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雑談掲示板です!!

100リッキー&ジェフ:2014/07/02(水) 00:36:48 ID:ug9sdVo2
>>99
「…は、はい。ギルドで依頼を見て」
ジェフ《リッキー完全子供扱いされてんなー》
(そ、そんなに小さいかな……)
軽く凹むがなんとか表情には出さずに済んだ。
証書には『リチャード・シャムロック 18歳 魔術師』とある。
なお、正確な年齢とは大幅に違うのだが、それはまた別の話。

「はい、よろしくお願いします。
 あ、ぼくのことはリッキーと呼んでください」

リッキーが自己紹介している間、ついてきた金髪の少年霊―ジェフは他の面々を見て回っていた。
ジェフ《こっちのおっちゃんはホームレスのよーなそーでもねーよーな……。
 で、こっちの兄さんは聖堂騎士っつー奴?
 んでから……こっちの3人はもしかしてクレムリンとか言うとこの?》

ジェフ《野郎ばっかかよー! こないだ会ったシャルムもいねーし……》
……何を期待した。

101編纂者プーチ:2014/07/02(水) 07:32:50 ID:5UuAzm8o
>>95
「ファーザーモンタナ感謝します。冒険者登録の手間がいくらか省けるのはありがたい」


どうやら神父の言葉に甘えるようだ。


(聖堂騎士にクレムリンと幽霊付きの坊やか…何か変な事になりそうだな)

102クレムリンの三馬鹿:2014/07/02(水) 21:30:48 ID:???
>>97
コマツ「おっす。旅のあいだは仲良くやろうぜ。」

>>99
ヒラオカ「はあ、どうも…これでも場数は踏んでいるんで神父さんは楽させてやりますよ。」

>>100
タナカ「はいヨロシク。なんか起こりそうなメンツだよなあ…」

103【イベント・崇拝者の胎動】:2014/07/03(木) 00:07:52 ID:FhA7GDFA
>>100
「おお。ではリッキー殿。改めてよろしくお願いします」

「私からもよろしくお願いしますね
 ……神父様、良い人なんだけどちょっとのんびりしすぎな所があるからしっかり手助けしてあげてね」

神父がプーチやライルに気を取られている間に、シスターがこっそりとリッキーに耳打ちした

>>101
代わりにギルドへ共に同行する羽目になり、役員から散々嫌味を言われる事になった
曰く、冒険者の素性や身元を確かめ安心して依頼が出来るようにするのが我々の仕事なのだと

>>102
「そうでしょうな。私ら教会の騎士たちも戦いとなれば負け知らずなのでしょうが
 遠い異郷の地への冒険とくれば、本職の方々には敵いますまい。お互い平穏無事に済むよう祈りましょう」

--------------------

それから程なくして教会の使節一行は旅立った。帝国や、その勢力下にある東部諸侯連合においては平和そのものの旅で
経費で落ちるからと馬車などに乗ったのんびりした旅が続いた。途中、教会のお偉い人に用があるとかで
時には3日ほど待たされる事もあったためちょっとした観光のようでもあった

しかし、魔術士の森を過ぎた頃から平野が広がりやがて草原や荒地へと変わっていく
険しい山々が行く手を阻み、盗賊や亜人の領域をすり抜けて進まなければならない
時折辿り着く小さな村では一晩の宿を借り、また山道を何日かかけて進む事を繰り返していく
ここら一帯の地下にはドワーフの王国があるとも言われているが、うまく隠されているのか普通に歩いているだけでは見つけられない

--------------------

「止まれ!お前たちは何者か――む、その格好は何だ!?」

おそらく村に着いたのであろう。小さな櫓の上から弓を持った男が話しかけてくる
これまでも何度かこうした事はあったが、威圧的な口調はこれまでの中でかなり悪いほうだ
敵意の矛先は依頼者である神父に向けられている。ライルも自分への敵意を薄々感じるかもしれない

104ライル・ガルディス:2014/07/03(木) 01:02:01 ID:3cQHs10o
>>100
「ギルドの冒険者か、道中はよろしく頼む」
聖堂騎士は生真面目な上に熱血漢の要素もありそうだ。
綺麗所が全くいない上にこれは更にガッカリ度を上げそうだ。

>>101-102
「よろしく頼む。魔術の才能はないが体力だけは自信があるから
 足手まといにはならないと思うよ」
>>103
帝国の影響下にある道中は平和そのものだったが、
どうやら今回ばかりは雲行きが怪しい。
ライルは素早く神父を庇うように前に出る

「神父様、如何なさいますか?」
下っ端である自分が対応しては誤解を生むかもしれないと、
神父の盾になりながら彼に判断を仰ぐ事にした。

105編纂者プーチ:2014/07/03(木) 11:49:01 ID:eMNraxVw
>>103-104
「問答無用で打ってこないから、また大丈夫じゃね」

プーチはライルの盾に隠れ…いや、更に後ろ。神父の後ろでタバコをふかしている。

「布教? それとも一族諸共浄化しますか?」

106クレムリンの三馬鹿:2014/07/03(木) 19:30:17 ID:???
>>103
コマツ「おいおい物騒じゃねえか!」
ヒラオカ「武器をおろせよ。物取りじゃねえよ!」

銃をおろした状態で近づく二人。ひとり足らないようだが…

タナカ(交渉がまとまらなかったらぶち込めって、容赦ないよな…)

村の右側面の岩陰に身をひそめるタナカ。

107ライル・ガルディス:2014/07/04(金) 01:14:49 ID:3cQHs10o
>>105-106
「下手な刺激は控えよう、
 俺達は主の御名を広める為に来たんだ
 血を流しに来たわけではないのだからな」

布教の為に暴力に訴える事態になっては侵略と何ら変わらない。
利益目的のクレムリンや、本心の読めないプーチにこれを訴えてもあまり意味はなさそうだが。

108リッキー&ジェフ:2014/07/04(金) 18:17:59 ID:ug9sdVo2
>>103-107
辺境へ来るまではかなり楽に、それこそ観光気分でジェフが成功しないナンパ等していたが、
この先はもうそんなわけには行かないのだろう……。
向けられた矢を見たリッキーはそう感じていた。

ジェフ『うぇ? ケンカ売るってんなら』
(買う必要のないケンカだと思うよ。とにかくぼく達が口を出すのはよそう)

神父とライルの丁度中間辺りで、口出しをせずに見守る。

109【イベント・崇拝者の胎動】:2014/07/05(土) 00:26:02 ID:FhA7GDFA
>>104
「彼らの言葉に耳を傾け、何か困り事があれば手を差し伸べるべきでしょう」

向けられた敵意にも物怖じせず……というより緊張感のない様子でライルの問いに答える

>>106
タナカ視点だと周辺はまばらな木々と岩、切り立った山に囲まれており
側面にも同じように小さな櫓とその上に弓を持った人間が居る
特に技能に習熟している訳ではなさそうだが、物々しい雰囲気が感じられる

>>104-108
「近づくんじゃない!この野郎!」

櫓の上にいる人間がコマツとヒラオカに矢を撃ってきた。彼らのやや前方に突き刺さり、直接狙った訳ではないと思われるが
別の櫓の上にいた人間は櫓を降り、村の中へと駆けていく。争いの調停役か、さもなくば援軍を呼んでくるのだろう

「お前たちがクリム叔父さんを殺したんだろう!そうだ……そこのお前!
 お前の着ている服はリンドが言っていたのと同じだ!」

110ライル・ガルディス:2014/07/05(土) 01:58:16 ID:3cQHs10o
>>109
「…分かりました」
神父の言葉に頷くと、けん制されたコマツとヒラオカを手で制し
リッキーとプーチに神父の守りを任せたいと伝えると、ライルは改めて一歩前に出た。

「待て、一体何の事だ!我々は布教の使命を帯びて入るが
 侵略など命じられてはいない!私達に争う意志はないぞ!
 とにかく互いに矛を収めて話を聞かせ、またこちらの話を聞いて欲しい!」

高圧的にならないように、それでいて確実に伝わるようにはっきりとした物言いで
敵意を向けて来た者に対応する。

111編纂者プーチ:2014/07/05(土) 07:55:20 ID:TdspfY5Q
>>109-110
「神父をか? わかったよ。お前も失敗しないようにな」

ライルの指示に言葉だけで従った。
行動はというと、相変わらず煙草をふかしているだけだ。

「神父さんよ。布教に伴い貢物や技術は持ってきたのかい? それとも本当に純粋なのか?」

布教。聞こえはいいが、文化的侵略手段の一つだ。政治的な物が関与していないかと聞いてるのだろう。

112クレムリンの三馬鹿:2014/07/05(土) 10:04:08 ID:???
>>109
コマツ「あっぶねえ!ヤロ!」
ヒラオカ「待てよ、騎士さんがやめろとさ。」

反撃しそうになるがライルに制され歩みを止める。
そのあとコマツは頭の上で拳を三回ほど回す。
タナカに戻ってこいと合図をしたのだろう。
程なくしてタナカが戻ってくる。

タナカ「いやぁ〜結構な厳戒態勢っすよ?側面にもびっしりでした。」
コマツ「あのガキ、なんか俺らが叔父貴を殺したとかのたまっていたぞ?」
ヒラオカ「勘違いもいいとこだよなあ。危うくぶっぱなすとこだったぜ。」

113リッキー&ジェフ:2014/07/06(日) 22:30:33 ID:Iw6sXGlw
>>109-110
「わかりました」
矢を相殺できればいいので、魔力をかすかに手に集中させておくにとどめる。

『ちょ待ーてーよ! いきなり俺らの事人殺し扱いかよ!
 大体んなとこ初めて来たってのに』
暗い金髪の少年霊が騒ぐ。見えているか聞こえているかは不明だが。

「落ち着いてください。ぼくたちは今日初めてここに来たんです。
 ぼくたちが来る前に、一体何があったのか教えてくださいませんか?」
リッキーの服装はところどころに革を使った木綿地の上下に胸当て、
簡素なブーツというよくいる冒険者の格好だ。
ただ、武器を手にしておらず、左腕に特徴的なブレスレットをつけている。
傍らで騒ぐジェフはというと―帝都で日常を過ごす派手目の普段着をつけた見た目だ。
どう見ても旅装束ではないが、霊体なので問題はない。

114【イベント・崇拝者の胎動】:2014/07/06(日) 23:27:25 ID:idtL55Ew
>>111
「はて?これからの布教の許可を願うための書は持っておりますが貢物などとは……」

神父の言葉や依頼を額面通りに受け止めれば、今回の旅は単なる営業行為に過ぎないだろう

>>110-113
「何だって?……近くに人殺しが居るかもしれないって時に、よそ者の一団を簡単に信じる奴がいるか!
 それにお前たちはこんなに時間が経っても俺の質問一つにも答えていないぞ
 特にそこのさっきふらふら近づいてきたお前!お前たちは何だ?どこから来て、何が目的だ?
 答えられないようなら今度こそ撃つぞ!さもなくば立ち去れ!」

ラウスやリッキーの交渉も虚しく、辺境人は尚もこちらを信用していないような口調で問い詰めてくる
とはいえこの様子だとタナカが一時姿を消していた事に気付いていないようだ
当然?ながら、少年霊の事も見えていない

暫く後に村の方から幾つかの人影が近づいてくる。先程櫓を降りたと思わしき人物も一緒で
小柄だががっしりとした体躯の老人を中心に、弓や鋲つき棍棒で武装した者が何人かだ

「一体何事だ!?」
「大叔父さん、俺は怪しい奴を村に入れるなっていう勤めを立派に果たしましたよ」
「ああ、ご苦労。……確かに見ない顔だ
 だが、あんたみたいな格好をした奴が西のほうにいるって事は聞いた事がある
 今この村は大変な事になっていてこんな事をしているんだ。あんたらは何者だ?こんな所へ何しにきた?」

115編纂者プーチ:2014/07/07(月) 00:06:10 ID:704MjorU
>114
「帝国との交易が無いって事は文化も低そうだな」

臆する事もなく相手に聞こえる程度の声量で言った。
しかし相手を馬鹿にするような話しぶりではない。

「さ、交渉は神父様か聖堂騎士様がやってくださいよ。失敗したら俺が制圧しますんで」

プーチは魔導書を開き待機している。信者ではないプーチは交渉に参加する気はないようだ。

>>112-113
「俺らの服装が怪しい言ってるからなあ。帝国の盗賊でも来たのかねえ?」

116ライル:2014/07/07(月) 03:08:49 ID:3cQHs10o
>>114-115
(そうか…布教の使命と言っても帝国との交流がない集落には
 我々は異端にしか見えないと言う事か)
プーチの物言いに顔をしかめながらも、ハッと気付かされるライル。

「そちらの質問にすぐに応えなかったのは謝罪する
 あなたは、村の長殿と見受けるが」
現れた老人に、話が通じそうだと対応し、さらにあちらの言う質問に答え出す。

「私とこちらの神父様は『帝国』や世界各地に多くの信仰、信者を持つ『教会』の者だ
 『教会』からの使命を受け、我々は布教活動の為この地までやってきた」

「…こちらの者達は、布教の旅の護衛を務めてくれる冒険者たちだ
 所属も出生も保証する、決して野蛮な物盗りではない」

「ところで、村で起こっている"大変な事"とは何だ?」

「我々の布教活動は苦難にある人の助けになる事も使命とされている
 何か力になれる事はないか?」

117クレムリンの三馬鹿:2014/07/07(月) 18:43:14 ID:???
>>114
コマツ「…クレムリンの遊撃隊のコマツ。」
ヒラオカ「同じくヒラオカ。コイツはタナカ。」
タナカ「よろしく。任務は布教活動の護衛。」
コマツ「身分と目的は明らかにしたんだ。今度はそっちの番だ。」

>>115
コマツ「胡散臭さならお前がダントツだろうによ…」
ヒラオカ「聞こえるぞ?」

118編纂者プーチ:2014/07/08(火) 21:06:55 ID:T879qTGI
>>117
「盗賊やるなら、とっくに寝込み襲って神父の金巻き上げてるよ」

「お前らこそ特徴的な格好だから怪しいぜ? お仲間がハメ外したんじゃないか?」

抑揚に悪意はない。仲間割れごっこをしているだけで本気では言ってないだろう。

119リッキー:2014/07/09(水) 00:20:14 ID:Iw6sXGlw
>>115
「ありえる話ですね。辺境域なら警戒されづらいと踏んだ人がいてもおかしくはないですし」

>>114,116
何も答えていない、との指摘にはっとなる。
「すみません、こちらから名乗るべきでしたね。
 ぼくはリチャード・シャムロック。
 こちらの聖堂騎士ライルさんの言うとおり、モンタナ神父様の護衛をしている
 帝都ココマジシティ在住の冒険者です」
ジェフ『ちょ、そこまでクソ丁寧に言わなくてもいーじゃんよ!』

「ジェフ、ぼくたちはここの人たちと戦いに来たわけじゃないんだ。
 むしろ無礼な客人と思われても仕方がない。
 だから、頭を下げるべきなんだと思う」
そのことばは、村人には見えていないらしいジェフへ向け小声で返したものだが、
音声にはなっていたため耳がよければ櫓からでも聞こえる者がいるだろう。

ジェフ『……俺はジェフリー。こっちのリッキーの弟でここに来た理由も一緒だ』
むすっとしながらも、兄<リッキー>に促されるように名乗る。
聞こえてはいないようだが。

120【イベント・崇拝者の胎動】:2014/07/09(水) 00:48:29 ID:FhA7GDFA
>>115
人間といえば平野に田畑を切り開いて一生を終える程度のものが多いが、ここの連中は自分達を養っていけるだけの
畑は持っていなさそうだ。となると不足分は彼らの持っている無骨な武器で獣を狩ったりして補っているのだろう

「お前達がどこの貴族様かは知らんが、この世界じゃそんな物は通用しないぜ」

先程櫓の上でこちらを威嚇していた男がいつの間にか降りてきて話してきた
プーチの売り言葉に買い言葉だが、彼らには彼らなりにこの土地で生きてきた矜持がある事を物語る
そして痩せ男のプーチはライルやクレムリン組に比べて少々軽く見られている節がある

>>117
「クレムリン?何だそりゃ食えるのか?」
「まあ、やってる事が護衛だから傭兵の一団か何かだろう。妙に抜けた連中だが」

世を知らぬ辺境人達のぼやきが聞こえてくる

>>115-119
「大叔父さんが話しているんだ、静かにしろ!」

プーチとクレムリン、それに老人の後ろでがやがやと話す連中に櫓の上にいた男が一喝する

「帝国に教会……か。そこの少年もか?ふうむ……
 政治の話は知らんが、おそらく領主様の所に用があるんだろうな。ご苦労な事だ
 あんたの言っている事が本当かは分からんが、旅人を無理に追い返す掟もここにはねえ
 1日か2日ならゆっくりしていっても良いが――」

老人が話していると、先程までタナカの居た方角からみすぼらしい身なりの男が全速力で駆けてきた

「た、大変だ!リンドが言っていたのと同じ連中が、炎を掲げてやって来やがった!
 仲間も何人かやられちまった、俺は他の奴らにも伝えてくるから直ぐに向かってくれ!」
「何だと!?本当に来たというのか!
 すまん旅人よ、わしらの村は蛮族どもに襲われている。大変な事というのはつまりそういう事だ
 力になれると言うならわしらと一緒に来て欲しい。」
「それは大変だ!私達もすぐに行きましょう!」

村人達は早くも駆けていくうえ、神父も制止が無ければ共に戦いの場へ行ってしまうだろう
援軍が増えるのは有難い事だが、村人はともかく神父に死なれるとここまでの苦労が水泡に帰してしまう

121編纂者プーチ:2014/07/09(水) 07:56:03 ID:T879qTGI
>>120
「貴族に領主か。どうやら彼らを庇護する王がいるようだね」

文化の程度が低いのはどうやらプーチも同じだったらしい。
しかし、彼は世界中を旅して幽界まで行った男だ。
少しは心当たりがあるかもしれない。

「やれやれ、勇ましいことだ」

駆け出していく神父を見て言い放った。しかし見捨てるような事はしなかった。
象ほどある巨大な獅子を2匹召喚し、その背に跨ると後を追い始めた。馬より速い。人の足ならば直ぐに追いつくだろう。
そして神父に追い付き次第、もう一匹の獅子が神父を捕らえるだろう。

122クレムリンの三馬鹿:2014/07/09(水) 20:29:28 ID:???
>>120
コマツ「おう、丸腰の神父さんは後ろでお祈りでもしてろや。」
ヒラオカ「タナカ、神父殿のお守りしてろ。」
タナカ「はいはい…」

タナカは親父のあとを追いかける。追いつき次第、ふん縛ってでも
村に連れ帰るつもりだ。
一方のコマツ、ヒラオカは村人の集団から離れて迂回しつつ目的地に向かうようだ。
うまくいけば敵の側面を突けるはずだ。

123リッキー&ジェフ:2014/07/09(水) 21:51:40 ID:Iw6sXGlw
>>120-122
ジェフ『んだよ最初っから話し合えたんじゃねーかよ……』
(必要もなくケンカ買おうとしたの誰だっけ?)
ひとまず、村民との間で戦わずに済んだとほっとしたのも束の間―

『うぇ!? ちょ、ちょ待ーてーよ!!!
 つーか神父さん無茶だって!!』
プーチに続くように神父を追う少年霊・ジェフ。
『召喚ってカッコイイな!』
召喚された獅子も気になるようだ。

「……少なくともぼく達への疑いは晴れたみたいですね。
 ぼくも行きましょう」
村民達と共に駆けるリッキー。
その途上で左手のブレスレットに触れ、黒柄のグレイヴを"取り出す"。

ところで、現在時刻はいつ頃だろうか?
リッキーの魔力および魔術強度は日の高さ、正確に言えば光の強さにほぼ反比例するのだ。
日がまだ高いならば、彼は牽制と援護に専念し、グレイヴは自衛のために振るうことになる。
既に夜が近ければ魔術による攻勢に出る。

124ライル:2014/07/09(水) 23:21:16 ID:3cQHs10o
>>120-123
「神父様!荒事は我々に任せてお下がりください!」

神父に下がるように訴えて追い越し、鞘から剣を抜く
そして村人たちに

「勿論助太刀しよう、アテにしてくれ!
 ところで、炎を揚げてと言っていたが魔術などは使うのか?その蛮族とやらは」

125【イベント・崇拝者の胎動】:2014/07/10(木) 21:15:12 ID:FhA7GDFA
>>121
「ひえーっ!」
「うわっ!敵か!?」

かたや魔物と見紛うばかりの獅子に神父は兎の如く捕らえられた
同じような場面に神父が遭遇する事を考えると全く笑い事ではない

>>122,124
「わ、分かりました。皆様に神の祝福を」

神父は獅子に捕らえられ、タナカの下でライルや村人達を見送る他無かった

「知らねえ!クリムの叔父さんは剣でぶっ刺されたらしいし
 リンドは奇妙な術を食らう前に何とか逃げおおせたみたいだが」

村人の問いを待つまでもなく答えは出ている。おぼろに見える敵の影は、敵自身が持っている松明で照らされている
村人が居ると思われる櫓からは抵抗が無く、松明の炎が燃え移り火柱となる

>>123
陽はほとんど暮れており、空には既に月が顔を出している
このような時間帯に村を見つける事が出来たのは幸運だろう。血なまぐさい争いが無ければだが
ただし、純粋な光の強さに影響を受けるならば赤々と燃える炎は無視できないだろう

>>121,123-234
老人率いる村人の一団と、ライル率いる教会の護衛達は何事かあったという現場へと到着した

古めかしい甲冑と大兜に身を包み、剣と松明を持った人間が二……三……四……五人
後方にはなるほど帝国の教会によく似たローブの人影が三人ほど、そして騎兵が二人居る
リーダー格のような者がいるかどうかは一目で判断する事は出来ない

「我らの存在を知ったからには、誰一人として生きて帰れると思うなよ!」
「この世界の崇高なる自由の為に、進め!」

前衛の戦士が散開すると、ローブの人影は掲げた手に精神を集中させ、手から生じた霊弾を戦士達の隙間から乱れ撃ってきた
これは血肉を持った存在と霊体を切り裂く神聖術に似た攻撃で、単なる鉄の棒きれや鎧で防ぐ事は出来ない
狙いはライル達や村人を問わない無差別的なものだ
プーチは一足早く来たためより多くの攻撃を受けるが、それに対処する時間的余裕も他の村人や護衛達よりはある

>>122
「おいこら何処に行くんだ!俺も行くぞ!」

櫓の上にいた男が弓を携えてコマツとヒラオカの後を追う。彼はまだ完全に信頼しきっていないのだろう
幸いにも多くの遮断物があり、敵の意識の外にあるという事で見つからずに進む事はそれほど難しくはなかった
こちらは少数であるものの、ここから敵の側面や背面を突く事も出来るだろう。
敵が通ってきたであろう小道はまだしばらく続いており、開けた丘へと通っているようだ

126クレムリンの三馬鹿:2014/07/10(木) 21:38:34 ID:???
>>125
コマツ「シッ!黙ってついてこいよ。俺の腰のベルトに掴まれ。声を出すな。」
ヒラオカ「丘がある。あそこならベストだ。」

くっついてきた若者を黙らせる。
コマツが先頭を歩き、ヒラオカが側背面を警戒しながら丘へ向かう。
丘の稜線から体を出さぬように、様子を伺う。

コマツ『ローブを着たやつからやる。手榴弾のあとに射撃。』
ヒラオカ『わかった。』

声を出さぬようにハンドサインで攻撃を指示し、手榴弾を投げる。
村人らの方に意識が集中しているのならば、魔術師の足元で突然爆発が起こったように思えるだろう。

127編纂者プーチ:2014/07/10(木) 22:50:43 ID:DQPmG/rc
>>125
「食うなよ…村の中に捨ててこい」

神父を捕まえた獅子に指示を飛ばす。安全圏に居てもらわないと戦い難いのだろう。
同時に聖女の加護をプーチと神父に施した。流れ弾の2、3発は防げるだろう。

「崇高なる自由だあ? また面倒な連中だなあ」

霊弾を避けるべく獅子に乗って射線から逃げた。戦士の間から撃ったのであれば誘導効果などない限り戦士の正面にいれば当たらない筈だ。
堕ちたる聖獣ではあるが、一応の神性は持ち合わせている。霊弾が邪を祓うものであるなら若干の低減があるだろう。
そうでなくとも、象ほどある獅子だ多少喰らった所で死にはしないだろう。

「ま、悪いが死んでくれよ」

魔導書を開き幽界との扉を開く。
敵の足元から亡者が湧き上がる。
>>126の手榴弾が爆発すれば肉片となって吹き飛ぶだろう。
だが、次々と湧き上がる。

128リッキー&ジェフ:2014/07/12(土) 22:08:30 ID:Iw6sXGlw
>>125
『おい、神父さんと同じよーな格好の奴が!』

「……ぼくたちが疑われるわけだね」

「話し合うつもりが全くない布教活動って、意味があるのかなあ……」
とはいえ、やるしかない。グレイヴの刃に闇を集わせる。

『マジで問答無用かよ!?  ってちょまやべ!!』
プーチとほぼ並走してきたジェフも霊弾を先んじて受けることとなった。
霊体ゆえ武器による被害は一切ないが、
霊体ゆえに……

『っぐあ!?
 なんだコレ、俺、身体なんてねーのに斬られたみてーに……』
掠った右肩に激痛が走る。

『とにかくあの魔弾かなんかに当たるとやべーぞ!』
聞こえているか否かはさておき叫ぶ。

その声をリッキーが復唱した。
「あの魔術だけは受けないようにしてください! 危険です!

 まずはあれを撃ち落さないと―『ダークショット』!」
刃に纏わせた闇を魔弾に変え、霊弾へと次々に放つ。
時刻から言えば、比較的魔力は高まっている。消耗はそう大きくはない。
とはいえ速射性はあまりないため、味方に命中するであろうものを優先的に狙う。

(明るいけど、炎によるものだからそんなに影響はない。
 でも……より暗いほうがぼくには有利だ。
 できればあの火を消してしまいたいけど……)

129ライル:2014/07/13(日) 17:51:10 ID:3cQHs10o
>>125
「お前達何者だ!?そのような格好で、
 よりにもよってこのような悪行を見過ごすわけにはいかない!!」

「聖堂騎士ライル、参る!!」
ライルが鞘から抜かれた剣を構えると、刀身がうっすらと光に包まれた。

「はあぁっ!!」
そしてその剣を力強く振るい、自分に向かってきた霊弾を斬り裂いて消滅させた。
前評判通り、いやそれ以上の剣の腕のようだ。

「暴力を収めないと言うならば、容赦せん!!」
散会した戦士の一人を間合いに捉え、上段から光を纏う剣を振り下ろす。
並の硬度の剣や鎧はあっという間に砕いてしまう威力だ。

130【イベント・崇拝者の胎動】:2014/07/13(日) 20:35:29 ID:FhA7GDFA
>>126(コマツ、ヒラオカ)
手榴弾が爆発する。それは一人の魔術士の特に深いダメージを与えたが、村人達が仕掛けたのかと思ったのか
敵の一団は一騎の騎兵を除いて村の方へ近づく事を選択したようだ。馬を含めて敵の士気には殆ど影響していない
残る一騎の騎兵は丘へと続く道を駆けていく。こちらには目もくれず全速力だ
その時ついてきた男がコマツのベルトから手を離し、即座に弓に矢を番えて放ち、続けざまにもう一発放った
一本目は騎兵に当たったが弾かれ、二本目は馬の纏った鎧の隙間に命中するが多少減速しながらも走っていく

コマツが丘を見ると急造の野営地らしきものが見える
小道はその野営地へと続いており、おそらく騎兵はそこに向かっているのだろう。まだ少しの時間的余裕がある
野営地は奇妙な模様の描かれた布で覆われており、飛行でもしない限りは中を伺う事は出来ないだろう

>>128
燃える櫓は水だけで消すとしたら相当量を必要とするだろう。このような草木もまばらな辺境では望める量ではない
後は光が当たらないよう遮断するか、櫓から遠く離れる程度か

>>127
流石に的が大きすぎたのか獅子に二発ほど霊弾が当たった。脆弱な人間ならこれだけで戦意を喪失してしまう程の威力だ

>>127-128
霊弾はぶつかると同時に対象を深く抉る。より痛みを与える為の呪いも込められており
受け続ければ肉体よりも先に精神が磨耗して彼らに屈服してしまうだろう
その後にあらゆる手段で服従を強いる事でリッキーの悩みは解決される事になる

>>126(タナカ)>>127-129
ライル目掛けて飛んでくる霊弾は彼によって消し去られ、他の大部分はリッキーのダークショットで相殺される

「ぐあっ!あぐぅ、痛ェ……」

しかし完全には消しきれず、村人の一人に命中した。崩れ落ちて地面に這い蹲り、苦しそうに胸を押さえている

続けて散開した戦士五人と騎兵一人がこちらに踊りかかってくる。戦士の一人はライルに、もう一人はリッキーに
そして残りは村人達へ襲い掛かる。しかしプーチの操る亡者が村人へ襲い掛かる戦士達の足を文字通り引っ張り
残り五人の村人(村長含む)はその好機を逃さず、間合いを取りながら棍棒で鎧の上から突く事によって一人を打ち倒した
しかし敵の騎兵が弓を番えた村人を馬で蹴り倒し、そのまま村の中へと入っていく。村をひっかき回して戦意を喪失させるのが狙いだろう

>>127
「あの術士が厄介だぞ、奴を黙らせるんだ!」

後方に下がった二人の術士は獅子の上に乗ったプーチに狙いを定めて霊弾を撃ってきた
追尾はしないが速度は弓矢と同程度だ。とはいえ暗闇かつ遠距離なので多少狙いは逸れるが

>>128
「この世界から異教徒どもを消し去り、闇と腐敗で満たさん!」

戦士の一人が松明を捨て、両手で剣を持ちリッキーに鋭い突きを繰り出す
黒く色づけられた兜は視界を得る為の僅かな隙間がある程度で、中身が本当に人間かどうか一目見ただけでは分からない

>>129
「邪教の騎士め、覚悟――」

もう一人の戦士もライルの剣を受け止めるべく両手で剣を構えるが、ライルの光り輝く剣によってあっさりとへし折られる
鎧は分厚さがあったため威力の幾らかを削ったが、それでも致命傷に近い深さまで斬られがっくりと崩れ落ちた

131編纂者プーチ:2014/07/13(日) 21:13:13 ID:10ahq/ls
>>130
「騎兵は食べていい」

神父を投げ捨て戻った獅子に再び指示した。馬より駆けるのが早い。
騎手が馬術に長けていたとしても、振り切る事はできないだろう。

「こういう時は押せ押せだ。気負けした方が負ける」

騎乗した獅子を跳躍させ術者に迫る。獅子の重量を活かして圧死させる狙いだ
当然、獅子は多くの霊弾を受けるだろう。だが、踏み殺すだけならば動けずとも問題はない。
そして契約により召喚された者だ。既に支配された精神を侵される心配もない。

獅子が着地する前に飛び降りもう一人の術者に迫る。剣の柄だけを振るうと風の刃が走った。

132クレムリンの三馬鹿:2014/07/14(月) 19:16:37 ID:???
>>130
コマツ「増援を呼ぶつもりか?」

手榴弾の爆発に合わせて銃撃するつもりであったが、騎兵の行く先の野営地を発見する。

ヒラオカ「こっちは任せろ。小道に対角線にクレイモア二個仕掛けて来い。」
コマツ「わかった。ほれ、行くぞ!」

弓を絞る男の首根っこをつかみ小道に地雷を設置にかかる。

コマツ「しっかり見とけ。仕掛けている最中に戻ってきたらやばいからな。」

村では

タナカ「ったく、ろくに防御陣も構築できないのかよ…神父さんはここから出ないように…」

村に切り込んだ騎兵が蹂躙していく中、神父を空いていた家の中に押し込む。
突撃銃のセレクターをフルオートに変えて、騎兵に向かって引き金を引く。
並大抵の鎧では防げないような、鉄のシャワーが騎兵に殺到する。

133ライル・ガルディス:2014/07/15(火) 02:42:53 ID:3cQHs10o
>>132
「主よ、赦し給え……!」
その場の誰にも聞こえないか細い声で、人を断ち斬る感触を手に感じながら贖罪の祈りを呟く。
宗教戦争などするつもりもない。侵略などまっぴら御免だ。
しかし村を襲うこの一団を見過ごす事も出来ない。だから力で押し通るしかないのだ。

「俺達が邪教!?こんな非道な真似をするお前達に言われる筋合いは……ない!!」

そう叫び、すぐに追いつける敵の戦士を探し、見つけ次第再び同じ一撃を仕掛ける。
村の中に入った者をすぐにでも追いたいが、急いて状況を悪くする事も考えられたからだ。

134リッキー&ジェフ:2014/07/16(水) 22:54:56 ID:Iw6sXGlw
>>130
(水魔術はぼく達にはない……なら、あの櫓を)

『ぐあ……あ……なんだこれ、痛いだけじゃ……ね……ぇ……』
ジェフの苦しむ声がリッキーに届く。

「ジェフ!」
『マジで、やべえ……リッキー……、俺……が俺で……』
「っ……ジェフ、ぼくの中で休んでいて!」
ブレスレットに触れるリッキー。

―Live Mode

ジェフを強制憑依させる。
解呪の効果などないが、これでジェフとの距離は最短になる。
折れそうな心には、信頼できる者が傍にいることが一番支えになるであろうから。

《わ、悪ぃ……》
(大丈夫、ぼくが守るから。この時間なら―)

松明を投げ捨てた剣士が突きかかってきた。
左手に持ち、杖としていたグレイヴに右手を添え、剣の切っ先が届くより先に振り下ろす。
刃は上を見ている。
その動きをとったガゆえにリッキーの左半身が半歩下がり、正面に位置していた剣の軌道から
リッキーを退避させた。
「闇だけなら、ぼくは歓迎だけど。
 けど、対話もせずに相手を消し去るというなら……」

「ぼくも手加減はしません!」
かわせたならば、闇の力を込めた刃を敵手を斬りつけるべく振り上げる。
斬撃自体は一般的な鋼鉄の刃と変わらないが、触れた箇所は闇に侵食され
実体は闇へと同化する。
神聖術や光の加護があるならば侵食は受けずに済むだろう。

135【イベント・崇拝者の胎動】:2014/07/17(木) 00:08:42 ID:FhA7GDFA
>>131
獅子の身体に次々に霊弾が突き刺さる。また、プーチの頭を霊弾が掠めた

「ひぃー!ひぃー!!助け――」

魔術士のうちより勇敢なほうは獅子によって押しつぶされ意識を失い、より臆病なほうは
霊弾を撃つのもそこそこに単身退却を始めていた。しかしプーチが飛び降りてくるのに気付き

「このっ、呪われろ!」

不可視のシャムシールが振るわれる直前の抵抗で、プーチの剣を持つ手に霊弾が当たった
赤熱する灰を押し付けられたような痛みが手から腕にかけて広がり、更に肉体から意識が引き剥がされる感覚に襲われる
その隙を見て最後の術士は一目散に逃げ出した
騎兵が後退していった小道ではなく、コマツやヒラオカ達の居るような木や岩がまばらに有る場所である

>>131-132(タナカ)
騎兵と獅子の距離はどんどん縮まっていったが、あと少しという所で騎兵が決死のフェイントを仕掛け
獅子の食らい付きを寸でのところで避けた――ところでタナカの突撃銃が騎兵を襲う
騎士も鎧に穴を開けられ中身を挽肉にされるが馬のほうは特に耐えられず前のめりに倒れ、騎士も地面に投げ出された
その後は獅子の匙加減一つだろう

「おお、何という事だ……神よ、彼らをお守りください」

家の小窓から一部始終を覗き見ていた神父が呟く

>>133
村人達と戦っている残り二人の戦士のうち一人に斬りかかるライル
しかし、仲間が斬られたのを見ていたためかライルの挙動に気が付いた戦士は落ちていた松明を拾うと
後退しつつライル目掛けて投げつけた。それはライルの剣によって斬られ、真っ二つになって宙を舞う
直後に戦士の側頭部に棍棒の一撃が入り、地面に強く頭を打ちつけそのまま動かなくなった
一撃を見舞ったのは先程ライル達と話していた村の長と思われる老人だ

「そうだ。わしらだって良く分からんカルト共の言いなりになるつもりは無いからな
 旅人よ、少しでも疑ってすまなかった。これが終わったらわしらに出来る事は何でもしよう」

最後の一人の戦士は逃げ出した。こちらは騎兵が退却していった小道の方向だ

>>134
剣先は弾かれ、戦士に隙が出来る。だが相手も戦いの基礎は出来ているようで、同じようにグレイブを弾こうと剣を振るう
だが侵食の力を持ったグレイブは剣を闇と同化させてすり抜けさせ、鎧も簡単に貫いて戦士の肉体を闇で侵す

「オオオオオオオオ!!」

戦士の咆哮が聞こえる。それは苦悶に満ちた悲鳴のようであり、闇と一体化する事への狂喜の叫びのようでもあった
戦士の肉体は腐り、精神は磨耗される。まだ完全に闇に飲み込まれてはいないが、放置しても結果は同じだろう

そして戦士の持つ記憶や狂気は闇を解してリッキーにも伝わる
亜人のような人影を生贄の儀式に捧げる事よって力を得た事や
今日の襲撃は村人に自分達の姿を見られた事以外にも、更なる生贄を求めての侵攻であった事――

>>132(コマツ、ヒラオカ)
「クソッ、分かったよ」

先程の手榴弾による爆発と自身の行動で自らの非力さを痛感したのであろう。渋々ながら指示に従う櫓の上に居た村人
コマツによるクレイモアの設置までは問題なく済んだ。待つことしばし……敵が現れた
それは戦いの場からクレイモアを仕掛けた道を通って野営地へ向かう騎兵と、野営地から飛んできた人の顔くらいの大きさの
羽音を立てて飛行する何かだ。まだこちらに気付いてはいないようだが
野営地から漏れる微かな明かりで影になっており、はっきりと視る事は難しい

ヒラオカの方は戦いの場から逃げ出した術士や戦士の姿が見えるだろう

136リッキー&ジェフ:2014/07/17(木) 00:57:31 ID:Iw6sXGlw
>>135、参加者
《おい、リッキーの力、ハンパねーことになってねーか……。
 いつもならこの時間でもここまでは……》
いくら闇の侵食は強力とはいえ、普段ならここまで容易く物質を闇に変えたりはできない。
燃え上がる櫓の炎明かりもある。そこまでの威力は出せないはずだった……。
しかし、現実には……。

「っ……! これは……」
リッキーへと闇が伝えてくる戦士の記憶と狂気。
「そうか、彼らは闇の力を手にしていた……。
 その力がぼくの闇と共鳴したのか……」
闇に飲まれてゆく戦士を見る目つきとグレイヴを握る手に力がこもる。

戦士の記憶は憑依しているジェフへも伝わっていった。

儀式、生贄……それらは、リッキーに憑依しているジェフにとって絶望と同義の情景だった。
《やめろ……やめてくれ、気付いてよかあさ――》
死してなお、忘れたくても忘れられない情景がジェフにフラッシュバックする。
―母の持つ短剣が振り下ろされ、少女人形が狂ったように笑う。
 聖職者のような男が狂喜の笑みを浮かべていて、
 父と母は恍惚の表情を見せていて―

『うわああああああああああ!!!!!!!!』

今、リッキーのほかには聞こえないはずのジェフの絶叫が、戦場に響いた。

137編纂者プーチ:2014/07/17(木) 07:56:29 ID:6Tem0RvY
>>135
「逃がしたか…まあ、いい丘の連中がどうにかするだろ」

霊弾が当たった手をこすりながらボロボロになった獅子に近づく。
当たった割にはダメージが軽い。聖女の守護である程度軽減できたのだろう。

ボロボロになった獅子の頭を撫で、元の世界に送り返す。
そして、気を失った魔術士の手と脚の腱を斬り、前歯を上下共に折った。
これで動く事も、正しく発音することもできないだろう。


騎兵を追った獅子は蜂の巣になった騎士と馬を鎧ごと噛み砕き、血を滴らせながら咀嚼し、金属だけを吐き出した。
まだ物足りないのだろうか? 物欲しそうな眼で、周囲を見渡した。

138クレムリンの三馬鹿:2014/07/17(木) 18:34:06 ID:???
>>135
タナカ「ざまみろ!逃げちまえ!」

逃げ帰る的に中指を突き立てるタナカ。

コマツ「なんだよ、うすらみっともねえ敗残兵しか来ねえじゃねえか…」
ヒラオカ「こっちも逃げ出してきたお客さんしかいねえな…」

文句を言いつつも殺傷圏内に騎兵が入ったところで起爆スイッチを押す。
ヒラオカも単発射撃にして逃げ出してきた敵を狙い打つ。

コマツ「射的みてえだな…ん?鳥か?」

ヒラオカの射撃を見ていたコマツが羽音に気づく。

139ライル・ガルディス:2014/07/20(日) 23:42:56 ID:3cQHs10o
>>135
「ありがとうございます村長殿!まずはこの場を乗り切りましょう!!」

助太刀に礼を言うと、逃げた戦士を追って駆け出す。

「確か騎兵が逃げた先だったか…?大事になってなければ良いが…!」

140名無しの魔術師:2014/07/21(月) 00:38:36 ID:KbqED1eI
>>135
その頃、村近く―

薄汚れた一人の男が樹に寄りかかり眠っていた。
色褪せた藍染のマントで身を包んでいる彼は、
すぐ近くで起きている混乱など関係ないというかのようであった。

141【イベント・崇拝者の胎動】:2014/07/21(月) 23:04:29 ID:Hscnb5Mk
>>136
《我らと同じ力を使いながら闇を恐れるのか?人間よ
 だが、いたずらに恐怖に怯えずとも良くなる方法がある。私が別の道を示してやろう。私の元に来い――》

戦士の記憶と共に、闇の中からささやく声が聞こえてくる
闇に蝕まれた戦士は闇と共に虚空へと消え去ってしまった

>>137,139-140
邪悪なる存在がリッキーに語りかけているのを彼らは感知出来るだろうか?
尤も、能動的にその言葉を聞き取れるという事は既に闇に蝕まれているのと同じだが
ちなみに村人たちとクレムリンの一団は(直接語りかけられない限り)聞き取る事が全く出来ない

>>137
残りの者といえば既に討ち滅ぼした敵の死体と、プーチが前歯を折った敵が居るくらいだろうか

>>138,140
ヒラオカの弾丸は逃げ出した戦士に上手く命中し動きを止める事が出来たが、術士のほうは遮断物が多いほうに逃げたため
狙いがつけ辛く、当たってもそれが致命傷になったかどうかは闇の中では判断がつきにくい
コマツの設置したクレイモアの炸裂音が闇の中に響き渡る。濛々と煙が立ちこめ、爆発地点の中心に居た騎兵は出てこない

途端に羽音が騒がしくなった。それと同時に野営地から爆発音が響き
巨大な物体が低空を飛行して村のほうへと向かっていった

「あれは……巨大な鎧だぞ!?」

同時に羽音の正体――天道虫のような物体が何体か空からコマツと>>140目掛けて突進してくる
金属で出来ており、鋭い爪も持っている。ついてきた男が矢を射ると一匹の天道虫のような物体に命中し
鋭い金属音を立てて地面に転がった

>>136-139
「そうだな。アナフの奴――さっきお前らに色々怒鳴っちまった奴だが――が向かっていったのもあっちだな
 ひょっとすると向こうに援軍が居たりするのかもしれない。よし、急ごう」

あらかたの敵を片付け、ひとまず村における侵略者の脅威は去った。村長を含め4人の村人が行動可能だ
更に調査を続行し、本当に危険が無くなったかどうか調べるべくプーチとライルに向けて行動を促す老人

「お、おい大丈夫かあんた!?」

生き残った村人の一人が心配そうにリッキーへと近づく

――と同時に騎兵たちが逃げていった道のほうが騒がしくなった。とてつもなく巨大で邪悪な物体が
こちらへと近づいてくる。間もなくそれは姿を現した
それは象ほどもある巨大な鎧の半身であり、兜、篭手、鎧のパーツで構成されている
稼動部からは闇の魔元素が滴り落ち周囲により深い暗闇を作り出している
人間の頭くらいの高さで浮いているため、単純に斬りかかって攻撃するのは難しいだろう
兜の目が見える部分が赤く光っており、どうにも友好的には見えない

「な――何だこれは」

老人は息を呑み鎧を見上げる。すると鎧の篭手の手の中が赤く光り、老人目掛けて向けられた

142リッキー&ジェフ:2014/07/22(火) 00:02:48 ID:KbqED1eI
>>141
「ジェフ! 落ち着くんだ、ぼくがここに―
 ……っ!」
邪悪な囁きがリッキーとジェフに届く。
戸惑いを顔全体に顕して、赤毛の少年は動きを止めた。
(闇を介して、彼らの主がぼく達に呼びかけているのか!
 ……ぼくの闇はこんなものよりも深いんだ、恐れることはない!
 そしてジェフにはぼくがいる!)
純粋なる闇に育ったリッキーにはその"囁き"はあまりに浅く感じた。
だが―

 囁きは恐怖を想起した者にこそ強く響くのか―

ジェフ『……のほうへ……』
「ジェフ! 聞いちゃだめだ!」
ジェフ『そうすりゃ、あんな痛い思い……二度と……』
「違う! あの声の主に従えばまた繰り返される!
 それに今はぼくが一緒なんだ、あの日とは違う、そうだよね!?」
周囲の者には、リッキーが一人で誰かに呼びかけているようにしか見えないだろう。


ジェフ『……ごめん、リッキー』


赤毛の少年から、暗い金の癖毛を持つ少年の霊が飛び出した。
その姿はプーチのように霊が見える者だけではなく、
気遣い声をかけてきた村人にもはっきり見えた。

「だめだ、行くな!! ぼくのほうへ帰ってくるんだジェフ!!!」

声に誘われるまま離れゆくジェフ。
その手を掴もうと必死に手を伸ばすリッキー。


二人の手は触れ合わず
                    銀の葉だけがリッキーの手に残された


「ジェフリーーーーーーーー!!!!!」
少年は嘆きと共に膝から崩れ落ちた。

143名無しの魔術師:2014/07/22(火) 00:58:41 ID:KbqED1eI
>>140
その羽音に、薄汚れた男はすぐさま目を覚ました。
立てかけたクォータースタッフを引っつかみ、
側方へと転がって天道虫らしきものの突進をかわす。

「静かにしろとは言わねぇが、寝てる奴を起こすんじゃねえぜ」
立ち上がった男の両腰辺りからは、
柘榴石のような赤色をした菱形飾りを持つ灰色の帯が伸びていた。

144クレムリンの三馬鹿:2014/07/22(火) 19:21:38 ID:???
>>141
コマツ「何なんだよおい!」

若者に続いて突撃銃で飛行物体を狙って弾丸を放つ。

コマツ「おいやばくねえか?」
ヒラオカ「みたいだな…いったん後退しよう。」

145編纂者プーチ:2014/07/22(火) 19:34:55 ID:PWXIUtt.
>>141-142
「仲間割れか? 遊んでる場合じゃないぜにいちゃん」

巨大な鎧を前にして恐怖より興味が優ったらしく、嬉々としている。

「素晴らしい。怪しい教団に化け物。素晴らしい物語じゃないか」

闇の声ですら、彼にとっては物語の調味料にすぎない。
それに狂わせる為の囁きなら意味はないだろう。彼は既に狂っている。

「爺さん。運がなかったな」

爺さんを助けるのを諦め自動書記をしながら魔術を唱えはじめる。

「ま、火葬だけはしてやろう」

古の火竜が頭部だけ姿を現し周囲を照らす。まるで昼間の様に明るく火山の様に熱い。

そして竜から巨大な火球が吐き出された。

146ライル・ガルディス:2014/07/26(土) 23:49:41 ID:3cQHs10o
>>144
リッキー(ジェフ)の異変を気付き、気にかけようとするよりも早く事態が悪化したと
ライルは感じた。

「!!」

突如現れた巨大な鎧に驚き、さらにその鎧が持つ悪意が老人に向いた事を悟る
諦めるプーチとは対照的にライルは思うよりも早く走り出していた。

そして老人を思い切り突き飛ばし自分も転がりながら巨大な鎧から離れようと試みる
果たして間に合うか?

147【イベント・崇拝者の胎動】:2014/07/28(月) 21:17:18 ID:osCioArI
>>143
避けられた天道虫のような物体は続けて体当たりを敢行する。今度は左右から1体ずつ、挟み撃ちでの攻撃だ
敵は彼の言葉を聞く気が無いか、判別出来ないか、そもそも聞こえていないのだろう

>>144
空中を動き回る小さな標的は狙いがつけ辛く、コマツは的を外してしまった
銃声を縫うようにして天道虫のような物体がコマツにぶつかった。普通の人間から殴られる程度の威力はあるが
防御姿勢を取れるなら大したダメージにはならない

「あの野営地はどうするんだ!?あそこからあの巨大な鎧が出てきたんだ、もしかすると
 更にやばい化け物を呼び出しているかもしれないぞ!」

若者は引き返す事を躊躇しているが、コマツ達が引き返すならばそれに従うだろう
引き返せばそこは鎧と火竜の頭、そして何人かの人間が見えるだろう

>>142
ジェフリーは闇へと消え、その存在を完全に失ってしまった。居るとするならばこことは違う世界だろう
彼を堕落させた存在、そしてこの崇拝者達は何者なのだろうか?

>>142,145-146
彼が叫ぶ折、鎧の篭手の輝く場所から衝撃弾が放たれた。同時にプーチの竜から火球が放たれる
火球の衝撃と鎧の衝撃弾がぶつかり、衝撃弾は相殺されたが激しい炎が周囲に拡散する

地上のライルとジェフリー、プーチは激しい炎に包まれ、倒れていた村人と崇拝者の幾人は炎に焼かれてしまった
ライルは回避姿勢を取っていたため致命傷を負う要素は無く、リッキーは少し離れていたため炎の影響は多少軽減される
そして突き飛ばした老人は背中に炎を浴びたものの軽傷で済んだ
竜とプーチはライルやジェフリーよりも多くの炎を浴び、そして鎧は空中に居たため全身を炎に包まれる
焼かれた鎧は鎧の継ぎ目から闇の魔元素を噴出し、篭手の一つがリッキー目掛けて飛んでくる
コマツが相対している天道虫と違い、殴られれば実体ある者は無傷では済まないだろう

148クレムリンの三馬鹿:2014/07/28(月) 21:47:13 ID:???
>>147
コマツ「ぐへ!」

体当りされたコマツは地面を転がりながらも、突撃銃をはなさずに狙いを付け直す。

ヒラオカ「大丈夫か?」
コマツ「唇切った…」

ヒラオカがコマツを起こす。

ヒラオカ「と言われてもな、この状況じゃあな…」
コマツ「いってえな。俺らがのこのこ行きました、囲まれましたじゃ話になんねえ。」

どうやら引き返すつもりのようだ。

タナカ「すげえ、ガンダ●みてえな鎧だ!」

村ではタナカが鎧に対してよくわからん感想を漏らす。

149編纂者プーチ:2014/07/29(火) 01:11:19 ID:PWXIUtt.
>>147
竜の炎で身を焼かれ、糸が切れたように地に伏した。
多少の防火作用があった服も火竜王の炎の前では無力に等しかったようだ。

まともに全身浴びなかっただけ運がよかったのだろう。全身炭化などはしていない。
しかし、指先などは炭化しており、身体も見るにたえない。
彼の身体や周囲からも煙があがり、動く気配はなく、焼けた肉の臭いだけが漂う。

そんな中でも彼が持っていた魔導書は全く燃えずに残っていた。

デュケル・プーチ・ローラン
享年35歳。
彼の悲願であった魔導書を見ず、志半ばで倒れた。

150リッキー:2014/08/02(土) 00:34:18 ID:NAJw/gk.
>>147,149
「ジェフ……」
膝をついたままのリッキーの手元から、黒柄のグレイヴが消えた。
相棒なきデュアルフォースに力はないのだ……。

その耳に、プーチの声が届いた。
はっ、と顔を上げるリッキー。

だがそのとき。
弾き返された火竜の炎が、村人達、そして、
プーチの身を灼いた―

「プーチさん!!! 皆さん!!!」
目の前で、消えた命
守れなかった、魂

リッキーの心のうちに無力感が沸き起こる。
その無力感は一瞬で変化し―

「……今は、嘆いている時じゃない」
リッキーは立ち上がった。火傷の痛みなど感じないかのように。
迫り来る巨大な拳を見据え、右手を翳し円を描く。

「―ダークネス・バースト」
円が繋がり、右手が円の中央に戻ってきた瞬間、
その掌から闇の魔力が奔流となって放たれた。
敵手のソレとは違い、何の意思にも邪念にも染まらぬ闇は、
リッキーの周囲にあった炎のすべてを吹き消し拳へと突き進む。
その勢いが激突したなら、最低でも拳は勢いを失い墜落するだろう。

151名無しの魔術師:2014/08/02(土) 00:45:49 ID:NAJw/gk.
>>147
「聞いちゃいねえか」
両側から迫る天道虫にそれぞれ掌を向ける。
「―ウィンド」
双方に烈風が吹き付けられた。
減速はさせられるだろうが、吹き飛ばす、あるいは煽るほどの風力はない。
風を放った両腕はすぐに頭部を庇うような位置へと動く。

「(おれに避けるほどの速さはねえ。受けるとするぜ)」
防御しつつ、天道虫の下方へそれぞれに灰色の帯を密かに伸ばす。
さて、気付かれるか……。

152ライル・ガルディス:2014/08/02(土) 03:25:48 ID:3cQHs10o
>>149
「……なんて事だ…!!」
巻き添えに倒れた村人、そして同行者であるプーチの死に
驚愕と自責の念が入り混じった感情が渦巻く

「――ォォオオオッ!!」
負傷に火傷など意に反さぬように叫び声をあげると
巨大な鎧の方へライルは駆け出した。
剣の柄を両手でしっかりと握っている。
刃は神聖なる光に包まれており、間合いに入り次第、何か仕掛けるつもりだろう。

153【イベント・崇拝者の胎動】:2014/08/02(土) 21:38:15 ID:osCioArI
>>149
出発前に冒険者ギルドである程度素性を聞いていた事が幸いし、彼の名は教会の殉教者として永遠に記されるだろう
尤も、この旅が無事に終わればの話だが
ところで騎兵を噛み砕いた獅子はどうなっているのだろうか

>>151
風を受けて勢いを削がれた天道虫は爪を伸ばして魔術士を引っかく
魔術の効果があったのか影響は両腕へのかすり傷程度に留まった。まともな服を着ていれば、それが裂かれる程度だろう
だが天道虫を倒すには至らず、周囲を飛んでいる1体が引き続き魔術師目掛けて突撃を仕掛ける
魔術には気付いているように思えない

>>148
コマツとヒラオカは敵の野営地付近から神父や鎧のある場所へと戻っていった
ヒラオカに体当たりした天道虫は追って来ない。どうやら別の存在が天道虫の邪魔をしているようだ

ガンダ●のような鎧は今のところタナカの元には迫ってきておらず、比較的安全といえる
近くにはおそらく他の地域を警戒していた者や、戦いの中に居る者の妻子が集まり戦いの行方を見守っている

>>150
一度は完全に消失してしまったジェフリーの存在が、再び微かに感じられるようになった
しかしそれは大地の底か、よほど遠くの場所と思われる

混じり合う事の無い闇の力と闇の力がぶつかり合い、激しい魔元素の奔流と周囲の光を消し去る暗転が起き
リッキーの周りは炎をものともしない暗闇に包まれる
鎧の拳を押し返し、跳ね返して鎧にぶつけると鎧の継ぎ目から流れる闇の魔元素の量が増加した
その存在を維持する魔元素が尽きた時、かの鎧は動きを停止させるのであろう

>>152
「ちくしょう!俺達だって戦うぞ!」
「血みどろの戦い無しに俺達の村を明け渡すと思うな!」
「村長はこっちに!危険です!」

鎧の存在に一度は圧倒された村人達が、ライルの勇気に呼応して再び武器を手に取り鎧目掛けて突撃していった
ある者はいかつい棍棒を担いで突撃し、ある者は弓やスリング、又は投石によって鎧を攻撃する
攻撃がぶつかる度にリッキーがそうした時と同じように闇の魔元素が吹き出る

鎧は最も近くに存在するライルに狙いを定め、再び鎧の篭手の手の中を赤く光らせた

154クレムリンの三馬鹿:2014/08/02(土) 21:51:24 ID:???
>>153
コマツ「マジ○ガーじゃねえか!」
ヒラオカ「いや、鎧っぽいからモー○ーヘッ○じゃないか?」

アホの見本みたいなリアクションをする二人。
だが村の様子を見ると戦闘モードに頭を切り替える。

コマツ「足をやってコケさせようぜ。」
ヒラオカ「そうだな。田中がグレネードランチャー持ってたはずだ。」
コマツ「あいつを呼ぶか。信号弾を…」

空に向かって信号弾を打ち上げる。
赤い光が花火のように破裂する。

タナカ「あ、コマツさんの合図だ…」

タナカがいそいそとコマツたちのもとに向かう。

コマツ「おせーよバカ!」
タナカ「もう少し人に優しくできないんですか!?」
ヒラオカ「お前のグレネードであのマ○ンガーをすっこけさせるんだ。俺たちがおとりになる。」
コマツ「膝カックンの要領で狙うんだ。俺たちが死んだらぶっ殺す!」
タナカ「ひでえ…」

打ち合わせを終えたので行動に入る。
コマツ、ヒラオカの両名が距離をとって
鎧を起点にして左右45度に展開して銃撃を浴びせる。

コマツ「こっちだ木偶の坊!」

155リッキー:2014/08/03(日) 22:53:07 ID:NAJw/gk.
>>153
「ジェフ……」
不意にジェフの存在を遠くに感じる。
同時に、この身の奥底にある小さな力―
ジェフが憑依した時に増幅して使っている火のような魔力―が脈打った。

「……必ず連れ戻す」
拡散した闇に包まれたまま、鎧が噴出す闇の魔元素を見据える。
さらに、その背後にはっきりと見える敵野営地へと深緑の瞳を向けた。
「ここはお任せします、ライルさん」
闇に身を隠したままライルへ言い、走り出す。

「闇よ、この身と共に敵を屠る刃となれ―」
走りながら空の右手に己の闇と敵の流した闇魔元素を集わせる。
漆黒のグレイヴへと形成したそれを手に、敵野営地へとひとり走っていく。

「(ジェフがそこにいるかはわからない、けど

 こいつら全員、生きては還さない―!)」
その横顔は、戦いの前まで見せていた温厚そうなものではなかった……。

156名無しの魔術師:2014/08/03(日) 23:24:46 ID:NAJw/gk.
>>153
「もう一匹居たのかよ」
右手で持ち、右側だけを防御していたクォータースタッフを両手に握りなおし、
正面に飛んできた天道虫へと鉄の石突を突き出す。
 その勢いは、やや痩身のその体躯から連想されるより強く、
 大柄の騎士による槍の一撃ほどの重みがある。

同時に、両側の天道虫の足下に伸ばした帯を動かした。
それぞれの最後部にある脚に帯を絡ませ、一気に縮める。
足をとられた天道虫はひっくりかえることだろう。

 一本で大人二人を支えられる強度を持つその帯に、魔術の気配はない。
 当然だ。これはこの男―ニール・グレイの体の一部なのだから。

157ライル・ガルディス:2014/08/09(土) 02:35:42 ID:zP43ZIxg
>>153ー155
ジェフリーの言葉に頷く余裕は無かったが、確かに伝わっただろう。

「速射出来ないのなら!!」

ライルは光輝く剣を力強く振り上げ、鎧の籠手を思い切り叩き上げた。
斬るというよりも殴打に近い。
強烈な一撃を受けた籠手は凹み、あわよくば膨れた魔力で破裂、自壊する事を狙った攻撃だ。

158【イベント・崇拝者の胎動】:2014/08/09(土) 16:03:33 ID:fOwRFarI
>>156
クォータースタッフによる武器の長さを生かした反撃は功を奏し
凹んだような感触と共に、空を飛んでいた天道虫が地面に叩き落とされる

残りの二体の天道虫は飛んでいたため転ぶような事は無いが、帯に引っ張られて自由に飛べる範囲が限られてしまった
敵に攻撃しようと精一杯羽を羽ばたかせるものの、それがニールに届くことは全く無い

辺りにあるのは丘へと続く道とそこにある急造の野営地、そしてクレイモアを受けて倒れた
騎兵と馬のむくろが転がっているばかりだ

>>157
まさしく篭手の手の中の光が収束し弾き出される直前に、ライルの一撃は篭手へとぶつかり
火花を散らしながら篭手を上方へと突き上げた。巨大で重量があるため、ライルの腕にも重い感触が伝わる
直後に先程と同じ衝撃弾がライルの居ない虚空へと放たれた
周囲の空気を震動させる衝撃弾は、まともに受ければ全身の骨が砕けてしまいそうな程だ

>>154
強い光を放つ信号弾が放たれたが、後方からの敵の気配は無い

「あいつら……ひょっとしてあの野営地はもう誰も居ないのか?」

鎧は腰から上の半身しかなく、更に浮いているため膝を狙った攻撃を行う事は出来ない
外見上は目立った弱点はなく、狙うとすれば鎧と兜の僅かな隙間、目の部分にある赤く光る僅かな隙間
あるいは闇の魔元素が噴き出す鎧の下からの攻撃になる

側面から攻撃を浴びせると鎧から闇の魔元素が血のように噴き出す。あちこちから遠距離攻撃を浴びている鎧は
目標とする対象を絞りきれていないようにその半身を震わせる

>>154-155,157
兜の目が見える部分の赤い輝きが弱まっており、鎧の力が衰えてきているのを感じられる
村人達はなおも棍棒で殴りつけ、粗末な射撃装備での攻撃を続けている

篭手の一つが上空へと浮かび、ヒラオカから放たれる銃撃音を頼りに
彼の居る位置へと大雑把な狙いをつけて飛んでいく。彼を殴り飛ばし、地面に叩きつけるつもりのようだ
残りの一つはライルによって殴りつけられた方のようで、上手く操る事が出来ないようだ

同時に鎧から噴き出す闇の魔元素が人間の顔を持つ無数の霊魂のようになり
ライル、リッキー、そして他の村人達へと次々に群がっていく
それはライルの神聖なる刃とリッキーの漆黒のグレイヴによって斬られ、更にリッキーの周囲にある拡散した闇に弾かれる程度のものだが
彼らを縛り上げ、その攻撃を押し留めようとする。そして鎧は浮かんだまま後退を開始した

159クレムリンの三馬鹿:2014/08/09(土) 16:49:44 ID:???
>>158
コマツ「足なんて飾りか!」
ヒラオカ「だったら吹き出し口を狙うか。」
タナカ「結局どこ狙えばいいんすか?」
コマツ「今から探ってやる!」

突撃銃で攻撃を開始する両名。
タナカはやや後方で待機している。

160リッキー:2014/08/09(土) 22:26:36 ID:hEa6MR7s
>>158
「邪魔をするな!」
群がる霊魂どもを闇のグレイヴで右に左に薙ぎ払う。
纏った闇に弾かれた者さえもその刃は容赦なく切り裂いていく。
(この数……いちいち払っていては時間の無駄だ)
足元に群がった怨霊を斬り捨てると、切っ先を自身の行く前方へと向けた。

「まとめて消えろ――『ダークネス・キャノン』」
切っ先から闇が侵食の力を持つ砲撃となって放たれる。
切っ先の間近で直撃を受けた怨霊は、
何が起きたか理解する間もなく消し飛ぶほどの威力だ。
その後続の者は、良くて気を失うことだろう。

闇の砲撃は、その軌道上に村人がいてもお構いなしに放たれていた。

161ニール・グレイ:2014/08/09(土) 22:36:27 ID:hEa6MR7s
>>158
「……見掛け倒しにも程があるぜ」
左右の帯を勢いよく縮めながら、叩き落した天道虫に飛び乗り踏みつける。
引っ張っていた天道虫どもは引き摺られ、二匹で正面衝突することになるだろう。

(こいつら魔機か魔物か? 魔物なら好都合だがなあ……)
踏みつけた天道虫の装甲に、刃物を通せそうな隙間がないか観察する。

162ライル・ガルディス:2014/08/12(火) 03:02:36 ID:kW1U/K1U
>>158
「悪霊の類?・・・こんなものまで操って我らを騙るのか?!」
籠手を叩き上げた衝撃で腕が痺れていたが、悪霊らしき者ご村人を遅い出したのを見るとすぐに援護に動いた。

悪霊の塊の部分を、加護を受けた剣の切っ先で貫いていき、自分に近づくものは払いのけていく。

鎧を追撃したいがこの状況と自分の装備では難しい。

163【イベント・崇拝者の胎動】:2014/08/12(火) 20:24:30 ID:fOwRFarI
>>161
正面衝突した天道虫はぶつかった衝撃により動きを止めた。目に相当する部分の輝きが赤から青に変わっている
天道虫は硬く、踏んだくらいでは潰れないが、クウォータースタッフを受けて既に砕けており目に相当する部分は輝いていない

刃物を通せそうな隙間はあるが、中身は動力源らしい暗い輝きがある以外には空っぽのようだ
おそらくは魔機の一種であろうが、単なる魔術だけで動いているわけではなさそうだ

>>159
突撃銃で攻撃を行っていたヒラオカは飛来する篭手に殴りつけられ
地面スレスレを滑空した後に地面に叩きつけられた

>>159-160
残るコマツの銃撃と村人たちの攻撃によって鎧はいよいよ弱まり、速度を増して逃げようとするが
直後に放たれたリッキーのダークネス・キャノンの直撃を食らい――粉々に砕け散った
それにより鎧に込められた呪いが解け、鎧に染み込んだ魔元素は無害なものへと変化して空気中へと蒸発し
おびただしい悪霊は僅かに輝く光の玉となり、空へと上昇していく
砕け散った鎧はもう動くことはなく、ヒラオカを殴りつけた篭手やもう一方の篭手も
同じように魔元素が蒸発して活動を停止させた

>>159-160,162
「居ても立ってもいられなくなって来てみれば……おお、何とむごたらしい……
 これは……死者の魂だ。天へと昇っていく……
 ――はっ。ぐずぐずしてはいられない、急ぎ負傷者を助けましょう。傷ついた人を私の元へ運んでください」

駆け寄ってきた神父は光の玉を見て感嘆としていたが、直ぐに気を取り直し神聖術で傷ついた村人達の治療を開始する

>>162
「これでどうにかなったって事か?……全く、なんてこったい
 わしらはこの事を領主様に伝えなければならんだろう。あんた達はこれからどうするんだ?」

老人はライルに近づき話しかける。酷く疲れているようだが、言葉遣いは落ち着き安堵のようなものがある

>>159-160
「――おい、こいつまだ生きているぞ!」

コマツ達と行動を共にした櫓の上の若者が声を上げた。傍らにはローブを身につけた魔術士が居る
プーチが前歯を折った魔術士は炎を受けて絶命しているが、手榴弾を食らった魔術士は息も絶え絶えだがまだ生きているようだ

164リッキー:2014/08/13(水) 22:34:01 ID:tNM.Gn2w
>>163
砕け散った鎧に一瞥をくれると、昇天していく魂たちの間を
静まり返った敵野営地のある丘へと駆けていく。
事後処理は他の仲間たちに任せるつもりだ。

知りたいのは、ジェフの行方とジェフを誘惑した奴らの素性。
その手がかりくらいは置き去りにしているだろう。
万が一罠が仕掛けられていたとしても―
 この闇の力をもって一撃で粉砕する。

165ニール・グレイ:2014/08/13(水) 22:35:06 ID:tNM.Gn2w
>>163
「っち、魔機か……」
叩き起こされた為か少し"腹が減っていた"のだが、これでは意味がない。
「装甲くらいは金になるかもしれねえな」
衝突させた天道虫に絡ませていた帯を解くと、
先端にある尖った結晶のような爪を飛び乗った天道虫の装甲の隙間へ、
その奥の動力源のようなものへ突き刺して止めを刺す。
完全に停止したらしいことを確認すると、両脇で伸びている奴らにも同じように突きたてた。

その眼前を、闇を纏った赤毛の少年が駆け抜けていった(>>164)が
気に留めることはない。

166クレムリンの三馬鹿:2014/08/15(金) 19:21:41 ID:???
>>163
ヒラオカ「ぐへぇ…」
コマツ「大丈夫かよおい!タナカ!」
ヒラオカ「頭がぐるぐるする…」
タナカ「大丈夫大丈夫、横になって…誰か!手を貸して!」
コマツ「とんだミッションだ…」

167ライル・ガルディス:2014/08/16(土) 01:36:32 ID:3cQHs10o
>>162
「神父様!?まだ出てきては・・・」
言い終わる前に手当を始めた神父をみて、ため息をつきながらも
負傷者に肩を貸して彼の元へと連れていく

死者の冥福を祈るよりも先に戦いの終わりの確証を優先してしまうのは
自分の信仰心がまだ未熟なのが、それとも聖堂「騎士」だからか

老人に声をかけられ、そちらに顔を向けた。

「我々も、貴方のいう領主殿に会った方が良いかもしれない
 ・・・生き残りがいるのか?」
敵の生存者がいると聞いて、ライルが表情を変えてクレムリンの三人と神父に聞こえるように叫ぶ
リッキーにも届いただろう

>>164、166
「急いで襲撃者の手当を!助かれば敵のことが分かるかもしれない!」

「プーチ殿、俺と一緒に・・・」
そこまで言いかけて言葉を止めた。既に彼は天の国に召されてしまったのだ。
何故かあまり良い印象を持たれなかったが、共に布教の旅に出た者がこんなにも早く欠けてしまったことを
今更ながら実感し、やるせなくなる。

168【イベント・崇拝者の胎動】:2014/08/16(土) 21:51:31 ID:PWDrfzFk
>>165
動力源らしき物に尖った結晶を突き刺すと、魂を縛り付け霊気を吸い取る呪いが結晶や帯へと流れ込む
暫く突き刺していると動力源の暗い輝きが濁り、やがて完全に消失してしまった
どうやらこの魔機そのものが呪われており、内側にある存在を封じて動力源としているのだろう
クウォータースタッフで壊されたそれは破損によって呪いの術式が崩れ、正常な機能を喪失してしまったのだと考えられる

「――お前は何者だ!お前もあの不気味なローブを被った連中の仲間か!?」

クレムリンの三馬鹿と行動を共にしていた櫓の上の男が、遠くから矢を番えてニールを問いただす
おそらく野営地の様子が気になってここに戻ってきたのだろう

>>164
野営地の中へはすんなりと入る事が出来た。何故なら、そこにはもう誰も居なかったからだ
備品は残らず持ち去られ、魔術の残り香もほぼ完全に消し去られていた
残り少なくなった篝火の明かりだけが野営地の中を照らしている
僅かな痕跡からここであの鎧が召還されたか、起動するような操作が行われたという事が分かるのだが……
彼らは余程注意深いのか、或いは自分達の魔術の秘密が決して外に漏れないようにしているのだろう
もしもジェフリーがそのような場所に連れ込まれたとしたら、取れる選択肢はおよそ二つしかない
邪教の尖兵となるか、殺されるか――

何らかの探索スキルや魔術を持っていないなら、ここに居ても時間の無駄だ

>>166
ヒラオカは神父の治療を受け、その後に村の粗末なベッドで介抱されるだろう

>>167
村は全くもって貧しく、効き目の怪しい民間療法薬を除けば治療に使える物は殆ど無かった
そうした中で神父は自身の治療術なども用いて懸命に治療を続け、また残っている負傷者の手当ても村人と協力して指示する
戦いの傷跡は深く、プーチを含めて死者も居るが、後は見守るだけでも良いだろう

「彼の書物はどうしましょうか……死者の持ち物ですが、こうした魔術書は然るべき場所に保管されねばならないと聞きます」

彼の書物は村人達には手に余る。埋めてしまっても良いが、この書物が災厄を引き起こさないとも限らない

「お主らが来なければわしとて命は無かっただろう。あんたは命の恩人だ
 そして領主様――シレネス様――に何としてもこの危機を伝え、やつらの正体を掴まなければならん
 夜が明け次第使いを出そうとは思うが、お主らはどうする?」

169ニール・グレイ:2014/08/16(土) 22:15:32 ID:tNM.Gn2w
>>168
「こいつは呪法か……」
その感触にやや顔をしかめつつも、輝きの尽きるまで結晶の爪を抉りこむ。
全てが機能停止したことを確認すると、呪いの残滓を振り払うかのように帯をうねらせた。

視界に鏃が見え、聴覚に誰何の声が届いた。

「さあな」
そっけない返事をし、近くにある樹に凭れる。

170リッキー:2014/08/16(土) 22:36:07 ID:tNM.Gn2w
>>168
「逃げたか……!」
既に強大な力を有してはいるが、魔術師としてはまだ半人前。
召喚あるいは起動の痕跡を確認することは出来ても、それ以上の追跡は不可能だった。

銀の葉がこの身の周囲を漂う。
それはさっきまでジェフがつけていたデュアライザーだったもの。
 ジェフが、弟がこれを持っていないということは、ジェフの居場所を見つけることもできない……。

「ジェフ……!」
かつては何者かに従って帝都壊滅の企みに関わっていたというけど、
それを嫌いひとり反旗を翻したというジェフが、こんな連中の尖兵になどなりはしないだろうと思う。
となれば…………。

 一瞬だけ、何者かが自身の持つ闇に触れ、弾かれた感覚があった。
   ―それはジェフが膝を屈すると同時だったことをリッキーに知る術はなく。

まさか、そんなこと――!

「うああああああああああ!!!!!」
そんなことがあってたまるか!

あふれ出した感情が闇の衝撃波に変わり、僅かに残された篝火や痕跡さえ吹き飛ばした。
周囲からは、野営地全体が闇に覆われ視認することもできなくなる。
また何か召喚されるのかとでも思われるかもしれない。
が、それを気にする余裕など、ライルの声を聞く余地など、ありはしなかった。

171クレムリンの三馬鹿:2014/08/20(水) 22:20:56 ID:???
>>168
コマツ「モルヒネあったよな?使ってやろうぜ。」
タナカ「ヒラオカさん、腕出して。よし、そっち持って…」
コマツ「1、2の3で持ち上げるぞ。」

ヒラオカをベッドに載せたあと、生き残りの邪教徒を見に行く。

コマツ「持って一日ってとこか?」
タナカ「どうします?尋問してみます?」
コマツ「やってみるか…神父さんと村人は近づけるな。」

注射器を取り出すコマツ。

コマツ「貴重なモルヒネだ。お前程度にはもったいないが…」

何もなければ、注射と同時に痛みが和らぐはずだ。

コマツ「お前らは何者だ?何が目的だ?」

172ライル:2014/08/21(木) 23:02:45 ID:Zd95pqG6
>>168
「魔道書ですか・・・今回のメンバーにはその類に強そうな者は、当人のプーチ殿だけでしたから・・・」

「神父様が許して下さるのでしたら私が確保しておきましょう」

「帝都に戻ってから専門の部署を通じて然るべき処置を・・・それより」
生き残りの敵や様子のおかしいリッキーに目を向けながら

「今はこの問題に向き合う事が優先でしょう。彼らの言うシレネスという人物にお会いした方が良いと思います」

173【イベント・崇拝者の胎動】:2014/08/22(金) 21:37:00 ID:e6NY1eY6
>>169-170
「何だと……挑発のつもりか?だが、俺達の土地に黙って入り込むような奴は――!!」

ニール目掛けて矢を射ろうと狙いを定めて弦を引くが、直後にリッキーが起こした闇の衝撃波を
間近で目撃してしまい、戦意を無くしてしまう

「クソッ、一体何だってんだよ!?」

それを伝えるべく直ぐに元来た道を戻っていった

>>171
「ウゥ……お前達は……拷問を……我らの大好きな拷問を……しようというのか……」

憎らしげにコマツを見る瀕死の邪教徒の両手に魔元素が集まるが、注射を打たれると同時に表情が緩み
邪教徒の両手から力が抜けていく

「な、何をした……痛みが引いていく……
 私は……我らは偉大なる我らが主の為に……主の御力となるべく戦い……敗れたようだ……
 全ての生命の……死は……我らが主にとって……慰めとなる……
 そして我らに……私に力を……我らはそのために……だが……」

>>172
「そのようにしましょう。故人の唯一遺した物ですから、頼みました
 シレネス……確か今回の布教において、私たちが目指す場所を治める者であったような……
 あのような邪悪なる者が跋扈していたとすれば、私たち教会と直ぐにでも協力関係を築かねばなりませんね」

「そうだな。目指す場所が同じならば、わしらから出す使いをあんたらの旅に同行させてもらっても構わんかね
 なに、迷惑がかかるようにはせん。……む、どうした」

老人が振り向いた先には、櫓の上の男が息を切らせて道を戻ってくるのが見えた
同時に夜の中で一層暗い空間が木々によって挟まれた道の先に存在しているらしい事が分かる

「大叔父さん、向こうにあのカス共が使っているかもしれない見た事もない野営地が立っているんだ
 そこにあんたらの仲間の一人が向かっていって、そしたら突然暗闇が溢れてきたんだ!」

174クレムリンの三馬鹿:2014/08/22(金) 21:50:44 ID:???
>>173
コマツ「あーはいはい。で、お前の名前は?タナカ、手当してやれ。」
タナカ「了解。」

タバコをくわえてメモを走らせる。コマツと手当を開始するタナカ。
手当といっても傷口を洗浄して包帯を巻くというだけの簡素なものだ。
尋問中に死なないようにするためであろう。

175ライル:2014/08/26(火) 01:56:22 ID:3cQHs10o
>>173
「ですが聖堂騎士が魔道書の安全確保とは、少々皮肉めいた話ですね」
プーチの遺品である、不気味さを醸し出す書を手荷物の袋に納めるライル。

村長との話に頷いていたが、今度は若者の言葉に頭を抱える。

「先ほどから少年の様子がおかしいとは思っていたがどうしたことか・・・
 クレムリンの彼らは尋問で手も離せんし・・・神父様、私が行って宥めてきます
 それでも落ち着かない様子でしたら、夜にでも話を聞いてあげてもらえますか?」

そう言って、ライルは返事を待つのもそこそこに駆けつけた若者に自分をリッキーの元に案内するように促した。

176リッキー:2014/08/26(火) 18:48:55 ID:QGcD3Vy2
>>173-175
「どこだ!! どこにいるんだ!!!」
闇を周囲に広げたが、闇から何かの気配はしない。
―闇のさらなる深みにいるのか?
  それともやはり、この身にある純粋なる闇とは異質なるモノか?―

(どちらでも一緒だ……まずは奴らの痕跡を全て消してやる……)
鎧を呼び出した陣があったと思しき場所に、魔法陣を描く。
 心の赴くまま、いや、闇に誘われるように迷いなくグレイヴの切っ先が動いた。

「門よ開け、汝が内に全てを抱け―
 【ゲート・オブ・ザ・ダークネス】!」
魔法陣は闇へ繋がる門となり、開かれた。
闇があふれ出し、周囲へとゆっくり、確実に広がっていく。
今はまだ敵野営地内だが、放置しておけば村さえ呑み込むことだろう。

闇に呑まれたものは、いずれ生ある者もただの物体も闇に溶けその力と一つになることだろう。
ただ、その進行には個人差がある。
視覚も聴覚もなにも意味を成さない中で自我を見失わない限り、侵食は進まない。
また、光の力があるならばさらに進行は遅くなる。

177ニール・グレイ:2014/08/26(火) 18:52:27 ID:QGcD3Vy2
>>173
「村にゃあ入ってねえんだ、どこで寝ようと勝手だろう」
こちらに狙いを定めた矢に、暗赤色の爪を向ける。
純人間の撃つ矢などこいつで払える。いや、別に受けたところで別条はない。

と、丘のほうから闇が衝撃波となって押し寄せて来た。
「―っ」
寄りかかった樹を半周し、盾代わりにしてそれ以上の衝撃をかわす。
「流石にこいつは堪えるぜ……」
灰色をした"魔物の腕"に痺れを感じる。

>>175
案内されて行ったなら、道中で放浪者らしき男が樹に寄りかかっているのが見えるだろう。

178【イベント・崇拝者の胎動】:2014/08/26(火) 22:20:06 ID:e6NY1eY6
>>174
「私は死ぬ……だというのに……
 名前……お前達に……くれてやる名は……無くしてしまった……
 だが……我ら『盾』は……お前を見つけ……必ず滅ぼすだろう……」

痛みが麻痺して表情に安らぎが戻り、絞り出すように言葉を紡ぎながら

「駄目だな……私は……痛みなど……もはや怖くは無いと……思っていたが……」

>>175
「魔道書を持つ身でありながら、私たち教会に殉じてくれたのです。そのような立派な方の物ならば魔道書などと関係ありませんよ
 ……戦いの後の彼は僅かしか見ていませんが、明らかに様子がおかしいですね。助けになるか分かりませんが、何とかしてみましょう」

「あっちの道だ。道の向こうにある野営地からあの化け物どもが出てくるのを見たし
 他にもよく分からん不審者もいるんだ。俺はあんたを命がけで守るが、何が起きるか分からない。注意してくれ」

その瞳に初めて出会った時の不審感は無く、人間の強い意思のようなものが見て取れた

>>176
悪神ゴーダ、魔界の奥底に隠れ、決して姿を見せる事無し――

暗闇の中、未だあの闇の記憶も、敵の手がかりも、そしてあの声も聞こえてこない
あるいはリッキーの行動を全て知った上で接触しないように闇の中から防御しているのだろうか?
そして――例え何か手がかりを見つけたとしても、彼が理解出来るものではないだろう
彼がこの場で得られる情報といえば、それは彼に確実な死をもたらす闇と混沌以外の何物でもない

>>175-177
「何だありゃ……どうなってる!?」

視認出来ない程の闇に包まれた野営地、そしてその中心に存在する闇へと繋がる門
魔術の心得の無い若者にとってはどうしようも出来ない存在だ

「あんた達の仲間も居ないし……ひょっとしてあの中か!?」

179クレムリンの三馬鹿:2014/08/28(木) 18:17:45 ID:???
>>178
コマツ「名無しの権兵衛か、ジョン・ドゥってとこか。盾?なんだ?あのガン○ムとかゾ○ドのことか?」
タナカ「もうもちませんよ、コイツ…」
コマツ「そうか、じゃあ楽にしてやる。腕を出せ。」

もう一本注射器を取り出す。この注射を打てば、眠るように逝けるだろう。

180リッキー:2014/08/28(木) 23:57:49 ID:QGcD3Vy2
>>178,All
「不純なる闇の分際で……」
自ら開いた闇の門の中心に立ち―あるいは浮かび、無意識のうちに呟くリッキー。
その声はこちらへ向かっているライル達にも聞こえただろう。

(……ここに居ても、闇を繋いでいても今はもう無意味かな。
 敵の名前だけはわかっているんだ、それだけでも……よしとしないと……)
最初に悪しき闇の記憶に触れたとき、その一端で聞こえていた悪神の名。
それを手がかりに地道に探るしかない。

そうとわかっていても―わかっているからこそ
「―――――!!!」
やり場をなくした激情が敵軍より深い闇を呼び、
戦いの跡の上空に、小さな黒い魔法陣をいくつも展開させた。
魔法陣は漆黒の穴のように代わり、穴からはそれぞれに一筋の黒い腕が伸び
そこにいる人々を無差別に絡めとりだした!
ただし、腕はまだ不安定な為攻撃を受ければ切れるほどの強度である。

181ライル:2014/08/31(日) 00:27:19 ID:/skO.RSM
>>178>>180
「これは・・・!?」

突然に現れた黒い腕、それがまた突然に周囲の者を襲い始めた。
ライルは当然、手にした剣その黒い腕を切り払う。

「リッキー君は錯乱でもしているのか!?止めるんだ!!こちらを見ろ!落ち着け!」

182【イベント・崇拝者の胎動】:2014/08/31(日) 23:49:07 ID:fGGbKZ.c
>>179
「お前達を……滅ぼすものの名だ……私もその一人……
 ふふ……お前達も死ねば……闇の皇女様のもと……あの鎧の一部となるだろう……
 その時まで……あがき続けるのだな……」

それっきり崇拝者は黙ってしまった。もはや語る事は無いという事だろう
コマツに対して弱々しく腕を上げる。放っておいても死ぬだろうが……

>>180
「う、うわっ!何しやがる!?」

ライルと共に来た男は手足を掴まれもがくが、直ぐにもう片方の手で山刀を抜き何とか拘束を解き放つ

「くそったれめ、出て来い!誰だか知らないがこれ以上お前達の好きにはさせん!」

怒りの言葉と共に弓を引き絞り、闇の中目掛けてでたらめに矢を射る

183クレムリンの三馬鹿:2014/09/01(月) 22:16:23 ID:???
>>182
コマツ「あっそ。じゃ、向こうでそいつに宜しくな。」

伸ばされた腕に注射器を刺す。
すぐに意識が飛び、安らかな最期の眠りが来るだろう。

タナカ「あーコマツさん…向こうがやばいんですけど?」
コマツ「何!?」

>>180が暴れている野営地を見る。

コマツ&タナカ「やばくね?」

184リッキー:2014/09/01(月) 23:04:58 ID:QGcD3Vy2
>>All
刃などで切れた腕はそのまま星の光に消え、その根元にあった魔法陣もまた消えていく。
切れずに残ったモノは戦いの死者を掴み、魔法陣へと戻って消えていく。
闇に攫われたものはもう戻ってはこないだろう……。

>>181
 闇に包まれているリッキーの姿はそのままでは見えない。
 光魔術で辺りを照らせるならばおぼろげながら見えるだろう。
 喪失感・無力感・苛立ち・怒りがない混ざった結果、無表情で闇の中に浮かぶ姿を。
「……ライルさん?」
ライルの声に気付き、彼のほうに振り返る。
(……ぼくは何をしているんだろう……続けても無意味なのに)
は、と感づいて闇の門を閉じようとしたが、

>>182
「……"あんな奴ら"と一緒にしないでください。
 あんな……命を命とも思わない、人の心を鑑みない、闇を僭称する奴らなんかと!!」
飛来する矢のうち、命中しそうなものだけを魔弾で撃ち落とす。
 村の男の言葉はリッキーの―もしくはその身と共にある闇の感情を激発させたのか。
 減り始めた小さな闇の門が再び乱れ咲き、腕を伸ばしてきた。
「ぼくは今、奴らの痕跡を消しているところなんだ。邪魔をしないでください!」

 ライルの推測どおり、闇の向こうに居るリッキーは錯乱しているようだ。
 対話での解決は難しいだろう。

>>183
注射を打たれた崇拝者の身を、上空に咲いた魔法陣から伸びた黒い腕が絡めとる。
コマツ達が何も手を打たないならば、腕は崇拝者を持って魔法陣の中へ消え、
魔法陣自体もやがて消えるだろう。
野営地へ向かえば、地面に開いた漆黒の穴、
その縁から内側へ説得を試みるライルと、
内側に居る者と敵対するように矢を放つ村の男の姿が見える。
暗視装備があれば、内側の様子を伺うことができるかもしれない。
闇の中に居ても体温までは隠すことはできないのだから……。

185ライル:2014/09/06(土) 04:58:10 ID:3cQHs10o
>>182 >>183
「リッキー!?分かるように説明してくれ!!」
再び迫る腕に警戒しながら、そして同行してる若者を巻き込まないように
手で制する

「このままでは君まで奴等の仲間と誤解される!それだけじゃない、我々だって・・・
 ・・・ええい!言って分からないならば!」
剣を構え直し、若者に眼を向ける

「錯乱してる仲間を気絶させる!巻き込まれないように注意しろよ!」
そう叫ぶライルが手にしてる剣の刃は、美しい白い光を帯びていた。

186クレムリンの三馬鹿:2014/09/07(日) 19:08:38 ID:???
>>184
コマツ「おいおいおいおい…どうしたってんだ?」

もはや尋問していた崇拝者を気にかけることもせずに
野営地に向かう。

>>185
コマツ「おい、色男!なんだってんだ?」
タナカ「リッキーってあの坊主だろ?あいつがどうしたんだ?」

野営地で目に付いたライルのところに向かう。
そして建を構えていることに気付く。

コマツ「そこまでやばい状況なのか?」
タナカ「泣きっ面にパナポネラですね…」

187【イベント・崇拝者の胎動】:2014/09/07(日) 21:17:13 ID:fGGbKZ.c
>>183-184
村人達の犠牲者やプーチは神父らによって戦場から外へと運び込まれていたため飲み込まれる事は無かったが
それまで戦っていた崇拝者の戦士や騎兵らは次々に飲み込まれていく
また、コマツ達が目を離している間に先程尋問していた崇拝者も飲み込まれそうになっている
注射を打たれてもはや目を覚ます事も無いだろうが

>>184-185
「何を言ってやがる!お前の考えがどうだか知らんが、お前のやっている事はあのカルト共と同じだ!
 化け物め、出て来い!そのふざけた行いをお前の死でもって償わせてやるぞ!」

殺気立った若者は撃ち落とされた音からリッキーの位置を推測し
より精度の高い矢を繰り出そうと弓を引き絞るが、ライルの手で制される

「何だと!あんな奴のどこがお前の仲間だって――な、何だその剣は?」

光を帯びたライルの剣、そして彼の言葉に押されて若者は一度弓を下ろした
コマツやタナカに続いて村の人間達も駆けつけてきたが、彼らはこの若者ほどの戦意はなく
飲み込まれる死体にむしろ恐怖している

>>186
「ちくしょう、お前達の仲間なんだろ!何とかしろよ!」

若者はライルに押されて一時的に攻撃の手を止めているが、直ぐにでも闇の中のリッキーに攻撃を仕掛けそうだ

188ライル:2014/09/09(火) 03:13:19 ID:3cQHs10o
>>186-187
「とにかく錯乱している!!このままでは彼も私達も誤解されてしまう!」

「強烈な闇の力たが、彼本人を気絶させれば止まると思う!村の人を近づけさせないでくれ!これ以上誤解されては収集がつかない!」

189クレムリンの三馬鹿:2014/09/09(火) 21:59:40 ID:???
>>187
コマツ「何とかしてやっから落ち着け!とりあえず武器を下ろせ!」
タナカ「といっても完全にブッ飛んでますよ?」

>>188
コマツ「あの真っ暗な中にいるのか?」
タナカ「援護しましょう。フラッシュバンなら照らせるかも…」
コマツ「勝手に仕切るな!」

閃光手榴弾のピンを引き抜いて投げる。
殺傷力はないが強力な閃光が闇を照らすだろう。

190リッキー:2014/09/10(水) 21:52:56 ID:FyNg8u/M
>>187-188
「っ……!」
あのカルト共と同じだ―その言葉が心に刺さる。
否定材料を探そうと宙に目をやった時、リッキーは自らが展開した魔法陣達の姿に初めて気付いた。
「……これを、ぼくが……?」

その声が示唆するのは、魔術の暴走
 そしてリッキーが力に呑まれかかっているというコト―

「ち、違う! これは―」
>>189
そのとき、投じられた閃光手榴弾の光が闇を照らした。
地面に開いた"黒い穴"の中央に浮かぶリッキーの姿がはっきり見て取れるだろう。
だが、"黒い穴"からまた闇が吐き出されており、リッキーを覆い隠そうとしている。
仕掛けるなら今しかない。
しかし、黒く闇に染まった地点にはあるはずの地面がない。
もし踏み込めばその奥にある闇に落ちることになる……。

ニール「今度はあの坊やのせいで眠り損ねたってえわけか」
一同の背後から声がした。
先刻、村の若者が矢を向けた不審者―ニール・グレイだ。

191クレムリンの三馬鹿:2014/09/10(水) 22:12:09 ID:???
>>190
コマツ「おっしゃ!坊主!歯ぁ食いしばれやあ!」

姿が見えたところを銃撃しようとするが

タナカ「ちょ、なんか来ましたよ?」
コマツ「あんた誰?」

思わず手が止まる。

192【イベント・崇拝者の胎動】:2014/09/11(木) 23:10:07 ID:lr4uISCA
>>188-191
リッキーの姿が暴かれる。その現実離れした闇の空間と、未だ蠢く魔法陣は運悪く目撃した村人達にとって恐怖として映るだろう
そして、負の感情と共に吐き出された純粋な闇の力は呪いとなって空間に作用する
ライルの光や閃光手榴弾をもってしても彼らの周りはなお暗く、それは辺り一帯の魔元素の均衡が崩れかけている事を意味する
時間はわずかしか残されていない

>>188-189
「こんな状況で大人しく交通整理をやれっていうのか!?どうかしてる!
 それに俺が止めても見に来る奴は見に来るぞ
 本当に気絶させれば止まるのか?あのでかい鎧みたいにバラバラに砕いたほうが早いんじゃないか!?」

若者はコマツの怒号にも応じず武器を構え続けている。彼を突き動かしているのは恐怖心から来る怒りと憎しみであるため
現状が改善されない限りライルの説得にも殆ど応じないだろう

>>190
「あの野郎、また出やがったな!
 お前達はあのガキを止めろ、俺はあいつをぶっ殺す!」

若者はライル達にに背を向けて不審者のニールに狙いを定め、躊躇せず幾度も矢を撃った

193クレムリンの三馬鹿:2014/09/12(金) 22:23:25 ID:???
>>192
コマツ「もう知らんぞ!くそったれ!」
タナカ「これで正気に戻ってくれよ!坊主!」

リッキーめがけて突撃銃を撃つ。
閃光弾のおかげで大まかな位置はわかったが、すぐに闇が戻り始める。
半分めくら撃ちに近い。

194ライル:2014/09/14(日) 05:20:46 ID:3cQHs10o
>>190>>192
「まだ目先しか見えないのか君は!?そこにいる彼を殺して事態が変わるのか!!それに人を近づけないのは犠牲を減らす為なんだぞ!!」
逃避のようにニールに殺意を向ける若者を怒鳴り付けると、コマツ達が射撃を開始した。猶予はまるで残されていない。

(これが主が与える試練だと言うのなら…乗り越えられるはずだ!)
短く息を吐くと、ライルは覚悟を決めたように光輝く剣を構えてリッキーのいる闇の中へと飛び込んでいった。

信仰する神の、言わば光の祝福を受けた刃は力強く闇を払いのけリッキーへと到達しようとする。
到達したならば、剣から放たれる強烈な衝撃がリッキーを闇の中から弾き出し、場合によっては気絶するだろう。

195リッキー:2014/09/17(水) 00:48:54 ID:tvewhphg
>>191
ニール「ただの通りすがりだ。
 あの坊やを止めたけりゃあただ気絶させるだけでは無意味だぜ。
 無駄とは言わねえが」
言いつつ、腰から下がっている灰色の帯を闇に向け伸ばす。

>>192
闇に埋もれゆくなか、リッキーは詠唱を重ね、描いた魔法陣を壊すよう線を描く。
開いた扉を閉じるための詠唱文は、しかし―
「閉じない……!?」

若者の矢は狂いなくニールへ殺到する。
彼の武器であろう灰色の帯は二条とも闇へ伸ばされており、払う術はない。
故に、腕で頭部と心臓だけを守りながら全ての矢を受ける。
ニール「お前さん、闇に喰われたくなけりゃあ俺を殺るのは後にしとけ」
痛みに顔をしかめながらも、感情の漂わぬ声で若者に忠告。
その間にも帯は真っ直ぐにリッキーの元へと伸びていく。

>>193
コマツらの射撃がリッキーへ殺到する。
「待ってください! このままじゃ恐らく―」
闇の中で闇術を教えてくれた人が語ったように、闇が暴走してしまう―
それが言葉になるより速く、一発の弾丸がリッキーの左肩を射抜いた。

>>194
光を手に踏み込んだライルの足下には足場はない。
リッキーに到達するより先に底なしの闇に沈み、自身さえ見失う感覚がライルを襲う。
沈みゆくかと思われたとき、柔らかいがしっかりとした"地面"の存在を足に感じただろう。
柔らかな地面はライルをリッキーの元へと押し出す。

リッキー「ライルさん――!!!」
肩を押さえよろめいたリッキーに、祝福された衝撃が届いた。
衝撃に押され、闇の門上からはじき出されるリッキー。
光の軌跡はリッキーの胸を傷つけ、そこから闇の魔力が吹き上がりやがて消えていく……。

同時に、ライルの足元近く暗赤色<ガーネットレッド>の光が二つ灯り―

ニール「ウィンド」
突風が闇の中から噴出した。
風はライルの身体をも闇の外に送り出しつつ、

周囲に満ちていた闇の魔力を吹き飛ばし、魔法陣の文様を吹き消した。

それによって闇の門は閉ざされ地面は元の土肌に戻り、
乱れ咲いていた小さな門も消滅して行き、空は星空に戻った。

リッキー「みなさ……ごめん…さ……」
――嵐の収まった大地の上、肩からは赤い血を、胸から煙を流しながら
リッキーは気を失った。

196クレムリンの三馬鹿:2014/09/17(水) 22:40:57 ID:???
>>195
コマツ「やった、手応えはあった!」
タナカ「といっても一発、しかもバイタルゾーン外れているじゃないですか…」
コマツ「うるせー!結果オーライだ!」
タナカ「イテッ!」

突風が顔に叩きつけ、顔をしかめる二人。

コマツ「なんだ今の風は?坊主は?」
タナカ「あそこです。手当しないと。」
コマツ「できるのか?」
タナカ「はぁ、訓練でやったでしょ?」
コマツ「緊急キットだな。弾は貫通してんか?」
タナカ「のようです。骨にはあたってません。サルファ剤つけて、圧迫包帯を…」
コマツ「さっきのやつに使っちゃったよ。ヒラオカの持ってくる。」

197【イベント・崇拝者の胎動】:2014/09/18(木) 23:15:52 ID:qpqF4WTI
――翌日、神父ら一行は村を発った

コマツら傭兵達の野外治療術と神父の神聖術の組み合わせは予想以上の効果を挙げ
ヒラオカとリッキーは戦闘こそ難しいが移動には問題ない程度にまで回復した事
リッキーのもたらした災厄は村人達に崇拝者同様の脅威として伝播し、彼の活躍を知る僅かな村人以外から
半ば追い出される形で村を立ち去る事となったのが理由である

一方で村人の中にはこの辺境の地からの冒険を望む者もおり、主にそうした者たちが
神父ら一行に同行する形で同じく村を発った。彼らの代表はホーマーという30代ほどの狩人で
必要があるならならず者たちの一団を今後の役に立てる事が出来るだろう

同時に神父ら一行と、ホーマー率いる村人たちはある使命を帯びていた
それはライルと村の老人との間で交わした約束で、この村で起こった悲劇と近づきつつある脅威を
ここ一帯を治めるシレネスという領主に出来る限り伝えるという事である

荒れた山々の間を幸運にもさしたる障害もなく進んでいくと、一つの砦が見えた

「あれがシレネス様の治める砦、『竹林』だ。ここに来たのは昔、兵士として務めて以来だが……大きなものだ」
「見ろ、竜が街の上を飛んでいる!」

198クレムリンの三馬鹿:2014/09/19(金) 21:01:04 ID:???
>>197
コマツ「結局厄介払いかよ…」
タナカ「仕方ないっすよ、あんなことしちゃ…」
ヒラオカ「落とすなよお前ら。」

歩けるまでには回復したヒラオカだが
大事をとって二人に担架で運ばれる。

コマツ「プーチっておっさんは焼かれたそうだ。で、坊主は錯乱して…」
ヒラオカ「そうか…道中半ばだってのに…」
タナカ「とにかく、砦ってのに行くそうです…重い…」
コマツ「なあ、あの竜って敵だと思うか?」
ヒラオカ「この状況じゃ、味方には思えないな…」

199ライル:2014/09/21(日) 00:51:37 ID:n2P/v4Mg
>>197ー198
道半ばで倒れたプーチの遺品である魔道書はライルが確保している。

リッキーを上手く止める事が出来なかったのを、ライルは今も悔いていた。この試練の旅は如何様な結末を迎えるのだろうか。

竹林が見えたあたりで同行者の話を聞いていたが竜を目にして表情が強張る。

「あの竜は?元々住んでいるのか?」

200【イベント・崇拝者の胎動】:2014/09/28(日) 22:02:24 ID:4kfLIB5A
>>198-199
「心配する事は無い。あれはきっと近くの村に住む竜使いたちの竜だ
 時々俺たちの村の近くを飛ぶ事もある。こんなに近くまで来る事は殆ど無いけどな」

興奮して空を見上げる者もいる中、落ち着いた様子でホーマーが答える
紅き鱗に覆われた巨体は地上に影を走らせながら悠々と飛んでいるように見える

その後、一行は砦の出入り口にあたる門へと辿り着く
こわもての番兵達は神父一行の名前と所属を問うと意外なほどあっさりと通してくれた

砦内は西方で見かけられる魔術師風の人は殆ど見かけず、それを埋めるように屈強そうな戦士達が通る
小ぢんまりとしながらも市場には活気があり、一通りの施設は揃っているようだ
砦内に居ても時折上空に竜の姿を見かける事がある。街の人々はあまり気にしていないようだ

「この街の人々に、神の教えを広める事が出来るでしょうか…」

見た事も無い異国の光景に、神父はいくらか小さくなったような感じで

「どちらにせよシレネス様に会わなければならないだろうな
 通りをまっすぐ進めばおそらくシレネス様の居る城へと辿り着けるだろう」

201クレムリンの三馬鹿:2014/09/28(日) 22:13:29 ID:???
>>200
コマツ「の前に、けが人置いとくベッド探そうぜ。」
タナカ「確かに…ずっと背負いっぱなしでしたし…」
ヒラオカ「俺は大丈夫だぞ?」
コマツ「死人が口聞いたぞ?」
ヒラオカ「おまえなあ…」

一日歩き通すのはできるが、それは負傷者がいなければという話である。
実際担架を担いだ二人はクタクタである。

202ライル:2014/10/04(土) 17:12:50 ID:3cQHs10o
>>200-201
(魔術師・・・いや、魔術そのものがあまり伝わっていないのだろうか?すんなり通れた辺り、帝国の影響は伝わってはいるように感じるが)
プーチが倒れ、リッキーが戦闘不能さらにクレムリン側にも負傷者。
神父のまもりはいきなり十全から程遠い物になってしまっている。
ライルは話を聞きながらも、何時でも神父を庇えるように位置を保ち歩を進めている。

「宿を取る者と、シレネス殿に謁見するものと別れるか?コマツさん達も辛いだろうし」

203【イベント・崇拝者の胎動】:2014/10/04(土) 23:22:29 ID:vxcUgmUY
>>201-202
「伝えるにしてもあんた達が一番の生き証人だから、全員で向かったほうが良いと思うな
 そっちの方はだいぶ疲れているみたいだし、大事を取って休むのも悪くはないだろう
 ……あっちは高そうだから、別の所にするか?」

ホーマーは顎をさすりながら通りの店を選んでいるようだ
程なくしてそこそこ大きめの酒場兼宿屋が見つかった。ここならヒラオカを休ませておく事も出来るだろう
近くには治療術師らしき者が住んでいる寂れた庵などもある
また、ホーマーが高そうだと言った方向にはかなり大きな建物も見える。見た感じだと宿のようだが……

>>202
近くを道服を来た子供が走り抜けていった。この砦では少々浮いた格好だが、魔術師か何かだろうか?

「休めるというのなら私も休みたいものですね。何しろ峠道を歩くような事は殆ど無くて…
 私の事は大丈夫ですから、ライル殿も少し羽を休めてはいかがですかな?」

モンタナ神父の顔にもやや疲労の色が浮かぶ。ホーマーや彼の仲間達は大した事はなさそうだ

204クレムリンの三馬鹿:2014/10/05(日) 19:39:09 ID:???
>>203
コマツ「こういう時は自腹なんだよなあ…」
タナカ「仕方ないですよ。領収書切れないし…」

居酒屋兼宿屋に入る三名。

コマツ「部屋と治療師頼む。怪我人がいる。」

205ライル:2014/10/05(日) 19:39:10 ID:3cQHs10o
>>203
「ではしばし休息の後に、シレネス殿に謁見という事にしましょうか」

「確かにここまで休みらしい休みも無かったですし・・・」
神父に促され、ようやく気を抜いた表情を見せるライル。
走り抜けた子供たちを見送る。
(この辺りでは珍しい格好だな)

206【イベント・崇拝者の胎動】:2014/10/07(火) 22:47:58 ID:NE8y4xos
>>204
「かかった費用は報酬と同時に後でまとめてお支払いしますよ。尤も帝都まで戻る事が出来たらですが……
 とはいえここでは教会の支援は受けられませんし、不測の事態に備えておきましょうか」

帝国を通っていた時は教会の名も通じたが、ここではそうもいかない
安全な旅からは少し離れるが、神父も資金を節約する事に賛成してくれたようだ

>>204-205
「村の連中はああ言っていたけど、悪気があっての事じゃないんだ。許してくれよ」

この地における人々の顔ぶれは帝国並みに種類に富んでいた
そうした中でアモルフやライルの姿は珍しいとはいえ決して浮いた存在ではなく、直ぐにでも異国の人々と打ち解けられそうだ
ホーマーら村の人々が色々と教えてくれたというのもある

数日ほどたっぷり休んだ後、一行はシレネスの居城へと向かっていった……

207【イベント・崇拝者の胎動】:2014/10/07(火) 22:48:39 ID:NE8y4xos
>>204-205
モンタナ神父、ライル、クレムリン組、そしてホーマーはシレネスの城へと到着した
領主に会うという事で砦に入る時よりも厳しい質問があったが
幸運にも領主は近隣の国々との評議会を済ませこちらに帰還したばかりであり
直ぐにでも会う事が出来るという

程なくして領主の間に通された。紅い絨毯に豪華な椅子、数人の兵士が睨みをきかせる中
その椅子に座るのは青緑の髪、金色の瞳を持つ、まだ若さの残る背の高い男――彼がシレネスだろう

「よく来てくれた、異国の客人よ。ここまで無事に辿り着いた事を嬉しく思う
 何か教えを広めたいという事と、重篤な危機について伝えるために来たと聞くが
 それはどのような物かな?」

「私たちはここより遥か西の国よりやって来ました
 私たちの信じる神の教えを広め、貴国をより豊かにする為にやって来たのですが
 道中恐ろしい存在に出くわし、その危機を伝えなければならないと思いまして」

神父は書簡を取り出しシレネスに渡そうとしている
危機についての説明はライル達がしなければならない

208クレムリンの三馬鹿:2014/10/08(水) 21:09:08 ID:???
>>206
コマツ「だな、倹約は美徳…」

コマツがチラっと見た先には歓楽街が見える。

タナカ「布教中にストリップ見に行かないでくださいよ?」
コマツ「うるせえ!前席でがぶり寄りでみてえよ!」
ヒラオカ「終わってから見に行きゃいいだろ…」

>>207
そんなこんなやりとりがあって数日後。
なんとかダンサーのパンツに旅費を挟むことは我慢できた模様。
領主の城へと向かう。

コマツ「そーっすね。人数は俺たちが会った連中で規模は10〜20名。そのうち騎兵と術師が4〜5人。」
タナカ「これにでっかい鎧みたいなゴーレムと、空飛ぶ虫みたいな奴が組み合わさってます。」
ヒラオカ「会敵したのはここから1日歩いたところにある村で、3日前。個々が手当たり次第襲っているって感じだったな。組織的に動いていない。」
コマツ「だったな、目的があって襲っているってわけでもなかった。たまたまあったからっで感じだった。」

209ライル:2014/10/09(木) 00:46:20 ID:.fGgYIGA
>>207-208
「付け足せば連中は何かしら、
具体的に言えば邪教を崇拝していると思われます」

「俺や親父様に対してもそのような言動が見られました」

「連中は自分達の行いに正統性があると信じている為、非常に危険だと思われます」
そこまでいって、ライルはシレネスの前に跪く。

「差し出がましい申し出かとは思いますが、どうか素早い対策をすべきかと…そして我々と、我々の宗派は必ずや貴方達の助けになりましょう」

210【イベント・崇拝者の胎動】:2014/10/09(木) 23:36:14 ID:NE8y4xos
>>208-209
「邪教を崇拝している者……凡そ想像はつく。怪しき術を使い、闇と死を撒き散らす者ども
 時折お前達のように、彼らと遭遇し交戦する戦士達の話を聞く事がある
 だが、ゴーレムと空飛ぶ虫というのは聞いた事が無いな……その話、もう少し詳しく聞かせてはくれないか?」

神父の手紙に目を通し終えると、シレネスは身を乗り出してコマツ達やライルの話を聞く

「心配は無用だ。この国には素晴らしい戦士達が居る
 評議会を共にする国々も同じだ。我らには誇りがあり、邪教の者になど決して屈さんだろう
 お前が村の者か……心配するな。直ぐに戦士達を派遣し、付近の捜索に当たらせよう」

ホーマーは恭しく頭を下げた
シレネスは自信に満ちた表情を浮かべている。自分達の強さによほど自信を持っているのだろう
とはいえ砦の中の人々を見るに、崇拝者達に対する根本的な対策や知識の存在は考えにくいが

211クレムリンの三馬鹿:2014/10/10(金) 23:17:06 ID:???
>>210
コマツ「あ〜…それなんですけど、腕っ節云々の問題じゃないかもしれないんっすよ…」
ヒラオカ「実はもうひとり連れがいるんだが、戦闘中におかしくなって…宿屋に寝かせている。」
タナカ「闇に飲まれたというか…いきなり敵味方関係なく攻撃してきて…」
コマツ「感受性が強い奴が邪教徒とやり合うと、闇に支配されるかもしれないんす。そこの兄ちゃんの話だと…」

212ライル:2014/10/18(土) 09:50:38 ID:3cQHs10o
>>210-211
「ゴーレム達については、私も詳しくは…無我夢中で戦いましたから」

「ただ、決して普通ではない魔術が用いられているのは確かではないかと」

213【イベント・崇拝者の胎動】:2014/10/18(土) 23:20:45 ID:WfIODujk
>>211-212
「ふむ……しかし、君たちはそれを打ち倒したと聞く。勇敢なる者よ、未知なる危機から我が民を救ってくれた事を感謝しよう」

ライル達の話を聞き、シレネスは暫し黙した。眼前の訪問者の力を見定めているかのようだ
その眼には人の上に立つ者としての力強さがある

「新たなる闇の脅威が我らを手にかけようとしているならば、竹林とシレネスの名誉にかけてそれを阻止せねばなるまい
 君たちにはいずれ力になってもらうかもしれないな。その時は十分な報酬と名誉を約束しよう
 可能ならば、今の話を書庫に居る司書に聞かせてやってほしい。もしかしたら、何か面白い事が分かるかもしれない
 私はそうした魔術などに疎くてな」

シレネスは僅かに笑みを浮かべた後、ライルと――モンタナ神父のほうを向き

「それと布教の話だが――君たちの勇気に免じて前向きに検討しよう。改めて、大儀であった」

後日、この街に滞在するモンタナ神父の下に布教を許す知らせが届く
この知らせを帝国に持ち帰らなければならないが、良い知らせを持ち帰れば更に報酬は弾まれるだろう

【依頼を達成しました!】

214クレムリンの三馬鹿:2014/10/21(火) 20:28:31 ID:???
>>213
コマツ「あざーっす!」
ヒラオカ「軽いな、おい。」
タナカ「帝国に戻らないと銭でませんよ?」
コマツ「ぐぬぬ…」
ヒラオカ「ま、とにかく司書サンのとこ行こうぜ?」

215【イベント・崇拝者の胎動】:2014/10/22(水) 22:29:48 ID:UXNQ7g5Q
その時、領主の間に通じる扉の一つが開き、一人の少年が勢い良く飛び出してきた

「父上!」

シレネスと同じ髪色の少年は、そのまま真っ直ぐ彼の元へと駆けていった
少年の背後にもう一人、桃色の髪の少女が居たが、モンタナ神父らを見ると固まってしまった

「父上、お帰りなさいませ!」
「おお、カロッソ。戻る事は伝えていなかった筈だが、よく分かったな
 ――トリフローラも居るな。彼らは異郷の勇者だ。挨拶をしなさい」

二人の子供はシレネスの前に出てきてめいめい自己紹介をする。彼らは共にシレネスの息子であるという

>>214
「そうか、話してくれるか。衛兵、彼らを書庫に案内してやってくれ」
「私も行きましょうか?あまり話せる事はないかもしれませんが」

書庫に向かおうとするクレムリンの面々らにモンタナが尋ねた
彼を連れて行くにしろ連れていかないにしろ、案内についていけば直ぐに書庫へと辿り着けるだろう

216クレムリンの三馬鹿:2014/10/26(日) 20:03:47 ID:???
>>215
そのまま書庫へ向かう

コマツ「ここが司書のハウスね…」
ヒラオカ「突っ込むのも疲れるんだよ。」
タナカ「モンタナ神父、ノらなくてもいいっすよ?」

217【竹林・領主の城の書庫】:2014/10/27(月) 00:18:05 ID:cavU/Iuo
>>216
天井まで届く高さの本棚がずらりと並び、見る者を圧迫させる
物書きをする為の長机が幾つか置かれているが、そこには本が乱雑に積み上げられている
落ち着いた色合いの絨毯が引かれており、足音が立たないようになっている

「おお、これは中々……はは、本当に沢山の本がありますね」

コマツの言葉にモンタナが笑いながら返していると、衣擦れの音が奥から聞こえてきた

「……何か御用ですか?」

山積みの本を両手で抱えた人影が本棚の間から出てきた
肩まで伸ばした金髪、青白い肌、緑の瞳、尖った耳。そして淡い光を放つ二対の蜻蛉のような羽
おそらくは西方地域で多く見られるエルフの一種だろう

218クレムリンの三馬鹿:2014/10/27(月) 19:06:44 ID:???
>>217
コマツ「タナカ!テメエ!」
タナカ「イテッ!」
ヒラオカ「ああ、俺たちは邪教と一悶着してきたんだ。俺はヒラオカで、タナカとコマツ。」

簡単に自己紹介と、戦ってきた邪教徒について説明する。

コマツ「とまあ、ここいらに物騒なやつらがいるってことで注意しろと…」

219【竹林・領主の城の書庫】:2014/10/28(火) 00:05:08 ID:cavU/Iuo
>>218
「私はニルダ。ラウルの谷のエルフよ」

西方地域ではあまり馴染みのない谷の名前だ

「そんな事が……
 シレネス様やあなた達の話を信じるなら、彼らはおそらく太古の昔に存在したと言われている
 闇の帝国の教えを受け継ぎし者たちね。……でも、この話は私一人が知っていてもあまり意味は無いわ
 本当に知らなければならないのは、彼らに剣を振るう人たち。……あなた達はどうなの?少し長い話になるけれど」

ニルダは高く積まれた本を長机の上に置き、一行の方を向く
モンタナ神父はどうやら聞いていくつもりのようだ。彼自身、ライルが言っていたような
いずれ帝国が助けに入るであろう時の事を考えている

220クレムリンの三馬鹿:2014/10/28(火) 19:53:45 ID:???
>>219
コマツ「まー俺らはあれっすよ、リーマンみたいなもんなんで…」
ヒラオカ「戦う、戦わないは上が、総合的に判断することで、俺たち自身に決定権があるわけじゃない。」
タナカ「ま、戦うんじゃないんですかね?」
ヒラオカ「布教がうまくいけば、教会はここに来るだろうし、教会は帝国に影響力がある。」
タナカ「それに合わせて、いろんなのが利権目当てにくる。んでその中にうちらがいると…」
コマツ「やるじゃん。さすが三流大学中退!」

221【竹林・領主の城の書庫】:2014/10/30(木) 23:37:12 ID:QtRku4EQ
>>220
「うーん……そうね、あの殺戮者達と戦って生き延び、更にこうして正気を保っていられる
 それでいて再び戦う事があるならば、あなた達は立ち向かう敵を知っておくべきだと思うし
 あなた達くらいにしっかりとした意思があるなら、聞いても悪い影響は殆ど無いと思うわ」

「この問題を先送りにしておく事は、私たち教会においても好ましくないでしょう
 人々が安全に行き交う事無しには、どのような事も進みませんからな」

三人の言葉を補足するようにモンタナが話した
ニルダは本を置いた長机に備え付けられた椅子に腰掛け、彼らにも椅子に座るよう促す

「古い時代の話よ……かつてこの地域は、一つの邪悪な帝国によって支配されようとしていたの
 悪しき神、ゴーダを崇める教団がある国を乗っ取って勢力を拡大していったと言われているけど
 詳しい事は分からないわ。彼らは魔術を操り、悪魔を呼び、巨大な兵器を操って
 多くの土地や自然を焼き払い、数え切れない程の魂を彼らの崇める神に捧げていったの
 邪悪な帝国に立ち向かって戦った人達の記録と、あなた達が話してくれた内容には一致する所が多くあるの
 やがて邪悪な帝国は滅んだけれど、ゴーダを信じる人達が完全に居なくなった訳ではないのね」

222クレムリンの三馬鹿:2014/11/01(土) 23:03:27 ID:???
>>221
コマツ「怖すぎィ!」
ヒラオカ「なんかとんでもないことに首突っ込んじまったな…」
タナカ「そういや、あの死にかけが盾とか、闇の皇女とか言ってませんでした?」
コマツ「言ってたな…多分それがボスじゃねえの?」
タナカ「捕まえて泣かしたりましょうよ。」
ヒラオカ「俺らが泣かされなきゃいいんだがな…」

223【竹林・領主の城の書庫】:2014/11/02(日) 00:44:04 ID:OKWDEIOg
>>222
「盾というのは彼らが自分たちを呼ぶ言葉ね。悪しき神を守る盾として自分たちが居るという認識らしいわ
 『呪われよ、我らが盾は必ずお前達を滅ぼすだろう』……みたいにね
 闇の皇女……?その話はよく分からないわ。彼らが崇める神の事かしら」

「かつて邪悪な帝国と戦い滅ぼした人達が居るのなら、今の我々にもきっと出来るでしょう
 皇女か何か分かりませんが、必ず神の許へと引きずり出すのです」

怖がるクレムリンの面々に、神父が自信を持って答えた

「彼らは色々な化け物を操っていたみたいだけど、その中でも多く語り継がれているのが赤い目をした金属の化け物よ
 赤い目が強く輝いたとき、そこから衝撃が放たれて目の前の物を粉々にしてしまうみたい
 ……それにしても、あなた達がその金属の化け物と出会ったというのは本当なの?」

224クレムリンの三馬鹿:2014/11/02(日) 22:13:34 ID:???
>>223
コマツ「盾のくせに殺しに来るんか…」
ヒラオカ「マジ○ガーのことか?あのあと気絶しちまったからよく覚えていないんだ。」
タナカ「あと鉄でできたカブトムシみたいなのもいましたね。」
コマツ「どっちも厄介だな。弓矢程度じゃ貫通しない。突撃銃でも厳しいかも…」

持ってきた突撃銃を見せる。

コマツ「コイツはごつい鎧を着た騎士でも蜂の巣に出来るんだが、いかんせん高価な上、帝国が輸出を禁止しているんだ。」
タナカ「ぶっちゃけ持っていったところでコピーは難しいです。冶金学と物理学と化学…錬金術みたいなもんの塊です。」
ヒラオカ「それより単純なものでよかったら、なんとか都合はつくかも…」
コマツ「だな、銃剣付きの単発式騎兵銃なら、槍の扱いで通ると思う。」

225【竹林・領主の城の書庫】:2014/11/03(月) 23:58:27 ID:YaZksiO.
>>224
「その赤い目をした金属の化け物は、邪悪な帝国の最大の脅威とされてきたの
 邪悪な帝国の首都が崩壊した後もそのあと30年くらい帝国の残党との戦いが続いたみたいだけど
 金属の化け物の数はどんどん減っていって、最後には殆ど出会わなくなったと伝えられているの
 ……その化け物が再び現れたというのは、私には何だか悪い予感がするわ」

「おお……間近で見るのは初めてですな」

ニルダは差し出された突撃銃を怖々しながら、モンタナは興味深そうに見て

「……この武器を私たちの国で使わせようと?
 そうね……私もあまり詳しくはないけど、こういう新しい武器は砦の中の人達は好まないと思うわ
 彼らは自分たちの武器や武勇をとても大事にしているし、新しい武器より自分の技術を磨く事を好んでいると思う
 ラウルの谷の仲間達もきっとそう言うわ。ただ、砦の外の人達……高価な武器や、よい訓練を受けていない人達なら
 あなたたちの武器を選択してくれる可能性も大きいと思うわ。鎧を着た騎士を蜂の巣に出来るというのが本当ならだけど」

「帝国よりもっと北の地方では、似たような筒状の武器が作られていると聞きますが……
 そこから運んでくるのですか?」

226クレムリンの三馬鹿:2014/11/04(火) 20:10:31 ID:???
>>225
コマツ「ま、俺らの一存で決められねーんだな、これが。」
ヒラオカ「帝国側としてもこの武器の扱いはデリケートなんだ。なんせ、数週間の訓練で半端な魔術師を倒せるぐらいだ。」
タナカ「ぶっちゃけドラグノフの技術を、軽く数世紀は超えたシロモノなんです。」
コマツ「というわけで、今断ってあとでいりまーす。って言われてもどうしようもないんだ。」

今更ながらすんごい武器であるという説明。

227【竹林・領主の城の書庫】:2014/11/04(火) 23:19:37 ID:mxDtqXOk
>>226
「今すぐに結論を出すのは難しいと思うわ
 邪悪な帝国の信奉者達が今どれだけの力を持っているのかは殆ど明らかになっていない
 彼ら自身、表向きではそれを隠そうとしているでしょうし……個人的には、備えすぎるに越した事は無いと思うけど
 この話が済んだら、私からはシレネス様に、邪悪な帝国の信奉者達について
 もっと調べるために力を貸してもらえるよう頼んでみるわ
 あなた達の話も伝えておいた方が良いかしら?」

「成る程、私たちの帝国の切り札の一つという事ですね
 確かにそれは難しい決断だ。共通の敵が居るとはいえ、まだ私たちはお互いの顔すら殆ど知らないのですからね」

228クレムリンの三馬鹿:2014/11/05(水) 20:36:59 ID:???
>>227
コマツ「ま、こっちもそういう用意はあるということで…」
ヒラオカ「詳しくはお偉方で決めてくれ。」
タナカ「問題は、話がまとまるまでのつなぎの方針ですね。」
コマツ「だな…ひとまず領内のパトロールを厳にしとくことを提案しとくぜ。」
ヒラオカ「鉢合わせた場合は撃破よりも、情報の持ち帰りを優先。」
タナカ「個人の武勇よりも、全体を見ての行動をってとこですかね…」

229【イベント・崇拝者の胎動 -過ぎ去りし記憶-】:2014/11/23(日) 21:59:58 ID:o5.MmUe2
中央大陸・竹林
城壁の外に多くの竜が鎮座している。熱した鉄のように赤く輝く鱗を持つ竜、深緑色の鱗や植物のような飾りを持つ竜
ごく細かな鱗以外持たず流線型のすらりとした姿の青き竜、艶やかに輝く美しい体毛をなびかせる白き竜
アシュタルの旧き竜族のような偉大なる存在こそ居ないものの、その巨体が一同に会する様は見る者を圧倒させるには十分過ぎる
しかし、かの竜たちはこれから戦争を始めようという訳ではない
彼らはかつて失われた闇の帝国の記憶を求めて地下へと向かう者たちの運び手であり、竜一頭につき一人の竜使いがそれを助ける
そして志願者達はこれから竜に揺られて野を越え山を越え、辿り着いた場所から地下へと向かう――そのようになっている

230クレムリンの三馬鹿:2014/11/24(月) 15:51:08 ID:???
>>229
コマツ「はえー、コイツはたまげた…」
ヒラオカ「今更ながら俺たちファンタジー世界にいるんだな…」
タナカ「そんな中、鉄砲持っている俺たちって浮きますよね。」

竜の群れを見て各々感想を漏らす。
この三人はあの後、次の指示が来るまで待機していた。
無論それまでの間、遊んでいたが…

231テレンス:2018/09/17(月) 12:11:37 ID:???
暇をもて余したのだろうか、
テレンスは事務所の自席で、趣味の読書を始める。
本のタイトルは'History of Empire'。タイトル通り、歴史学者が帝国または、帝国になる以前のこの土地について歴史をまとめた書物である。

テレンスは読書の際、最初は一冊を軽く流すように読み、次は後半部分を繰り返し読み、次に前半部分を繰り返す。そして最後は再び全てを通して読む。
今の本について言えば、全ての歴史に目を通した後、近代を繰り返し読み、その上で古代を理解し、最後に古代から現在までを振り替える。

「著者もまた人か……」

今、読み終えた本を机の端に積み上がった書籍の塔の最上部に積み上げる。
塔を成す書籍の中には、数学の本や科学や魔術の本、詞などもあり、様々な分野に関心があることがわかる。

232名無しの魔術師:2018/10/25(木) 20:19:35 ID:???
-ギルド-

本日もギルドは賑わっている。
人からエルフ、ドワーフやはたまた獣人までがギルド内を行きかい
掲示板に貼られている依頼を確認している。
これだけ人種にレパートリーがあるのは、帝都だからに他ならない。
今日も大勢の冒険者が依頼を受けていく。

そんな中、

沙耶「今月出費が嵩んだから報酬が多くて安全そうな依頼をこなしたいわね」

一人ごちるのはクレムリン等とも繋がりがあると噂される女生徒。
そして可愛いおにゃのこや美人な女性は誰しも必ず、気付くと背後から観察された経験がある。

沙耶「謎の超絶美少女天才可愛い傾国の美女なのであった」

沙耶だ。

233ジャビス:2018/10/26(金) 09:59:10 ID:???
>>232
ほんの15分ほど前より遡る。
ハンター・ジャビスは今日も依頼を求め、このギルドを訪れていた。

ジャ「なんかよォ……今日は気乗りしねーから、安全そうで報酬が比較的多目の仕事なんかねえかな。いや、そんな都合いい仕事なんて無ぇー……」

受付「ございます!!」

ジャ「マジか!!」

受付「えー、此方の依頼になります!依頼主、デンジャー・シニンデル様からのご依頼です」

ジャ「……待て待て、内容聞いてないけど何か聞かない方がいい気がしてきた。他の依頼は?まぁそんな楽な依頼が2件も3件も無ぇー……」

受付「ございます!!!」

ジャ「マジで!!?依頼主は!」

受付「ご安心下さい。依頼主はナーイ・アヤシクナーイ様です!」

ジャ「……何か怪しいが、内容は?」

受付「簡単な荷物運びです!此方で預かっているこの謎の箱を、謎の組織が出入りする謎のタワー“ハイルトシヌータワー“に運ぶだけで報酬は10000000VI!オトクです!!」

ジャ「オトクですじゃ無ぇーよ!アヤシーわ!!完全に!!!箱の中身ヤバイ奴だわ絶対!!!!棄てちまえ!!!!!」

何もしていないのに疲れはてたジャビスは、受付を後にするとタイミング的に奇しくも沙耶の背後に立つ構図となった。

ジャ「ん?あれ?アンタもしかして、この間の!」

と、沙耶に向かって声をかけた。

234名無しの魔術師:2018/10/29(月) 19:12:50 ID:???
>>233
沙耶「私の背後を取った……だと………!?
   ふっははははは!なかなかやるわねどこのどちら様かしら!
   私の背後を取ったのはこれで4万人目くらいよ!!」

そう言いながら振り返る沙耶

沙耶「私は謎の超絶美少女天才可愛い知的クールビューティー傾国の美女である沙耶よ!」

その手には依頼書が握られていた。

沙耶「あら、あなたはチャビス…いえジャッカルだったかしら…ひげちゃびんか!
   これから依頼を受けようと思うんだけど一つ付き合わない?
   報酬が多くて安全そうな良い依頼があるのよ!」

235ジャビス:2018/10/29(月) 22:12:40 ID:???
>>234
ジャ「なげーよ!!そして4万人も数えてたのかよ!!暇かよ!!!謎でもねーよ!4万人に謎全部バレてるわ!!!」

呼び掛けてから自己紹介が終わるまで、丁寧に聞いていたわりには端的にツッコミを入れるジャビス。

ジャ「ひげちゃびんにされるくらいならチャビスのほうがいいわ!でもジャビスだよ!!!!」

なんだかんだ言いながら構ってくれる相手がいて嬉しいのだ。

ジャ「おま……もう騙されねーぞ!!……でも内容は聞こうか……どんな依頼だ?」

なんだかんだ、懲りないジャビスであった。

236レーナ:2018/10/29(月) 23:56:58 ID:???
「私はソ連のぱーぴよん♪」
小遣い稼ぎにギルドに現れる
>>235知った顔を見かけて

「ごきげんよう、アンダーソン君」
サングラスをかけて割と古いネタをぶち込む。

237ジャビス:2018/10/30(火) 11:47:41 ID:???
>>236
「ヌシは誰じゃあ、誰なんじゃあ!!」

勿論知らないわけはなく、ツッコミとして聞いただけだ。

「なっ、こいつも入れてやったらどうだ?勿論、受けるかどうかは内容次第だが」

と、沙耶に提案。

238名無しの魔術師:2018/10/30(火) 18:38:14 ID:???
>>235-237
沙耶「ああ、ジャビスだったわね!よくぞ聞いてくれた!
   今回の依頼内容はヒドイ=カソ村という山間の村で農作物の回収の手伝いよ!
   報酬は5,000VI+収穫した農作物の一部!内容からするとかなりお得でしょ」

といつの間にかレーナの背後に回り、レーナのお尻に話しかけている。

沙耶「レーナも一緒に来なさいよ。ほぼ前のメンバーねこれ。
   村には獣も出るみたいで、退治すると追加報酬もらえるみたいよ?
   ジャビスに向いてると思うわけよ謎の超絶美少女天才可愛い知的クールビューティー傾国の美女である私は!」

239ジャビス:2018/10/30(火) 21:57:05 ID:???
>>238
「5000か……まぁ、何もしないよりはいいか。現物で食い物もあるとくりゃあ文句ねえな」

たまには農業もいいか、と言うような気持ちで乗り気になる。

「獣ったって、どうせ犬コロか何かだろ。そんなのホネっこ与えときゃなんとかなるに決まってらぁ〜!ホイ、行くぞ!すぐ行くぞ!!」

あくまで楽観的にとらえ、とにかく楽な仕事ができると意気揚々だ。

240レーナ:2018/10/31(水) 22:54:44 ID:???
>>237
「出会って5秒でセクハラするとか…ってこっちかい!」
>>238
「次から請求書書くからね!」
なんで冒険者ギルドに農業の募集があるのかという疑問はこれで吹き飛んだ。

241名無しの魔術師:2018/11/01(木) 18:59:44 ID:???
>>239-240
レーナの疑問に全員が気付いていれば、もっと準備が出来ていたかもしれない。
報酬を多く払えない者は、依頼の裏に本来の目的を隠していることもある。
今回の事例を上げると、報酬の割に依頼が楽だが、実際は獣討伐がメインということも考えられる。
しかしそんなことは気にせず一行はヒドイ=カソ村へと旅立ったのであった。

沙耶「すごい田舎だわ!スローライフというやつね」

帝国の国境付近の山間にあるヒドイ=カソ村
村はのどかで老人が大半を占めている村だ。
年齢層も高いためか活気はあまりない。
一行は依頼を出した老人の家を訪れた。

老人A「いかにもわしが依頼を出したジジイじゃ」
老人B「私は見物のジジイだ。依頼とは特に関係ない」
老人C「こんな村にお客人とは珍しい…ごほごほ」
老人D「げほごほがはぶへ」

242ジャビス:2018/11/01(木) 22:04:46 ID:???
>>241
ジャ「子供の頃に住んでた故郷を思い出すぜ」

老人Dの背中を擦ってやる。
特技、"ろうじんかいごLv.1"を習得した!

ジャ「若ぇ奴はいねーのか?まさか全員息子や娘が居ねえわけでもなかろうに。それとも"育ててもらったらハイさよなら"な親不孝しかいねーのか?」

純粋に思い浮かんだ疑問を、老人たちに尋ねる。

243レーナ:2018/11/01(木) 23:22:49 ID:???
>>241-242
「あ、お構いなく。」
正座してお茶を啜る。

「畑での収穫って聞いたけど、あまり大きな畑はなさそうね。」

空から見てみた感想をのべる。

244名無しの魔術師:2018/11/02(金) 12:02:24 ID:???
>>242-243
ジャビスのおかげで老人の咳が治まった。
"ろうじんかいご"がLv.2に上がった!

老人A「いかにも畑は大きくない」
沙耶「いかにもが多い老人ね」
老人A「いかにも」
老人B「少しは若いのもいるけど、もうほどんどは帝都に出稼ぎに出ておってのう」
老人C「年寄ばかりじゃし最近はみんな体調もよくないから収穫も大変でのう」
老人D「げほごほがはぶへ」

沙耶「確かに体調悪そうだし、早速収穫のお手伝いしましょ」

老人ABCDに連れられ近くの畑に来た。
レーナは先ほど空から見たので畑の規模が分かっているだろうが、やはりそう大きくはない。
加えて野菜もあまり育ちが良くなさそうだ。

沙耶「瑞々しさがないわね?不作なのかしら。
   でも天候もそんなに悪くなかったと思うんだけど」

収穫を開始しつつ疑問を投げかけた。

老人A「いかにも。普段は形は悪いが味が自慢の野菜たちなのだが、最近はとんと育ちが悪くなってのう」
老人B「私たちもこの通り体調が悪くて野菜の世話をあまり出来ていないからかもしれんな」
老人C「げほげほ…獣もたまに漁りにくるしのぅ…誰か退治してくれんかの…チラチラ」
老人D「げほごほがはぶへ」

ジャビスやレーナが畑の周りに視線を移すと、確かに獣の足跡らしきものがいくつか見て取れた。

沙耶「バニーの格好のレーナか…ふむ……興味深い」

一人だけ違うことに思いを馳せていた。

245レーナ:2018/11/03(土) 19:43:45 ID:???
>>244
「そーいうことは口に出さないでもらいたいんですけどお!」
セクハラ発言に突っ込みつつ収穫開始。

「獣の足跡って…イノシシかな?」
作業の合間に足跡を見てみる

246ジャビス:2018/11/04(日) 02:48:43 ID:XGTsDfjo
>>244
ジャ(あれ?今咳止まったよね?止まってたよね?って言うかこの人いる意味ある?)

老人Dが再び咳を始めたことにより、ジャビスは混乱した。
老人Dはメダ○ニを覚えた!のかもしれない。

ジャ「問題ない、俺は食えるぞコレ」

と言った真意は、落ち込み気味に聞こえた老人達を気遣うためであり、確かに作物の状態は市で売られている様なものと比較すると良くないように見えるし、
何より辺りを見渡すと所々荒らされた形跡も見える。

ジャ「一般的には、作物の近くに案山子を立てたり、獣の天敵となる獣を敢えて見張り役に離したりして獣害対策とするそーだが、獣とやらの正体がわからんことにはなー」

ひとまず、正体不明の獣とやらのサイズ感やシルエットを予想しようと、足跡をよく見てみることにした。

247名無しの魔術師:2018/11/06(火) 12:19:33 ID:???
>>245-246
沙耶「小型から中型、もしくは大型から超大型の犯行ね」

どこから取り出したのか探偵のような恰好で抜群の推理を決める沙耶
ジャビスとレーナも足跡や痕跡を見ると複数の獣の足跡があることが分かる。
ひょっとすると魔獣を専門にしているジャビスなら分かるかもしれない。
足跡からは猪や鹿のような形が見て取れる。そしてもう一つ、熊だ。

老人A「いかにも」
老人B「この村の近くに流れる川から川上に上っていく途中に洞窟があるんじゃが
   そこに熊が住み着いているらしく、食糧を求めて降りてくるようじゃ」
老人C「猪や熊はさすがに手に余るからのぅ。ちなみにその川がこの村の野菜を育てているんじゃ」
老人D「げほごほがはぶへ」

沙耶「ジャビスの言うように案山子を立てたり、畑を柵で囲むっているのはどうかしら?」

老人A「いかにも」
老人B「木材を取りに行くにも、体調の悪い年寄は足手まといになってしまうからのぅ。
    手伝えることがあるなら村の若いもんを貸すが」
老人C「熊や猪に体当たりされたら吹き飛んでしまうぞ。わっはっは」
老人D「げほごほがはぶへ」
老人Dは咳き込みながらジャビスに野菜をいっぱいくれた。
ジャビスは大量の野菜を手に入れた!

248ジャビス:2018/11/07(水) 00:38:44 ID:XGTsDfjo
>>247
ジャ「何?その犯人は10代〜20代、もしくは30代〜40代、または50代以上の人物みたいな推理は。無くなるよ?明日から探偵事務所にアナタの席無くなっちゃうよぉぉぉ〜?」

目を赤く充血させながらツッコみ、器用にも足跡を調べる。

ジャ「あっ……」

足跡を見て、悲しいかな、すぐに色々なことを察してしまったようだ。複数の害獣が踏み入っている状況は、人間の気持ちに例えるならば
"どうせ侵入してもこっちに危害はないし"とナメられまくっているということだろう。
油断、といえば分がありそうにも思えるが、相手は弱い一般人であれば殺してしまう獰猛な獣、ましてや複数。小手先だけの対処はすぐに対策をたてられ破られてしまう。
本当の対応を施すのであれば、結界師を雇う事が一番と思われる。

ジャ「つーわけだ……っておい多っ!いけるとは言ったけれども!!」

一応、プロのハンターを名乗るからには報酬は成果に応じて貰うべきと考え、一度は譲り受けた作物を返す。

249レーナ:2018/11/07(水) 20:37:34 ID:???
>>247
「…そこまでわかっているなら猟師を雇えば?冒険者ギルドに依頼出すより早いよ?」
なんとなく依頼に違和感を覚え始める。

250名無しの魔術師:2018/11/09(金) 12:26:26 ID:???
>>248-249
老人A「いかにも、そこのお嬢さんの言う通りじゃな。
    獣への対策はまた別に雇うのが筋じゃ」
老人B「そうじゃな。人が良さそうだから甘えてしまったが
    元々野菜の収穫を手伝ってもらう依頼だからのぅ」

クエスト:野菜の収穫
クエスト完了条件:野菜を全て収穫

老人A「ではお三方、すまぬが野菜の収穫を頼みますぞ。
    取れた野菜は籠に入れておいてくれれば大丈夫じゃ」
老人B「収穫出来たら報酬と自慢の野菜をぷれぜんとじゃ!」
老人C「ごほごほ…ではわしらは邪魔だから去るかの」
老人Cは咳き込み気味の老人Dを連れて家に帰っていった。

251ジャビス:2018/11/09(金) 14:22:13 ID:xOGidqTk
>>249
(よくやった……関係ないが、俺の夢について語ろう。俺は物心ついたときから"なぜ金を得るために苦行に勤しまなければならないのだろうか"と考えていた。楽をして稼ぎたい。更に言えば寝ていても金が入ってくればいいのにと。悩み悩んで苦しみ、眠れない夜さえあった……
しかし、それが今叶おうとしている。戦わずして金を稼ぐ。俺は今、この天使の一言によって天国への一歩を踏み出そうとしている!!)

※ジャビスの主観です。中の人の祖父は昔言っていたが、農業は物凄く大変だそうです。ジャビスはまだ、この先待ち受ける地獄を知らないのであった。

>>250
ジャ「へへっ、まあ家帰って茶でも飲んでなよ。ちゃちゃっと済ませてやっからよ!!」

ごきげんな笑みを浮かべて老人達を見送る。
老人達の背中がそこそこ遠くなったところで腕まくりをする。

「さぁーて、やるかぁーっ!!」

252レーナ:2018/11/13(火) 21:57:54 ID:???
>>250
「はいはーい」
適当に相槌を打って収穫に取り掛かる。
>>251
「じゃ収穫してくから籠運んでね〜」
目の前の野菜を収穫して籠に詰めていく

253名無しの魔術師:2018/11/14(水) 19:19:50 ID:???
>>251-252
その後、三人で手分けをして野菜の収穫は完了した。
やはり野菜は育ちが悪く、そのどれもが元気のないものであった。

沙耶「おじいちゃん、野菜の収穫終わったわよ」
ジャビスが籠いっぱいに野菜を詰めて運んできてくれた。

老人A「おお、こんなに大量にありがとう。
    やはり若いもんは頼りになるのぅ。それじゃこれが報酬じゃ」

3人で5000Ⅳかと思っていたら、なんと1人ずつに報酬をくれた。
そしてそれぞれに野菜をくれた。不作ではあるが味はそこそこだ。

老人B「こんな何もない田舎だが、またいつでも遊びにおいで。
    いつでも大歓迎じゃよ」

254ジャビス:2018/11/14(水) 23:02:40 ID:k8.JRRxM
>>253
ジャ「おう、疲れたら休んでな。」
篭を背負い、更に自ら収穫作業も進めていく。

>>253
作業に勤しんでいたら、あっという間に時間は過ぎ、可能な分の収穫が終わっていた。

ジャ「やぁーと終わったぜ……もう腰がバキバキよ」

座れる場所を見つけ、張りつめた気が抜けたように腰を下ろし、大きいため息をつく。

ジャ「いいのかよこんなに。無茶すんなよな?爺さん。今ならまだ値切ってもいいぞ」

相手が年寄りでなければ、こんな心配はしない。ジャビスなりの気遣いだ。

ジャ「俺にとっちゃ、命のリスク無しでこのくらい稼げるなら超優良案件だ。言われなくても、時々小遣い稼ぎに来てやるぜ。あんたらの孫がわりにな」

ジャビスは、数年前に病でこの世を去った祖父の事を思い出していた。

255レーナ:2018/11/17(土) 23:19:25 ID:???
>>253
「あ〜ちかれた〜」
大きく伸びる
「じゃお金ももらったし、またね〜」

256名無しの魔術師:2018/11/22(木) 13:56:53 ID:???
>>254-255
老人A「気にせんでいいんじゃよ。若いもんはしっかり受け取っときなさい」

そう言ってジャビスたちに報酬をしっかりと払った。
ジャビス・レーナ・沙耶の三人はギルドに依頼完了の報告をし、それぞれの岐路についた。
後日、山間にあった小さな村が一つ滅んだが、あまり世間で語られることはなかった。


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