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ネタの書きこみ103

10ham ◆sneo5SWWRw:2017/06/15(木) 22:51:24

「へっくし!」
「風邪ですかな、邦寿王?」
「いや、そういう訳ではないが・・・」

とあるゴルフ場でプレーをしている皇族と華族がそれぞれ2人ずつ。
朝香宮鳩彦王、賀陽宮邦寿王、岩倉具張、西園寺公一が、グリーンでそんな会話をする。
自分の番である若宮様と呼ばれた皇族、賀陽宮邦寿王は、パターを手に持ち、打とうとしている最中にクシャミをしたのだ。
しかし、先ほどのクシャミは無かったのようにボールを打ち、見事カップインを決めて、次のホールへ移動を開始する。

「次は誰がオナーだったか?」
「たしか、西園寺公のはずですな」

朝香宮鳩彦王に、次のホールで一番最初に打つ人(オナー)について訊ねられた岩倉具張がそう答えた。

「しかし、このメンバーでやれるのは本当に気楽でいいなぁ。他だと前世の接待ゴルフみたいで息苦しいからなぁ・・・」
「まぁ、互いに立場がありますからね」

西園寺公一の呟きに、邦寿王はそう苦笑する。

再びの紹介となるが、彼らも転生者である。

朝香宮鳩彦王は、朝香宮家の初代当主で、北白川宮成久王がフランスで交通事故を起こした時の同乗者であり、彼もまた重傷を負い、その時に転生した。
史実でも大のゴルフ好きで、「ゴルフの宮様」として知られていたためか、ゴルフ好きの転生者であり、同じ転生者の皇族や華族とゴルフのプレーをよくしていた。
また、陸軍大将として、陸軍皇族の重鎮の一人として北白川宮や閑院宮らを支えている。

賀陽若宮様こと、賀陽宮邦寿王は、賀陽宮恒憲王の第1王子で、賀陽宮家の次代第3代当主の未来を嘱望された身である。
史実では戦後に身分違いの女性問題を起こして一騒動させたことで知られている。
この世界では球技が好きで、父王、恒憲王は野球好きのため、「野球の宮様」と呼ばれているが、
邦寿王は同じスポーツでもゴルフやテニス、特にテニスを好み、「庭球(テニス)の宮様」とも呼ばれていた。
もっとも、当人は王子様と呼ばれたいとか(笑)

岩倉具張は、維新の功労者、岩倉具視の孫で、岩倉公爵家の現当主である。
史実では、土地投機に大失敗し、芸者通いで放蕩し、ついには一族の財産を一代で破産させ、自宅を差し押さえるという大スキャンダルを起こし、親族会議で強制的に隠居させられた。
あげく、借金を踏み倒そうと姿をくらます等して、告訴された人物である。
この世界での彼は、芸者通いにも手を染めず、投機についても、史実知識を用いつつ、前世での経験も加えて堅実な財テクを行って、順風満帆な生活を送っていた。
また、華族達のまとめ役として、辻や阿部と協力し、不良華族の粛清と更生に表と裏の両方からを手を廻して、骨を折っていた。

西園寺公一は、同じく維新の功労者、西園寺公望の孫で、西園寺家の次代当主ある。
史実では、共産主義に関心を持ち、尾崎秀雄と交友を持っていたことからゾルゲ事件に連座し逮捕されたため、爵位継承権を剥奪され、戦後中国に移住した。
その後は文化大革命で日本に追放され、自らを追放に追いやった文化大革命を礼賛するも、既に言動から非難を買っていた上、文化大革命について的外れな言論であったと証明されると、完全に立場を失った。
この世界では、夢幻会の関係で尾崎と交友は有れど、史実とは違い、前世日本人としての知識などを助けにして、外務省の試験になんとか合格(史実では日本式の答案に不慣れだったため不合格)。
史実通りオックスフォード大学を卒業したこともあり、外務省職員として活躍していた。
また、岩倉具張の娘で、史実では赤化華族事件(共産主義に走った華族子女が検挙された事件)で逮捕された岩倉靖子を妻に迎え、具張を補佐している。
また、尾崎と共に共産主義の二重スパイとなって、主に華族の赤化防止のために裏で暗躍している黒い面も持っている。
ちなみに、その靖子も転生者で、公一と共に前世でも夫婦だった事実が判明し、夢幻会しっと団の怨敵になったのは御愛嬌である。




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