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この原案を小説に膨らませてくれる人いますか?

7beebeetomxxx:2015/10/05(月) 04:47:57
『教育プロジェクトX 第三話』


小野口冴子35歳4か月
ついさっきまでは彼女は立派な大人の女だった。
教師という職業を持ち、生徒から慕われ
また結婚をして子供を産み育てた体験も持っていた。
しかし今、彼女はほんのわずかなショックでも
潰れてしまいそうな0.1mmほどの受精卵に戻っていた。
本来ならあと10か月間、母親の胎内で栄養を
貰いながら成育しなければ赤ん坊にすらなれない
未成熟な存在になり果てていた。
しかし彼女を受精卵にまで若返らせた
タイム・アウトロン電磁波は停止している。
この電磁波による若返りはそのままの状態を
いつまでも持続することはできないのである。
これまでの実験データ通りなら
電磁波停止から5分以内に反動作用が始まって
受精卵は20秒ほどで再び胎児から赤ん坊まで成長し
さらに7分後には元の35歳4か月の大人に戻ってしまう。
つまりたった20秒しか受精卵の成長観察ができないのである。
ただそれでは授業にならない。
そこで研究チームがその対策として開発したカプセルが重要な意味を持つ。
小野口冴子だった受精卵は即座にパラノ・アクアチレンという溶液の入った
直径15cmほどの透明な密封式カプセルに移された。
この溶液こそ電磁波の反動に対して抑制作用がある素材なのである。
そしてその濃度による成長速度をコントロールできる万能性によって
中学生たちは拡大ルーペを手に
受精卵が核分裂を繰り返しながらやがて胎児に変化していく過程を
じっくりと観察できるという訳である。
「わあ!卵にいっぱい筋が入った。」
「形がどんどん変わっていく。面白い!」
「なんか芋虫みたいね。気持ち悪い。」
「こっちが頭でそっちがお尻になるのかな。」
「ばかだな、どう考えてもそっちは足だろう。」
子供たちはいろいろ感想を述べながら、
冴子の変化をわくわくしながら観察した。


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