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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその64
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嶋田は彼女の頭と髪を撫で撫でしていた手を止めて、彼女を横抱きにする
「こ、腰にくるんだがなぁ」
美女をお姫様抱っこ
聞こえはいいが、嶋田としては腰にくるお年頃
抱き上げるだけでも大変である
しかし家人は誰も手を貸さない
見ていても見て見ぬふりで温かく見守るだけ
嶋田とモニカのいつものスキンシップに口や手を出すような野暮な人間など嶋田家にはいなかった
「よいしょっと」
二人の寝室までやって来た嶋田はお姫様抱っこしていたモニカを静かに寝かせる
白い敷布団に広がる彼女のマント
マントの裏側生地が紫色だから綺麗だ
敷布団の白、マントの紫、騎士服の白には纏められた横髪が金色の清流を二本作り、流れに巻き付く赤いリボンが螺旋模様を描いている
「色合い的には綺麗だな」
一つ欠けても完成しない絵画のようだと嶋田は笑い彼女から離れようとする
「嶋田さん〜」
もう寝言となっていた彼女の言葉に、広げられていた手が嶋田の首に回された
「うわっ」
引き寄せられた嶋田は黄金色広がる枕に顔を叩き付けられた
「ぶふっ?!」
洗濯された枕からは太陽の匂い
広がる金色の髪からはシャンプーの匂い
ちょうどいい案配でミックスされた香りが嶋田の鼻をくすぐっていた
(い、息がっ、柔らかいしちょっとモニカさんっ、)
首を引き寄せられ、顔を髪の毛広がる枕に押し付けられた嶋田の息が詰まる
胸板には彼女の柔らかい二つの山
彼の体重に押し潰されながらもモニカの胸は柔らかさを失わないで彼を受け止めていた
(空気、空気をっ、)
せめて空気を吸うためと、嶋田は強引に枕を引きずりモニカの方に顔を向けた
「はぁ、はぁ、く、苦しかったっ、」
荒い息の嶋田にモニカは何処吹く風
彼の存在を感知して頭を彼の側に向きな押させながら、もう寝ていた
「むにゃむにゃ」
「夕飯…どうするんだ」
せっかく作ってもらったのに
勿体ないと考えた彼だが、襖から覗く家政婦の顔にはお任せくださいという文字が浮かんでいるように見えた
「晩飯無し、か」
仕方ない
ブリタニアの現役最強騎士ナイトオブラウンズの一人であるナイトオブトゥエルブのモニカに捕まっては抜け出したくても抜け出せない
単純な力の差である
行儀悪く足でひっぺがした掛け布団にも、手ばかりか足を伸ばしても届かなくなっていた
こうなると掛け布団無しである
抜け出せない
抜け出せないから晩飯食べられない
抜け出せないから着替えもできない
掛け布団無しで寝なければならない
力量差から離れるにも離れられない
嶋田は諦めて自分も部屋着のまま寝ることにした
「部屋の暖房は、よし」
着いていた
「しかしこの体勢って寝れるのかな俺」
モニカの体に覆い被さるようにしたままで寝なければならない
暖房は着いていたので、寒さで風邪を引く心配こそ無いが、首だけ左に向けて体はうつ伏せで彼女に被さり寝る
役得のように見えて中々辛い体勢だった
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