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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその64

345202:2018/03/11(日) 16:31:08





「ね 姉さんポートランドで匿ってくれる友達いない?」

「いない事もありませんが領主に追われているとしられたら蹴り出されます 昔お母様から逃げてるときに実際蹴り出されました」

「……だめじゃん」

「向き合いましょう現実と」

私は道路を走っていた一台のタクシーを止めました。

「りょ 領主様?!」

タクシーの運転手さんは私を見てお母様と勘違いをなされましたがどうでも良いのです。
いまは一分一秒を争うとき。

「大至急シアトルまでお願いしますッッ!!」

こうして始まった私と一繁の逃避行。
なのだったはずなのですが ポートランドから出る前にクルシェフスキー領直轄のナイトメアポリスの検問で引っ掛かって終わりました。

「そのお顔 ご確認を取らせて戴くまでもありませんがサクラ・S・クルシェフスキー様とカズシゲ・シマダ様ですね? 侯爵様の要請に従いお二人の身柄を拘束させて戴きます」

くッ どうして発覚したか悪巧み 忍が裏切るとは思えませんが。
思い当たるところは……あ 一つだけありました それは弟の考えた脱出作戦の成功回数がゼロである事です。
失念していました……。

「ど どうしよう姉さん」

「ご安心なさい 私はクルシェフスキー騎士団長なのですよ」

しかし今は余計な考えに気を取られている時ではないのです。
さっさと逃亡するのです 偉大な母の怒りが収まりほとぼりが冷めるまでシアトルに住む友人宅へGOです。
決意した私 何としてもポートランドを脱出しなければ。
気分は魔王から逃げる勇者です。

「お手向いなさるおつもりか それならば致し方有りますまい」

粋がる警邏の方に タクシーを降りてマントを翻しながら私は剣を構えます。
この方も実力者のようですが私には及ばないようです ですが慢心は致しませんよ。

「思い上がらないでください あなた方にこの私を拘束できるとでもお思いなのですか?」

峰打ちで済ませますのでご安心の程を。

「頼もしいぞ姉さんッ!!」

ふッ 弟よ 姉の勇姿を目に焼き付けておきなさい。
そして刮目せよ! クルシェフスキー騎士団長にしてラウンズ候補にもなる我が実力を――!

「サクラ様が御抵抗なされた場合モニカ様御自らのお手にて一月の強化訓練を科すと仰せでありますが 御抵抗なされたとの御報告を差し上げてもよろしいのですかな」

「ごめんなさい<(_ _)>」

「姉さん折れるの早ッ!」

お母様手ずからの訓練は地獄です。
帰っても地獄です。

一縷の望みを掛けてお父様に泣き付きましょう。
お父様ならば私達を守ってくださるはずです。
寄らば大樹の陰なのです。




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