レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
架空戦記系ネタの書き込み その86
-
『アメリカ人としての良心と覚悟の欠片』
……何がどうしてこうなった
「おいハンス、お前まさか毒か何か飲ませたんじゃないだろうな?」
「出来る訳無いだろと言うか昨日夕方寝込んでから誰も大統領と接触して無いわ」
アメリカ合衆国の大統領執務室。冷戦終結後世界唯一の超大国となった大国の脳髄たるこの場所では、関係者全てが
驚天動地を通り越して疲れによる幻覚の発症を疑い出す光景が現出されていた。
「…ああ、頼んだ。我が同盟国、日本の警告に従い在日米軍を出撃させるのだ。加えて日本本土のみならずグアム等にも
F-22や戦略爆撃機を派遣しろ。本土の部隊も動員を命令するのだ」
「りょ、了解しました!」
「頼んだ。最早一刻の猶予も無い」
アメリカ合衆国大統領『ビル・クリントン』。つい先日まで国務省を根城に巣食っていたキッセンジャー派閥の妄言を異様に
信奉し、血を共に流し続けた同盟国を足蹴にする行動ばかりとり続けていたこの男。
「……だ、大統領。……一体、どうなされたのですか?」
「……気にしないでくれ。今は私の身体の事等、枝葉末節ですらない些事だ」
「は……はぁ……」
突然頭痛による体調不良を訴えて寝込んだその翌日に、まるで十年は老け込んだ様な姿となったこのクリントン大統領の
次々と繰り出された命令は、緊急招集された各省庁の長官や官僚が一時思考停止してしまうまでに切れ味鋭く、そして現状
打破の為に主に国防省から訴えられ続けていた指令その物かそれ以上の適切な命令であった。
「……ハンス、一体全体マジで何が起こった」
「だから俺に聞くな……突然呼び立てられて来たらこの状態だったとしか言えないわ」
小声でこの光景を見るしかない若手官僚達。因みに彼らは【連絡役】かつ【今後の見識を深める為】に、このとんでもない境地に
存在している。つまりは体の良い生贄だ。
「……領!大統領!!これは一体どういうことですか?!」
「……うっわ」
「来やがった……よりによってこんな時に」
そしてその空間に突入して来たのは、クリントン大統領に要らん事ばかり吹き込み続けたキッシンジャー派閥の男。国防省所属の
官僚や軍人が【お前は何を言っているんだ馬鹿野郎】と常々罵倒する様な反日的な言動を行い、そしてそれがアメリカの国益に
なると心の底から信じ切っている救い様の無いアホだ。口出し出来る立場にない若手コンビには渋い顔をする事くらいしか出来ないのが
歯がゆい限りである。
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板