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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその64

343202:2018/03/11(日) 16:29:50





計画の要は私だったのですが 癖のない真っ直ぐな長い金髪 瞼の上にて切り揃えられた前髪はお母様と同じくらいの髪の長さと髪型。
目鼻立ち容姿は双子と間違えられるほどお母様と瓜二つ 身長も㎜単位で同じほど。
私の変装道具はお母様がいつも身体の前に流している部位の髪を結んでらっしゃる物と同じ色をした赤いリボンだけ。
リボンを二本髪に結び巻き付けているだけなのです。
たったこれだけの事 変装にもならないアイテムで一繁の悪巧みを見事に成功へと導いてしまったのです。

誰も気が付きません。
領民は勿論 一繁や忍でも見分けが付かないのです。
この変装をしているときに私がサクラだと気が付くのはお父様だけ。
お祖父様やお祖母様でも見抜けません。
父 繁太郎だけが私とお母様の違いに分かるそうです。
愛の深さ故になのでしょうか お父様とお母様は万年ラブラブで熱いです。

「姉さん裏路地に入ったらリボン解けよ 少しはババアと分からなく……なるわけないか」

なりません。
幼少期の憧れから私はお母様と同じ色のマントを着ておりますので余計に。
普段着で街中を歩いても モニカ様 領主様 なんてお声を掛けられるのですよ?

「騎士団は大丈夫なの?」

「本日は私も休暇です」

「だっけ?」

「そうですよ」

でなければ三姉弟そろい踏みの手の込んだ悪巧みに手を貸したりはしません。
私も忍も なんのかんのと弟には甘いですね。

「ハルカに一任しておりますので問題はないでしょう」

騎士団はハルカに任せてあります。
ハルカとはクルシェフスキー領に多く住んでいる日系ブリタニア人の血を引く子で クルシェフスキー騎士団の副団長です。
私の部下なのですが年が一緒の弟の友人でもあります。

「あいつな あいつなら大丈夫だろう」

なにか納得しておりますが弟は騎士としてのハルカの事など何もしらないのでしょうに。

「でも姉さんがいるおかげで護衛無しなのは助かる」

「お屋敷の方々にお母様だと勘違いされていたからでしょう」

ラウンズの元十二席次だったお母様はブリタニア最強の騎士でもあったのです。
戦歴 伝説 逸話の数々が今でも語り草にされているほどですよ。
ですから護衛は必要ないと考えられております 出掛けるときにもSPらしき方の姿は見た事がありません。
親衛隊がSPであると捉えられるのならそうかも といったところでしょう。

「そうかなあ 姉さんすっごく強いじゃん」

「お母様には遠く及びませんよ」

「ババアと比較されたらそりゃブリタニア国中探しても無理だろ? ナナリー殿下の旦那様のスザク様くらいじゃないのババア級なんて化物」

「ババアババアとお母様に対して口が過ぎますよ」

「いないからいいじゃん 姉さんだってチクったりしないでしょ」

「告げ口はしませんが あなたも嶋田伯爵家嫡男 クルシェフスキー侯爵家嫡男でもあるのですから言葉遣いには気を付けなさい」

「嫡男嫡男っても俺なんて予備じゃないか クルシェフスキー家はサクラ姉さんが 嶋田家は忍姉さんが当主になるんだから 姉さんまでババアみたいな事いうなよなあ」

「そのババアを怖がっているあなたにそれを言う資格はありません」

「姉さんだって怖がってんじゃん」

「当たり前です お母様は淑やかな御方ですが怒らせると鬼ババアなのですよ」

私の実力はお母様に太鼓判を押されております。
ですが残念な事にお母様には遠く及びません ラウンズになれるとまで褒められておりますが 断然お母様とは格が違いすぎます。




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