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ARR−A
1
:
安地栄神宮
:2010/12/05(日) 21:29:41
説明
ARR=「AGE REーMOVE RING」
金色と銀色が一対になった指輪。
それぞれをはめた人間が指輪同士を接触させると、銀色の指輪をはめた人間の肉体年齢10歳相当が金色の指輪をはめた人間の肉体年齢に加算される。
(例:20歳の人間が銀色の指輪をはめて20歳の人間がはめた金色の指輪に接触させると、銀色の指輪をはめた人間は10歳になり、金色の指輪をはめた人間は30歳になる。)
瑞樹
女子高生3年生の18歳。
長女であり、妹が手間がかかることもあってかなり責任感が強くやや周囲に振り回される傾向がある。
結香
瑞樹の妹。小学6年生12歳。
耳年増になりつつあることもあって、中途半端な知識と好奇心の暴走から姉を振り回すことも多い。
馨
瑞樹、結香姉妹のご近所さん。
姉妹と血縁関係はないが、近所で比較的年齢が近いこともあって、2人の姉的な存在。
以前書いたARRの番外編あるいはスピンオフ的にSSを書いてみたいと思います。
掲載はかなり不定期になると思いますが(まあそれは前と同じ)気長におつきあいください。
ちなみにAはアフターでもアナザーでもお好きな解釈でどうぞ。
2
:
安地栄神宮
:2010/12/05(日) 21:41:12
「瑞樹の誕生日1」
「馨さん、こんにちは。」
日曜日の、やや正午も近づいた頃、瑞樹は馨の家を訪ねていた。
「あ、瑞樹ちゃん、いらっしゃ〜い。待ってたのよ。」
満面の笑みで迎える馨。
女子大生22歳の馨にとってみれば、近所に住む馨は高校3年の18歳という年齢もあって妹同然の存在だ。
実際、2人が子供のころから姉妹と見間違えるほどの交流があり、それは今でも続いている。
「その馨さん。その…言われた通り準備してきましたけど…その…いいんですか?あたしは、一応、一度はああいうことになっているからまだいいんですけど、馨さんがあんなことになるのは色々あるんじゃないかと…」
明らかに端切れの悪い瑞樹の言葉。
まあ、確かにあのことを知っている人間なら、「ああ、なるほど。」と手を打つところだろう。
「いいの。いいの。あたしだって、どんなことになるかちょっと興味はあるし、それに瑞樹ちゃんのあの姿また見てみたいの。」
損得の計算結果を踏まえた上で自分なりの妥協点を見つけた上でのことだと断言同然の笑みを浮かべる馨。
こうなったらやるしかないみたい。
瑞樹は諦め半分にそう思うしかなかった。
「…じゃあ、馨さん、玄関じゃちょっと…あがってかまいませんか?」
「あ、ごめんね。瑞樹ちゃん、玄関でまたせちゃったりして。」
案内され、馨の自室に入る瑞樹。
衣服などはクローゼットに収められているとはいえ、比較的シンプルでまとめられた馨の部屋。
同じ女子の部屋とはいえ、少々装飾華美になりつつある自分の部屋とは違うな〜と変なところ感心してしまう。
「瑞樹ちゃん、あれ、もってきてくれた?」
待ちきれないといった素振りで瑞樹にといかける馨。
「はい。ここに来るのに忘れるわけないじゃないですか。」
そういいながら、瑞樹はポケットから取り出した小さなケースを開いて見せる。
ケースの中には、2つの指輪…金色と銀色の指輪がそれぞれ1つずつ収められていた。
3
:
安地栄神宮
:2010/12/05(日) 21:51:50
「きゃー!そうそうこれ!これを待ってたの。」
喜びを隠そうともせず馨は銀色の指輪を手に取ると自分の指へと押し込む。
サイズがぴったりだったのか、特に問題もなくその指に収まる指輪。
「あーあ、本当にいいんですか。後悔することになってもあたしは知りませんからね。」
やれやれといった仕草を交えながら残った金色の指輪をはめる瑞樹。
「準備はできたみたいね。それじゃ、いい?」
「もう一度念のためいっておきますけどあたしは止めましたからね。」
「はいはい。どんなことになっても瑞樹ちゃんを恨んだりしないから安心して。」
そう応えると、馨は瑞樹のはめている指輪に自分の指輪を軽く押し当てた。
小さいとはいえ、硬質の金属同士がぶつかり合う、軽くそして甲高い音。
その音が消えるより早く瑞樹は視界の異変に気づいた。
これが最初ではないにしても、突然の変化には戸惑いを覚えずにはいられない。
明らかに低くなっている今の視界。
少なめにみても20センチ以上…30センチ近く視界の位置は低くなっているかも知れない。
一瞬、いつのまに直立から膝立ちになったのかと思ったところだが、これは体勢の変化…などという範囲に収まらないことを思い出す。
慣れた視界から今の視界に慣れるための儀式も兼ねて軽く頭を振ると、今目の前に立っている女性へと視線を向けた。
先ほどまで一緒にいたはずの20歳そこそこの女性…馨はいつのまにかいなくなっていた。
瑞樹の目の前に立っているのはどうみても30歳にはなっているだろう。女性の姿だった。
4
:
名無しなメルモ
:2010/12/06(月) 15:59:47
この作品大好きでしたので続編嬉しくてたまりません
前回とんでもなくダイナマイトボディなAPを遂げた瑞樹ちゃんにかなり期待してます
今度は碧さんがダイナマイトボディになってしまうんですかね?めちゃめちゃ楽しみです
個人的には瑞樹ちゃんがさらに超ふくよかボディになってしまって元に戻れない展開が見てみたいですね
続き楽しみに待ってます
5
:
安地栄神宮
:2011/01/05(水) 21:39:15
自分が置かれた状況が分からないとでもいうように周囲を見回す女性。
と、その女性の目が瑞樹の目とあう。
「…きゃあ、可愛い!」
そう叫ぶが早いか、女性は瑞樹へと抱きついてきた。
体格差が倍ぐらいありそうなその女性からの抱擁に危うくバランスを崩しそうになる瑞樹だったが一方で抱擁されていることにより転倒にまでは至らない。
「え、えーと、馨さんでいいんですよね?」
瑞樹はおそるおそる30代前半と思しきその女性に問いかける。
「ええ、そうだけど…あ、そういうことね。」
瑞樹の問いかけに対して何か気づいたらしく、女性は抱擁をとくと、壁にかけてある鏡へと小走りで駈け寄る。
「…わ、あわ、わあ…」
鏡に映る自分の顔をみつめながら、どこか落胆気味に呟く女性。
「うーん、10歳も違うと、こんなになっちゃうか…肌のたるみやかすみも酷くなってるし…ちょっと皺になりそうな部分も。」
30代としてはそれほど酷いとは思えないその容貌にチェックをつけるかのように呟きが続く。
一方、手荒な抱擁から解放された瑞樹はようやく落ち着いて自分の身体を確認することができた。
(あーあ、分かっていたことだけどやっぱり小さくなっちゃってる…)
周囲の家具の大きさからみて、自分の身長が1メートルそこそこにまで縮んでいることは明らかだ。
すっかりだぶついてしまっているブラウスの袖を悪戦苦闘しつつめくると、そこからはすっかり小さくなった手と、短くてふっくらとした指が。
そう、さきほど2人がはめた指輪の力によって、瑞樹は10歳若返って8歳相当の身体になってしまっているのだ。
一方、馨はといえば、10歳年をとって32歳の身体に。
今、瑞樹の目の前で鏡を見つめながら驚きの声をあげている女性こそ、32歳になった馨の姿なのだ。
6
:
安地栄神宮
:2011/01/07(金) 22:54:32
(これが、32歳の馨さんか…)
この前、28歳になった自分の身体の情けなさを実感させられた瑞樹にとって、姉貴分にあたる馨が30過ぎになった姿には、他人の不幸は蜜の味という意味も含めた関心があったわけだが。
(へ?これが馨さん?)
瑞樹にとって違う意味で予想は裏切られた。
確かに+10年の時間は大きい。
顔だちからして既に22歳の馨と32歳の馨とでは違いすぎる。
本人が鏡をみて指摘するまでもなく、くすみがかり始め、どことなく弛み、皺の徴候がではじめているそんな肌に気づかないはずもない。
明らかにそこにいるのは30代の女性。
しかし、瑞樹にとって予想外だったのはその体型の方だ、
この前、妹である結香そして馨と年齢を移動させた結果として28歳の身体になった瑞樹。
その容姿は、どれだけお世辞を駆使しても豊満というのが精一杯。
身も蓋もない言い方をするとして、肥満体型、ぶっちゃけ「デブ」そのものだったのだ。
現在の体型が肥満ならまだ諦めもついたところだろうが、皮肉にも18歳時点の瑞樹の容姿は許容範囲内で標準体型。
テレビ通販のダイエット食品に出てくる使用前の姿同然になった自分に衝撃を受けたことはいうまでもないだろう。
7
:
名無しなメルモ
:2011/01/07(金) 23:16:21
>>6
安地栄神宮さま更新ありがとうございます
瑞樹ちゃんの肥満体型、デブ、ダイエット食品の使用前の言い回しに興奮しました
また28歳の瑞樹ちゃんをお願いしますね
続き楽しみに待ってます
8
:
安地栄神宮
:2011/01/11(火) 21:15:40
あの後、瑞樹はそれまで意識したこともないダイエット…とまではいかなくても、少々お菓子を控えるなどの配慮をし始めることになるのだが。
まあ、最後にちょっとしたお返しで、42歳になった結香の、これまたオデブな姿をみることができたのが唯一の救いといえば救い。
それだけに、32歳になった馨がどんな風になるか、ちょっぴり悪戯心の混じった期待があるのも確かではある。
が、瑞樹の期待は残念ながら裏切られることになる。
馨自身が指摘しているように、22歳から32歳への成長では、むしろ老化というべき変化が多い。
肌の霞、弛み、皺…いずれも20代前半までにはみられない変化が、今の馨には訪れていた。
しかし、瑞樹が予想していたような外見…シルエットという意味での変化はほとんどみられない。
スケールを持ち出して、一箇所ずつ測れば、何かしらの変化は分かるかも知れないが、少なくとも、パッと見では、見苦しいほどの肥満傾向はまったくみられない。
22歳とはほとんどスタイルの変わっていない32歳の馨の姿がそこにあった。
28歳の太った瑞樹が、如何にも「おばさん」だとしたら、今の瑞樹は「マダム」とでもいうべき風貌だ。
「馨さん、すごい…ほとんど変わってないじゃない。」
思わず出てしまったその言葉は正に瑞樹の本心そのものだろう。
「うふ、ありがとう。瑞樹ちゃん…でも、やっぱり30すぎるとこうなっちゃうのかあ。結構、気をつかっていたつもりなんだけどなあ。」
二十歳を過ぎてから、色々自分でも気遣うところが多かったのだろう。
どこか残念そうな馨の言葉。
もっとも、10年後の自分の肥満体をみた瑞樹にしてみれば、馨の言葉にはピンとこない部分が多い。
なにしろ、自分が「おばさん」なのに対して馨は「マダム」なのだから。
9
:
名無しなメルモ
:2011/01/11(火) 23:18:52
>>8
安地栄神宮さん更新ありがとうございます
肥満体の瑞樹ちゃんは新たなフェチに目覚めるきっかけになるくらい衝撃でしたからね
これはますます続きが楽しみになってきました!しかし馨さんはほのぼのした良いキャラですね
ダイエットの甲斐なく以前よりも更におデブちゃんになってしまう瑞樹ちゃんに期待してます
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