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架空戦記系ネタの書き込み その86
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「……それって、まさか」
「ええ。騒ぎを起こしてもらって、ハンセン病が治せるってことを周知させてもらうつもりよ。
それなりに有名人だし、話題性には事欠かないわ。それに、海外への伝手も持っているくらいだし」
「さらっと史実の偉人を踏み台にしましたね……」
「あら、私たちの世界は、偉人だけじゃなくてこの世界そのものも踏み台にしているんだから、今更よ?」
「そうでしたね……」
「ハンセン病への対処を始めた先駆者、という名誉はあるのでつり合いは取れていますかね…?」
「そう願うしかないでしょうね」
「あとは自分で気がつくかどうか。ここで終わるならただの暴走した医者。
反省して化けるならば偉人。それだけのことでしょう」
「殺陣のテーマ流さなきゃ(使命感」
「国外へはどう説明します?そもそも理解が得られるとは思えませんけど」
「まあ、その時は自業自得だ。向こうが信じなければこちらがしてやる義理もない。
インフォームドコンセントに反する。それでも、言い訳の為にも適度に外から招いてやるのは必要だと思うがな」
「そこは上と相談しましょう」
「我々を恐れて遠ざけるならば、それを止める義理もないということでいいのでしょうか?」
「結局、私たちの時代になってもハンセン病への差別は残っていたもの。こればかりは時間と教育なんかの問題よ。
だから、今の時代に気前よく解決手段を与えても、それは変わらないでしょうね。
患者個人の病気を治すのは簡単でも、社会全体に根付いている『病気に対する病的な意識』を治すのは楽じゃないわ」
「社会に対する医者…そういうのをなんて言いましたっけ。論客?」
「社会学者とも言ったな。今はもう、死語に近。まあ、本物の論客は表に出ないのさ。
語るべき時に、語るべきところに現れ、必要なことだけを語って、そのまま去る。
斯くの如く来たれり、とね。論客なんてのが太鼓持ちや理論提供屋に成り下がって久しいけど」
「正しく如来、かな?」
「違いない。現世利益ばかり求める我々は、如来などとはかけ離れているのは確かだがね」
---1936年某日 東京府 某所にて 日企連医療関係者の会話より
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