許してほしい
エフラムファンの人、ごめんなさい

29名無しさん:2010/07/25(日) 21:24:46
これでラスト…代理投下してくださった方々、ありがとうございました
最後の代理、よろしくお願いします

30スター俳優マルス 終章1/5:2010/07/25(日) 21:25:34
幕が上がり、チキやファ、ミルラ等の見慣れた顔がエフラムの目に映る
エフラムはきっと結婚式のお祝いに合唱しているのだと思いながら子供達の合唱を聞いていた

舞台の横では緊張しているシーダを励ますエイリークがいた
エストと仲良く話すアベルを見つめるパオラがいた
台本を読みながら準備をするロディとセシルがいた
そして、みんなを励ますマルスがいた

チキ達の合唱が終わり、いよいよ出番である
マルス「みんな、今日まで素人の僕のために一緒に練習してくれてありがとう」
エイリーク「マルスのために頑張ってくれた皆さん、ありがとうございました」
マルス「ルークのことは残念だけど僕達は立ち止まれない。みんな、頑張ろう」
一同が雄々しく返事をするのを確認したマルスは舞台へ向かう
そして皆が配置に着いた時、幕がゆっくりと上がり始めた

エフラム(む…幕が上がりはじめた。あれはマルスか?)
エフラムの視界には城にいたマルスの元に兵士が来るところが映る
次に魔王軍の襲来を知らす伝令役の…
エフラム(む、あれはエイリークか?)
代役等の事情を知らないエフラムはエイリークと確信は持てない
エイリーク「マリス王子、もはやここまでです!逃げましょう」
マルス「嫌だ!皆が戦ってる中で僕だけが逃げるのは嫌だ!!」
エイリーク「マリス王子…すみません!」
マルス「リーク、何を…うっ!?」バタッ!
エイリークがマルスを殴り気絶させる。ここらへん2人とも練習していたので問題ない
兄弟家の面々も様々な感想を抱きながら劇へ没頭していった
エフラムもまた、マルスの演技に感嘆しつつ劇へと没頭していた

ルークの離脱というアクシデントもあったが特に問題もなく進行していく舞台
場面はシーナ姫がさらわれてマリス王子が1人で追い掛けるところである
魔王に洗脳されたシーナ姫がマルスを殺す場面まで来る
マルス「シーナ姫…君に刺されて君が助かるなら本望だ」
シーダ「………」ドスッ!
マルス「ウッ!…」バタッ
シーダ「は、私は何を!?マリス王子!?私は…」

エフラムはこの場面を見て既視感を感じ始めていた
エフラム(おかしい…この場面を俺はどこかで見たような気がする…)
エフラムが既視感を感じたまま、舞台は終盤へと進んでいった…

31スター俳優マルス 終章2/5:2010/07/25(日) 21:26:20
場面は部屋に1人佇むシーナ姫が心を閉ざし、塞いでいるところである
この時シーナ姫はペガサスナイトの軽鎧から純白のドレスに着替えていた
エフラム(むう…あのドレスは…どことなくショーケースのウェディングドレスに似ている)
そう、エフラムの考えの通りである。あの日シーダとエイリークはこのドレスを貸してもらうようにお願いしていた
エフラムは店に入るところを勘違いしていただけなのである

さて、再び場面は変わりマルス達が魔王と対峙する場面である
いよいよクライマックスが近づくにつれて、エフラムはあることに気がつき始めた
エフラム(もしかして…俺はとてつもない勘違いをしていたんではないのだろうか)
エフラムがそう考えた頃、場面はマリス王子がシーナ姫と再開するところになる

マルス「シーナ姫!無事でよかった!さあ私と行きましょう」
シーダ「ワタシハマリスオウジヲコロシタ…コノママココデ…」
マルス「姫!私はここにいます!だから目を覚ましてください」
マリク「王子、姫は魔法で催眠術にかけられています」
マルス「そうなのか?ならどうすればいいんだ」
マリク「王子の精一杯の気持ちを…ですが言葉ではダメでした…」
マルス「なら!!」
マルスはシーダを抱きしめる
マリク「ダメです!まだ催眠術は解けていません」
エフラム(あの体勢は…あの日エイリークとマルスが…)
今マルスとシーダが抱き合っている体勢は一ヶ月前にエフラムが誤解した時の体勢である
そしてマルスは抱きしめるのをやめる…両手でシーダの肩をつかみ…
マルス「シーナ姫、これが僕の気持ちだ…」
王子が魔法をかけられた姫に口づけをする…魔法の解き方の王道である
シーダ「…マリス王子…わ、私はあなたを」
マルス「いいんだ…僕は君を助けに来れた。それでいいんだ」
シーダ「王子…」
涙を流すシーダとマルスの会話。これも一ヶ月前にリーフとリンが聞いていた台詞である
リーフ(うわあ…一ヶ月前の時よりもずっと素敵だね)
リン(私もあんな台詞を言ってみt…言われたいわね)
2人の会話が終わり、場面は魔王と戦うエイリークとオグマに変わる
本来ならばルークとオグマ、ハーディンは殺陣の打ち合わせをしていたが
直前に代役を引き受けたエイリークは殺陣の打ち合わせはできなかった
この場面ではエイリークの役が主役で、魔王と一分間剣劇を行う予定である
ハーディンはエイリークにオグマ中心に変更し、弱めにするのを提案した
しかしエイリークはそれを断り、オグマとハーディンの剣の太刀に合わせると言っていた
そしてエイリークとオグマとハーディンは打ち合わせ抜きでエイリークと剣を交え始めた

32スター俳優マルス 終章3/5:2010/07/25(日) 21:27:13
ハーディンは目の前の光景を信じられなかった
いくら私が普段は槍を使うとはいえ、剣も達人級であるはずである
それなのに目の前の少女は私の太刀筋を見極め、見事な剣劇を繰り広げていた
その少女の隣で剣劇に参加するオグマも同様の感想を抱いていた
エイリーク「今です!!」
予定通り一分間の剣劇を締めくくる最後の一撃をハーディンに決める
ハーディンとオグマはマルスの姉、エイリークに戦慄を覚えていた

エフラム(あの剣の型…どこかで見たような…やはりエイリークなのか)
多くの観客も美しい剣劇に見取れていた中でエフラムはエイリークだと確信した

魔王がうろたえていたそこへマルス、シーダとマリクが舞台へ登場する
いよいよクライマックスである。魔王を騎士と魔法使いが足止めする
その隙に王子は姫のペガサスに一緒に乗り、2人で魔王を倒す
エフラムは先程のエイリークの繰り広げた剣劇に比べたら
魔王の最後はあっさり終わってしまったと感じていた

最後にみんなが見守る中で王子が姫に求婚し、姫が頷くところで幕が閉じる

鳴りやまぬ拍手の中、再び幕が開くとマルスとシーダ、そしてエイリークが立っていた
エイリークは予想外だったのか少々浮足立ってキョロキョロしている
よく見るとマルスとシーダの手には花束が握られていた

マルス「今日は僕達の舞台を見ていただき、ありがとうございました」
シーダ「観客の皆様、そして裏方の皆様、本当にありがとうございます」
マルス「僕達がここまで出来たのはここにいるエイリーク姉さんのおかげです」
エイリークの名前が出た途端、観客席がざわめく
エイリークはその道でも将来有望な役者として有名であったからだ
シーダ「一ヶ月間、私達の練習を手伝ってもらいありがとうございました」
そう言うとマルスとシーダは手に持った花束をエイリークに渡す
エイリークは受け取ると軽く嬉し涙を流しながら観客席に一礼した
それに合わせてマルス、シーダも一礼する
再び観客席からは鳴りやまない拍手が響き、舞台は終わった

そしてエフラムは自分がとてつもない勘違いをしていたことにようやく気づいたのであった

33スター俳優マルス 終章4/5:2010/07/25(日) 21:27:53
無事に舞台が終わったあと、マルスとシーダ、エイリークは打ち上げに参加していた
皆がドンチャン騒ぎをしているなかでエイリークは2人に声をかけられた
ハーディン「エイリーク殿、あなたの剣捌きは素晴らしいですな」
オグマ「俺達も自信はあったんだがな…今度手合わせ願えないか?」
エイリーク「いえ、私なんてまだまだですわ。それでもよろしければ…」
ハーディン「よろしく頼む」
オグマ「ハーディン殿、俺ともやるか?」
ハーディン「お、いいですな。では行きましょうか」
そしてオグマとハーディンは打ち上げ会場を去っていった

マルスとシーダも打ち上げ会場からこっそりと2人で抜け出していた
2人は会場に程近い公園のベンチに座り、会話を始めた
シーダ「今日の舞台、成功して本当によかったです」
マルス「ああ、僕が頑張れたのはエイリーク姉さんとシーダのおかげだよ」
シーダ「エイリークさんはわかりますが…私もですか?」
マルス「シーダのキスは僕以外に取られたくないからね」
マルスは自分の顔が真っ赤になっているのを感じていた
同時に、今が夜で周りが暗いことに感謝していた
シーダ「マルス様…」
マルス「シーダ…」
2人は再び見つめ合うと口づけをする。今度は誰も見ていなかった

エイリークがハーディンとオグマとの会話を終えると今度はエフラムが呼びに来た
エフラム「ここで話すのもあれだし、ちょっと公園に行かないか?」
エイリーク「はい、行きましょう兄上」

マルスとシーダがキスしていたベンチの反対側に2人は座る
エフラム「一ヶ月間マルス達に教えていたんだな」
エイリーク「はい」
エフラム「俺はな…ずっと勘違いしてたんだ」
エイリーク「そうなんですか」
エフラム「てっきりお前がマルスやシーダちゃんを好きになったのかと思ってた」
エイリーク「シグルド兄上やヘザーさんには聞かせられませんね」
エフラム「ああ」
エイリーク「兄上は…もし私が結婚するならどう思いますか?」
エフラム「そうだな…エイリークが幸せだと思うなら反対はしないさ」
エイリーク「そうですか…」
エフラム「好きな人はいるのか?」
エイリークはエフラムの問い掛けに心の中で何人かが浮かぶ
ヒーニアス、ゼト、サレフ…私に好意を持ってくれている殿方達
ターナ、ラーチェル…私の数少ない親友達
そして…エフラム兄上…
エフラム「む、顔が赤くなったな。そいつが好きなんだな」
エイリークはエフラムの指摘を受けて慌てる。慌てたエイリークはごまかすために話題を変えた
エイリーク「い、一ヶ月間も勘違いで家出なんて笑えますね」
エフラム「まったくだ…みんなが連絡してくれたから心配してないからよかったよ」
エイリーク「私は…ずっと兄上のことを心配していましたよ」
エイリークは少し意地悪な笑みを浮かべながらエフラムを見た
エフラム「そうか…すまない」
エイリーク「……てください」
エフラム「え?」
エイリーク「すまないと思うなら撫でてください」
エフラム「あ、ああ」
エフラムは少し恥ずかしそうにエイリークの頭を撫でる
エイリークは幸せそうな表情をしながらエフラムの肩に頭を乗せる
端から見ていると2人は幸せそうな兄妹ではなく恋人のように見えたのであった

34スター俳優マルス 終章5/5:2010/07/25(日) 21:29:37
舞台の翌日、兄弟家にエフラムが戻りいつもと変わらぬ日常が帰ってきた
エフラムとヘクトルの喧嘩を見て血を吐くエリウッド
いちゃつくアルムとセリカにティルフィングを投げるシグルドと直撃するリーフ
リンをからかいプロレス技をかけられるマルス
周りの喧騒をを気にせずに黙々と食事をするアイク
後片付けを始めるミカヤとエリンシア
食事の後片付けを手伝うセリスとロイ
そんな日常を一ヶ月間待っていたエイリークは、自分でも気がず微笑んでいたのであった

ところでエフラムの勘違いの結果、エイリークはあらぬ誤解を受けていた
町を歩けばヘザーさんに追われたり、ビラクさんに励まされた
ヒーニアス、ゼト、サレフには目を覚ましてくれとしつこく言われつづけた
久々にラーチェルに会ったらエイリークが望むなら私は…と顔を赤らめながら迫られた
どうやら今日は帰ったらエフラム兄上にお仕置きをしなければいけないようだ
私はどんなことを兄上にやらせるかを考えながら騒がしく楽しい家へと帰るのであった
〜fin〜

お、終わった…勢いで初挑戦だからいろいろ恥ずかしいけど楽しんでもらえれば幸いです
最初は劇も書きたかったんだけど長くなりすぎて書けなかったのは内緒だ
ぶっちゃけマルス×シーダとエフラム×エイリークを書きたかっただけなんだ
うん、すまない。実は最初からマルス×エイリークは考えていなかったんだ
あとルーク好きな人は活躍どころか悲惨な役にしちゃってごめんね

35名無しさん:2010/08/14(土) 07:53:13
規制解除がいつになるのか分かりません。
代理投下お願いします。

36名無しさん:2010/08/14(土) 07:53:59
ユンヌ「やっときましたね。おめでとう。このゲームを かちぬいたのは きみたちがはじめてです。
ロイ「ゲーム?
ユンヌ「わたしが つくった そうだいなストーリーの ゲームです!
エフラム「どういうことだ?
ユンヌ「わたしは へいわなせかいに あきあきしていました。
    そこで アイクを よびだしたのです。
シグルド「なに かんがえてんだ!
ユンヌ「アイクは フラグをみだし おもしろくしてくれました。
    だが それもつかのまのこと かれにも たいくつしてきました。
ヘクトル「そこで ゲーム‥か?
ユンヌ「そう!そのとおり!!
    わたしは ゴリラを うちたおす ちょうじんが ほしかったのです!
ロイ「なにもかも あんたが かいた すじがきだったわけだ。
ユンヌ「なかなか りかいが はやい。
    おおくの モノたちが ちょうじんになれずに きえていきました。
    クラッシュされるべき うんめいをせおった ちっぽけなそんざいが ひっしに アタックしていく すがたは
    わたしさえも かんどうさせるものが ありました。
    わたしは このかんどうをあたえてくれた きみたちに おれいがしたい!
    どんなのぞみでも かなえて あげましょう。
エフラム「おまえのために ここまで きたんじゃねえ!
     よくも おれたちを みんなを おもちゃに してくれたな!
ユンヌ「それが どうかしましたか? すべては わたしが つくったモノなのです。
アルム「おれたちは モノじゃない!
ユンヌ「かみに ケンカをうるとは‥‥ どこまでも たのしい ひとたちだ!
ユンヌ「どうしても やる つもりですね。 これも FEキャラの サガ か‥‥
    よろしい。しぬまえに かみのちから とくと めに やきつけておけ!!

37クリスさん頑張って1/2:2010/08/15(日) 20:15:55
【電柱の影】
クリス「……ふぅ、何とか逃げ切ったな」
セリス「あれ、クリス?」
ロイ「あ、ほんとだ。こんにちは、クリスさん」
クリス「セリスとロイか。今から家に帰るのか?」
ロイ「うん、頼まれてた買い物が終わったからね」
セリス「どうしたの? 息せき切って家から出てきたように見えたけど」
クリス「いや、なに……ちょっと追われていてな」
ロイ「追われ……? ヘクトル兄さんみたいにビラクさんの餌食になりかかってるとか?」
クリス「いや、ビラク殿は別に関係ない」
セリス「じゃあ、誰に追われてるの?」
ロイ「エフラム兄さんみたいにベルン署にマークされてるってわけじゃないだろうし」
クリス「まあ、紋章町を出ていたときに色々な縁があって知り合った人たちなんだが」
セリス「お客さんってことだよね? ちゃんと挨拶しなきゃダメだよ」
クリス「う、それは……そうなんだが……」
ロイ「煮え切らないね、クリスさん。らしくないよ?」
クリス「俺も、アイク殿のような力が欲しいと切に思うな」
ロイ「アイク兄さんの? そりゃまあ、人智を超えてるけど、そこまで欲しがるものでも」
クリス「違うんだ……フラグクラッシュ能力が欲しい」
セリス「?」

マリス「おっと、見つけたぜクリス」
カタリナ「クリス……」
アテナ「なぜ、逃げる?」

38クリスさん頑張って1/2:2010/08/15(日) 20:16:28
クリス「いや違うんだ、逃げているわけではなく、ただ、その……」
マリス「まあなんでもいい……、さて、覚悟は出来てるな、クリス?」
カタリナ「遠慮は、しませんからね……?」
アテナ「アテナ、全力出す」
ロイ(これって修羅場?)
マルス(あのクリスがねぇ……?)
セリス(マルス兄さん、どこから?)
マルス(いやあ、あの三人クリスを探してるって言うから、すぐそこに隠れてるって教えてあげたのさ)
ロイ(相変わらずだね……)

マリス「さあ、俺を褒めろクリス!」
カタリナ「く、クリスのためなら……、ひ、膝枕だって、耳掻きだってしてあげますから!」
アテナ「アテナ、クリスの嫁になるって決めた。覚悟しろ」
クリス「だ、だから、俺は別にそこまで望んでないと言うか……」
マリス「ごちゃごちゃ言わずに早く褒めろ」
カタリナ「クリス、大人しくして下さい! み、耳掻きするんですから!」
アテナ「言葉が悪かった? ……アテナ、クリスの女になる。……ん? クリスに奉仕する、か?」

リーフ「ちょっと異国情緒なおねいさんが夜のご奉仕だってぇぇぇぇ!?」ブバァァァァァッ
マルス「いきなり出てきていきなり退場とは忙しい奴だね君も」

クリス「ああもう……、どうしてこうなった!」バッ(逃走
マリス「あ、こら待て!」
カタリナ「クリス! 逃げないでください……ッ!」
アテナ「アテナ、地の果てまでも追いかける」
クリス「うおおおおおおおおお!」

ロイ「クリスさん、大変だねえ」
マルス「うん、まあ、お前が言うなとだけね」
ロイ「?」

おわれ

39名無しさん:2010/08/15(日) 20:17:23
今流行のクリスさんネタを
代理投下よろしくお願いします

40名無しさん:2010/08/16(月) 13:00:29
遅くなりましたが…
>>36の代理投下、ありがとうございました

41名無しさん:2010/08/21(土) 22:52:21
クリスネタを書いたら規制に引っかかってました。
代理投下、よろしくお願いします。

42よろしく:2010/08/21(土) 22:53:34
よろしく(1)



マルス 「いやぁ、今日もいい天気だね」
ロイ  「その割には、暑さに文句を言いたそうな笑顔だね。マルス兄さん」
リーフ 「これだけ暑いと、薄着のお姉さんに出会えるかも・・・!」
 いつものように(?)町内を散歩しているマルス、リーフ、ロイの三人。
すると、道の向こうから見慣れた人影が。
マルス 「おや、あれは?」
リーフ 「クリスさん兄妹だね。でも、なんか様子がおかしいというか、挙動不審というか?」
ロイ  「あ、こっちに気づいたみたいだよ」
 三人の元に駆け寄ってくるクリス(♂♀)。その顔には、どこかほっとしたような雰囲気が浮かんでいる。
クリス♂「マルス様!おはようございます。それに、リーフにロイも」
クリス♀「おはようございます」
マルス 「おはよう、二人とも。今日も暑いね」
リーフ 「おはよう、クリスさん」
 笑顔で挨拶を返すマルスとリーフ。しかし、一人、マルスの背に隠れるようにして一歩下がった者がいた。
マルス 「? どうしたんだい、ロイ。クリス達に挨拶ぐらいしなさい」
ロイ  「う、うん・・・。おはようございます、クリスさん」
クリス♂「あぁ、おはよう。ロイ」
クリス♀「おはよう、今日もいい天気ね」
ロイ  「そ、そうですね」
マルス 「ロイ? なんかいつもと様子が違うじゃないか。ホントにどうかしたかい?」
ロイ  「いや、べつに何でもないんだけど・・・」
 なかなか自分の背中から出てこないロイに、マルスが不審げな声を出すも、ロイはどうもはっきりしない態度だ。
 マルスの背より出した顔から、ちらちらと従兄弟達に視線をやっている。
リーフ 「ははぁ、なるほどね」
 その視線から、リーフは弟の様子を察したようだ。
リーフ 「ロイ、君は恥ずかしがっているんだろう?」
ロイ  「!」
クリス♂「恥ずかしがるって・・・誰に?」
 クリスが、当然とも言える疑問を呈すると、すぐにリーフがそれに答える。
リーフ 「そりゃ、もちろんクリスさん達にさ」
クリス♀「私達に?」
マルス 「そうなの? ロイ」
ロイ  「う、うん・・・。恥ずかしいっていうかなんていうか。ごめんなさい」
 ロイが、申し訳なさそうな顔を作って二人に謝るが、それでもなかなか前には出てこない。
マルス 「恥ずかしがるって・・・。別に人見知りってわけじゃないし、ましてや、クリス達は従兄弟だよ?」
 自分の背中の方に顔を向けながら弟を見やるマルス。その疑問に答えるのはまたもやリーフだった。
リーフ 「従兄弟だからこそ、さ。僕や兄さん達は昔の記憶があるからいいけど、小さかったロイにとっては
     クリスさん達は殆ど初対面だし、従兄弟同士の接し方なんて分からないんだよ。ね?」
ロイ  「・・・ごめんなさい」
 リーフの言葉に、再び謝罪を口にするロイ。マルスは「仕方がないなぁ」といった顔を作るが、
ロイの気持ちも分からないでもないのか、背中から追い出そうとはしない。
クリス♂「いや、謝る必要はないんだ。確かに、俺達の方はロイのことを知っているけど、
     ロイは俺達のことを覚えているって方が無理あるんだ。急に従兄弟と言われても、困るだろう?」
ロイ  「・・・・・・」
クリス♂「だけど、離れていた時間があるにせよ、俺達は血のつながった従兄弟だ。
     これからはずっとこの町で一緒にいるんだから、徐々に慣れていけばいい」
 そう言いながら、クリスが自分よりやや背の低いロイに合わせて、身をかがめながら笑顔を向ける。
 それにつられてか、ロイもぎこちないながらも笑顔を返す。

43よろしく:2010/08/21(土) 22:54:36
(2)



クリス♀「でも、やっぱり少しさみしいかな。
     私たちが引っ越す前は、ロイも私達のことクリスお姉ちゃん、お兄ちゃんって呼んでくれてたのよ?」
ロイ  「そ、そうなの?」
マルス 「あ〜、そういえばそうだったかもね。その頃はロイもしゃべり始めたばっかでね。
     下手すりゃアルムよりも先に、クリス達の名前を呼んだんじゃないかな?」
リーフ 「僕もそんなはっきり覚えてないけど、昔はほんとに兄弟みたいに仲が良かったんだよね?」
クリス♂「あぁ。俺達も、シグルド兄さんや、アイク兄さんって呼んで、可愛がってもらった」
 そんな思い出話をしていると、クリス♀が何か思いついたのか、両手を胸の前で合わせる。
クリス♀「そうだ!ロイ、今から私達のこと、昔みたいに呼んでいいのよ?」
ロイ  「えぇ!?」
 突然の提案に、ロイが素っ頓狂な声を上げる。
クリス♀「だって、昔みたいに呼んでくれれば、またすぐに仲良くなれる気がするでしょう?」
ロイ  「で、でも・・・」
 クリス♀は自分のアイデアにひどく満足が行ったのか、自信満々の顔でロイに語りかける。
その隣では、クリス♂も賛成らしく柔らかく微笑んでいる。
マルス 「いいじゃないか、ロイ。ロイだって、二人と仲良くなりたいんだろう?」
ロイ  「うん。それはそうだけど・・・」
リーフ 「それじゃあ、僕がお先に!クリス姉さん!!クリス姉さーーーん!!」
 そこに、ここぞとばかりにリーフが飛び出て、クリス♀の手を握りぶんぶんと振り回す。
クリス♀「あ、あはは。リーフは相変わらずみたいね」
クリス♂「安心するというか、むしろ心配というか・・・」
マルス 「自重して弟よ」
 マルスがそれにツッコミを入れると、リーフは「ごめんごめん」と言いながら、
クリス達の間に入ってマルスとロイの方に振り向く。
 クリス達はリーフの行動に困ったような、それでいて嬉しそうな笑顔を浮かべている。
その姿は、なるほど、確かに仲の良い兄弟のようにも見えるだろう。
リーフ 「さぁ、ロイもこっちに来なよ」
 『こっちに来なよ』とは、場所的な意味ではない。
クリス達と、ロイの間は精々1メートルか2メートルの距離だ。
リーフ 「怖がることないよ。僕とロイが兄弟であるように、僕とクリス兄さん達は従兄弟で、
     君とクリス兄さん達も、やっぱり従兄弟なんだ」
 リーフが、弟を安心させるように、ここにロイの居場所があるのだと知らせるように、言葉を紡ぐ。
クリス♀「ロイ」
 クリスが、右手をロイの方に差し出す。その手を見てから、ロイはマルスの顔を窺うようにして見る。
 マルスは(この兄にしては珍しいくらいに裏表のない)笑顔を浮かべると、体をスッと半歩どける。そして、
マルス 「さぁ、君のしたいようにしていいんだ」
 そう言って、弟の背をそっと押してやった。
ロイ  「・・・」
 ロイは、まだ恥ずかしそうに下を向いたまま、それでも二、三歩前に進み・・・。
ロイ  「ロイです・・・よろしくお願いします。クリス、姉さん。クリス、兄さん」
 そういって、差し出せれた従姉弟の手を握り返した。
マルス  「あ〜あ。それじゃあ、自己紹介じゃないか、ロイ」
 マルスが苦笑しながら前に出て、ロイの肩に手を載せる。
クリス♀「ふふ。よろしくね、ロイ」
リーフ 「あ、ロイ。顔が赤いよ?・・・さては、君もついにお姉さんの魅力に気づいたか?」
クリス♂「あらためてよろしく、ロイ。これからは、一緒に訓練をしたり、訓練したりしよう!
     もちろん、リーフも一緒にな」
リーフ 「えぇ!?クリス兄さん達の訓練になんか、ついて行きたくないよ!!」
ロイ  「ははは」
 一度崖を飛びこれれば、その崖が思っていた程広くはなく、崖を飛び越えた先はとても居心地の良い
場所だったというのもよくある話。
 笑い合う、自分の親友とも言える立場にある従兄弟二人と、弟二人。
 それを見て、マルスもまた安心したような、嬉しいような(おそらくどちらも正解であろう)笑顔を浮かべるのであった。
マルス 「いやぁ、今日もいい天気だね」

44よろしく:2010/08/21(土) 22:55:49
おまけ



マルス 「そういえば、さっきキョロキョロしてたみたいだけど、どうしたの?」
クリス♂「あぁ、そうでした!実は、散歩していたら道に迷ってしまって」
クリス♀「マルス様たちにお会いできてよかった。これで、家に帰れます」
ロイ  「迷うって・・・ここ、近所だよね?」
クリス♀「私達も、兄さんも方向音痴で・・・」
ロイ  「兄さんって、クリス兄さんのこと?あれ?でも今『私達』っていってたよね・・・」
クリス♂「あぁ、マーク姉さんのことさ」
ロイ  「・・・もう一回言ってくれる?」
クリス♂「マーク姉さん」
クリス♀「マーク兄さん」
ロイ  「( ゚д゚)・・・
     ( ゚д゚ )」
クリスW「「こっちみないで」」
ロイ  「ちょ、なに言ってんの!?マークって、あのマークさん!?」
クリス♀「私の知ってるマークはマーク兄さんしかいないわね」
クリス♂「あぁ、マーク姉さんだけだな」
ロイ  「せめて性別統一して」
リーフ 「どうしたんだい、ロイ?」
ロイ  「だって、マークさんがクリス兄さん達の兄姉ってことは、僕達と従兄弟ってことでしょ!?」
マルス 「そうだよ。今更なに言ってるんだい、ロイ」
ロイ  「初耳だよ!二人とも知ってたの!?」
リーフ 「もちろんだよ。ねぇ、兄さん?hahaha・・・」
マルス 「あたりまえじゃないか。ねぇ、リーフ?ハハハ・・・」
ロイ  「声が乾いてる!目が泳いでる!ちょっと、こっちみて答えてよッ!!」


クリス♂「あぁ、そういえば昔からこんな感じだったな。」
クリス♀「うん。ちっちゃい頃から、皆のツッコミはロイの担当だったわね」
クリス♂「そのせいでついつい、からかい過ぎてしまうんだよな」
クリス♀「あはは。確か、最初にしゃべった言葉は『マルスお兄ちゃん、自重して』だったわね・・・」


ロイ  「そこ、関係ないふりしないでよ!」


クリス♂「あぁ、すまない」
クリス♂(でも・・・)
クリス♀(うん。案外、昔みたいに打ち解けられるのも早そうね?)



おわり

45名無しさん:2010/08/21(土) 23:24:30
代理投下、ありがとうございました!


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