[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
避難用作品投下スレ5
832
:
エルサレムⅥ [自決]
:2010/08/01(日) 17:36:14 ID:Ckv4lVpo0
台車の上にある箱型の爆弾。確か一ノ瀬と芳野が夜なべして作っていたものだ。
戦闘の余波でも食ったのか、所々汚れが見られるそれは、ある意味では芳野の魂の欠片だった。
最高の舞台だ。ここで使ってもらえてお前も光栄だろ?
「このハチの卵みたいなの吹っ飛ばすんですか?」
「俺もそう思ってた。ここで使うのか、おっさん」
「まあ待て。下手に使ったら俺らがここから出られなくなる。まずはここを調べるほうが先決だろ」
「そうですね……確か伊吹さん達が向こうから来られましたから」
実質、調べるべき箇所は二つ。加えて今の人数が六人であることを考慮すれば、かなり余裕がある。
「つまり、二手に別れて調べたらええってことやな」
察しのいい姫百合が総括してくれた。
実際どこに爆弾を使うかは、戻ってから決めればいい。
これまで敵に遭遇してこなかった関係上、それくらいの時間はあった。
「そういうことだ。で――」
「ぷひーーーーーーー!」
またしても俺の声は遮られた。
一体なんなんだ今度はと振り向いた瞬間、ぼふっとしたものが顔面に飛び込んできた。
がつんっ!
気持ちのいいストレートだった。ぐはっと呻きながら仰向けに倒れる俺。
固まっている皆の衆の顔を見る一方で獣臭い匂いを嗅ぎながら、またこんな役どころかよと心の中で吐き捨てた。
絶望のあまり気絶したかったが、そんなギャグをやっている場合ではないし、ここで気を失おうものならポテトの熱いキスが待っている。
正確には人工呼吸だが。どっちにしろ嫌だ。俺はアニマルマスターじゃない。
ぬおおおおと気合で意識が遠のいていくのを堪えながら、俺は顔面に張り付いたフットボールみたいな何かをひっぺがす。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板