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中編以上のネタの書き込み その57

48影響を受ける人:2018/02/20(火) 22:25:09
この作品にはTS要素が含まれています。
オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。
最低系である最強要素があります。というか、ほぼメアリー・スー状態です。
オリジナル設定、個人的解釈が入っています。
それでも良い、という方のお読みください。



提督憂鬱×ストパン+零
第百二十六話 ―大人達は責任を取る①―

その日。扶桑皇国の歴史に残る大事件が起きた。
穏やかで知られる天皇陛下が、なんと激怒されたというのだ。
その怒り様は凄まじく。待機していた護衛巫女たちが、身を乗り出そうとした天皇陛下を抑える事態にまでなったという。
手には刀が握られていたというのだから、その怒りの度合いは深い。
しかし、“何に”対して怒声をあげられたのかだけは定かではなかった。

わかっている事は、この時より海軍が人事異動や高官の退職等が多数発生し、一時期的に海軍と言う組織が機能不全に落ちいっている事。
堀井大将が投獄された事。堀井派が解散・・・解体された事も含めて。
堀井大将に関して弁護するならば、彼は派閥の者達が起こしたボイコットに関して全く知らなかったという。
天皇陛下が怒り狂う理由を事前に知った彼は、そのまま気絶して高熱を出して寝込んでしまった。
その間に、間違った気を利かせた派閥の者達が御前会議に出席する。

派閥の者達が何を言ったかは秘匿されており、まったく表沙汰にはならないので想像で補うしかない。
そして何故か気落ちしていた天皇陛下が無理をして同席していた場で、不敬な発言をしたらしい。
それが、天皇陛下が激怒した原因とされている。
ともかく、扶桑皇国海軍はこの事態を重く受け止め。再編成に没頭する事となった。

――夢幻会:秘密会議室――

「皆さん。一応ではありますが、お疲れ様でした。」
「「「「「お疲れ様〜」」」」」

辻正信が音頭をとってコップを掲げると、疲れ切った面子も同じ様にコップを掲げて応じた。
疲れている面子は主に海軍。陸軍組・外交組・内政組といった面々が同情の眼差しで見つめている。
何しろ堀井派が残した問題解決に、現在進行形で対処しているからだ。
ちなみに場所は某所にあるレストラン。別々の場所に集まったかの様に見せて、個々に集合した。
そして彼等の目の前には、畜産関係の夢幻会メンバーが育てた牛肉のステーキが並んでいる。

「労いとは言え、なんだか申し訳ないな。」
「喰わねば動けん。とりあえず食べよう。」
(これらがただ単に、自分が食べたいから生み出したとは・・・ 前世でもそうだったというし、複雑だ。)

面々がフォークとナイフで肉を切り分けていく横で、山本五十六も肉を切りつつも前世では知らなかった事実に溜息を吐く。
その溜息を聞いた隣の南雲忠一が、心配そうに大丈夫か聞いてきた。

「大丈夫だ。問題は・・・問題は有るが、取りあえず今の溜息は違う。」
「そうですか? なら、いいのですが。」
「ああ。それはそうと貴様。よくも逃げてくれたな。」
「・・・・・・さて、何のことやら。」

ソッポを向きつつ冷や汗を垂らしている海上保安庁のお偉いさんに対し、海軍で最も偉くなりそうな男が睨み付ける。

「とぼけるな。そんなに前世での対応が嫌だったのか?」
「そりゃそうですよ。自分は海軍なのか、海上保安庁の人間になってしまったのか。ごちゃ混ぜになってしまいましたからね。」
「双方に話を付けられるのが貴様だけだったからなぁ。」(お、この肉上手いな。)
「そりゃ、頼られるのは嬉しかったです。ですが、晩年になっても頼られるのはちょっと・・・」(フィレステーキ旨い!)
「交代要員を育て無かったのが悪い。」(これでまだ未完成というのだからな。生きている内にまた食べられるか?)
「育てましたよ。ただ、バランス意識が出来ない人物が多かっただけです。」(やわらか〜)

そんな他愛ない会話をしていると、サーロインを食べていた近衛文麿が立ち上がり、手を叩いて視線を集めた。

「そのまま食べながら聞いてくれ。扶桑海事変は大きな原作剥離になり、対処療法で何とかした。
 これは、別ルートでやってきた彼等・・・戦後組と呼ぼうか。彼等の危機意識によるものが大きいと判断している。
 前世よりそのまま移動してきた者達には無い気迫がある。
 気が抜けているというわけではないが、それでも打ち込む姿勢に違いがある事には間違いない。
 彼等に負けないよう。より一層の奮闘を期待する。」

一気に言い、一同を見回す。
食べながらでも良いとは言ったが、誰も彼もが手を止めてこちらを真剣な眼差しで見ていた。




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