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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその67
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「お父様…!」
少女が一人、駆け込んでくる
首長の娘、カガリであった
「姫っ」
駆け込んできた首長の娘が、畏まる書記官を横目にして、強張る表情を隠せない父を見て伝えた
「彼の、彼の国の艦隊が我が国の領海を!」
「わかっている」
ドォーン!
「わかっているとも…!」
首長が答えた直後、まるで返礼でも行ったかのように海の方角から大気を震わせる発砲音が轟いた
島国沖
大小7隻の船の内の1隻が、前甲板に据え付けられた76ミリ単装主砲を45度の角度で固定して発砲を続けていた
その船、世界標準で言うコルベット艦の艦長は艦隊指令からの命令で発砲を続けながらぼやいた
「たかだかフリゲート2隻とコルベット4隻に揚陸艦1隻で事足りるようなちっぽけな国をなんだって取る必要があるんだ?」
副長が答える
「なんでもニューギニア・南ブリタニアと失敗続きの軍の面子を保つ為だとかなんとか」
「また政治に振り回されるわけか。たまったもんじゃないぜ」
「艦長、指令より通信です。予定通り砲撃で地ならしをしたのち、KMFを上陸させ、首長国を一気に制圧するとの事です」
「了解、まあ所詮は沿岸警備艇の1隻も持たない無抵抗の相手だ。やり過ぎないようにやってやるさ」
日本
「嶋田さん」
嶋田家の居候にして駐日武官であるモニカ・クルシェフスキーが白い騎士服に袖を通し、黄緑色のマントを羽織ながら入ったばかりの報告を嶋田に伝えた
「首長国が合衆国オセアニアの強襲を受けたそうです…」
これから大使館に向かうのだろうモニカの様子に、嶋田は「そうか」とだけ呟き
「20年前、首長国をなんとか説得できていればこんなことにはならなかったかもしれないな」
かつて臨んだ一つの首脳会談を思い出しながら南の空を見上げながら力無げに肩を落としていた
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