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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその64

319名無しさん:2018/03/10(土) 06:35:49

嶋田には理想主義な考えと諭された
しかしその志は何物にも優る輝きを放つ宝石だと讃えられた

「弱者を見捨てない。正義とはすべての人々に必要である。本土に住まう人々にも、海外領土に住まう人々にも、世界中に生きとし生ける人々にも正義は降り注がれなければならない…私の信念です。あなたは誰の為にその剣を振るうのですか?」

譲れない信念だからこそ自分の言葉を聞きたい
同じ信念を持つ自分ではない自分は誰の為に?

「私は…私はブリタニア帝国本土の人々もエリアとなってしまった地の人々にも、平等に正義は必要であり、区別などない臣民であると考え己の剣を振るってきました…剣を主君に捧げながらも、主君であるシャルル陛下の為にだけではなく、あまねく臣民の為に…故に、主君を殺害し、国に民に混乱をもたらす…悪逆帝ルルーシュを…!」

夢の私は主君を喪っている
主君シャルル陛下を討ったルルーシュ殿下を討つ為に出撃した

モニカは彼女の置かれている状況を把握しながらも、その信念は変わらずな自分が誇らしく思えた

「あなたはとても大変な状況下にあるようですね。それでも信念を曲げない…そんなあなたを私は誇らしく思います。何処であっても、苦しみや悲しみ、悔しさの渦中にあっても尚、自らの信念を曲げないモニカ・クルシェフスキーを」
「…」

そして一つの言葉を贈った

「ある方は言いました。『すべての人々に正義を、それは不可能な願いであり、立場たがえば空々しく聞こえる事も往々にしてある理想主義だ』どうやらあなたの世界では拡大主義政策に歯止めが掛からなかったようですね」
「それ、は」

言い澱む彼女にモニカはブリタニアの在り方は弱肉強食が基本だから仕方がないとも伝えた

「こちらでも同じですよ。祖国ブリタニア帝国は弱肉強食を国是としておりますので。しかし国内での弱者救済措置、腐敗貴族の浄化作用などは上手く働いています。何よりも我が国には信じられる盟邦が存在します。切磋琢磨を繰り返しながら互いに互いを高め合い、背中を預け合える盟邦が」
「信じられる盟友…羨ましい、話です…我が国には…」
「そうですか…。それは悲しい事ですね…」

モニカの祖国神聖ブリタニア帝国には背中を預けて戦える友がいる
だが彼女の祖国神聖ブリタニア帝国には背中を預けられる友がいない

悲しい事

寂しい事

その孤独の中で彼女のブリタニアは足掻き続けてきたのだろう
そして彼女もまた己の信念と国是の間で苦しんできたに違いない

「ですが、それでも、あなた個人が抱く信念は、きっとあなたに必要な事です。あなたがあなたで、私が私で、モニカ・クルシェフスキーがモニカ・クルシェフスキーである為に」
「私は、間違って、ない?」
「間違いでも正解でもありません。ナイトオブトゥエルブたる私が剣を捧げた主君シャルル陛下は、国内でモニカ・クルシェフスキーの信念に近い政策を採り続けて参られましたが、過去のブリタニアが行ってきた性急なる拡大主義の爪痕は消えません。先頃までブリタニアは南ブリタニア諸国から恐れられていましたよ。また拡大主義に舵を切るのではないかと。私も、駐日ブリタニア大使館附駐在官として大日本帝国へと派遣され暫くした時、私の在り方をその方に聞いて戴きましたが、その回答が先の不可能な願いだ、でした。ブリタニアの過去は拡大主義に継ぐ拡大主義でしたので…」

彼女の現状を聞きながら、モニカも自分の現状を話す
自分が駐日武官である事
大日本帝国とは過去相討ちとなりかけた程の血で血を洗う大戦争を行った事
怨讐を乗り越え、二度と過ちを繰り返さぬよう相互安保条約を結び、協力して互いの技術を一つにしていく努力を行ってきた事




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