私の知らないあの頃に

1：・・・：2007/03/12(月) 23:40:14: あの頃に戻りたい・・・
昔、そう思う人が大人で、逆に早く大人になりたいと言うのが子供だと、親に教えられた事がある。
だけど、私には戻りたいと思うはずのあの頃を全く覚えていない。
就職しても、未だ地元暮らしの私は毎日通っていた幼稚園、遊んでいた公園の前をよく通る。
私は昔あそこで遊んでいたんだ。
しかし、それは当り前のことで一体どういう事をしていたかまでは全く思いだせない。
でも、昔に戻りたい。子供に戻りたい。そんな思いが私の心をずっと悩ませていた。
そんな矢先だった。
ジリリリリリリリリリリリリ・・・
いつものように目覚ましがなった。
布団からなかなか出られない私は目覚ましをベッドから２メートルくらい離している。
だからいつものようにベッドから出ようとしたが・・・
ドスンッ！！
私はベッドから落ちてしまった。
訳がわからなかった。
でも、今の衝撃で意識は少しはっきりした。そして立とうとすると私の腕が袖の中にすっぽりと入ってしまっている事に気がつく。
「・・・ぇ、にゃに・・」
舌がうまく回らない。私はあまりの事に呆然とした。しかし、この異常事態は時間とともに私の意識の中でどんどんと大きくなっていく。
部屋が広い。ていうか、全部大きくなってる？
私の頭の中にはもう目覚ましの事なんてなかった。
「・・・姉ちゃんうるさい！早く目覚まし消してよ！！」
そこに弟がいきなり入ってきた。
「・・・？」
弟がえらく大人に見えた。弟も私を見て少し停止した。
「・・・え・・・と」
弟は座って私に視線を合わせた。
「・・・きみ、だれかな？お姉ちゃんはどこかわかるかな」
弟は意味のわからないことを言い出した。
2：名無しなメルモ：2007/03/27(火) 10:00:05: 続き希望です！

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