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日本大陸を考察・ネタスレ その151

1 New :2019/05/02(木) 00:08:36 HOST:softbank060128001160.bbtec.net
日本大陸のSSや考察・ネタを書き込むスレです。
スレが荒れる事のないように喧嘩や煽り合いは厳禁です。
みんなで仲良く日本大陸世界を楽しみましょう。

尚、このスレは憂鬱本編とは無関係という事を前提としてearth氏の許可が下りています。
憂鬱本編に関係するネタを書くときは本編の設定を遵守し、細心の注意を払いましょう。
各職人様の作品や、スレで語られた内容設定の数だけ世界線が存在しており、皆それぞれ日本大陸です。
設定に関して疑問に思う処などがあれば職人様や住人の皆様に質問し、大いに議論しましょう。

投稿する作品の設定は下記の説明にある日本大陸の基本ルールを遵守していれば、どのようなネタでも自由です。
また既存のアニメーション作品、ゲーム作品等の創作物とクロスを取り扱ったネタについては
下記の日本大陸クロスネタスレご利用してください。
日本大陸の設定は日本大陸スレ及び日本大陸クロスネタスレのみの設定であり、他スレへの持ち出しは厳禁です。


【書き込みにあたっての注意】――日本大陸世界の公式想定まとめ(wikiより転載)
0――【日本大陸の民族や資源に関して】
・日本大陸の主要民族については史実同様に日本民族というほぼ単一民族で構成されているものとする。
・日本大陸は、豊富な資源に恵まれているものとする。

1――【歴史的事実に関して】
・日本大陸世界は「基本的な歴史的事実において」史実世界と共通するものとする。
・「基本的な歴史的事実」は、歴史年表に記される出来事の名称および結果である。
 その影響は日本大陸本土周辺において厳密に守られるべきであり、その外縁や海外における出来事はこの目的を達するためにある程度の改変を可とする。
・上記の「基本的な歴史的事実」以外、たとえば歴史的人物の来歴や出来事の経過については、「基本的な歴史的事実」例えば「関ヶ原の戦いにおいて徳川氏が勝利する」といった事象を妨げない限りにおいて、日本大陸世界の地理・自然・人物その他の状況を勘案した上で自由な想定を可とする。
 ただし、歴史的重要人物の生死や重要行動については慎重な想定を要する。
・日本大陸本土周辺における「基本的な歴史的事実」を達成するための想定は、自然科学的に妥当な理論および手段方法をとり、かつ社会科学的にも可能な限り妥当な想定をもって行うものとする。
・日本大陸世界における「基本的な歴史的事実」は、幕末前後から転生者たちによる干渉が大規模化し最終的に「明治維新成立」を目的にと改変を可とする。
 史実や憂鬱世界とは違った明治維新となる可能性が高いだろう。
・明治維新以後については本編同様、自由な想定を行うものとする。

2――【夢幻会に関して】
・例外を除いて転生者が転生する人物の条件は、基本的に憂鬱世界の条件と変わらないものとする。
・大陸日本の人口増大に比例するように転生者の規模も増大するものとする。
・上記の理由により再転生者だけにこだわらず、史実世界や憂鬱世界からの一回目の転生者も存在するものとする。
・最初の日本大陸ネタで転生者出現の時期があいまいな事とアヘン戦争で改革の機運が高まったという記述を根拠に憂鬱世界からの再転生者および史実・憂鬱世界からの1回目の転生者が登場し始める年代は、転生する史実の人物の明治維新以後の生存を条件として19世紀初頭からとする。
(例として天保の改革の時代に転生者が鳥居耀蔵に転生しているものとする。)
・また上記の条件に史実で他殺や自害などで死亡した人物で生きていたら明治維新まで生存できる可能性のある人物も含まれるものとする(例・井伊直弼など)。

3――【自然環境に関して】
・自然および地理的な想定は、自然科学上妥当なものとする。
・架空の生物種や架空の地理的特徴は史実世界に存在する、あるいは存在したものをもとにする。
・想定に際しては「地球史的な出来事」を勘案し、たとえば恐竜が進化した知的生命体が地球の覇者となるような大規模改変はこれを避けること。
・日本大陸本土およびその周辺環境については、「面積が10倍程度であり、『北海道・本州・四国・九州および付属諸諸島』により構成され、
 気候においては史実と大きな違いはなく、火山性の山岳地帯を有し、史実同様大規模な海流によってほどよくユーラシア大陸から隔絶されつつも繋がりは失っていない」もの、
 すなわち史実と類似したものとする。
・面積広大化に伴う各地の緯度変化などの自然科学的に避け得ない事象に関しては上記に優先する。
・以上を順守する限りにおいて、想定は自由である。

514 825 :2019/05/21(火) 21:06:42 HOST:157-14-225-220.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
>>512
其だけなら関わらずに済むかも知れませんが、ドイツが盛大にヤラカシてしまいます。

515 トゥ!ヘァ! :2019/05/21(火) 21:48:13 HOST:FL1-118-109-207-113.kng.mesh.ad.jp
>>最期の方ではクロパトキン大将自身もライフルを持って連合軍と戦っていました。

うーん。これは闘将(確信)
確かに日米もこれだけ粘って戦った相手は無下にできませんわ。

516 名無しさん :2019/05/21(火) 23:11:25 HOST:softbank126077075064.bbtec.net
>>513
>そんな辺境ご自由に
まあ、たしかに日本からすればそうなのですが、オスマン的には半独立状態でも、一応は帝国の一部ですから無条件で放棄と言う選択肢はないわけで、
もし放棄しなければ、史実とは異なりサラエボ事件という事件が起こらなくなる筈です。(オーストリア国内まで黒手組が手を伸ばすのは厳しい
…まあ、オーストリアとセルビアの対立を見る限りでは何かべつのきっかけで戦争になって、それが第一次世界大戦に発展する可能性は否定できませんが

517 クー&ミー :2019/05/21(火) 23:13:54 HOST:sp49-96-42-19.mse.spmode.ne.jp
乙です。
クロパトキンは後世において名将or愚将の議論が沢山されそうです。
まぁ、最後は自分も戦闘していたし勇敢な男の評価は堅そうだ。

そして、追々ドイツがお陀仏になりそうなフラグが返信で語られてますねぇ…

518 名無しさん :2019/05/22(水) 12:01:34 HOST:KD182251106080.au-net.ne.jp
日蘭世界だと唯一安全に海外資源を輸入できる対象だから無制限作戦歯やらなかったが
日米枢軸だと踏み込んじゃったかー……

519 825 :2019/05/22(水) 14:26:49 HOST:om126212242018.14.openmobile.ne.jp
>>516
付け焼き刃な知識ではありますが、あのときの二州は実質的にはオーストリアの統治下におかれていたものと把握しております。それを名実共にオーストリア領にすると言うのはオスマン帝国も大した抵抗はないと考えております。

だいぶ考えが甘いかもしれませんが、金銭による領土売却(住民はオスマン帝国人のままか在住し続けるか、オーストリア人になるかに選択肢付き)と言う形で収まるものと思っています。

520 825 :2019/05/22(水) 14:30:10 HOST:om126212242018.14.openmobile.ne.jp
>>518
この世界の日米両国は英国による北海封鎖を形式上の抗議こそしていますが本心では受けて入れており、ドイツとの通商関係は表向きはともかくとして実質的には行われていません。その為、政府の反対を軍が押し退けて実行に移してしまいました。

521 名無しさん :2019/05/22(水) 15:13:10 HOST:softbank126077075064.bbtec.net
>>519
なるほど、金銭による解決ですか…
あそこは元々露土戦争の時の密約で統治権を奪われた土地ですからね…
そこを正式に譲りわたすとなると、色々と問題の火種になりかねない気もしますが、825氏の考えられた世界ですし、外野があまりうるさくするのは辞めます。
正直私ではこれほどまでに見事な世界線は構築出来そうにないですしね。

522 名無しさん :2019/05/22(水) 19:59:47 HOST:FL1-118-108-57-122.myg.mesh.ad.jp
日米枢軸と日蘭世界の違いとして、蘭帝は海路で蘭本土まで物資を搬入した後に
ドイツやオーストリアの買付列車に積み込むスタイルだったが故に、北海封鎖をガン無視できたのは大きそう

なお蘭本土ごと海上封鎖をしよう日にはトラウマ刺激で
元来の反英反仏感情に着火からの中央同盟側で参戦、連合側が死ぬっていう

523 名無しさん :2019/05/22(水) 20:05:43 HOST:KD182251103213.au-net.ne.jp
蘭帝相手に海上封鎖とかあらゆる意味で地雷過ぎる

524 トゥ!ヘァ! :2019/05/22(水) 20:26:45 HOST:FL1-118-109-207-113.kng.mesh.ad.jp
ナポレオン戦争の頃の孤立が蘭帝が世界帝国へとなった要員の一つでしたしね。

525 名無しさん :2019/05/22(水) 20:32:17 HOST:KD182251103213.au-net.ne.jp
フランスは殴りかかってくるし、イギリスはここぞとばかりに火事場泥棒の動きするし
クソ忙しい時にルクセンブルクは独立しやがるし……

526 陣龍 :2019/05/22(水) 20:38:24 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
そしてそんな中、傭軍と言う形ながら遠路はるばる地球の反対(に近い位遠い場所)から援軍として殴り込んだ日ノ本侍軍団と、
各植民地方から雪崩れ込んだ有色人種多数含むオランダ地方軍

527 名無しさん :2019/05/22(水) 20:39:32 HOST:i218-230-255-81.s42.a038.ap.plala.or.jp
永世中立農業嘆きの牢獄国家という属性てんこ盛りな日蘭ルクセンブルク

528 クー&ミー :2019/05/22(水) 20:40:55 HOST:sp183-74-192-120.msb.spmode.ne.jp
ルクセンブルクは永世農業国の刑に処された事で贖罪中だしなぁ。
そのうち、過疎で限界集落的な国家になるって言われている。

英仏は元々がデカい国だったから1回敗戦後に何とか復活できたけど、ルクセンブルクは元々の面積が小さかったのが運の尽きよね。

529 ナイ神父Mk-2 :2019/05/22(水) 20:46:40 HOST:p20048-ipngn601akita.akita.ocn.ne.jp
寧ろ農業だけでも出来ている分幸運では無いかと…
他の世界線の真の嘆きの壁寄りは余程有情ですし

530 名無しさん :2019/05/22(水) 21:00:34 HOST:KD182251109074.au-net.ne.jp
ルクセンブルク、セルビア、ギリシャの日蘭世界三大嘆きの牢獄国家
なおルクセンブルクがレジェンド過ぎる模様

531 名無しさん :2019/05/22(水) 21:54:02 HOST:i218-230-255-81.s42.a038.ap.plala.or.jp
ルクセンブルクはレジェンドという別枠で三大嘆きの牢獄国家はポーランド、セルビア、ギリシャじゃなかったっけ?

532 陣龍 :2019/05/22(水) 21:59:13 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
永久名誉終身刑国家:ルクセンブルグ

世界三大牢獄国家:ポーランド(独ロに挟まれ生みの出口無い)・セルビア(WW1の主犯格)・ギリシャ(覚えてない())

嘆きの牢獄脱獄犯:朝鮮王国


日蘭世界の嘆きの牢獄収監者関連となるとこんな感じだろうか

533 ハニワ一号 :2019/05/22(水) 22:01:17 HOST:124-141-195-196.rev.home.ne.jp
ルクセンブルクって史実じゃ君主国だけど日蘭世界のルクセンブルクって君主を持っていたっけ?

534 名無しさん :2019/05/22(水) 22:53:53 HOST:softbank126077075064.bbtec.net
そういえば、日蘭世界の欧州共産圏はウクライナ、ベラルーシ、バルト三国とバラエティに富みすぎて内部がヤバそう。

535 名無しさん :2019/05/22(水) 23:53:55 HOST:KD182251103084.au-net.ne.jp
アメリカが共同体作る方向に動かなかったらバラバラになってそうなイメージ

536 名無しさん :2019/05/23(木) 04:00:12 HOST:softbank126077075064.bbtec.net
寝落ちして遅くなりましたが、ビドーの憂鬱ができたので投下します。

537 名無しさん :2019/05/23(木) 04:01:06 HOST:softbank126077075064.bbtec.net
日蘭世界妄想 ジョルジュ=ビドーの憂鬱 最終話
1948年5月25日19時
シャルル=ド=ゴールはブルボン宮殿に向かうために急いいた。
パリ警視庁こそ、すんなりと掌握できたがやはり、国家憲兵隊は強敵だった。彼ら対セクト戦で培ったノウハウをゲリラ戦に転用したのだ。そして、彼等の制圧に手間取った間に政府軍の制圧作戦が開始されてしまった。こうなれば、民兵団と合流してワーテルローでの老親衛隊の如く最後まで戦うしかない。クソ、忌々しいボッシュの置き土産さえ居なければこんな事には…
「そろそろ、コンコルド広場だ。もうすぐだ。総員…」
シャルル=ド=ゴールが言えたのはそこまでだった。
「車両1両撃破」「よし、其のまま続けろ」「了解」
部下からの報告に元フランス義勇兵、現フランス国家憲兵隊少佐ジャック=ドリオはあくまでも冷静に返した。
彼が誰をしとめたのかを知るのは全てが終わった後の話となる。

1948年5月25日20時 パリ下水道
「しくじった、いや見誤ったというべきか」
下水道の中を歩く老人がぽつりと言った。
「何がだ、何をだ、一体何を見誤ったというんだっ、書記長っ」その後をついて歩いていた若者がそれを聞いて絶叫した。MI6諜報員キム=フィルビーだった。
書記長と呼ばれた老人、フランス共産党書記長モーリス=トレーズは言うことを聞かずにぐずる子供をあやすように答えた。
「フランスという国…いや違うな、あのビドーとかいう男だな。我々、フランス人はパリを大切にする。先の大戦でOCUが容易にレジスタンスを鎮静化出来たのは、その処理の苛烈さだけでなく、彼らが文化保全について細心の注意を払うことで、やつらはボッシュだが良いボッシュだ、と思わせたからだ。もちろん中国人達の『功績』も大きいがね。」
トレーズは功績の部分に対して憎悪をこめて言った。フランス敗北後の敗戦革命によって非スターリニズムの真の共産国家樹立を目指していた彼にとっては中国人による蛮行は噴飯ものだった、数多くのフランス人が彼等の被害に遭ったというのもあるが、それをきっかけに市民がOCU占領行政の元で団結してしまい、革命の好機を逃してしまったのが一番大きかった。
「だが、先頃から始まった鎮圧は違うようだ。あの男はパリを犠牲にしてでもフランスを守る方を選んだようだな。まるで例えパリは焼けてもフランス残るから安心しろとでも言いたげにな。やれやれ、全くもってプロレタリアトの事を考えないブルジョワらしい発想だよ…」
フィルビーは震えた。動きが予想よりも早い件といい、まさか此方に気付いたのではないか?であるならばどうすれば良い?
そんなフィルビーを見たトレーズが、だがな、と言葉を続けた。
「革命の火をここで消すわけにはいかない。我々は兎も角君はなんとか逃げ切れるはずだ。そしてまた、パリに来てくれれば良い。」安心させるようにゆっくりと話していたが、手は常に銃に伸び、眼からは並々ならぬ闘志が感じられる。
これが、欧州一の武闘派フランス共産党の長か、フィルビーは思った。フランス共産党につけられたモスクワの長女というあだ名自体、合法、非合法を問わずモスクワに反発する様を見た、あるジャーナリストが「まるで反抗期の娘のようだ」と評した事から付いているのだ。
「さあ、先を急ぐぞ。」トレーズの言葉にフィルビーがうなづいた時だった。前から水音がした。「誰だ?」トレーズが尋ねる。「私ですよ。書記長。」ジャン=ムーランだった。他にも何人かいるようだ。
「同志ムーラン、作戦は失敗した。君にはこのフィルビー君の護衛を頼みたい。安全で、それでいて足がつかないように…」トレーズの言葉が止まる。ムーランの横にいる男を凝視していた。
「プロソレットだとっ、貴様裏切ったか」
「ピエール頼む。」
トレーズが叫んで銃を抜くのと、ムーランの言葉に応じて男が発砲したのは同時だった。
「書記長っ、くそ、ピエール=プロソレットだと、資料で読んだぞ。元レジスタンスにして今はパシー大佐の飼い犬だったはずだ。同志売ったな?ジャン=ムーラン」
キム=フィルビーが目の前の男達を罵倒する。だが、彼の体は震え、おまけに始めて間近で見た人の死に恐怖のあまり失禁すらしていた。
「まったく、酷いざまだなフィルビー君?だが、書記長の最期の願いは叶えるよ。」ムーランは笑いながら言った。フィルビーはますます混乱した。そんなフィルビーが見ながらムーランは囁くように言った。
「私達の狙いは書記長の亡骸と私の身柄なのだよ。」

538 名無しさん :2019/05/23(木) 04:17:23 HOST:softbank126077075064.bbtec.net

1948年5月26日9時パリ ブルボン宮殿
フランス議会下院議事堂としての役割を担ってきたそこはクーデター派によって占拠されていたが、彼等が政府軍に包囲されてしまってはどうにもならなかった。民兵団の団長であるダルナンはパリ伯と共に奥の部屋に入っている。狙撃を避けるためだ。
「くそが、俺たちはどうなっちまうんだ」
民兵団所属ジャン=マリー=ル=ペンが人目をはばかることなくやけ酒をあおりながら苛立ちをあらわにしていた。
「まあ、落ち着けよ。」年上の相棒であるフランソワ=ミッテランがなだめようとする。「落ち着けだって、だいたい…」ル=ペンが不満をもらしかけたその時だった。
「臨時ニュースを申し上げます。昨日、クーデター首謀者の1人ジャン=ムーランを拘束したという発表が…」
ラジオからの一報に室内、いやフランス中に動揺が広がった、ジャン=ムーランといえば左翼系レジスタンスの大物だ。何故そんな人間がクーデターに加担していたのだ?
続く発表にフランス全土が驚愕した。今回のクーデターは裏でムーランのような極左勢力が裏で操っていたものだと言うのだ。しかし、ムーランは逃亡に失敗して捉えられトレーズは抵抗して射殺されたのだと言う。
「どう言うことだ?」、「政府側の謀略じゃないか」、室内が動揺する中、パリ伯とダルナンが姿を現した。
「諸君、これこそ卑劣な共産主義者による陰謀である、我々の戦いはまだ始まったばかり…」
ダルナンの演説を遮るようにラジオからは新たな『証人』の声が流れ始めた。「…私はアンドレ=ドゥヴァラン、パシー大佐と言った方が通りがいいかな?」フランスの誇る諜報のプロが語り始めた。曰くド=ゴールに命じられるままに、証拠の捏造をした事、クーデターの発覚を隠し通すために破壊工作を行ったこと、そして、すべて共産党と通じながら行ったこと、これらが具体的な事例を紹介しながら語られていった。
ラジオが終わると沈黙が部屋を支配した。
「俺はもう嫌だ。殺されたっていいから投降させてもらうぞ、フランスの為には死にたいがアカの手のひらに上で死ぬのはごめんだ。」
ル=ペンだった、彼は酔っ払い特有の行動力で言いたいことを言ってのけると、無謀にもそのまま外に出ようとしたのだ。
あまりの行動に唖然としていた一堂がル=ペンを取り押さえた。だが、彼は喚き続けた。「だいたい、将軍はどこにいるんだ。さっきの放送が正しければ、全ての鍵を握っているはずのド=ゴール将軍は?」
ル=ペンに集まっていた視線がダルナンとパリ伯に集中した。だが、2人ともわかるはずがなかった。
これにより更なる動揺が広がった。1人また1人と投降していった。ダルナンは銃を向けて制止しようとする。だが向けられたのは冷ややかな、あるいは猜疑心のこもった視線だった。ダルナンとパリ伯にはどうする事も出来なかった。
この後、大部分の兵士の投稿を受けたのちフランス軍が突入した時には、ダルナン及びパリ伯は死体として発見された。

539 名無しさん :2019/05/23(木) 04:21:46 HOST:softbank126077075064.bbtec.net


1948年5月26日 20時 ヴェルサイユ
「反乱軍残存部隊の投降または殲滅を確認しました。無論他に生き残りがいないか念入りに調査はするつもりですが」
救国委員会の鎮圧の指揮をとっていたマキシム=ヴェイガン大将からの報告をジョルジュ=ビドーは無表情で聞いていた。
「ところで、例の放送は本当なのでしょうな?」
「ええ、私も非常に残念ですよ。」
そう言うとビドーは退出を命じた。ウェイガンに言ったことは嘘だった。
ドゥヴァランがド=ゴールの指示で隠蔽工作を行っていたのは本当だが、共産党との関係など彼は知る由もなかった。にも関わらず、彼の家族への保証と引き換えに、罪を被らせたのは『帰国』とそのあとの『仕事』を円滑にするためだった。あくまでもこの事はフランスによくありがちな革命騒ぎということにしなければならなかったのだ。
ビドーは机の中に入っている書類を確認した、それはMI6諜報員キム=フィルビーがムーランによる『説得』によって、こちら側に着いた事を示していた。彼は三重スパイとなったのだ。フィルビー経由の情報はフランスの発展に大きく貢献するだろう。
「だが、そのために君は自分の命捧げる必要はあったのかい?ムーラン?」
ビドーの問いに答えるものはいなかった。

…なんだ、急に眠く…瞼が…重い…

「…なんだ、ここは」病院の中のようだった。
「お目覚めになられましたか」
老人が隣にいた。だが声には聞き覚えがある。「…秘書官?いや、シラク君かね?」
「はい、閣下。秘書官と呼ばれるのも久しぶりですな。」
「久しぶり?昨日確かエストシナの境界地帯に…」
「まだ、記憶が混乱されているようですな。それは20年前の話でしたかな?いまは…」
「そうか、1999年10月5日だったな」
「はい」
クーデター未遂ののちビドーは挙国一致体制の整備と一時的な憲法停止による自身への権力集中によって混乱を乗り越えて、FFRへと体制を刷新した。
初代大統領に選ばれたのは誤算だったが、ビドーはそれも勤め上げた。
「失礼いたします。閣下」
「おお、君か」入室した男にビドーは顔を綻ばせ、対するシラクは渋い顔をした。
入室してきた男は現FFR大統領ジャン=マリー=ル=ペンだった。彼はシラクを破って大統領に就任したからだ。
「今日が100歳の誕生日と聞きましたので…」
「ありがとう。君も大変だったな。いや、私が言うべきではないな」
「いえ、懲罰兵としての経験も色々役に立ちましたから」
ル=ペンはクーデター事件後懲罰兵として戦地に送られた経験があった。罪状は勿論ビドーの暗殺未遂だ。ド=ゴールは戦死、パリ伯とダルナンは自決という中でスケープゴートにされた結果だった。
「なあ、ル=ペン君、フランスはFFRはどうなった?」
「…OCUにはもちろんのこと、他の2勢力にも差はつけられています。しかし、これからは我らが彼らを追い越す番です。いずれきっと…」
「そう….か、」良かった、だめだ…声が…

FFR初代大統領ジョルジュ=ビドー、享年100歳。
動乱を乗り越えFFRを築いた指導者の死をフランス中が悼んだ。
一方、ジャン=ムーランに関しては現在でも売国奴という評が一般的である。なお、彼の墓には毎年花が手向けられていたが1999年以降はそれも途絶えており、一体誰が供えていたのかもわかっていない。

540 名無しさん :2019/05/23(木) 04:24:53 HOST:softbank126077075064.bbtec.net
投下終了です

541 トゥ!ヘァ!スマホ :2019/05/23(木) 09:23:20 HOST:dw49-106-188-73.m-zone.jp
乙です
偉大なる大統領に敬礼。
そして人知れぬ愛国者ムーランにも。

それにしてもド・ゴール将軍はこれといった見せ場も活躍もなく半ば作業的に死にましたなw

そしてキム君は三重スパイとして生かしましたか。裏切らないかちょっと心配ですね。

542 名無しさん :2019/05/23(木) 11:01:20 HOST:KD182251108063.au-net.ne.jp

パリ警視庁が早期に瓦解して、国家憲兵が市内で組織的に奮戦したとなると
内乱後の各組織の権限拡大縮小の材料になりそう

543 New :2019/05/23(木) 12:29:58 HOST:softbank060128001160.bbtec.net
乙。終わりが実にフランス的だな

544 モントゴメリー :2019/05/23(木) 14:04:16 HOST:210-20-68-140.rev.home.ne.jp
乙です。
まさにフランスの意地、いや「矜持」という生涯でしたね。

545 ナイ神父Mk-2 :2019/05/23(木) 17:59:04 HOST:sp110-163-217-57.msb.spmode.ne.jp
乙です。フランスとしての何時もの革命騒ぎに押さえて他国の介入の口実を与えなかった訳ですか・・・
しかし、ドゴールに関しては晩年を汚した形にの評価に成りそうですかね?
対して焚き付けたキム・フィルビーに関しては赤く成ってもMI6と言う事なのでしょうね

546 名無しさん :2019/05/23(木) 22:28:33 HOST:softbank126077075064.bbtec.net
>>541
最初は、表のビドー裏のムーランで、信長協奏曲的なイメージで作っていたんですが、気が付いたらMGSのスネークとボス的ななにかのイメージになってました…
ドゴール将軍に関しては最初の案だと、裁判にかけられた時にムーランに事実を暴露されて発狂、精神崩壊と考えていましたが、描写が難しかったのと、
そういえば、ジャックドリオを出してなかったな、と思った結果あんな風になってしまいました。
フィルビーはソ連崩壊時に二重スパイとして動いていたことがバレるんじゃないかと、そのあとは何処かにでも亡命するのかなと思います。
>>542
一応、この事がキッカケになってそれまでOCU色が強くて地位が不安定だった国家憲兵隊が、フランス内での地位が確立したのでは、と妄想しています。
>>543
ありがとうございます。正直途中からフランスらしさって何だろうとなっていたので…
>>544
そう言ってもらえると、書いた甲斐があります。
>>545
はい、それでいて早期解決を図ることにより、新しいフランスを作ることに成功したという感じですね。
まあ、ドゴール将軍に関しては、大した功績もないでしょうからね…

547 名無しさん :2019/05/24(金) 11:08:12 HOST:37.231.128.101.dy.bbexcite.jp
アフリカで自由フランス軍を率いて大洋連合軍に抵抗した
実際は初期はともかく自由フランス軍結成以降は終始劣勢で
単に追い回されていただけってなれば功績とは言い難いだろうしなぁ……

548 名無しさん :2019/05/24(金) 18:41:47 HOST:i118-21-182-8.s42.a038.ap.plala.or.jp
しかも自由フランス政府組は中華植民地兵の狩り出しに尽力した武装親衛隊フランス義勇兵部隊を
戻ってきて早々にドイツの占領統治に協力したという理由で吊るし上げようとして大炎上してるし

549 名無しさん :2019/05/24(金) 19:03:16 HOST:KD182251115079.au-net.ne.jp
ぶっちゃけ本土の人間からすると、治安戦で頑張った旧武装親衛隊フランス義勇警察師団
次点でOCU援護下で戦い続けた結果、フランス製兵器生産という雇用を産み出していた
エストシナ植民地軍の二つは評価高そうだが、自由フランス軍の評価は微妙そうだよなぁ……

550 名無しさん :2019/05/24(金) 19:08:40 HOST:FL1-118-108-57-122.myg.mesh.ad.jp
比較的早期に降伏して兵員は残ってるが、下手にアフリカで自由フランスを追わせるのも合流されそうで不安ってことで
相当数のフランス兵が工場で生産された装備と一緒にOCUの輸送船団で
エストシナへ送られたりしたんだろうか

551 名無しさん :2019/05/24(金) 19:15:03 HOST:KD182251115079.au-net.ne.jp
支那戦線ってかなり特殊な戦線だからね
あそこだけ四国同盟と大洋連合が疑似共闘していた

大洋連合としてもあそこに主力陸上戦力送りたくないが、決壊されると辛いってことで
戦後処理における植民地のある程度の維持と引き換えに
フランス義勇兵の派遣を暫定政府(not自由フランス)に約束させた可能性はありそう

552 トゥ!ヘァ! :2019/05/24(金) 21:02:09 HOST:FL1-122-131-248-133.kng.mesh.ad.jp
一番大変な時期に駆け付けられなかったのが自由フランスと言う感じになりそうですね。

553 ナイ神父Mk-2 :2019/05/24(金) 21:33:09 HOST:sp110-163-13-65.msb.spmode.ne.jp
フランス武装SS義勇兵→占領下のフランスで脱走した武装集団の取り締まり、して本土のフランス国民を助けて地方にも人気が有る。

フランス占領下暫定政府→一部がエストシナ救援にOCU監視下及び支援下で植民地住民救助に尽力

自由フランス政府→非常時に国民置いてアフリカかイギリス経由でアメリカへ脱出、戻って来たのは暫定政府がエストシナと国内安定させた後

こんな感じでしたかねぇ・・・

554 トゥ!ヘァ! :2019/05/24(金) 21:49:38 HOST:FL1-122-131-248-133.kng.mesh.ad.jp
一番必要な時期に海外に逃げて、戻ってきた時には全て解決している…
これは無能、役立たず、海外に逃げた臆病者の風潮は免れませんねえ…

555 名無しさん :2019/05/24(金) 22:12:58 HOST:FL1-118-108-57-122.myg.mesh.ad.jp
さしずめ暫定政府側がパリ政府、自由側がリーブルヴィル政府って感じかな

前者は史実と違い、本土全域が占領下→分割せずに暫定政府化だからヴィシーに遷都の必要無し
後者は史実でも自由フランスを支持した仏領ガボンの首府ってことで

556 名無しさん :2019/05/24(金) 22:46:42 HOST:i118-21-186-217.s42.a038.ap.plala.or.jp
>>554
ド・ゴールもそこらがあって焦ってたんだろうなぁ
このまま行けば史実と違って大統領はおろか軍のトップにすらなれず
中将あたりで予備役編入かそのまま退役のどっちかだろうし

557 トゥ!ヘァ! :2019/05/24(金) 22:47:54 HOST:FL1-122-131-248-133.kng.mesh.ad.jp
>>556
何の功績も上げていないとなると精々お情けで大将に昇進させて即予備役か退役が御の字でしょうしなあ。

558 モントゴメリー :2019/05/24(金) 22:56:14 HOST:210-20-68-140.rev.home.ne.jp
>>553
下手したら自由フランス軍より、先日話した
アフリカ大陸で「友軍の反撃支援のために遊撃戦を展開し続けている」
部隊の方が人気がありそう…

559 ナイ神父Mk-2 :2019/05/24(金) 23:06:47 HOST:sp110-163-13-65.msb.spmode.ne.jp
>>558
まあ、散り散りに成って敗北しても尚、何時か友軍が来るまで耐えようと抗い続けるのと
さっさと逃げ出した連中、どちらが人気出るかと言いと・・・と言う感じですからねぇ

560 トゥ!ヘァ! :2019/05/25(土) 00:46:59 HOST:FL1-122-131-248-133.kng.mesh.ad.jp
まあ遠くで戦っていたんだかいないんだかわからない連中よりも身近で自分達を守ってくれていた方を擁護するのは当たり前ですわなあ…

561 クー&ミー :2019/05/25(土) 09:51:51 HOST:sp183-74-192-120.msb.spmode.ne.jp
日蘭フランスはビンソン計画とマジノ線で金を使い果たして歩兵装備の一部がナポレオン時代の骨董品と云う有り様だったからなぁ。
自由フランスもこの装備では戦えないと思って英国へ逃亡したんだろうか?

まぁ、本土やエストシナの展開からフランス国民が自由フランスを国民を見捨てた連中と思うのは当然だな…。

562 名無しさん :2019/05/25(土) 10:09:48 HOST:KD182251103216.au-net.ne.jp
一応第一次世界大戦までは史実通り
それからは遅れ気味だが装備は更新自体はしていたはずだから
フランス正規部隊は最低でも第一次世界大戦の装備くらいは持ってそう
多分骨董品渡されたのは、アメリカにごり押されるまで難色示していた
エストシナ植民兵部隊じゃないかなー……

結果から言うと、懸念は大当たりで骨董品でも武装持ったまま拡散されたが

563 名無しさん :2019/05/25(土) 11:43:20 HOST:FL1-119-239-191-151.fko.mesh.ad.jp
戦争が始まったら武装なんて簡単に壊れるで
特に砲火力の充実してる蘭帝相手だと、砲爆撃で貯蔵庫ごと吹っ飛ばされる

補給と製造が追い付かなくなって正規部隊でも骨董品すら引きずり出さざるを得なくなったんじゃなかろうか


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