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架空戦記系ネタの書き込み その110
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「宴会の始まりだァ!!」
前衛駆逐艦群を攻撃したのは低空飛行をしていた瑞雲17機である。腹には250キロ爆弾を抱えており、20ミリ機銃を乱射しながら投下した。深夜なので命中したのは二発だけだったが五戦隊と二水戦はそれを見逃さなかった。
「目標、炎上中の敵駆逐艦!!」
「砲撃始めェ!!」
『妙高』『羽黒』は砲撃を開始、二隻に搭載されていた22号水上電探改四はその性能を遺憾無く発揮した。
「初弾命中!!」
(やったか……)
見張り員からの報告に橋本はニヤリと笑う。二隻の猛射により前衛駆逐艦の『ニコラス』『オバノン』『ラドフォード』は大破した。(後に自沈)
これを見ていたエインスワース少将は怯むことなく砲撃を開始させた。
「レーダー技術は此方が上だ!!」
乙巡三隻は『妙高』『羽黒』に砲撃を集中させるが忍び寄る二水戦に気付いていなかった。
「左舷に敵艦!!」
「しまった!?」
彼が気付いた時、既に二水戦は必殺の酸素魚雷を発射して離脱中だった。
「回避ィ!!」
三隻は回避する前に被雷した。三隻の左舷は瞬く間に水柱が吹き上がり、三隻はあっという間に大傾斜していくのである。
「あれは沈むな。他の艦艇を攻撃する」
『妙高』『羽黒』は探照灯を照射、大傾斜する乙巡三隻を尻目に逃げようとする後衛駆逐艦群を砲撃。これにより『ウッドワース』『モーリー』『ブキャナン』を撃沈するのであった。
第36.1任務群が壊滅した事によりコロンバンガラ島アリエル入江に救出隊の駆逐艦が到着、待機していた陸兵を収容して離脱するのであった。
「やってくれたか」
コロンバンガラ島沖海戦の結果を聞いた古賀長官はホッと安堵の息を吐いた。
「敵艦隊の撃滅に成功、陸兵の収容も成功。成功尽くしで怖いくらいですな」
「ま、その代償が瑞雲教か」
日本の勝利の一因に新設されたばかりの第634空もあった事で瑞雲教(松田一派)による瑞雲音頭があったそうである。なお、瑞雲教には松田の弟子とも言える中瀬昇や野村留吉等約30人程度の将官や佐官が在籍したりする。
「ですが航空戦艦を史実通りにするのは……」
「仕方ない。扶桑型を防空戦艦にしているし改装しやすかったのもある」
なお、伊勢型は史実通りに航空戦艦に改装されていた。当初は扶桑型と同じく機銃や高角砲を搭載の防空戦艦の予定だったが松田少将が「伊勢型は航空戦艦にして瑞雲を搭載すべきである!!」と各部署に怒鳴り込んで航空戦艦の座を勝ち取った経緯があった。なお、伊勢型は「どうせ改装するのだから」と機関をロ号改良の高温高圧缶×8基を搭載、この改装で伊勢型の配備は44年3月にずれ込んではいるものの速度27ノットにまで向上する事となる。
(航空戦艦はどうでも良いが機動部隊の随伴には付いてこれそうではあるな……)
何やら思案する古賀であった。
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