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日本大陸クロススレ その204
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『洗濯洗剤』。
彼らが自称するところの「聖マグノリア純血純白憂国騎士団」。
これが目下のところ、サンマグノリア共和国の抵抗勢力として一応はリストに載っている組織だった。
最も、これがレジスタンスやパルチザンなどといった上等なものではないというのが、各国の共通見解であったのだが。
その理由は、はっきり言ってしまえばみみっちいことしかしないことにある。
アジテーション目的と思われるビラのばらまき、海賊放送、建造物の壁や地面への落書き、果ては横断幕の作成と展張。
それらすべてに共通するのが、要約すれば「有色種は出ていけ」「純白の国土を人間の手に取り戻せ」といったものであった。
あるいは、各国や各国の駐屯軍などへの誹謗中傷など枚挙にいとまがない。
「人型の豚は出ていけ」
「国土を返還せよ」
「不当な占拠をやめろ」
「86区へ出ていけ」
「誇るべき純白の国土を汚すな」
おおよそそんなところである。
はっきり言ってしまえば、よくもまあそんなことをする元気があるものだといったところか。
他にやっていることといえば、憲兵たちが話していたような「餌撒き」にある。
やっていることは単純、どんぐりなどの飼料を巡回ルートや拠点の周囲にばらまくということである。
まあ、要するに「人型の餌などこれで十分だ」と言いたいのであろう。
特に害があるわけではないのであるが、邪魔であるし、衛生的にもよろしくないものが混じることもあるため、たびたび清掃が行われている。
しかし、それ以上はしてこない。
より正確に言うならばやれないのだ。いざとなれば暴力でねじ伏せられてしまうということを理解しているのだろう。
各国がやられっぱなしというわけでもなく、下手人は逐次逮捕されている事実が広まっているということもある。
「しょうもないことには力を入れているもんだよな」
「……まったくだな」
けれど、それがずっと続いているのも、偏にそれをやるような馬鹿が出てくる母数があるからに他ならない。
そして、もっとしょうもないことが、公然の事実として各国の間には広まっている。
「『洗濯洗剤』の主宰が大統領補佐官で、それを隠さずに公言しているってのもなぁ」
「ああ……」
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