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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその64

643名無しさん:2018/04/02(月) 13:14:56
エイプリルフールには一日遅れたけど



今日も今日とてV.V.の邸宅で、夕食と風呂を拝借していた玉城は、湯上がりに、勝手に、冷蔵庫を開けては、瓶ビールをポンと開けて飲んでいた

ところへ、V.V.が近付く

「シンイチロウ、ちょっと話がある」

神妙、というか
冷静さを崩さずにV.V.は告げた

「来月から君の部屋の家賃を上げることにしたんだ」

玉城は寝耳に水な話に
聞いて目を見開いた

「んなっ?!」

「いやね、あのアパート帝都東京の一等地に建ってるのに家賃30000円に抑えていたろう? はっきり言って赤字経営なんだよ。僕、不動産業してるだろ? 他の物件と比較して、あまりにも格安だからさ、公平性を保つ為に特別扱いをやめることにしたんだ。ああ、家賃は89800円だよ」

東京都心にひっそり佇む玉城のアパート
経営者はV.V.だ
そしてV.V.は不動産業を営んでいる
当然だが他にも幾多の物件を抱えるオーナーで、玉城のアパートだけはその他に比較して格安だった
この不公平と赤字の同時解決を計った末の決断なのだ

「というわけで、来月分の賃金から家賃として差し引きしておくから、そのつもりでね」

「・・・・・・まじで( ̄□ ̄;)!!」

「うん、まじ」

「な、なあ、嘘だよな?」

「まじだよ。僕だって遊びで不動産経営してるんじゃないんだから、赤字経営は容認し難いんだ。他の住民は賛同してくれている、後は君だけ、民主的多数決だ


嫌なら出ていってくれてもいい
突き放すような言葉を残してV.V.は風呂へ向かっていった

「クララぁ」

傍にいる相棒みたいな少女に、玉城は助けを求めた

「ごめんね、お金は貸せないし、パパの決定は絶対だから」

どうしてか今日は味方をしてくれない、玉城の絶対的な味方であるクララは、そっけなかった

「く、クララ、ちゃん?」

「クララもね、いつでも味方じゃいられないんだ。お兄ちゃん、現実を見ようよ。赤字で仕事するお人好しなんていないからね?」



「クララと共同の、一日遅れのエイプリルフール。なんだけど、少し可哀想かな? どう思うルルーシュ」

と、この様子を廊下で観ていたV.V.は、甥っ子のルルーシュに話しかけた

「いいえ、伯父上。玉城にはこれくらいがちょうどよろしいのですよ。人の家で勝手に冷蔵庫を開けてビールを飲む、その様な輩には良い薬になるでしょう。ついでに来月まで種明かしを控えられてはどうですか。奴の態度も、多少は改まるのではないかと思いますが」

「そうかなあー」




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