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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその64
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★★★
「んっ…」
三月に入り暖かくなってきたかと思えば季節が逆戻りしたかのような凍てつく寒さに目を覚ましたモニカは、目覚めて早々に布団から身を起こすとボーッとしていた
「んーう…ん、朝、ですか」
起きると隣に嶋田が寝ていた
「う〜ん、んっ! さあ、今日も一日頑張りましょう!」
ピシャリ
自らの頬を叩いた彼女の視線は自然隣に向けられた
「嶋田さん、起きてください嶋田さん」
仕事の無い引退選手な彼はまだ寝ていたが、今日は彼も起こさなければいけない
今日は日ブ共同開発の最新型浮遊航空艦就役の式典がある
朝が早いとはモニカに限らずな理由だったのだ
「んー、なんだいモニカさん…。まだ、こんな時間じゃないか…」
モニカに揺すられて眠たそうに目を擦る
年を取ると朝が早いというあれにもどうやら個人差があるようだ
「あー、さむっ…。ダメだこりゃ、寒い。また明日…おやすみ」
ぐずるようにして布団に潜ろうとした嶋田であったがラウンズの彼女には勝てず
「ダーメーでーすーっ」
引きずり出されてしまう
「今日は一緒に倉崎重工まで行くんですよ」
嶋田は大日本帝国元宰相
モニカは駐日ブリタニア大使館附駐在官ナイトオブトゥエルブとして
来賓として呼ばれているのだ
「あ〜っ、そうだった…やだなぁこんな寒い日に」
「やだも案山子もありません。起きてください」
彼女は力任せに引っ張る
ぐいっと引き上げられる嶋田の体
華奢なモニカだがラウンズなのだ
普段から鍛えている現役騎士の力には抗えない
「老人を労ってくれ」
「60で年寄りなどと下手な言い訳にしか聞こえませんよ。今の世60はまだ人生折り返し地点に差し掛かった辺りなのですから」
前合わせの浴衣着同士での引っ張りっこ
どこかの旅館の風景にも見えるが、嶋田家は嶋田とモニカの寝室での出来事である
「昨日は暖かかったのに…倉崎まで出向かなにゃならないとは」
モニカに無理矢理起こされてしまった嶋田がぶつぶつ文句を呟くも、モニカはクローゼットより手早くぱっぱと騎士服とライトグリーンのマントの掛けられたハンガーを取り出して着替える準備を始めていた
「文句を言っても始まりません。嶋田さんも早く着替えてください」
彼女は言うだけ言うと先に顔を洗って来ますと出ていった
「……俺も顔洗うか」
くぎ煮、焼きのり、焼き鮭、そして卵かけご飯
二人でシンプルイズベストな朝食を食べた後、上下紺のスーツでビシッと決めた嶋田繁太郎は、モニカのマントの留め具を留めてあげていた
「こんな感じか、いいかなモニカさん」
「はい、これでいいですよ。嶋田さんもネクタイが」
彼女は彼女で嶋田のネクタイの歪みを整える
「曲がってたのかな」
「曲がってましたよ。服装の乱れは精神の乱れです。これでよし。さあ、参りましょう」
「寒いのに…」
「元宰相閣下が寒さで日ブ共同開発の新造艦艇完成式典をドタキャンなんて許されませんよ?」
そんな二人の後ろに続く嶋田家の家政婦は玄関まで見送ると頭を下げた
「旦那様、モニカ様、行ってらっしゃいませ」
「行ってきます。後の事はお願いしますね」
「はい旦那様」
「行ってきます。今日はまた急に寒くなりましたので風邪など惹かないようお気をつけください」
「はい、お気遣いありがとうございますモニカ様」
紺のスーツに帽子を被った嶋田
白い騎士服に黄緑のマントを着用したモニカ
主君と騎士なのだが家政婦から見る二人はなんだか新婚夫婦みたいだった
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