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避難用作品投下スレ5

204へっぽこマーチ:2009/08/14(金) 21:52:53 ID:e5.BK2Jg0
 うーっ! とか ふーっ! とか風子の貞操がー、などと聞こえてくる声は誰も気にしていないようだった。
 というよりは触れてしまったらまた話がややこしくなると誰もが認識しているからなのだろう。
 渚も別に喧嘩しているわけでもなさそうなので口は挟まなかった。「風子、お嫁にいけません……」なんて聞こえたような気がしたが、
 それでも気にしないことにした。仲良きことは美しきかな。
 ……ですよね?

「まあぶっちゃけた話、私か渚が適当だろう」
「なんでですか?」

 渚は首を傾げた。普通に考えればそれまで行動を共にしてきた往人が一番適当だと思っていたからだ。
 疑問を挟まれたことそのものが意外だったらしいルーシーは目をしばたかせたが、すぐに合点のいった様子になった。

「いや、いい。気にするな。渚は渚の信じる道を行くがいい」
「……なんで話が大きくなってるんですか?」

 ルーシーは薄く笑っただけで、ぽんぽんと渚の肩を叩いた。ちんぷんかんぷんだった。

「……で、どうするの?」
「そこで俺に振るか」

 話の流れを読んだ舞が往人に聞いていた。

「私は別に構わない」
「いや……それでいいのか?」
「あーっ! 往人ちんめ、ここぞとばかりにおっぱへぶっ!」

 敏感に会話の内容を察知したらしい麻亜子が割り込もうとしたが、風子の頭突きによって阻まれる。
 たぶん、みんな心の中で親指立ててるんだろうなあと思いながら、渚はようやくルーシーが言おうとしたことの意味を察していた。


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