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日本大陸を考察・ネタスレ その152

786ホワイトベアー:2019/07/25(木) 21:59:03 HOST:157-14-225-220.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
日米枢軸ルート 第30話

1917年、西部戦線では双方の事情によって穏やかに戦況が過ぎていく一方、東部戦線で戦況はそうはいかなかった。ドイツ軍は年明けと共に行われたロシア軍の大規模攻勢こそロシア国内での革命の発生とそれによるロシア軍の指揮系統の混乱と言う幸運もあって凌ぐことができたが、それでも多くの犠牲を出してしまい、前線は大きく後退してしまっていた。

これをうけたドイツ軍はいまだに《奇妙な戦争》をロシア繰り広げているオーストリアのケツを引っぱたきながら独自に戦力の補充を進めていく。

しかし、この時のドイツには急速に失った戦力を補充する事は最早不可能であった。何故なら、この頃になるとドイツでも人的資源の枯渇が目立ってきており、少なく貴重な予備戦力も連合国による反攻が予想されている西部戦線に持っていかれるからだ。

さらに、この頃には連合軍、いや正確には日本とアメリカがドイツ帝国の戦争継続能力を奪う為に都市やドイツ全土に張り巡らされた鉄道網への空襲を立て続けに行っており、ドイツ国内のインフラは開戦時と比べると急速に悪化していった事もあって東部から西部へ、西部から東部への迅速なる戦力の移動も難しくなっていた。

余談であるが、日米の戦略爆撃は1917年8月には一四式戦略爆撃機にとどまらずアメリカ合衆国製超長距離戦略爆撃機であるB-91、さらに一四式戦略爆撃機やB-91と比べると旧式だが、それでも高い爆撃能力を有する八式戦略爆撃機やB-8などの爆撃機も動員され始めていく。日米航空隊はこれらの爆撃機で工場や港、鉄道などを集中して狙い敵国の戦争遂行能力を奪う精密爆撃と呼ばれる手法をとっており、民間人への攻撃を目的とした無差別爆撃は無制限通商破壊で沈んだ民間船の報復として宣戦布告と同時に行った爆撃以来していなかった。この方法は事実成果を出しつつあり、ドイツ軍の戦争遂行能力を極めて大きく奪っていた。しかし、ドイツ中の鉄道網への爆撃は結果としてドイツの飢餓を拡大させる事になるが、それはまた別に書きたいと思う。




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