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雑談掲示板です!!
1
:
名無しの魔術師
:2012/07/02(月) 21:49:34 ID:Yv7pTuVQ
ttp://jbbs.livedoor.jp/computer/43509/ 来てください!!
2
:
リタの断章回収イベント
:2013/06/09(日) 00:58:51 ID:98Lm4Krs
エミヤ邸、魔剣の部屋。
帝都の時計台に奇妙な銀の呪印が描かれてから数日が経過している。
リタは机の上に足を組んで座り、不機嫌そうな顔をしている。
3
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2013/06/09(日) 01:05:21 ID:???
>>2
「あー……直球で聞いて悪いけど、イライラしてる?」
オナゴの考えていることは自分には全くわからん。
ストレートに尋ねてみるのが一番だ。
喋りたくないならそう言うだろうし。
4
:
リタ
:2013/06/09(日) 01:13:30 ID:98Lm4Krs
>>3
「ええ、二つの理由で。」
机からふわりと床に降り立ち、ピッと人差し指を立てる。
「その1、私を構成する術式のいくつかが欠損しているの。」
その指をそのまま倒して魔剣を指差し続ける。
「その2、貴方も私のマスターなら、あの時計塔の呪印に疑問を持たないのかしら?」
声のトーンからして相当イライラしているようだ。
5
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2013/06/09(日) 01:17:18 ID:???
>>4
「うーむ……」
「まずその1の話だが、それは最初からそうなのか?
つまり、俺と契約した頃から欠損していたのか? それとも、何かの原因で失ったのか?」
術式が欠損しているというのは初めて聞いた……気がする。
「その2は、そうだな。疑問は持ってるけどさぁ。
はっきり言って帝都って怪現象珍現象の宝庫だぜ?
謎の魔法陣くらいでいちいち騒ぎ立ててたんじゃ、ここには住めねぇ」
6
:
リタ
:2013/06/09(日) 01:37:32 ID:98Lm4Krs
>>5
「返答1、目覚めた時点で私の本体・・・というか書物部分から何枚分かが欠損していたみたい。」
彼女の本体は魔道書の禍々しい表紙に貼りついている、真っ赤な骨片を黒水晶で封じたものである。
「返答2、古代のマイナーな魔術だから知らないのかもしれないけれど、
あれは【拒絶の刻印(シェリダー・サイン)】という防御障壁呪法。
・・・ここまで言えば私が何を望んでいるか、分かるかしら?」
掌からパラパラと何枚か不自然な空白のある絵
(まるで文章を消して挿絵だけにしたような)のページを取り出して見せる。
その中の一枚に、時計塔に描かれた銀の呪印と同じものが書いてあった。
7
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2013/06/09(日) 01:45:41 ID:???
>>6
「そういえば、結構な骨董品だもんなぁ。
時間の経過で失われたりもするだろうよ。書物の方なら尚更、さ」
結局、酷神賛歌骨片の年代はわからずじまいだったが、古いものであることは間違いない。
「えー……あー……も、もしかして?
酷神賛歌骨片の記述を、誰かが使ってるってこと?」
嫌な予感がしてきた。
「まさかとは思うが、俺にその欠損部分を取りに行け――なんて言いませんよね? リタさん?」
8
:
リタ
:2013/06/09(日) 01:49:15 ID:98Lm4Krs
>>7
リタはにっこりと笑ってその嫌な予感を的中させた。
「わかってるならさっさと行くのよ、駄マスター。」
9
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2013/06/09(日) 01:54:36 ID:???
>>8
――時計塔
「あ〜〜!クソッ!タダ働きかよっ!」
のっしのっしと時計塔へ向かってゆく。
どうせ結界を解除するだけだ。パパッと終わらせて帰ろう。
「んで!? その『尻ダサイン』? っていうのはどんな術なの!?」
10
:
リタ
:2013/06/09(日) 02:02:59 ID:98Lm4Krs
>>9
「シェリダー・サイン。拒絶の刻印よ。ちゃんと覚えなさいな。」
例によって小さくなって肩に乗っかっている。
その状態で髪を鞭のように使ってピシャリと頬を叩く。
「簡単に言うのなら防御術式だけれど、その真価は鬼械神に組み込むことで発揮されるわ。」
時計塔の中。
階段の陰から昏い魔力が漂っている。
11
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2013/06/09(日) 02:10:06 ID:???
>>10
「痛っ!
リタさんちょっと暴力的なんじゃないの? 男に嫌われるわよ!」
魔道書にもモテるとかモテないとかあるんだろうか。
「ふーん。でもルキファージュはこっちが確保してるんだよな。ならそれほど心配はいらないよな。
古代の魔術だと術式の解析に時間がかかるかも知れんが、
防御障壁である以上、俺なら解除はそんなに難しくないはずだし。
もし無理なら、えーと、確か結界解除の呪法があったよな? あれ使おう」
内部に到着。
「…………」
階段の影から漏れ出る魔力に気づく。敵だろうか?
掌を向けつつ、無言でゆっくりと近づいていく。
12
:
リタ
:2013/06/09(日) 02:17:05 ID:98Lm4Krs
>>11
「問題は奪われたのではなくて、記述自体が暴走している場合なんだけど・・・。」
闇の中に浮かび上がる女性の姿。
長い黒髪に赤い瞳。
血のように赤いローブの上からでも分かる女性らしい体格。
その姿は人間のように見えるが、漏れ出る魔力そのものだと分かるだろう。
「・・・その厄介な場合のようね。」
13
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2013/06/09(日) 02:22:25 ID:???
>>12
「暴走……か。嫌だなぁ」
こいつが今回の元凶だろうか?
見た目がリタと全く違うのは、眼の前に居るのは水晶ではなく書物部分の欠損だからだろう。
「えっと、目的もなく支離滅裂な行動を取ってる状態、ってことでいいのか?
戦わなくちゃ駄目? できれば痛い思いはしたくないんだが」
14
:
リタ
:2013/06/09(日) 02:31:24 ID:98Lm4Krs
>>13
「暴走といっても、私の記述はそれぞれがある程度有名な悪魔の名を冠しているから
ある程度のルールには従っていると思うけれど・・・そのルールが戦闘関係だったら戦いは避けられないわね。」
じろりと黒い女性が二人を睨みつける。
15
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2013/06/09(日) 02:36:25 ID:???
>>14
「ふーむ……ということは、戦闘しなきゃいけないと決まったわけではないんだな」
警戒しつつも、女性に近づいていく。
「ハッピー、うれピー、よろピくねー!」
笑顔で叫ぶ。
笑顔は全世界共通のコミュニケーションだ。
「さあ、ごいっしょに…さん…しー、ハッピー、うれピー、よろピくねー!」
16
:
リタ
:2013/06/09(日) 02:41:36 ID:98Lm4Krs
>>15
黒い女性『貴様ハ何者だ。』
古代のヒューペルボリアの言語のようだ。若干訛っているが。
リタ「どうやら対話の意志はあるようね。」
17
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2013/06/09(日) 02:48:05 ID:???
>>16
「あ、えーと……」
助かった。ツァト=ヨ語ならなんとか出来る。
『俺は魔剣エミヤ。これは真実の名だ。
あー、リタとの契約者で、酷神賛歌骨片(ディマン・グローリア)の現マスターということになる』
黒い女性以上の訛りだが、意味は通じるはずだ。
『お前の目的は何だ? できれば、元の状態に戻って欲しいんだが』
18
:
リタ
:2013/06/09(日) 02:54:43 ID:98Lm4Krs
>>17
『貴様ノ魔道書ハ酷神賛歌骨片(ディマン・グローリア)だな。』
『ならば貴様ノ知識ヲ試してやる。』
『私ハ水銀の甕。ユゴスからヤクシュ、ヤクシュから私へと大いなる者ハ渡る。私ハ誰だ。』
黒い女性はその赤い瞳で魔剣をじっと見据えて質問する。
19
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2013/06/09(日) 03:17:37 ID:???
>>18
「…………」
確か、ユゴスは冥王星で、ヤクシュは海王星だ。
ということは「私」も天体の可能性が高い。おそらく太陽系内の惑星だろう。
最初の「水銀の龜」というのは、水銀が豊富な惑星ということだろうか?
確か水銀は、常温で液体だが蒸発もする。
龜と言っているからには、液体の状態で豊富に存在するはず。
地球の内側である可能性は低い。火星もないだろう。
この時点で、木星・土星・天王星のどれかだろう。たぶん。
わからんのは、「大いなる者」の部分だ。
素直に考えれば、ドリームランドの神々に近い種族だが……あれは夢の地球に住んでいるはず。
となると、旧支配者か何かだろうか?
外惑星を転々とした旧支配者というと、ツァトゥグァか、フジウル……えーと、フジウルなんとかが思い浮かぶ。
ツァトゥグァは最終的に地球のヴーアミタドレスに来たが、これは水銀の話とは食い違う。
フジウルなんとかの方は、確か土星に居るんだったか。これはありうる。
うーむ、決め手がないが、土星が一番ありえそうだ。
『土星だ。だから、えーと、サイクラノーシュだ』
20
:
リタ
:2013/06/09(日) 03:25:08 ID:98Lm4Krs
>>19
『その通り、私はサイクラノーシュ。良イだろう。お前を認める。
私ノまたの名ハ「サタリエル」。拒絶ノ刻印(シェリダー・サイン)。』
黒い女性はだんだんとぼんやりとその姿を消していき、黒い古代文字に姿を変える。
黒い文字はそのままリタに吸い込まれていき、そのページを埋めたようだ。
「初めてにしては上出来ね。誉めてあげるわ。」
リタは満足げに笑っている。が・・・。
「この調子で【バエル】【アンドロアルフス】【ペオル】【アエシュマ】の記述も探しなさい。」
さらに過酷な労働を提示するのであった。
21
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2013/06/09(日) 03:31:44 ID:???
>>20
「え? ホント? 正解?
やったー!よろしくねー!俺すげーハッピーうれピー!」
これで辛い仕事がようやく終わった!
おまけに戦うこともなかった!
できるだけ汗をかかず!危険を最小限にし! 博打をさけ! 戦いの駒を一手一手動かす!
それが「真の戦闘」だーっ!!
「うわ、リタさんから褒められるなんて。雨でも降るのかしら?」
時計塔の内部なので空なんか見えるわけがないのだが、上を見上げる。
上機嫌だ。
だが、それも次の瞬間に崩壊した。
「は……? え? なにそれ? それってあれ? 大いなる書とかいうの全部集めろってこと?」
「はーーーーあ!? ふざけんなし!なんでそんなことを俺が!?」
22
:
リタ
:2013/06/09(日) 03:38:30 ID:98Lm4Krs
>>21
「私のマスターならそのぐらい当然でしょう?」
さも当然、むしろ何故嫌がっているのかを心底理解できないといった風に首をかしげる。
「それとも、放っておいたら下手すると世界の大半が消し飛ぶかもしれない記述を放置するのかしら?」
世界を人質にとる。猟奇的な本体にはそれ相応の精霊が宿るようだ。
23
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2013/06/09(日) 03:43:19 ID:???
>>22
「何が当然だ!どっちかっていうとお前の仕事だろ!
お前がちゃんと自分の記述を管理してないせいでこうなっとるんだぜ!」
話が通じそうにないとわかっていても、叫ばずには居られない!
「え、せ、世界? なんで突然そんなスケールのお話になってるわけぇ?
そういうのはネクロとかウルスラとかに任せとけばいいんだ……なんで俺が!うわーん!」
結局、世界の大半が消し飛んだりしたら困るのは自分なので、
いずれにせよ協力せざるをえないのであった。
24
:
百鬼丸
:2014/02/02(日) 22:59:56 ID:???
「・・・・・。」
「やな日だなあ。」
今日は節分。だが帝都でその風習を知っている人間などごくわずかだろう。
「まあ豆は好きなんだけどね。」
自主的に外に出て豆をむさぼっている子鬼。
何か間違っているが、本人が納得しているのだからいいだろう。
25
:
ヴェロニカ
:2014/02/02(日) 23:10:27 ID:???
「セツブン…それは東方に伝わる勇壮な男祭りで、六尺褌一丁で寒空の下、豆をぶつけ合う行事…」
カール・グスタフ著 東方の神秘の祭事といういかにもな本をカフェで読みつつ
>>24
を見つめる。
「いやいや…まさかね…でもあれって鬼よね?」
26
:
百鬼丸
:2014/02/02(日) 23:17:15 ID:BFYp2jgc
「福はー内、福はー内。」
>>25
にみられていることに気付かず、
気配を偽装することを忘れて
ひたすら口の中に豆まきを続けている。
27
:
アルビダ
:2014/02/03(月) 20:32:55 ID:mGLZnKi2
>>25-26
「きゃーーー!!これたの、しーーーーー!!!!」
曲がり角からゴロゴロという雷にも似た音と女の甲高い声が聞こえてくる
「きゃーーーーー!!!!
ぎゃああああああああ!!!!!!」
その正体は白とオレンジのフリル付きメイド服にヘッドドレスまで付けた水棲の民アルビダであり
ゴロゴロと鳴る存在の正体は四つの車輪を持つ台車である。荷物の乗っていないそれを軽快なドリフトで操り
百鬼丸を轢かんばかりの勢いで走らせるも彼女を見つけて急ブレーキ!間に合うか!?
28
:
ヴェロニカ
:2014/02/03(月) 20:56:53 ID:???
>>27
ペラ…
「暴走族…凶暴で暴走しつづけなければ死んでしまう民族。マグロは泳ぎ続けなければ死んでしまうことになぞらえ凶暴マグロ族とも呼ばれる…」
「ま、まさか帝国に実在していたなんて…」
著者は腹を割って死ぬべきであろう
29
:
百鬼丸
:2014/02/03(月) 21:25:01 ID:BFYp2jgc
>>27
「おっと!」
石畳を下駄で踏み鳴らしながら腰を落とし、台車を受け止めようとする。
鬼であるため腕力は並以上のものを持っているが、
あまりにもスピードが乗っていればウェイトの関係で押し切られるかもしれない。
30
:
アルビダ
:2014/02/03(月) 21:48:37 ID:qn1PwRzg
>>29
「あ、わ、きゃあっ!?」
アルビダも何とか百鬼丸を避けようと身体を横に傾け勢いの収まらない台車の向きを変えようとするが
百鬼丸が台車を受け止めてしまったために自身が前につんのめる形となり
身体の向きを変えたため台車の横へ身体を仰向けにひねるようにしながら倒れこむ
その際に身に付けていたバッグが宙を舞い、百鬼丸の真正面におっこちてくる
「うう、いたたた……ごめんなさぁーい、大丈夫ですか?」
倒れた姿勢から身体を起き上がらせて百鬼丸のほうを向く
スカートはミニなので、カフェ側からは一時だけパンチラ状態であった
31
:
百鬼丸
:2014/02/03(月) 22:12:35 ID:BFYp2jgc
>>30
「うん、モモは大丈夫だよ。」
にっこりと笑うピンクのツインテール。
「あ、炒り豆食べる?」
木でできた四角い容器(マス)に盛られた豆を差し出す。
気配を隠すのは忘れたままなので額から生えるツノがバッチリ見えるだろう。
32
:
ヴェロニカ
:2014/02/03(月) 22:27:47 ID:???
>>30
「暴走族が事故ってパンチラ…」
現実に頭が追いつかないようだ。
こういう時はどうするか…
ペラッ
本に視線を戻す。逃避することを選んだようだ。
33
:
アルビダ
:2014/02/03(月) 22:32:14 ID:qn1PwRzg
>>31
「よかった……車輪、っていうんですか?これで走るのがもう楽しくて楽しくて
イリマメ?ぽりぽり……何だかナッツみたいな感じですね」
暫く勧められるがままに豆を食べていたが、やがて額の角の存在に気付く
口を動かしながらもじーっと見つめていたが、口の中のものを飲み込むと
「……メカジキ?」
百鬼丸の角を白く弾力のある指で差し示して
34
:
百鬼丸
:2014/02/03(月) 22:36:54 ID:BFYp2jgc
>>33
「・・・あ。」
慌てて鬼としての気配(主に角)を隠す術を使う。
が、一度認識されているためアルビダ(と、ヴェロニカ)にはハッキリと見えている。
「えーと、鬼なんだけど豆はぶつけないでね。傷つくから。」
ポリポリと頬を掻く。
35
:
アルビダ
:2014/02/03(月) 22:55:20 ID:qn1PwRzg
>>34
「……ふ〜ん、オニってちっちゃくて可愛いんだね。ふふっ」
そのピンクの髪と自身より10cmほどちいさな百鬼丸の姿を見て
「これ、ぶつけるの?食べ物なのにもったいないじゃない
そうだ、マメをくれた御礼にこれをあげるね。私、ケーキ屋さんの宅配のアルバイトしているんだけど
店長がなんでか今日はこれが良く売れるって言ってたの。食べて食べて」
落っことした鞄から出てきたのは恵方巻き――ではなく、クリームのたっぷり詰まったロールケーキだ
少々つぶれてしまっているが、アルビダは包みの中のそれをナイフで切り取って百鬼丸に渡す
36
:
百鬼丸
:2014/02/03(月) 23:25:05 ID:BFYp2jgc
>>35
「洋菓子かぁ。いただきます。」
受け取ったケーキを頬張ってモグモグと咀嚼する。
「モモはすぐそこの鍛冶屋に居候してるんだけど、
一応東方の建築様式の家だからね。
豆まきの風習に倣って気を遣って出てきたところだよ。」
「もし刃物がご入り用の際にはエミヤへどうぞーっと。」
適当に宣伝しながらヘラヘラ笑っている。
37
:
アルビダ
:2014/02/03(月) 23:35:32 ID:qn1PwRzg
>>36
「なるほどね、つまりマメをぶつける事によってなんだか良く分からないけど良い事があるのね!
それじゃいくよ!それっ!」
先程ぶつけないでねと言われた事を即座に忘れて百鬼丸目掛けて豆を投げる
可愛らしく笑っている事もあり割と遠慮なく
38
:
百鬼丸
:2014/02/03(月) 23:46:04 ID:BFYp2jgc
>>37
「わわわっとと。」
投げられた豆を尋常じゃない速度でキャッチして口に放り込む。
「東方風の建物がチラホラある割に節分は知られてないのかなあ・・・?」
ボリボリと食べながら首をかしげる。
「本当は悪い鬼を追い出して福の神を呼ぼうっていう行事なんだけど、
悪い事なんでもかんでも鬼の所為にされちゃたまらないんだよね、これが。」
39
:
アルビダ
:2014/02/04(火) 22:35:17 ID:qn1PwRzg
>>38
「は――早いッ!」
その動きに思わず見とれてしまい、手元に残された豆を構えなおして
「むむ、これはちゃんと狙わないと……え、違う?あなたがオニって事は……もしや悪者!?
なるほどこうしてみると何だかどことなくわるいオーラが出ているような……」
百鬼丸の周囲360°から注意深く彼女を観察してみる
「うーん……これが地上における今風のわるものファッションなんですね。私の服より可愛いかも……」
40
:
百鬼丸
:2014/02/05(水) 20:10:06 ID:BFYp2jgc
>>39
「良い悪いは人間の価値観だからねえ。
現にうちのご先祖は神様だって崇められていたし。」
「あ、ちなみにコレは東方の服だよ。色はともかく型は男物だけどね。」
腕を大きく広げてくるりと回って見せる。
41
:
アルビダ
:2014/02/07(金) 00:37:03 ID:qn1PwRzg
>>40
「わるいのに崇められているの?という事は……もしやわるい神様!?
わ、私を食べてもおいしくないですよ!?きゃっ!」
じろじろ眺めるような姿勢から咄嗟に後ろへと下がって両手を前に突き出して庇うように
くるりと回ってみせられると更にびっくりしたような声を出した
「うう、地上は三歩歩いたら神か悪魔に出くわすと聞いていたけど噂通りだったのね……
さっきの早い動きも、その前の台車だって……」
42
:
百鬼丸
:2014/02/07(金) 21:44:06 ID:BFYp2jgc
>>41
「あーいやいや、人間だって悪いのと良いのがいるでしょ?
鬼って言ってもあんまり人間とは変わらないよ。」
ポリポリと頭を掻いている。
「それに神様って言われてたのも大昔だし、
角と力が怖いからって悪者ってことにされてるだけだよ。」
「ところで君は何て種族?
人魚とか河童とかに似た空気を纏ってるけど西洋の人魚か何か?」
好奇心いっぱいの子供のような顔をしている。
43
:
アルビダ
:2014/02/07(金) 23:12:04 ID:qn1PwRzg
>>42
「わるいのに悪くなくて、人間と変わらない神様?
益々分からなくなってきたけど、とりあえず私の事を食べたりしないですか?」
間合いを計りながらもおそるおそる聞き返して
「うーん、力持ちだったらそれをみんなの役に立つように使えば良いと思うけど難しいのかな
私?私はここから南の海にある『谷のはじまり』の生まれだよ
ミスカトニックに入った時はマーメイドって一くくりにされちゃったけどね
こういう時ってどう説明すれば良いんだろ、難しいなあ……」
ヒレみたいな形の耳をぺたぺた動かしながらわりと真剣な表情で考え込む
魚のようだがウロコは見当たらないので厳密には違うのだろうが
44
:
百鬼丸
:2014/02/08(土) 09:35:32 ID:BFYp2jgc
>>43
「食べないよ。人間と同じ物食べてるんだし。」
「んー、とりあえず海に棲んでて、西の方の特有の種族なんだね。
モモは三代目・羅生門百鬼丸。遠く東の果て、鬼国愛宕山の首魁だよ。よろしくね!」
強引に手を握ってぶんぶんと振り回す。
本人にとっては軽い握手のつもりだが、屈強な筋肉質の男性のような荒っぽい握手である。
45
:
アルビダ
:2014/02/08(土) 20:40:11 ID:qn1PwRzg
>>44
「よかったぁ。そういえばこっちに来てから色々な食べ物を見てきたし食べてきたよ
おいしい物も変な味の物もいっぱいあるし、神様だってとりこになっちゃうかもね」
「いつか私達の種族もこっちで有名にしてみせるわよ!
私はアルビダ。よろしくねモモちゃん!おっとと、負けないよ!」
少しひんやりとした*もち肌*の青い手で握手を返す
力に翻弄されそうになるがなんとか耐えてみせた。そうしている内に視界の中に台車が入ってきて
「あっ、いけない!道草してないで早く戻らないと店長にしかられちゃう!
それじゃモモちゃん、私そろそろ行くね!」
46
:
百鬼丸
:2014/02/08(土) 21:25:29 ID:BFYp2jgc
>>45
「うん、またね!」
ぶんぶんと大きく手を振ってアルビダを見送った。
47
:
魔導書イベント
:2014/02/17(月) 17:10:24 ID:BFYp2jgc
帝都には最近奇妙な通り魔が出没する。
雨の日にだけ現れ、女性だけを狙って一刀両断にするという手口で、
騎士団も雨の日は厳重に警戒をしているのだった。
そんなある日、冷たい雨が降っている夕方の帝都。
「こんにちは!そして、さようなら!」
酒場のすぐ近くの裏路地に女性の悲鳴が響き渡った。
48
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/17(月) 23:08:49 ID:???
>>47
雨の日に通り魔が出るという話は聞いていたが、自分が襲われるとは考えていなかった。
シャドーマンも魔剣エミヤも、あらゆる点で女性ではない。
仮に遭遇したとしても自分なら十分に逃げられると、そう思っていた。
だが――――酒場に向かう途中で、女性の悲鳴を耳にしてしまう。
「…………」
「行かないわけには、いかねーよな」
傘を捨て、雨に打たれながら、悲鳴が聞こえた裏路地の方へ走る。
正直なところ、女性を助けられるとはほとんど思っていない。
通り魔が人間を一刀両断するほどの実力を持っているなら、生存は絶望的だろう。
だが、自分が通り魔を捕まえられる可能性はあるし、
ひょっとしたら件の連続殺人ではない別の事件が発生したのかもしれない。
走りながら、報道されている事件の情報を可能な限り思い出す。
犠牲者はどんな凶器で殺害されているのか、想定される犯人像はどのようなものか、等等。
49
:
魔導書イベント
:2014/02/18(火) 14:47:22 ID:???
>>48
───【数日前に配られた注意喚起の手配書】
被害者は全て若い女性。
想定される凶器は鉈などの刃物類。
他の刃物傷は無く、全てが一撃で真っ二つにされている。
重騎士の女性は首を刎ね飛ばされ、
二刀流の駆け出しハンターは胴を上下二つに割られ、
町娘は正中線から真っ二つにされている。
実際の犯行現場を目的した者はいないが、
現場の近くで黒いネコミミフード付きのコートを着た少女が目撃されている。
────────────
路地裏に差し掛かると、小柄な黒い影が飛び出してきて魔剣に激突し、転倒した。
見ると手配書に書かれていた
『黒いネコミミフード付きのコート』を着た銀髪の少女だ。
50
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/19(水) 01:13:57 ID:???
>>49
出会い頭に少女と衝突。
「おっと!」
突然だったので身を躱すことはできなかった。
身体がよろめく………だが、少女とはおそらく体格が違う。
シャドーマンが転倒するほどの衝撃ではないだろう。
「おい、ねーちゃん大丈夫か? どこかに怪我は―――」
いや、待て。
この娘、どこかで見たことあるぞ。
正確にはこの『特徴』を、俺は知っている気がする……?
!
こいつ、犯行現場付近で目撃された奴だ!
断言はできないが犯人である可能性は低くない!
少なくとも確実に『重要参考人』だ!
「う、動くんじゃねえ!その場でじっとしてろよ!
てめーさっきまであそこで何をしていた? 答えろ!」
叫びつつ、銀髪少女をざっと観察する。
返り血、あるいは凶器のようなものはあるだろうか?
銀髪少女の動きに警戒しながら、彼女がやってきた方向にも素早く視線を走らせる。
両断された女性の死体があれば、銀髪少女が犯人である可能性はぐっと高くなる。
逆に犯人らしき人物が居たのなら、この子は潔白である可能性が出てくる。
また、先ほどの声(
>>47
)を思い出したい。
それは女の子ような声だっただろうか?
51
:
魔導書イベント
:2014/02/19(水) 01:38:43 ID:???
>>50
尻もちをついたままキョトンとしている少女を観察する。
銀のショートヘアに青い目。目じりにグリーンのアイシャドー。
緑色のブーツとお揃いのカエル型ポシェット。
黒いネコミミローブ・・・というか雨ガッパは素肌に直接羽織っているようで、
臍と縞柄の下着がチラリどころじゃなくフルオープンで見えている。
衣類や肌には返り血の一滴も見つからず、
またどう見ても人をバッサリできるような凶器を隠せるスペースは無い。
ちびリタ「あれ、この子・・・?」
路地の奥から走り寄ってくる影がある。
そのずっと奥には叫び声の主と思われる女性だったと思われる死体が転がっているようだ。
走り寄ってきた影が話しかけてきた。
男「そこの君!私は騎士団の者だ!その娘を捕まえてくれ!」
魔力燈に照らされた姿は、
サワヤカ系イケメン分隊長としてそこそこ有名な騎士であるように見える。
52
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/19(水) 21:51:48 ID:Z26BiQsA
>>51
「ふぅ〜〜〜〜〜〜〜む………………」
銀髪少女のおぱんつをガン見する。
訓練されたボクサーは相手のパンチが超スローモーションで見え……
事故に遭った瞬間の人間は、体内や脳でアドレナリンやらなにやらが分泌されて
一瞬が何秒にも何分にも感じられるという。
シャドーマンにそんな機能が存在するかどうかわからないし、
魔剣エミヤにはアドレナリンどころか血液すらも存在しないが、
魔剣エミヤはまさにその状態にあった。
女の子の下着をモロに見れる機会なんて、魔剣エミヤの一生であと何回あるか分からない。
この状況でこうなることは、ある意味必然でもあった。
だが、甘美な時間はいつまでも続かない。
明けない夜はないが、暮れない昼も無いのだ。
声をかけられ、ハッと我に返る。
顔をその方向に向けてみると、名の知れた騎士が居り、更には女性の死体まで存在していた。
その光景にようやく現在の状況を思い出し、
騎士の声をただの音ではなく、意味のある言葉として捉えることができた。
「お、おう!」
騎士に従い、素早く【網状束縛結界】を銀髪少女の周囲に構築し、彼女を拘束しようとする。
拘束プレイは結構嫌いじゃないんだが、
女の子を無理矢理網で縛り付けるという行為は、興奮どころか罪悪感が湧いてくる。
それが自分が転倒させてしまった相手であれば尚更だ。
そもそもこの娘、本当に危険人物なのか?
「そういやリタさん。さっきこの子を知ってるっぽい素振りを見せてたな。お知り合い?」
一応騎士の様子も観察。
まさかとは思うが剣に血がこびりついてたりしないよな?
53
:
魔導書イベント
:2014/02/19(水) 22:09:15 ID:???
>>52
水色の縞柄。実にシンプルである。
雨が降っているというのに下着はおろか肌すら濡れている形跡がない。
・・・それに気づくかは別だが。
束縛結界に対して反応し、
3mほど垂直に飛び上がる、と同時に姿を消す。
『こんにちは!そして、さようなら!』
あたりに少女のものと思われる声が響く。
と、同時に魔剣(のシャドーマンボディ)の頭部に見えない何かがぶつかり、
背後にバシャッと着地する音が聞こえる。
ちびリタ「ヒソヒソ(一般人の前で話すような事じゃないから後で教えるわ。)」
騎士は軽鎧を身に着け、ウェーブがかった金髪が顔に貼りつくなど、
あざといまでに耽美なイケメン野郎である。
腰に携えた武器は日本刀のようだが、
随分と豪華な鞘に納められていて血の有無は確かめられない。
54
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/19(水) 23:03:06 ID:ZB67vqKo
>>53
おぱんつを見、記憶することに集中していたので、
雨なのに濡れていないことに気づくような余裕はなかった。
一応、違和感を感じる程度はあるだろう。
束縛結界を躱された!
転んだままの姿勢で垂直にジャンプとか波紋使いでも無理だぞ。
おそらく何かの魔術だろう。
「チッ!逃げられ……おわっ!?」
頭部への衝撃。
幸いにもダメージは小さそうなので、素早く後ろに振り向く。
少女が不可視になったとしても、雨が彼女を見つける役に立つかもしれない。
視界の中で、雨が何もないところで突然弾かれたり消失したりしていないだろうか。
もしそのような場所を見つけた場合は、その地点を中心に立方体を形成する結界を構築し、隔離する。
「おい騎士の兄ちゃん。
一体あいつは何者で、なんでアイツを追う必要があったんだ?
例の連続殺人事件の犯人か?」
彼からは一応距離を取っておく。
55
:
魔導書イベント
:2014/02/19(水) 23:10:02 ID:???
>>54
注視するまでもなく、足跡が普通に残っている。
その足跡を中心に結界を形成すると、
形成された立方体にゴン!と何かがぶつかった。
内部からコンコンと叩かれている。おそらく中に居るのだろう。
騎士「犯人と決まったわけではありませんが、
彼女が現れた場所で毎回殺人が起こっているんです。
事情を聞こうにも逃げられているので、
手荒であっても捕まえなければいけないと思ったんです。
そんなことより、あの少女はどこに行ったんですか?」
結界の中から何かが斬りつける。
もし結界の強度が鋼鉄程度ならば、簡単に切り裂かれるだろう。
56
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/19(水) 23:36:03 ID:ZB67vqKo
>>55
「よし!捕らえたぞッ!」
どうやら上手くいったようだ。
なかなか逃げ足が速く、身を隠すのも巧みだったが、
雨の日を選んだのが間違いだったようだな。
そして何より、この魔剣エミヤ様と遭遇してしまったのが運の尽きだ。
「なるほど。
さっきの女の子ならあの辺に居るぞ。
俺の結界が見えるか? 雨を弾いてる立方体があるだろ。あの中に……」
ズシャァッ!
「何ィ――!?」
結界が切り裂かれる。
「こ、これほどの切れ味があるとは!
だが、これでますます犯人の可能性が出てきたな!」
再び結界を構築。今度は複数だ。
先程よりも多少の時間はかかるが強度も高めてある。
今度こそ捕らえられる、はずだ。
「リタ!何か知ってることがあるなら今のうちに教えてくれ!
一般人がどうとか言ってる場合じゃないと思うぞ!それに騎士なんだから荒事には慣れてるんじゃねーのか!」
57
:
魔導書イベント
:2014/02/19(水) 23:48:30 ID:???
>>56
『けろ・けろ・けり・り?』
少女はカエルのようなショゴスのような声を発しながら
結界をガンガンガンと切りつけている。
ちびリタ「ああもう、分かったわよ。」
ポケットから飛び出して普通のサイズに戻る。
リタ「その子は私の断章の一つ【バエル】の記述よ。
何で逃げようとしてるのかは分からないけど、
この前みたいに何かしてほしい事でもあるんじゃないの?」
騎士「娘・・・?どこから出てきたんだ?それに何を言っているんだ・・・?
いや、そんなことは今はどうでもいいか。貴殿の協力に感謝する。」
敬礼をする騎士。
騎士「ついでといっては何だが、
かなりの腕前の結界術師とお見受けした。
どうか詰所まで連行してはいただけないだろうか?」
58
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/20(木) 00:50:00 ID:ZB67vqKo
「
>>57
「初めて喋ったな。何言ってるか全然わからねーけど」
【サタリエル】はヒューペルボリアの言語を使ってくれたから意思疎通が出来たが、
ショゴス……というかエルダーシングの言語はわからん。
人間の言葉ですらないのにどうすればいいんだ。
さて、まずはこの騎士をどうにかしたほうが良さそうだ。
彼は銀髪少女を連行したがっている。まあ当然だ。それが仕事なんだからな。
だが騎士に協力した場合、少女が騎士団の保護下に置かれることになる。
危険な魔道書の一部として処分されるにせよ、人間として裁判を受けるにせよ、
こちら側には戻ってこない可能性が高い。
しかしだからと言って、【バエル】の記述を強引に手に入れようとすれば、
騎士団に喧嘩を売ることになりかねない。
新たな記述は魅力的ではあるが、犯罪者になってしまっては元も子もない。
エミヤ家のみんなにも迷惑がかかるだろう。
どうやらこの騎士は、とりあえず自分に良い印象を持っているようだ。
なんとか適当にごまかせないだろうか。
「あー………騎士さん。あんたの言うとおり俺は結界魔術師だ。
この娘(リタ)はその…………まあ、俺の使い魔だ」
使い魔呼ばわりしてごめんね。
あとでチョコクッキーあげるから許して。
「それでだな、先ほど捕まえたあの………クリーチャーだが、どうもかなり強力な存在のようだ。
今のところ一時的に動きを封じているだけだ。奴を相手にするには俺でさえ命の危険が伴う。
はっきり言って善意だけであんたに協力するには、あまりにもリスクが大きい」
「そこでだ。アレを無力化することに協力する代わりに、彼女の身柄をこちらに引き渡してくれ。
犯人を捕まえることは出来ないが、連続殺人は確実に止めると約束しよう。
もちろん、奴が本当に犯人だった場合の話だがね。どうだ?」
「一応言っておくが、俺の協力なしに奴を捕まえるのはかなり困難だぞ。
今まで奴を相手にしてきたんならよく分かるだろう? 逃げ足は早いぞ」
騎士がどういう反応を返すにせよ、あの銀髪少女は何とかしなければなるまい。
リタに小声で話しかける。
「そもそもこいつ、コミュニケーションを取る意志があるのか?
自分の欲求のままに行動しているようにしか思えないんだが」
「なあリタさん、あんたなら会話が出来るんじゃないの?
『してほしいこと』とやらを聞き出してくれよ。
あと、この子が本当に犯人なのかどうかも」
59
:
魔導書イベント
:2014/02/20(木) 01:14:42 ID:???
>>58
騎士「使い魔・・・ですか?」
使い魔呼ばわりされたリタはすごい睨みつけている。
騎士「仰ることは分かります。ですが調書を作成しなければならないので・・・。」
困っている。分隊長クラスでは難しいのかもしれない。
リタ「ああ、それ無理。あの子本当に言葉の意味を理解してるかも怪しいもの。」
ちらりと結界を見る。
透明化の効果が切れたのか観念したのか、
ふくれっ面で体育座りをしている少女―バエルが現れる。
騎士「あ、ではこうしましょう。
『私は犯人をまたもや取り逃がした。』
『貴方は私の知らない所で彼女を捕縛した。』ということで。」
騎士「その代わりといっては何ですが、
向こうにある私の部下の遺体を運ぶために
担架をとりに戻る間、見張っててはくれませんか?」
ニッコリと笑いかけてくる騎士。
60
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/20(木) 23:44:36 ID:ZB67vqKo
>>59
この騎士……思った以上に話がわかる男だ。
犠牲者となった女性は彼の部下なのだという。
犯人は自身の手で捕らえたいに違いない。
にもかかわらず、事件を俺の手に委ねようとしている。
見知らぬ他人である、この俺を信頼して。
「――ああ、わかった。しっかりと見張っていよう」
遺体を中心に結界を構築する。
これで野犬や野次馬に遺体を汚されることはないし、雨に濡れるのも防ぐことが出来る。
「さて……と。
騎士にはああ言ったが、一体どうしよう。
言葉がわからないんじゃあ会話なんてできそうにないんだが……。
でもまあ、なんとか意思疎通を図らないとな」
結界を維持したまま【バエル】の正面に回りこみ、視線を合わせる。
身振り手振りを駆使して、なんとかコミュニケーションを取ろうと試みる。
「なあキミ。えーと、俺は酷神賛歌骨片(ディマン・グローリア)のマスターで、そこに居るのは精霊だ。
俺、マスター。あの子、精霊。わかる?
そんでキミも酷神賛歌骨片の記述だろ? ほら、これ魔道書。キミの原型というか母体の筈だ。
キミはここに在るべき、そうだろ?」
「なんか、望みがあるの?
出来ることならするぜ。自由を保証してやってもいい。殺人はダメだけど」
61
:
魔導書イベント
:2014/02/21(金) 00:41:17 ID:???
>>60
騎士「では、お願いします。」
騎士は足早に去って行った。
バエル「てけり、り。」
ぷいっとそっぽを向く。何か拗ねているようだ。
リタ「困ったわね。この子が回収できれば、
貴方の弱点の一つをある程度カバーできるんだけど・・・。」
バエルに手を伸ばすが、拒絶されたようでバチッと火花が飛ぶ。
リタ「大体予想がついていると思うけど、
この子の記述の一つは
鋼鉄でさえも軽々と切り裂けるほどの切れ味を持ち、
持っている間だけある程度剣を上手く使えるようになる片刃剣。
上昇の度合いは道場に一ヶ月通った程度かしらね。」
62
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/21(金) 01:13:45 ID:ZB67vqKo
>>61
「あ〜……単に言葉が通じないんじゃなく、拒絶されているのか」
だが、全くコミュニケーションを取れないというわけではないらしい。
その点は救いかもしれない。
「なるほど。殺傷能力は俺の最大の弱さと言っても過言ではないからな。
手に入れられるならそうしたいところだが……ふむ」
「リタさん、いくつか質問がある」
「1.この娘とどうにかして意思疎通を取るか、機嫌を直してもらう方法はないだろうか?
彼女は殺人犯かも知れないが、出来るなら穏当な手段で解決したい。というか危険を避けたい」
「2.どうしてもこの娘が態度を軟化させなかった場合はどうすればいいだろう?
最悪ブチのめせば【バエル】の記述を手に入れることができるのか?
「3.この状態のこの少女には、どの程度の戦闘能力がある?
俺の結界を切り裂ける力があることは分かったが、俺一人で倒せると思うか?
それとも、騎士団の手を借りなければいけないほどだろうか」
63
:
魔導書イベント
:2014/02/21(金) 02:10:46 ID:???
>>62
バエルは蜘蛛を模った鍔を持つ片刃の長剣で結界を突いている。
リタ「質問・・・?」
リタ「そうね、まず【サタリエル】がそうだったように、
この【バエル】も何かしらのルールがあるはずね。
拗ねてる理由さえわかればいいのだけど・・・。」
リタと魔剣に一度向き直るが、バエルはベーと舌を出してまたそっぽを向いた。
リタ「2番目の質問だけど、力尽くで屈服させたとしても多分無理ね。
この子は自分が弱いことは自覚してるから、
説得しなければ最悪記述が制御できずに暴発するかもしれないわ。」
リタ「最後の質問だけど・・・難しいわね。
攻撃力はともかく攻撃方法は打撃一辺倒だから
防ぎきることは簡単だけど、
姿をほぼ完全に隠すことが出来るから雨が止むと厄介ね。
あとそもそも生き物ではないわけだから、恐ろしくタフなのよ。」
64
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/21(金) 23:05:09 ID:ZB67vqKo
>>63
「うー――――ん」
リタの話を頷きながら聞いていたが、声と表情がどんどん暗くなってくる。
「力づくで屈服させるって選択肢が選べないのは分かった。
こうなったら俺が取り得る手段は2つに1つ。
この子を説得して酷神賛歌骨片の一部になってもらうか、騎士団に協力するかだ」
一度騎士団の手に委ねれば、【バエル】の記述を手に入れるのは絶望的になるだろう。
だが一番ヤバイのは、連続殺人犯が野放しになる事だ。
危険人物を放置するよりは、記述を失った方がいい……リタはなんと言うかわからないが。
「やっぱりこの子が自分の意志で味方してくれるのが理想だが……参ったな。。
拗ねてる理由って言ったって、会話もできないのにどうやって原因を探れっていうんだ?
一番可能性が高いのは閉じ込められてるからだろうが、こいつは何人も殺してる極悪人かもしれないんだ。そう安々と開放するわけにはいかねえ。
おまけに隠れるのが得意と来た。一度逃したらもう捕まえられないかもしれない」
「だが倒すにしても、話を聞く限り相当厄介な相手っぽいしなぁ……」
「…………」
「うわ〜〜〜〜ん!!どうすればいいか全然わからねえ〜〜〜!!」
泣き叫ぶ。
「マジでどうしよー。ルールって言ってもなぁ、
【サタリエル】のルールもわかんなかったのに、こんな娘のことなんか俺にどうして分かるんだ?」
「まあいいや!やれることは全部やろう!」
結界の天井部分だけ解除。
弾かれていた雨が内部に侵入し、銀髪少女に降り注ぐだろう。
と言っても、彼女は濡れないらしいが。
「へーへっへー!水攻めだ!!」
もうヤケになっている。
「まず一番ルールっぽいのは『雨の日に出現する』っていう条件だ!
バエルとカエルって似てるよね!」
65
:
魔導書イベント
:2014/02/22(土) 00:52:06 ID:???
>>64
リタ「何か解決の糸口がつかめればいいのだけど・・・。」
バエルはまたアカンベーをした。
リタ「サタリエルの場合は『謎かけ』だったけど、
この子は何かしらね。『追い駆けっこ』だとしたらもう終わってるはずだけど・・・。」
と、そこで結界が解除されて頭から水を被る。
バエル「て、けろ?」
ピョーンとジャンプして天井から脱出を図る。
66
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/22(土) 01:59:02 ID:ZB67vqKo
>>65
「連続殺人とルールが関係あると仮定するなら……『女性との殺し合い』とかか?
でも力づくで屈服させると記述が制御できないんだよな。これはあまり関係ないか?」
思案していると、バエルが跳躍した。
素早く上部の結界を延長し、さらに結界の壁を高める。
これで結界を飛び越えることは出来ないだろう。
天井を作ることはしないため、雨はそのまま中に降ってくる。
さらに、バエルが空中にいる間に結界の下部を一時的に消失させ、するりと中に入り込んだ。
そして即座に結界を復帰させ、結界を元通りにする。
これで結界の中にはバエルと魔剣エミヤが居ることになる。
リタもついてくるかもしれない。
「お邪魔しまーす。
よし、これで同じ土俵に立ったぞ。俺だけ安全地帯ってわけじゃなくなったぜ。
さあ、機嫌直してお話しようぜ」
結界に囚われ、少女は動物園の檻で鑑賞されているいるような気分を味わっていたのかもしれない。
少女が拗ねていた理由はこれではないだろうか。
ルールは今だ不明だが、少女とコミュニケーションを取れればそのヒントくらい見つかるのでは?
67
:
魔導書イベント
:2014/02/22(土) 02:49:40 ID:???
>>66
リタ「仮にそうだとしても私はやらないからね。」
ガンッ!と伸びた壁に顔面から激突して墜落するバエル。
バエル「り、り!」
魔剣をギロッと睨んでから結界の外、路地裏を指差す。
リタ「イライラさせないで。こっちの言う事が分かってるなら、
せめて何が条件なのかだけでも教えなさい。
私はあなたにとって主人に当たるってことは分かってるわよね?」
リタは結界の外からバエルに目がけてヤクザキックをする。
ヒールがぶつかると、一瞬バエルは驚いてひるむが、
また路地裏を指差しはじめる。
68
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/22(土) 09:45:28 ID:ZB67vqKo
>>67
「ああ、わかってる。戦うのは自分でやるさ」
落下してきたバエルと相対する。
問答無用で斬りかかられる覚悟もしていたが、幸いにもそうはならなかった。
バエルが指差した方向、結界の外に目を向ける。
「なんだ? 邪魔だからあっちいけってことか?」
ガキィン!
「ひぃっ!」
リタさんのヤクザキックに思わず怯む。
バエルの反応といえば、先程と変わらず路地裏を指さすばかりだ。
「あっちに何かあるのか? まあ行ってみるしかないな」
進入時と同様に結界を一時的に解除、外に出てから素早く再構築する。
路地裏へと向かい、何があるのか確かめよう。
さっきの女性の遺体があるところだろうか。
69
:
魔導書イベント
:2014/02/22(土) 14:11:09 ID:???
>>68
魔剣に続いて外に出ようとしてまた顔面を激突させるバエル。
リタ「何か落し物でもしたのかしら・・・?」
女騎士はうつ伏せに倒れている。
右手にはショートソードが握られており、
右肩から左腰にかけてバッサリと真っ二つにされている。
革の胸当てはベルトの留め具がひしゃげて千切れており、
腰に差した弓は弦が切れて折れている。
同じく腰に下げた革の矢筒も左側が切れて矢が毀れている。
上半身と下半身の断面からは内臓が零れ落ちており中々スプラッタな光景だ。
リタ「うぷ・・・雨で気づかなかったけど、
血と臓腑の内容物が混ざって酷い臭いね。下水のほうがマシじゃないかしら?」
70
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/22(土) 16:38:02 ID:ZB67vqKo
>>69
疑われてしまうとまずい事になるので、周囲に人気がないことを確認。
遺体を守るために作っていた結界を解除し、ゆっくりと近づいてゆく。
「―――ここまで凄惨な死体は久々に見たな。まあ、時間が経っていないだけマシか」
グロテスクな光景やおぞましい臭いには慣れている方だが、だからといって何も感じなくなるわけではない。
吐き気を堪えて、遺体の状態を確認する。
また、遺体だけではなくその周辺にも気を配る。
なにか異常な点や奇妙な点はないだろうか。
「バエルは一体何を訴えたかったんだろうな。
まさかとは思うが死体をコレクションするのが趣味とか?」
更に遺体の切り離された上部と下部をそれぞれ仰向けにし、傷口などをよく観察する。
「リタさん、この傷はバエルがやったものだと思っていいか?」
71
:
魔導書イベント
:2014/02/22(土) 17:40:51 ID:???
>>70
遺体の周辺には騎士とバエルのものと思われる足跡がある。
バエルの物と思われる足跡は、ちょうど女騎士の頭の位置にあり、
そこから引き返したように続いている。
騎士の足跡は、路地のさらに奥から二人分、
おそらくさっきの男と被害者のものが続いていて、
騎士の足元で終わっている。引きずった痕跡は無い。
リタ「コレクションするなら持ち帰るんじゃないの?ホラ。」
親指でバエルを指差す。
結界の中でカエル型のポシェットに物理法則を無視して剣を収納している所だった。
傷口はスッパリと綺麗に真っ二つになっている。
よくよく見ると切り口が一点から微妙にずれている。
リタ「傷の切れ味だけ見るとそうといってもいいかもしれないけど、
これぐらいならエミヤ(うち)の商品だったら出来るようなものね。
電撃で断面だけ焼け焦げていれば断定できるんだけど・・・。」
72
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/22(土) 19:11:55 ID:ZB67vqKo
>>71
「足跡から分かることは………
『バエル・騎士二人は正対していた』。これは確実だな。
バエルの足跡が女騎士の後ろにないってことは、
バエルが背後から襲いかかったわけじゃあないってことだ。
更に、バエルの足跡が女騎士の頭の下にある。
女騎士が倒れたはじめたとき、バエルは女騎士の正面に居たか、既に引き返していたということを意味する」
思考をまとめつつ、ゆっくりと喋る。
「女騎士はうつ伏せ――つまり前方向――に倒れている。
バエルが女騎士を斬り伏せたとすると、
女騎士は身体を真っ二つにされるほどの衝撃を正面から受けて、正面に倒れていることになる。
これは少し考えにくいな。ということは…………背後から?」
「……」
「リタ。ちょっと見張りをやっててくれないか。騎士が帰ってきたら教えてくれ」
倒れている女騎士の傷や装備をもう一度確認したい。
特に装備の状態に注意を払う。
胸当てと弓・矢筒が破壊されているようだが、どちらの方が損傷が激しいだろうか。
73
:
魔導書イベント
:2014/02/22(土) 19:30:33 ID:???
>>72
リタ「ええ、分かったわ。」
言われた通り周囲を警戒する。
胸当ての正面はほぼ真っ二つに斬られている。
上部右肩側の金具部分で繋がっているだけの状態だ。
背面は金具が拉げてベルトの付け根から千切れ飛んでいる。
弓は真ん中から折れている。よく見ると半分ほど鋭利な切断面がある。
革の矢筒は完全に真っ二つだ。毀れる矢も全て綺麗に切断されている。
74
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/22(土) 20:21:23 ID:ZB67vqKo
>>73
【PL質問】
雑談スレ
>>786
参照
75
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/22(土) 20:44:53 ID:ZB67vqKo
>>73
判断が難しいが、胸当ての損傷は背面部の方が大きいように見える。
背負っていたであろう弓・矢筒も、ほぼ完全に両断されている。
「これは、確定か?」
傷口がずれ始めている部分(
>>71
)を更に観察。
何か特異な点はあるだろうか。
76
:
魔導書イベント
:2014/02/22(土) 20:55:30 ID:???
>>75
胸当てをちゃんと装着させてやれば、
ちょうど金具の位置でずれ始めていることがわかるだろう。
と、そこでリタが魔剣に合図を送る。
リタ「騎士様のお帰りのようね。」
ガラガラと車輪付きの担架を引っ張ってくるさっきの騎士。
騎士「すみません、お待たせしました。」
77
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/22(土) 22:04:59 ID:ZB67vqKo
>>76
背面部のひしゃげた金具が僅かに軌道を逸らした、ということか。
これ以上観察しても、自分にわかることは無さそうだ。
観察を切り上げようとしたところで、リタが合図してくれた。
騎士を待ちながら、何をなすべきか考える。
おそらく――この女騎士を殺害したのは、バエルではなく彼の方だ。
俺が最も優先すべきは殺人事件の阻止である。
彼が連続殺人の犯人であるならば、それを止めなければならない。
だが、果たしてそれは可能なのか?
彼を裁くには、騎士団に彼を逮捕してもらうか、俺が私刑を行うしかない。
前者はまず、俺が通報しなければならない。信じてもらえるかどうかがまず怪しい。
後者は……論外だな。この状況でただ騎士を殺したりすれば、俺が殺人犯になるだけだ。
決めかねていると、騎士が現れた。
仕方ない。ここは覚悟を決めよう。
「騎士さん」
「ええと……クソッ、まさかこんなセリフを人生で吐くことになるとは思わなかったが…」
女騎士との間に割りこむような位置に立つ。
「自首をオススメする」
……間違ってたらどうしよう? 恥ずかしいことこの上ないぞ。
チラリとバエルの様子を見る。
彼女の言いたかったことが『犯人はこの騎士だ』ということなら、何らかの反応があるはずだ。
78
:
魔導書イベント
:2014/02/22(土) 22:15:12 ID:???
>>77
騎士「はい?」
騎士は真顔で聞き返す。
その手は腰に差した刀に掛けられている。
リタはちび化して魔剣の頭の上に着地し、
呼びかけがあればすぐにでもマギウス化できるように備えている。
バエル「て、けろ、けろ、けりり、り♪」
コクコクと激しく頷いている。
騎士「・・・いったい何のことでしょうか?」
79
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/22(土) 22:35:10 ID:ZB67vqKo
>>78
「この女騎士を殺害したのはアンタだろう?」
この展開は嫌だったんだが、こうするしかあるまい。
俺の推理が外れていたとしても、赤っ恥をかくくらいだ。そんなプライド捨ててやる。
「俺は探偵じゃないんでな、推理小説みたいにかっこよく推理を披露したりはできない。事実だけ話そう」
「彼女はうつ伏せに倒れていた。装備は前面より背面部の方が損傷が大きかった。
少女の足跡は正面にしか無く、背後にはアンタの足跡があった」
「女騎士を殺せるのはアンタしか居ないんだ、騎士さん。
俺は探偵じゃないからあんたを捕まえることは出来ないが、裁判で証人になることは出来る」
「それから言っておくが、俺を犯人に仕立てあげるのも無理だぞ。
俺にはどう頑張っても現役の戦士を両断できるほどの力はないし、それが可能な武器も持ってない」
80
:
魔導書イベント
:2014/02/22(土) 22:47:08 ID:???
>>79
騎士「・・・なるほど、よく気づきましたね。
私との取引は『私は犯人をとり逃した』
『貴方はあずかり知らぬ所で捕縛した。』
この2点で、死体の検分や犯人探しは頼んで無かったはずですが・・・。」
ため息を一つついて、ウェーブがかった前髪をピシッと払う。
騎士「気づかなければ、死なずに済んだのに。
騎士に敵わない事までバラしやがって、このドマヌケがァアア!!」
騎士は瞬間に邪悪な表情に豹変し、
魔剣の右腰から左肩への軌道を描く抜き打ちの一撃を放つ。
81
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/22(土) 23:19:31 ID:ZB67vqKo
>>80
【対物理防御結界】。
攻撃を完全に捨て、全神経を防御に集中し結界強度を確保。
真正面から正対していた相手だ。反応するのは難しくないだろう。
――ドマヌケは貴様だ。
そもそも、俺が今までお前を犯人扱いしてこなかったのは、どうしてだと思っている?
他に人間を一刀両断できる相手が居るからだろう?
そいつの存在を忘れて俺に襲いかかってきた……まさにマヌケだな。
などと、わざわざ教えてやる義理はない。
例えほんのちょっぴりでもコイツに警戒感を持たせてやったりはしない。
ただ、無言で、静かにバエルの結界を解除する―――。
今なら彼女は味方してくれるだろう。
雨に打たれた騎士の身体は、きっと電流をよく通すに違いない。
82
:
魔導書イベント
:2014/02/22(土) 23:37:26 ID:???
>>81
ガキン!と結界と刀がぶつかり合う。
しかしそれもお構いなしにグイグイと力任せに押してくる。
騎士「それにてめーに力があろうがなかろうが!
ブッ殺しちまえばそんなこと関係ねえよなあ!?あ?」
ハイになって饒舌に喋っている背後からマントを引っ張るバエル。
バエル「こんにちは!そして、さようなら!」
振り向いた騎士のハンサム顔に直撃するカエル型ポーチ。
相当いい角度で入ったようで、
あわれイケメン騎士は鼻骨骨折+前歯損傷+舌を思いっきり噛んできりもみ回転し、
後頭部を結界に強打して気絶してしまった。
ちびリタ「美男子が台無しね。無様。」
肩すかしを喰らったリタは再び元のサイズに戻り、
液体金属―サタリエルの記述を発動させる。
リタ「とりあえず縛っておく?」
83
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/23(日) 00:01:09 ID:ZB67vqKo
>>82
「関係あるだろ……俺を殺したら、お前はもう一個死体の処理をしなくちゃいけないんだぞ?」
などとお喋りをしているうちに、思いっきり吹っ飛ぶ騎士。
「ああ、これで死体の処理なんか気にする必要はなくなったな。もう、誰も殺せないんだからな……」
「それにしてもバエル、ホントにありがとう。助かった。
君が居なかったら俺はあいつにぶった切られてたかも知れない。
おまけに生かしたまま倒してくれるとは思わなかった。社会的にも救われたぜ」
「そうだな、拘束しよう。
サタリエルでそんなことが出来るのか? てっきり拒絶の刻印とかいう防御術しか使えないと思っていたんだが」
拘束が終わったら、詰所に向かおう。
丁度担架もあるので騎士を載せる。
「バエル、キミはこれからどうする?」
84
:
魔導書イベント
:2014/02/23(日) 00:09:09 ID:???
>>83
バエル「り、り!」
えっへんと胸を張る。
得意げになっているようだ。
リタ「イメージと応用次第ね。
貴方の結界もこの子を乗せればそれだけ効率は良くなるわよ?」
シュルンと金属が巻き付いて元イケメンを後ろ手に縛り拘束する。
バエル「てけり、り!」
びしっと魔剣を指差した後地面を指差す。
リタ「・・・犯人扱いしたこと謝れって言ってるんじゃないの?」
私は一言もその子が犯人とは言ってないもの。としれっと裏切る。
85
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/23(日) 00:24:24 ID:ZB67vqKo
>>84
「『乗せる』っていうのは、結界に拒絶の刻印を組み込むってこと?」
なんかマスターが自分の魔道書に魔術の使い方を教えてもらうってなんだか情けないな。
まあいいか、元々魔道書使いとしての訓練は積んでないんだ。
「おー。それ便利だなー。固めようと思ったら個体金属並みに硬くなるの?」
とりあえずこれでめでたしめでたしだな、とか思っていたら予想外の展開が待っていた。
「ちょ、ちょっと待てよ! 俺悪くないよ!
だってフツー騎士が出てきたら従うじゃん? 犯人だとは思わないじゃん?
おまけに偶然にも剣だし!あの状況だけで判断しろってのが無理だよ!
仕方ないでしょ!犯人の可能性があるんだったらみすみす逃がすわけにはいかなかったし!
そ、それにカエルっぽい格好してるから雨の日に出現する殺人鬼と結びついちゃうでしょ?
前のサタリエルだっていきなり謎解きしてきてわけわかんない感じだったしそれに……それに………」
あれこれ言い訳を始めるが、やがて観念した。
「…………うう、す、すみませんでした」
86
:
魔導書イベント
:2014/02/23(日) 00:37:06 ID:???
>>85
リタ「そんなイメージね。あるいは逆に結界を組み込むか。
ただ、銀色になるからトラップには不向きかしら。」
リタ「これ自体は鉛ぐらいの強度しかないけれど、
結界を乗せればそれだけ堅くできるわよ。」
バエル「てけり、り!」
謝罪を聞き届けると、バエルはピョンと飛び上がり、
紙片へと変わってリタの胸に吸い込まれていった。
リタ「・・・無実の証明と謝罪がルールだったようね。」
リタ「でも貴方、結構役得だったんじゃないの?
私の記述だから当然だけど、バエルは可愛いでしょ?
その美少女の下着を舐めるように眺められて、
普段何かと目の敵にしているような
女性人気の高い美男子をこんな情けない顔に整えてあげたのだから。」
87
:
魔剣エミヤinシャドーマン
:2014/02/23(日) 01:00:18 ID:ZB67vqKo
>>86
「ふむ、なるほど。中々応用力が高そうだ。
つーか応用できすぎて俺に扱える気がしねー!!」
「おや? 今のがルール?
うーむ、そういうパターンもあるのか。
なんか他の記述を見つけられる自信が無くなってきたなー。
『一発芸で私を笑わせろ』とか言われたら完全に詰むぞ……」
気持ちがしぼんでゆく。
「あ、うん。確かに役得だった。バエル様様だぜ。
そうか。他の記述も美少女だらけなのか!俄然やる気が湧いてきたぞ!!」
あと実際リア充を叩きのめしても虚無感しか残らないってことに気付かせてくれた。
別に俺がイケメンになるわけじゃねーし、1年もすればこいつもイケメンに戻るだろう。
「まあいいや。今日はさっさとこの殺人犯を詰所に持っていこう。
バエルとサタリエルの使い方はまた後で学べばいいや」
担架を転がして詰所へ進む。
犯人は捕らえられたし、記述もゲット。
確かに悪くない日かも。
88
:
魔導書イベント
:2014/02/23(日) 01:20:17 ID:???
>>87
その遥か遠方、城壁の上。
???「チッ・・・。」
長い金髪の女性が刺すような視線と舌打ちだけを残して消えた。
バエルの記述を入手したことで彼女―【ペオルの記述】の気配を感じることは出来るだろう。
後日、元イケメン分隊長、リミナリス・カエデスクの取り調べが行われた。
犯行の動機は
「サワヤカなイメージが先行して女性と付き合えなかった。」
凶器の刀は
「アラウダ自治州までの魔物討伐遠征の時に助けた黒衣の男(自称骨董屋)から
お礼にと受け取った物で、悟醍百鬼丸鴇重作の名刀と聞いた。」とのこと。
「思えばその時から自分の中にそういった負の感情に気付いたみたいだ。」
などとも供述していた。
89
:
【イベント・崇拝者の胎動】
:2014/06/24(火) 20:51:57 ID:FhA7GDFA
未だ神の光が届いていない地域へ使者を送るという事は、ひとえにリスクのある仕事である
月単位で未踏の地へ向かう事は決して楽ではないし、文化の違いから一歩間違えれば最悪の事態にもなり得る
それでももし成功すれば何よりも神の教えを広める事が出来るし、文化や経済の繋がりも生まれる
そしてその任をこなす者にとっても試練であり、使命であり、貴重な学びの場である
--------------------
ここは帝都カタクリ区の教会。そして中央地域への布教の一環として都市の一つを訪れ
見聞録を作る仕事を任されたモンタナ神父が居る場所でもある
教会の一室に彼は居り、既に手続きを済ませた冒険者ギルド等を通して彼に会う事が出来るだろう
90
:
編纂者プーチ
:2014/06/25(水) 21:18:30 ID:PWXIUtt.
>>89
鳶色のコートに身を包んだ男が一人。
静謐な空気の中で居眠りをしている。
小綺麗ではあるが、浮浪者に見えなくもない。
だが、手にはギルドに張り出された募集の紙が握られている。
おそらく正式に依頼は受けていないだろう。故に声をかけないのもその為だろうか?
91
:
【イベント・崇拝者の胎動】
:2014/06/27(金) 21:40:37 ID:FhA7GDFA
>>90
説教台で聖書を読んでいた修道女は、人の居ない退屈さから大きく伸びをして何の気も無しに聖堂の中を歩き回る
プーチの姿が目に留まってもそれほど気にする様子もない
大きな通りの絢爛な教会なら浮浪者だとして起こしたり追い出す事もあるかもしれないが
大して人のいない今の時間帯なら構っても意味が無いのだろう
一通りうろつき終わり、聖書を再び読もうと戻ろうとした時、彼の手にある見覚えのある依頼の紙が目に留まる
そういえば彼の外套も浮浪者にしてみれば小奇麗に見える事に気づき
彼に近づいて起こしてみようかと一通り思巡らせた後に彼の肩を叩いた
「あのぅ……モンタナ神父のお仕事の方ですか?」
92
:
名無しの魔術師
:2014/07/01(火) 13:58:12 ID:3cQHs10o
>>90-91
修道女がプーチに声をかけた所で、聖堂の扉が開かれる音がする。
入ってきたのは若い男だ。
白を貴重とした服装に十字架の模様を誂えた剣を下げたその姿で、
すぐに聖堂騎士だと分かるだろう。
「暁教会のマリウス神父からの紹介で来た者だが…
見聞録作成を行うと言うモンタナ神父はこちらの教会で間違いないか?」
93
:
編纂者プーチ
:2014/07/01(火) 14:28:26 ID:fF0HAyqs
>>91-92
扉に一瞥くれると、プーチは露骨に嫌そうな顔をした。
また、聖堂騎士だからだろう。
すぐに表情を繕い、
「そうですよ。シスター」
「恥ずかしながら正規に依頼を請けた訳ではなくてね、声をかけれずにいたのさ」
94
:
クレムリンの三馬鹿
:2014/07/01(火) 19:13:14 ID:???
>>89
コマツ「うーっす。」
ヒラオカ「クレムリンから来ましたよ。」
タナカ「信仰心のしの字もないですけど…」
信仰心から一番遠いところにいるやつらがやってきた。
純粋に利益を追うクレムリンからしても、未踏の地との経済的利益
最多の信者を持つ教会への貸し等の様々な思惑が絡んだ末の派遣であることは明白だ。
95
:
【イベント・崇拝者の胎動】
:2014/07/01(火) 23:07:17 ID:FhA7GDFA
人がやって来て騒がしくなってきたからか、クレムリンの者たちがやってきた後に神父が一人入ってきた
若くはないがかといって老いている訳でもなく、落ち着いた雰囲気を醸し出している
>>92
「まあ、騎士様。あなたも神父様と共に行かれるのですか?」
修道女は両手を自身の胸の前で握り、羨望の眼差しを彼に向けている
「ええ、間違いありませんよ。……ふうむ、貴方も共に行くというのですか?
いや決して悪い事ではない。むしろ随分と熱心な事だと思いましてな」
>>93
「せいきに?……うーん、まあ良いのではないでしょうか」
「これは困りましたな。こうした事はちゃんとした手続きをしなければ
……ふうむ、貴方が良ければ後でギルドの方へ向かいましょう
私からの推薦もあってという事にすればあまり角も立ちますまい」
商人が護衛を雇うのとは違って形式がいろいろと大事らしい
めんどくさくはあるが、故に失敗もなく相場も良い。つまりおいしい
>>94
「うわっ。神父様、なんか山賊みたいな人が来ましたよ」
「シスター、他人を外見だけで判断しては行けませんよ
彼らに神を信じる心があれば、旅は無事に終える事が出来るでしょう」
96
:
リッキー
:2014/07/01(火) 23:13:19 ID:ug9sdVo2
>>95
「すみません、遅くなりました」
神父が一同の前に姿を見せた後に、また聖堂の扉が開いた。
「モンタナ神父様の依頼を受領したシャムロックです」
赤毛で小柄な少年が入ってくる。
つい最近、義兄の薦めで冒険者ギルドに登録したリッキーだ。
きっちり正規で依頼を受けてきているため、ギルドの証書を手にしている。
霊感がある人ならば、彼の背後に暗い金髪をした少年霊がついてきているのが見えるだろう。
97
:
ライル・ガルディス
:2014/07/01(火) 23:36:45 ID:3cQHs10o
>>93-96
一瞬、プーチの表情に対し怪訝な表情を浮かべる。
突然に嫌な表情を浮かべられれば誰でも驚くだろう。
クレムリンの三人組が来た所で、修道女の言葉に頷き
モンタナ神父に顔を向けて一礼する。
「普段は暁教会にて奉仕をしているライル・ガルディスと申します」
「この度の遠征の件、さまざまな事情から
教会本部より十分な援助が出せずにギルドに依頼が出たと聞きました」
「マリウス神父から事情を聞き許可を得て参上しました
是非に御同行させて下さい」
モンタナ神父や修道女が最近の教会の人事の話題を聞き及んでいれば
ライルと言う名にピンとくるかもしれない。
最近、暁教会の方に腕の立つ若い聖堂騎士が配属されたと言う話があった。
剣の腕は勿論、まっすぐな信仰心の持ち主で顔立ちもそこそこ良い事から
若いシスター達の間で小さな話題にもなっていた。
その噂の人物が、このライルという金髪の若者だ。
98
:
クレムリンの三馬鹿
:2014/07/01(火) 23:42:25 ID:???
>>95
コマツ「山賊て…」
ヒラオカ「迷彩服来て完全装備だしな、諦めろよ。」
タナカ「ギルドの証明書出しときましょうよ、あとボスの親書。」
証明書と親書を取り出す。
内容は在り来たり且つ無難なものだ。
曰く「信仰を広めるという、崇高な目的に感激した。力になりたいので精鋭三名を同行させます。」
というような内容だ。
99
:
【イベント・崇拝者の胎動】
:2014/07/02(水) 00:15:37 ID:FhA7GDFA
>>96
「あら?こんにち――まあ、貴方も神父様の依頼に?」
少年のように見えるからか、修道女が少々馴れ馴れしく話しかけてきた
「おやおや、最近の子供は進んで――おっと失礼
私はモンタナと申します。シャムロック殿、どうかこの旅が無事に終わるよう、共に頑張りましょう」
リッキーに恭しく礼をする神父
>>97
「ううむ、この国はそこまで布教に熱心ではありませんからね
勿論私としても心強い。共に頑張りましょう」
道やノウハウの整備もされていない場所へ、教会の殉教者を多く出したくないというのもあるかもしれない
この旅が文字通りの足がかりとなり、やがて多数の教会関係者が向かうようになるのだろう
「ああ、私も神父様の旅について行けたらなあ……」
修道女に元々そんな気持ちは無かったが、ライルの姿を見てちょっと後悔している
無論、この教会を任される大役があるのでそんな事をする訳にはいかない
>>98
「申し訳ありません。あなた方に神のご加護があらん事を
神父様の事、どうかよろしくお願いします」
神父の咎めと彼らの不服そうな態度を見て謝罪する修道女
「おお。ご丁寧にどうも。ふむ……ふむ。なるほど。あなた方のお気持ちは分かりました
とはいえこれを持ったまま旅にという訳にも行かないので、これは教会のほうに預けさせておきましょう
なに、信仰に関しては問題ありません。依頼には別にそうした事の有る無しを問うておりませんし
それに関しては私もまた試されているのですから。お互いがんばりましょう」
100
:
リッキー&ジェフ
:2014/07/02(水) 00:36:48 ID:ug9sdVo2
>>99
「…は、はい。ギルドで依頼を見て」
ジェフ《リッキー完全子供扱いされてんなー》
(そ、そんなに小さいかな……)
軽く凹むがなんとか表情には出さずに済んだ。
証書には『リチャード・シャムロック 18歳 魔術師』とある。
なお、正確な年齢とは大幅に違うのだが、それはまた別の話。
「はい、よろしくお願いします。
あ、ぼくのことはリッキーと呼んでください」
リッキーが自己紹介している間、ついてきた金髪の少年霊―ジェフは他の面々を見て回っていた。
ジェフ《こっちのおっちゃんはホームレスのよーなそーでもねーよーな……。
で、こっちの兄さんは聖堂騎士っつー奴?
んでから……こっちの3人はもしかしてクレムリンとか言うとこの?》
ジェフ《野郎ばっかかよー! こないだ会ったシャルムもいねーし……》
……何を期待した。
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