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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその14

506名無しさん:2013/08/10(土) 01:12:41
祖先を追い出しヨーロッパを奪った共和主義者たちの拠点にまた一本ユーロブリタニアの旗が立つ。

ぼんやり佇みながらその旗を見ていたアキト•ヒュウガ•シャイングは自身が率いる部隊に所属する騎士の中に涙を流してむせび泣く者がいることに気づいた。
(北欧の出身者か?)
このような様子は纂奪者の拠点をひとつ奪い返すごとに見られる。
まだ戦争は終わっていないというのに感極まるのはどうかと思うアキトであったが、彼らが抱く父祖の地への思いを知っているだけに注意できない。
「シャイング卿、シャイング卿がお呼びです。」
自身の部下が告げたのは方面軍司令からの呼び出し。
アキトの姓はシャイング。
司令官の姓もまたシャイング。
シン•ヒュウガ•シャイング。アキトの兄であった。
「アキトでいいと言っているだろう。」
同じ方面軍でややこしいからとアキトは自身を姓ではなく名で呼称するように指示していたのだがシャイングで呼び慣れているからか誰も名前で呼ばない。
「イエス•マイ•ロード。」
(そうやって了解してもどうせまたシャイングと呼ぶのだろうな。)


「お呼びでしょうかシャイング指令。」
「アキト、同じ部隊内でややこしいからシンでいいと言っているだろう。」
「イエス•マイ•ロード。」
(そうやって了解してもどうせまたシャイングと呼ぶのだろう。)
結局は兄弟。考えることが同じだ。
「それはさておき。どうだスメラギのジンクスは?」
ユーロブリタニアの主力機ジンクスシリーズは最新鋭の機体である。
シャイング兄弟が騎乗するのはカスタムチューンされたタイプで更に高性能。
つまりーー。
「凄い性能ですね。はっきり申し上げてEUのKMFモドキを相手にするには些か過剰かと思われます。」
こういうことなのである。
強力過ぎる故に戦車を破壊するのに艦載砲を持ち出しているような錯覚をして仕方ない。
「やはりそうか、実は私も感じていた。」
ブリタニアの騎士は正々堂々な戦いを重んじる武人が多い。
特にアキトとシンは同盟国日本の武士の心も持った生粋の武人。
対等とは程遠いこの戦に少し思うところがあったのだ。
といって二人とも油断するような甘い騎士ではないのであるが。
それにEUの腐敗政治の犠牲者を解放する為にも手は抜けない。
「しかしスメラギもとんでもない高性能機を売り込んでくれたものだ。」
「ええまったく。」

~スメラギを舐めるなよ!~

倉崎に負け続けだったスメラギの担当者が
自社の新機種第7世代KMFジンクスシリーズの性能を疑問視していたヴェランス大公と四大騎士団長。
およびシンやアキトのような高位の指揮官エースというユーロブリタニアの重鎮たちを前にして叫んだ言葉通りの性能を発揮しているのだから、如何に自分たちがスメラギを軽く見ていたかを今更ながらに思い知らされた。
「解放のときは近いか」




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