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中編以上のネタの書き込み その57
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私は某所の団体に尋ねに行った。
その団体は様々な活動をなされいるが、その一つが今回の取材の目的であった。
私は予めアポイントメントを取っており、受付に私が来たことを告げると
応接室へと案内されて、暫く待って目的の人が入って来た
「すいません、お待たせいたしました。」
「いえ、こちらこそ忙しい中取材に応じてくださってありがとうございます」
彼は第二次ネウロイ大戦で戦死した人の遺骨収集事業をしており
同時に早良ミチルがかって所属していた龍宮隊の隊長飯井オトメ少佐の兄であった。
「オトメは昔から凄い子だった。早くからウィッチとして覚醒して早くから武術を学んでいた。
流石に刀一本持って山から降りてきた暴走イノシシを倒したと聞いた時は目がひん剥いたけどね
それと同時に神童と言われるくらいには頭が良かった。多くの本を貪るように読んでいましたねえ
そんな調子で村の誉として導術士学校に入学した時は村中の人が集まって万歳三唱でしたよ」
彼は懐かしむように言う。
「それからはトントン拍子で更に上の学校などに入校し卒業した後は忙しくなったのか
なかなか会えることはなかったのですがお正月だけは必ず帰ってきて家族団欒してました
私はいずれ結婚するための彼を連れて来るだろうと幸せな未来を考えてたのですが、扶桑海事変で全てが変わりました」
彼は目をしばし瞑る
「あの戦争にオトメが参戦し戦死しました。
最初に死亡通知が来て、嘘よ!!と母親が絶叫をしたのは覚えています。
しかし、何度も何度も読み返しても結局文面は変わることはありませんでした。
ならば、せめて葬式をしてあげないとと思ったのですが、遺骨は帰ってこず
服とどこから持ってきたのか石だけでした。」
彼はそのことを思い出したくないかのように言う
「もう、母親は絶句でしたよ。我が子がこのような姿に変わったのですよ
私も怒りを覚えましたね。お国の為に働いたのに、この仕打ちはなんだと!!
ってね。それからは軍やウィッチのお話は禁句扱いになってずーっと怒りを抱えてましたね
それが変わったのは大戦が終了して数十年後に体験者からのお話が描かれたのを見てからですね」
彼はその時を思い出しながら言う
「恥ずかしながら、どのように戦い、戦場がどんな様子だったかを知らなかった。いえ、知ろうともしなかった。
そこには、過酷な現実が赤々と書かれ、遺体が持ち帰れるのは運がいい方で殆どは戦場で撃ち捨てられる。
勿論、出来る限り回収はするが、ネウロイの攻撃で遺体を回収する暇がないとも。そして、遺体が消滅することも。
私と同じように遺骨が帰ってこなかった遺族が多くいたのを知って私は恥ずかしく思った。この苦しみは私だけが味わったものじゃないと
そして、戦場には未だに遺骨が残されてると聞いて私は決意しました。」
彼は私を真っ直ぐ見た
「例え、小指一本でも遺族の方に帰す。そして、妹のオトメの骨を絶対に見つけなくなった母と共に墓を入れると
そのために政府に何度もお願いし、ようやく許可が下りて、戦場のあちこちに行って発掘作業を行っております。
陸軍は比較的資料が残されてましたが、航空ウィッチは空を飛んで移動する関係で最後に亡くなった場所の資料が残りにくかったですが
それでも根気強く調査を行い、少しづつ収集を続けています。
残念ながら、オトメの骨は未だに見つからないですが、必ず見つけたい。
これが私の覚悟であり、願いです」
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