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『30歳若返る方法』
1
:
beebeetomxxx
:2008/02/18(月) 15:30:58
美容や健康に関係の本のコーナーにそれは置かれていた。
『30歳若返らせる方法』
表紙は高級そうな赤いイブニングドレスを身に纏った
30歳くらいのゴージャスな美女の笑顔の写真だった。
彼女の耳には金のピアスが光っていた。
そしてその表紙には次のサブタイトルが記されていた。
これこそ奇跡 あなたを今すぐ30歳若返らせます
私はその本を手に取り、数ページをめくったところで思わず目を疑った。
それは表紙と同じ構図で撮影された写真だった。
ただし写っているのは大人の美女ではなく、可愛らしい女の赤ん坊だった。
そしてその全裸の赤ん坊のお尻の下には表紙の美女が身に纏っていたものと同じ
赤いイブニングドレスがまるで脱げ落ちたように広がっていた。
また、よく見ると赤ん坊の耳には金のピアスが光っていた。
それはまるで表紙の美女が赤ん坊に戻ったと言わんばかり写真だった。
そして赤ん坊には美女の面影が色濃く感じられた。
しかし私はそこで疑問に思った。
5歳若返るとか10歳若返るたぐいの美容を紹介する本はこれまでにも
何度か見てきたが、30歳も若返りたいと思う人なんているだろうかという点である。
そんなことを望むのはせいぜい老人ぐらいなもので、
子供や赤ん坊にまで戻りたいという女性がいるとは思えない。
そんな方法がご婦人方の興味を引くとは思えなかった。
ただこの手のフィクション好きな私はその後の内容も見ずに
何の躊躇もなくこの本を購入して家に持ち帰った。
2
:
beebeetomxxx
:2008/02/18(月) 15:34:36
「パパお帰り!」
「あなた、お食事にします?それとも先にお風呂になさいます?」
帰宅した私を妻と5歳になる娘の麻美がいつも通りに出迎えてくれた。
私はまず食事をすることにした。
今日のメニューは私や娘の好物のカレーライスだった。
夕食の話題は娘の幼稚園のことからいつしか昼間購入した本のことになっていた。
「君は30歳若返りたくないかい?」
「それはどういう意味?。」
「この本にそんな若返りの美容法が載ってるんだ。可笑しいだろう。」
私が自慢げにテーブルの上にその本を持ってくると
彼女は不思議そうにそれを眺めた。
「また随分変な本を買ってきたのね。
でももし私が30歳も若返ったら、私赤ちゃんになっちゃうわ。そんなの困るでしょ。」
「確かにな。」
私は相槌を打った。
するとそれまで夢中になってカレーを食べていた麻美が口を挟んだ。
「ママが赤ちゃんになっちゃったら、麻美がかわりのママになってあげる。」
麻美はうれしそうな顔で言った。
妻は麻美のその言葉を聞いてクスッと笑った。
「そうね。そしたら麻美ちゃん、ママにやさしくしてね。」
「あたし、ママをだっこしてあげる。」
「ありがとう。」
私は二人の会話を聞いて、とても幸せ気持ちになった。
そして同時にやさしく子供と接するこの美しい妻をさらに惚れ直した。
食事が終わり、いっしょに食器の後片付けをした後
私はお風呂場に向かい、妻は麻美を寝かせるために子供部屋に向かった。
そして20分後、リビングからテレビの音が漏れ聞こえてきた。
麻美はもう寝てしまったのかと思った。
私は麻美が手がかからなくなってきたというこの状況から
そろそろ二人目の赤ちゃんを作ってもいい頃ではないかと思った。
私はお風呂から出たらさっそく妻を誘うことに決めた。
ここしばらくしっかりした夫婦の営みがなかったので、密かに胸を躍らせた。
しかしその直後異変は起こった。
3
:
beebeetomxxx
:2008/02/18(月) 15:35:22
二人目の子供のことを想像していただけなのに、
どこからか赤ん坊の泣き声が聞こえてきたのだ。
最初はテレビの音かと思ったがそうでないことがすぐにわかった。
お風呂のドアを開けると赤ん坊の声に混じってテレビのバラエティ番組の
賑やかな声が聞こえてきた。
「おい弥生、赤ん坊の声が聞こえないか?」
私はリビングにいる妻に聞こえるように大きな声で訊ねた。
しかし返事はなかった。
私はバスタオルで急いで身体を拭いて、それを腰に巻いてリビングに向かった。
しかしリビングには妻の姿はなかった。
そして赤ん坊の声の発進場所もここだった。
私は恐る恐るソファアを覗き込んだ。
「!?」
あまりの衝撃に私は腰に巻いていたタオルを落としてしまった。
ソファアの上には生後6ヶ月くらいの赤ん坊が泣いていた。
そしてその赤ん坊を包んでいるのは、さっき妻が着ていた青いセーターとブラウスだった。
床にはやはり妻が履いていたスカートが下着ごと脱げ落ちていた。
「まさか、そんな。」
私は正気を取り戻すため、一度脱衣所に戻って下着とパジャマを着てからリビングに戻った。
改めて赤ん坊の顔をじっと見つめた。
それは妻のアルバムで見た赤ん坊の頃の彼女と酷似していた。
「弥生なのかい!?」
私は赤ん坊をやさしく抱き上げた。
包まっていた衣服は全部落ちて、彼女は全裸をさらした。
しかしそれは自分の知っている妻の
豊かな乳房、腰つき股間の茂みとはまったく別物になっていた。
ただ赤ん坊は私が抱いた後もなかなか泣き止まなかった。
「弥生、もうだいじょうぶだよ。だからもう泣かないで。」
私はとにかく泣き止んでもらいたくて彼女を抱き続けた。
すると突然後ろから声が飛んできた。
「パパ、その赤ちゃんどうしたの?」
いつの間にか麻美がドアのところに立っていた。
きっとこの騒ぎで目が覚めて、ベットから飛び出してきたのだろう。
私はどう説明したらいいのかわからなかった。
すると麻美はさらに訊ねた。
「その赤ちゃんママなの?」
私は彼女の洞察力の鋭さに驚いて麻美を凝視した。
「ねえ、麻美にもだっこさせて。」
彼女は何の疑問も持たずに、ただ食卓での約束だけをしっかりと
覚えていて、実行することしか考えていなかった。
私は多少躊躇したが、結局娘にも彼女を抱かせることにした。
するとどういうことだろう。
赤ん坊はすぐに泣き止み、やがて娘の腕の中で笑顔を浮かべたのだ。
麻美はやさしい姉のような顔になっていた。
私はその様子をみて奇妙な錯覚を感じた。
母親と娘の立場が完全に逆転したのに何の違和感もないのだ。
そして少なからず幼かったはずの娘の母性にも感動を覚えた。
ただ肝心のことをすっかり忘れていた。
なぜ妻が赤ん坊になったのか、その時の私には考える余裕もなかった。
ソファアの横に落ちているあの本に気づいたのは
それからしばらくしてからのことだった。
『30歳若返らせる方法』
妻はこの本の方法を実践して30歳若返ったのは明らかだ。
なぜなら妻の誕生日は1977年8月3日である。
30歳6ヶ月、確かにぴったり合う年齢なのである。
4
:
beebeetomxxx
:2008/02/18(月) 15:37:44
その本を見つけたのは偶然だった。
『30歳若返る方法』
小学校の教師という堅い仕事を選んでしまったばかりに
これといった出会いもないまま、すっかり婚期も遅れて、
気がついたらとうとう40歳の大台に到達してしまった。
学生時代から勉強一筋だったために、恋愛の経験もほとんどなく
また、私の性格から職員室や研修会に出会いを求めることができなかった。
両親を早くに失った私にとって、親の心配もない代りに
外部の男性とお付き合いする機会もあまりなく
心配した校長先生のご配慮も、性格の不一致で
先ごろ失敗に終わったばかりであった。
もう子供を作るのは年齢的に無理だし、
一生独身でも気ままでいいという思いから
別にかまわないと開き直っていた矢先
この本と出合ったのだ。
30歳若返る。
もしそんなことができたら、私は今受け持っている4年生の子どもたちと
同い年になることができる。
そんなことができたら、今度は勉強などに没頭せずに
あの子たちの内の、気に入った誰か付き合って、
人生をやり直したいと思った。
ただ、この思いは実際には実現不可能な絵空事だと思った。
しかし奇跡は起こった。
5
:
beebeetomxxx
:2008/02/18(月) 15:56:29
いつものホームルームの時間、話は脱線して私の結婚の話になっていた。
「先生、結婚しないの?」
「もうこんなおばさん、誰も相手にしてくれないわ。」
「先生美人なのにもったいないよ。」
「ありがとう。じゃあ木村くん、私をお嫁さんにしてくれる?」
「ぼくがもっと早く生まれていれば、すぐにOKなんだけどな。」
「ほんとに?じゃあ先生がもっと遅く生まれたとしてもOK?」
「もちろん。」
「残念だわ。あ!そうだ。面白い題の本があったんだわ。」
「なになに?」
「これ!30歳若返ることができるっていう本なの。
これで若返れば私もみんなと同じ10歳になれるんだけど。」
私はそう言いながら本をめくった。
しかし表紙と同じ構図の赤ん坊の写真をめくって
内容を読もうとしたがその後は白紙だった。
何の文字も書かれていなかった。
「何これ?白紙じゃない。」
そう言葉を発した時、その白紙のページに突然文字が浮かんできた。
私は驚いて本を落としてしまった。
そして動転している間に自分自身の身体に異変が起きた。
「あ、先生!?」
自分より先に子供たちが私の変化に気がついた。
私は若返っていた。
40歳だった私は30代になり、そして20代の肌のつやと胸の張りを取り戻した。
しかしすぐに10代になり、さらに若返って身体が縮み始め
胸はしぼんで、着ていた服もゆるゆるになり
スカートは押さえていないとずり落ちそうになった。
みんなびっくりした顔で私を見ていた。
私はすっかり少女に戻ってしまった。
「私どうなってるの?」
声も甲高い子供の声だった。
すると教壇のすぐ斜め前の席にいた吉川さんが叫んだ。
「先生子供になっちゃった。」
教室はパニックになった。
『30歳若返る方法』という本はこうして私を10歳の子供に戻してくれた。
私はそれから間もなく木村くんのガールフレンドになって、
またみんなと楽しい小学生生活を送ることにした。
先生だったから勉強が誰よりもできると思われがちだが
知能も10歳くらいに戻ったらしく、その後勉強をしなかったので
この間のテストでは赤点をとってしまった。
でも今、私は幸せな気持ちでいっぱいだ。
6
:
名無しなメルモ
:2008/02/21(木) 13:56:15
こういうのツボです。 赤ちゃんになった妻もやがて成長して彼氏を作り、体を許し、人妻になってしまう。それを見守る夫の心境を想像するとたまらないです。またお願いします。
7
:
名無しなメルモ
:2008/02/23(土) 19:09:22
beebeetomxxxさん、かなり興奮しながら読ませてもらいました(笑)
母娘の立場逆転、元教師の知能低下などポイントをうまく付いてあるのが最高に萌えます!
これから母親が娘に甘えながらミルクを飲ませてもらったり、お漏らしをした後のオムツ替えなど面倒を見てもらうのを想像するだけでもたまりません!
かなりの名作をありがとうございましたm(__)m
8
:
beebeetomxxx
:2008/02/28(木) 00:43:31
私は中村美歩に憧れて芸能界に入った。
少しでも彼女に近づきたくて
演技力を磨き、女らしさに気を使って、とにかく精一杯努力した。
でも3年が過ぎ、5年が経っても
彼女との差はなかなか縮まらなかった。
デビューから7年。
何本か主役ももらうまでにはなったが
そのチャンスをそのまま活かすことができなかった。
やがて主役の座はすぐに遠のき、脇役は端役へと追いやられていった。
一方、美歩は35歳になっても
なおも清楚で美しく、さらに女らしくなって
人々の羨望の眼差しを浴びつづけた。
そして彼女が出演するドラマは
相変わらず高視聴率をあげていた。
また大監督からの映画の依頼も次々と舞い込んで
人気の勢いが枯れることがなかった。
私の彼女への視線は憧れから妬みに変わっていた。
そんな時、この本に出会った。
『30歳若返る方法』
噂で、この本が現実に若返ることは知っていた。
もちろん25歳の私が30歳若返ったら産まれる前に戻って消滅してしまう。
私は美歩にこの本を手渡すことを考えた。
多忙な彼女がこの本の秘密を知るはずがないと思ったからだ。
そして思惑通り、美歩は私の目の前で
本に生きてきた30年間を吸い取られて
みるみる5歳くらいの幼児に戻ってしまった。
これで芸能界から追いつけないでいたライバルが
とりあえず消えたと私は思った。
ぶかぶかの服を引きずる彼女がとても惨めに見えた。
9
:
beebeetomxxx
:2008/02/28(木) 01:35:06
「おねえちゃんきれい。まるで女優さんみたい!」
突然そんなことを言われた私は驚いて彼女を見た。
大人だったことも、まして大女優だったことも忘れて
すっかり幼児に戻っていた彼女は
キラキラと目を輝かせて私を見上げていた。
なんて澄んだ瞳なのだろう、
そしてなんてあどけない表情なのだろうと私は思った。
私の胸が急にズキズキと痛んだ。
とんでもないことをしたことにそこでようやく気づいた。
子供の頃から憧れていた女性、それが中村美歩だった。
そして芸能界に入ってからも自分にとって美歩はいつも完璧だった。
しかし、今の自分はどうなのか。
憧れられる対象には到底成り得ないほど
とても醜い女に成り下がってしまったのだ。
恥ずかしくて、顔が熱くなった。
とても無垢な彼女の瞳を直視できなかった。
私は思わず彼女を抱きしめた。
「美歩さんごめんなさい。こんな私をどうか許して!」
彼女は私の腕の中で最初苦しそうな顔をしていたが
やがてとてもうれしそうな顔になった。
私は美歩さんが元に戻ることをひたすら祈った。
そして期待した以上の奇跡は起こった。
私はいつの間にか大人に戻った美歩さんの胸に抱かれていた。
すっかり衣服は脱げ落ちて、裸だったが何の恥ずかしさもなかった。
それどころか自分自身が幼くなったことで、とても安らかな気分だった。
私は無意識に美歩さんのオッパイをしゃぶり始めた。
美歩さんはそんな私をやさしい眼差しで見つめた。
10
:
beebeetomxxx
:2008/03/10(月) 14:29:57
結局、女には任せられないというのか。
ここまで築き上げてきた実績を評価されることなく、
目指していた重要なポストを後輩の男子社員に奪われた。
間違いなく彼よりも私の方が適任だというのに。
会社の上層部の考えに私は失望した。
そんな時に私はこの本に出会った。
『30歳若返る方法』
ただ、今30歳若返ればどうなるか分かっている。
ただ将来、人生をやり直したいと思った時のためにこの本を購入した。
仕事だけが人生ではない。
結婚して子供を作り、家庭を守る。
実際には若返らなくても、簡単にやり直せると思っていた。
幸いこれまでに蓄えた貯金は十分にある。
自分をずっと愛してくれている恋人もいる。
ここらがキャリアウーマンとしての潮時だと思った。
私は何の躊躇もなく会社を辞め、恋人のマンションに向かった。
ところが彼には別の恋人がいた。
私はショックのあまり立ちすくんだ。
たしかに彼は私を愛してくれていた。
ただ一向に結婚に踏み切らない私を待ちきれなかったというのが彼の本音だった。
あまりに酷いタイミングであった。
悔しさと絶望的な気持ちから家に帰った私は
引き出しにしまっておいた本を取り出した。
最初からやり直したい。
ただそんな気持ちだけで本を開いてしまった。
最初の数ページの見出し以外、その後は何も書かれていなかった。
ただの悪戯的な本かと思ったがそうではなかった。
すぐにページごとに文章があぶり出しのように浮かび上がってきた。
それは私のこれまで歩んできた人生の履歴のようなものだった。
仕事のこと、恋愛のこと、学校や友だち、家族のことなど
思い出が次々と文章化されてページを埋めていった。
そしてそれと同時に私の肉体は若返り始めた。
きっとこの本は私の人生を吸い取っているに違いなかった。
私は我に帰って慌てて本を閉じたがもう手遅れだった。
自分の肉体が若やいでいくのが分かった。
「きゃー!誰か助けて!」
20代前半のピチピチした肌つやを取り戻したが喜べる訳がなかった。
10代の少女の若々しさはさらに恐怖を増徴させた。
しかしその恐怖や苦痛もある一線を越えたところで和らいでいった。
自分がこれからどうなるのかという不安もどんどん薄れた。
ただ着ている服がぶかぶかになり
回りの机や本棚やテレビの台がどんどん伸びていくような錯覚を
不思議な思いで見つづけた。
子供から幼児になっていくにしたがって
大人だった認識がぼやけ始め、意識が混沌としてきた。
全身の筋肉も緩み始めて
立っていられなくなって尻餅をつき、そのままあお向けに寝転がった。
見慣れた天井を見ながら、私はものを考えることをやめることにした。
それはとても健やかな気分だった。
私はやがて赤ん坊に戻った。
『30歳若返る方法』は本物だった.
だがだからそれだけでは終わらなかった。
私は取り返しのつかないミスを犯していた。
本を開くのが1年以上早すぎたのだ。
私は十数秒ほど産声をあげた後、さらに小さな胎児になって
衣服の中に埋もれて
やがて自分の履いていたパンティのシミよりも小さな受精卵になって
この世から消えた。
28年6ヶ月しか生きていない私にとって
それは当然の結末だった。
11
:
とも
:2008/09/08(月) 17:38:38
30歳若返る方法は最高ですね☆
母親が赤ちゃんになって娘の妹になったり、先生が子どもに戻って生徒になったりと萌えるシチュエーションが盛りだくさんです(笑)
12
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