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日本大陸を考察・ネタスレ その152

787ホワイトベアー:2019/07/25(木) 22:00:30 HOST:157-14-225-220.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
閑話休符

こうした事情からドイツ帝国陸軍参謀次長エーリヒ・フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルーデンドルうフ(このときにはそれまで参謀総長であったファルケンハインは爆撃を止められない責任をとって辞任しており、後任としてヒンデンブルクが参謀総長となっていた)は軍事オプションによるロシア帝国の混乱への干渉を放棄する。しかし、何もしないと言う選択肢は無論存在せず、その結果、ドイツ国内にいたウラジーミル・イリイチ・ウリヤノフ、通称レーニンを筆頭としたオールドボルシェビキをロシア国内に送り込み、さらなる混乱をもたらす事にした。

このドイツ側の思惑もあって、封印列車によってレーニンらはロシア国内に舞い戻る事になる。しかし、この時の彼らはロシア国内では少数派であり、当面はその勢力拡大に務めていく事になる。

一方、ロシア帝国首都ペテルブルグの主要地域を抑え、ロシアの政府機能をほぼその手中に収めた革命派は皇帝の廃勅と臨時政府の樹立を宣言、連合国に国家としての承認を求めていた。

これに対してマヒリョウに設置されたスタフサ(軍総司令部)にいたニコライ二世は連合国に臨時政府を名乗る反乱者達を正当政府として承認しないように打診すると同時に、東部戦線の予備戦力の一部を臨時政府を名乗るクーデター勢力鎮圧に回すことを命令、1個歩兵師団規模の兵力をペテルブルグに派遣させる。しかし、派遣された兵士達は職業軍人ではなく徴兵組であったこと、最早戦争に疲れきっており、それらを推進していたニコライ二世への不満が高まっていた事もあって次々と臨時政府に寝返ってしまう。

これと前後して前線を含めたロシア軍全体での脱走や反乱も顕著化し、さらに周辺都市でも専制打倒を掲げる暴動が広がっており、ロシア帝国の国内情勢はもはやドイツとの戦争どころではなかった。

これらを受けたニコライ二世はひとまず自らの安全を確保すべく信用のおける部隊の護衛の下にペテルブルグから脱出していた家族や皇帝に忠誠を誓っている部隊と共にクリミアへの移動を開始する。

この時のクリミア半島はロシア帝国最大の仮想敵国であった日米が支援し、国力を回復させていったオスマン帝国との最前線であった事もあって皇帝への忠誠が高かった職業軍人のみの精鋭部隊のみが配置されており、港があったことから他の地域よりも生活水準も高く住民も臨時政府側にはついておらず、あくまでも皇帝を自らの君主としていたからだ。さらに黒海艦隊もあり、いざという時は海上への脱出もできる事からこの地が選ばれた。

これを知った臨時政府はただちにニコライ二世に自らの退位を表明させ、自らの正統性を諸外国に認めさせる為に彼の身柄を確保すべく動き出した。しかし、彼らが行った行動は全て防がれるか不発に終わり、皇帝達は無事にクリミア最大の都市であり、黒海艦隊の本拠地であったセヴァストポリに到着。ひとまずそこを臨時の首都とする。

これによってロシアではニコライ二世を君主とし、極東ロシアに大きな勢力を誇る帝政政府とケレンスキーを首班として社会革命党とメンシェビキ率いる評議会を中心とし、欧州ロシアに大きな勢力を誇る臨時政府の2つの政権が存在することになった。




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