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中編以上のネタの書き込み その57

51影響を受ける人:2018/02/20(火) 22:27:22

「航空戦力の確保も大変だ。これからさらに手強くなるのに・・・」
「まったくだ。海軍のお蔭で脱出できたパイロットの救助は有りたかったが、それでも少なくない人員を失った。」
「ウィッチもな。精鋭部隊を揃えた【翔鳳】【瑞鳳】だが、それぞれ2人と3人も戦死している。」
「学兵の被害はどうだ?」
「負傷者は出たが、学兵の戦死者はいない。それが唯一の救いだな。」

「そう言えば・・・原作キャラが担ぎ込まれたと聞いたんだが。」
「お前、さっき聞いていなかったのか。ここはアニメや漫画の世界じゃない、現実なんだ。原作キャラだろうが負傷する。」
「魔力欠乏症や、魔導酷使病の発症も問題だぞ。回復までにどれだけかかるか・・・」
「嶋田さんがその辺を整えてくれているが、後遺症に悩まされる女性が増えるのは間違いない。」
「いかにウィッチが多いとは言っても、新兵じゃ話にならん。」

「これからは派遣した戦力が戻ってきますから、そこから・・・」
「そんなのは当たり前だ! それよりも彼女達が持てる武器の向上をだな・・・!!」
「陸軍の通常兵器は依然述べたのと変わらんが、陸戦ウィッチも増やしたい。そう思わんかね牟田口君。」
「この世界に来てからハッチャケてませんか、山下さん。」

なんだかんだで始まった大騒ぎを尻目に、山本五十六は完食して優雅に御茶を飲む。
その隣では「海保にも予算まわして欲しいな。」とか、「うち等もパイロット救助に動いたんだけどなぁ。」と言う南雲が寂しそうに一同を見回していた

「一応この世界では蛮行する輩はおらんから。無理ではないか?」
「ですよね〜・・・ はぁ。」
「だからこの世界でも海軍はいればよかったのだ。そうすれば苦労もしまい。」
「そうかもしれませんけど・・・ 御馳走様でした。」
「そういえば・・・ 嶋田については聞いているか?」
「一応は・・・」

二人はこの場にいない功労者を思う。
別働隊の侵攻。この報告に対して夢幻会はもちろん、大本営も大混乱したという。
何しろあれほどの戦力が二つもあった等とは、まったく考えられなかったからだ。
しかも。片方の一体はどう聞いても現状の戦力で倒せるかどうかという怪物。
それを仕留めた九曜葛葉に対して、夢幻会の感謝はどれほどのものになるのか。

だが同時に、一個人が持つには逸脱した戦闘力を危惧するメンバーも出ている。
こればかりはどうしようもない。説明に来た分体に如何こうしても意味が無い。
以外に冷たい反応を示す分体に夢幻会は戸惑ったが、「辻正信を元にしていますので」と言うと一同納得。
約一名が反論したのだが、誰からも無視された。
それはともかく。それほどの力の持ち主でも負傷し、現在休眠に入っているという。

見舞いに行きたいと言ってみたが、あっさり首を振って断りを入れられた。
場所さえ教えてもらえればと言うと、こちらも駄目。
何でも昔、まだ今ほど信用されていない時期があり。九曜を快く思わない人物達が暗殺しようとした事があったそうだ。
その計画は有る事が切掛けで中止・・・と、いうか。破壊されてしまった。

「防衛本能と言える存在が、関係者すべて皆殺しにしたから。か・・・」
「眉唾物ですよね。」
「事実は小説より奇なりとは言うがな。」

実際、彼女が動いたという記録は無い。
しかし口伝で残っているし、都内某所には彼女を祭る神社も一応ある。

【黒毛九狐(こくうきゅうこ)】

禍神として扱われ、制裁・裁判官・弾劾者などと言われる。
完全に表の九曜とは反対の属性扱いであり、その神社の数も少ない。
恐ろしい祟り神であり、地域によっては「黒い狐がお仕置きに来るぞ。」という脅し文句まである。
微笑ましく思えそうだが、彼女はそんな生易しいものではない。
彼女は存在する。実在しているのだ。彼女の実態を知るのは数日後の事である。



以上です。
黒曜の殺戮シーンを外しました。夢幻会のシーンのみに絞って有ります。
前の物とは似たり寄ったりなので、感想は不要です。




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