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架空戦記系ネタの書き込み その86
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話を、話を戻そう。
奴らは、その報酬を私に示すといった。
奴らにとってはその予知こそが世界をある方向へと導くのだからと私のような犠牲者に報酬を提示する。
勝利と破滅を前にした私は、決意した。
おそらく私と同じようなゲームの駒を作り出すかわりに、わが祖国の災厄のときに備えることを。
実に残酷なことだと思う。
私の努力次第では、最悪の未来は避けられるかもしれないからだ。
そうなれば、彼らは丸ごと滅ぼされる。
私が行うのは、奴らと同じほんの少しの確率の操作。
であるからこそ、私はあえてこの告白をこの場所――ブランデンブルグ門の礎石の下に封じる。
最悪を避けることができたときには私自らがこれを回収するが、それがかなわないときは、読者である君と未来にこの告白をゆだねよう。
そして、このリストに名が記載されてしまったあわれな人々について、忘れないでほしい。
公表してくれてもかまわない。
君のドイツは、平和だろうか?
統一されているだろうか?
少なくとも、統一はされているだろうと思う。なぜなら私が彼らに与えたのは、『いざというときにだけ祖国再統一を優先する』という一回きりの強い強制力なのだから。
【以下消去済】」
――本文書は、その重大性に鑑みて無期限閲覧禁止とする。
なお、文中に示唆される組織については、コード『オリガ』と対立関係にあると推測される。【要調査】
――本文書は、1990年2月1日 まだ法的にはドイツ民主共和国首都であったベルリンブランデンブルグ門の【削除済み】にて鋼材製の箱(別紙参照)の中から発見された。
文章はタイプライターによるものであり、最後尾に署名があった。その重大性を確認した【抹消済み】により回収され、【削除済み】討議の結果これの封印保存が決定された。
――本文書の真偽については当該タイプライターの型式とともに不明であるが、筆跡鑑定の結果、サインは【削除済み】のものである可能性が極めて高い。
また、紙およびインクの同位体検査によっても、本文書が19【削除済み】年以前に作成されたことは疑いがない。
(走り書き)まったくふざけている。誰が信じられる?だがもし、あのときの結果がこのようにして操作されていたのだとしたら…
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