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――同 神崎軍港
「艦載電探に反応!数は5!信じられない。どこに潜んで――」
「そんなことは後だ!邀撃機は?」
「すでに出払っています。今回は空母機動部隊は出さずに基地航空隊のみでの対応ですから…」
参謀妖精さんたちが泡を食う中、神崎は思い切り口もとを釣り上げた。
今彼が乗っているのは、戦艦「アイオワ」。
この艦隊の戦艦としては最新である元米国生まれの艦だった。
もちろん改修を加えられた結果、司令塔が艦橋の中央を貫くという前弩級艦以来の配置はもはやとられていない。
そのため、彼は露天艦橋で軍港から動き出そうとしている艦隊を見守っていた。
防空戦闘指揮はもとより、実際の艦隊指揮も中央指揮所では可能だ。
だが、きょう以降は彼はそれをする気がなかった。
米内GF長官以下が陸上司令部からの艦隊指揮演習を行うのとは対照的に、彼は現場での指揮を行うつもりだったのだ。
なにしろこもってばかりだとかつての深海戦役の大半と同じく待ちに徹する身となってしまう。
艦娘を戦わせているという意識が強い神崎としては、士気を考えるまでもなくこうした感覚の維持は大切であると考えていたのだった。
「アイオワ。いけるかい?」
「もっちろん!対空戦闘は任せて!」
全身アメリカンな感じの戦闘服を弾ませ(どことはいわない)、アイオワがピースサインをする。
「元祖ボフォース40ミリと5インチ砲の速射を抜けられるとは思わないことネ!」
「はは。期待しているよ。だが――」
神崎は、思わず歴戦の艦娘がぞくりとするような戦意(あるいは殺気)に満ちた笑顔を浮かべて言った。
「この時期の帝国海軍中攻隊をあまり侮りすぎないことだよ。」
『艦橋へ!不明機は5機で確定。高度は…測定不能!』
「What ?!」
「そうだ。そうでなくては。」
奴らめ。数百キロも海を這ってレーダーをかいくぐりやがった!
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