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ここだけ魔術のある世界
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参加する際の注意事項
・俺Tueeeeeeeeeeeや、厨設定、強さのインフレはほどほどに
・魔法は「魔元素設定」に沿った設定であることが望ましい
・『中の人の』安易な気持ちで人(自キャラ、NPC含む)を殺すな。死んだら生き返りません。
・鬱展開とシリアス展開は違います。ただし、↑と共に『キャラとして』相応しいなら問題はありません。
・場の空気は出来るだけ読もう。カオスな時もあります
・書きこむ前にリロードを
・描写はできるだけ丁寧に。認識のすれ違いを避けるためです。
・本スレの出来事は演技ですから恨まぬように、また演技に私怨を持ち込まない。
・眠い時は無理せず寝ましょう 健康を損ねないように
・多数対少数の場合は、少数の中の人たちのことも考えよう
・スルーされてもめげない
・一番重要なのは楽しませること、そして楽しむことです。
イベント、ストーリー展開に関する注意事項
・乱入されても泣かない。乱入が嫌なら先に断っておきましょう
・あまりにも無茶な振りをしない。されて困る事はしない
・次の日に持ち越す事も考えよう。
・単なる自己満足はほどほどに
・イベント発生場所に貴方のキャラクターが居る可能性がありますか?
・相手のキャラクターとの関係はどんなのですか?
・自分のキャラは何事にも首を突っ込むキャラですか?
・乱入する前にレスをしっかり読もう。
スレ立ては
>>900
>>950
>>980
>>1000よろしこ
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>>950
?「それが君の愛でている薔薇かい?バルトロマイ」
「…ペテロ、彼女は…」
ペテロ「良いんだよバルトロマイ、メアリー・ジェインウェイは同部署のユリアーヌス・ゾルコーヴィによって裏切り者として処断されている…君が抱いている女性に、僕は興味はないよ」
それよりも…とペテロと呼ばれた青年はリコリスに視線を向けた。
ペテロ「この哀れなお人形は一体何なんだい?」
と、リコリスを掴みあげて顔をマジマジを見てきた。リコリスからするといきなり茶髪の青年が自分を持ち上げて顔をマジマジと見てきているのだ。
尚、メアリーならばペテロの事は知っているだろう。教会の暗部、処刑人達と対立する聖王庁のリーダーであると言う事も。
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>>951
「っ……」
いきなり持ち上げられて、見覚えのない顔が近くにある。
一瞬思考が停止しかかるが、すぐに観察し返した。
「そんなに見ても、面白いものじゃないでしょ。
貴方は聖職者で、そこの彼のお仲間……そんなところでしょ」
メアリー「……お久しぶりですわね、ペテロ様。
と、言うのもおかしい話ね……私は今や無縁の人なのに」
ようやく目を開いたメアリーがペテロに挨拶した―形だけだが
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>>952
「ああ、バルトロマイは僕の大切な仲間さ」
と気優しい青年と言った口ぶりで話すがその瞳の奥は暗く、真意が見えない。
そして形だけの挨拶をしてきたメアリーにペテロは視線を向ける。
「いやいや、僕のような一介の教会騎士に様なんてつけなくて良いですよ、メアリー・ジェインウェイ?」
表でのペテロの職業はそうなっている。
「さて、可愛いお人形さん、貴女は一体何者なのかな?僕は見ての通り…神に仕える神父様や信徒を守る教会騎士の者で、ペテロと申します」
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>>953
メアリー「表の顔と仮面の下とでは随分と位が違うものですわね。おかしなほどに……。
私の言えた義理ではありませんけれど」
皮肉って、あるいは自嘲気味な返答。
メアリーは魔種監査官として、潜入調査のたび数多の仮面を被ってきたのだから。
「私はリコリス=ローズ=ルビー。
鏡という扉の向こうから来たお人形」
バルトロマイにしたものと全く同じ自己紹介。
「見ての通り?
でも聞く限り、単なる教会騎士ではないでしょ」
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>>954
「お互い様と言う奴だねジェインウェイ、まあ僕らのような存在は明るみに出ない事が前提なのだし仕方のない事なのだけれどもね」
あくまで穏やかに対応するペテロ。腰に下げた剣はまるで飾りとでもいうくらいに隙だらけにも見える。
「丁寧にありがとうリコリス…鏡の向こうからやってきた、か…なるほど」
何か知っている、とでも言うような風な態度で頷くペテロ
「単なる教会騎士さ、時々、教会を離れて『お仕事』を行う事がある程度のね」
「では、見る限りは君はバルトロマイ達と鉢合わせて争ったようだね…外に出られて返って幸運だったのかな?」
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>>955
「『お仕事』ね。
どこの世界にも似たような人間の職業があるものね」
バルトロマイから見れば、リコリスは隙だらけに見えるペテロに仕掛けそうに思えるだろう。
「その見る限りのとおりでしょ。
それにしても貴方、どこかで見ていたみたいによく知っているのね」
しかし、何か探りを入れているのか興味深そうに観察しているのか
全くそんなそぶりを見せない。
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>>956
バルトロマイ「……」
隙だらけのはずのペテロを諌めようともしないバルトロマイ。ペテロの実力は彼もよく知っている。
その為、目覚めたばかりのメアリーの介抱を優先していた。
たとえ、リコリスが本当にペテロに仕掛けても問題ないと信じているのだ。
「『お仕事』柄かな、色々な噂が真偽関係なく僕の耳に入ってくるからね…ドールとか、なんとか」
と、リコリスを掴んでいた手をそっと離す
「重ねて言うが、耳に入ってくるだけだがね」
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>>957
メアリーもペテロに関してそれ以上言葉を発さない。
バルトロマイのように直接ではないが、聖王庁のリーダーであるというだけで実力に察しはつく。
「そう。随分と地獄耳なのね」
床に下ろされると赤いドレスの裾を直しはじめるリコリス。
裾の一部はほとんど糸数本で繋がっているだけになっていて、床に完全についてしまっている。
その影に隠れて黒い薔薇の花弁ひとひら。
「どこまで知っていて、どこまで力があるのか興味深いわ。
だって、そんな振る舞いなのにこの二人が何も言わないのだもの。
相当自信があるのでしょ?」
その破れた裾を持ち上げた瞬間に、隠した花弁をペテロの足につけようと飛ばす。
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>>958
バルトロマイ「ペテロ!」
飛ばされた花弁に流石に口を開いたバルトロマイだが、ペテロは視線で制する
「さあ…ホントは何も知らない上に振舞い通り程度の人間かもしれないよ?」
と大した抵抗もせずに花弁がペテロの足へとくっつく
「おや?」
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>>959
「どうでしょ」
くっついた黒薔薇はそれ以上何もしない。
赤い火となることもなければ、仲間を呼び寄せることもない。
先ほどの戦いでリコリス自身が消耗したせいだろうか?
「少なくとも、そこの彼より甘いことはないでしょ?」
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>>960
「さてね?」
底の見えない笑顔をリコリスへと向ける
「それは確かにそうかもね、バルトロマイは冷たいようで実はとても優しい男だから…実は僕の方が薄情かもね」
黒薔薇が取りついている事を気にも留めず、ペテロは語る
「それでリコリス、君は何かしたい事でもあるのかい?」
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>>960
「ますます興味深いわ」
「したい事? そうね今は……。
この世界の街にでたいわ。まだまだ面白そうなものがありそうだもの」
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>>962
「僕も君のような珍しい子には興味があるかもね」
「…成程、確かにこの世界に来たばかりならば興味を持って当然だ、僕で良ければ外まで案内しようと思うが?」
そこの二人を二人だけにしてあげたいしね、と余計な事まで喋る
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>>963
「だったらお互い様でしょ。
お願いしたいわ。教会騎士の案内なら間違いなさそうだもの。
何かは知らないけれど、積もる話もありそうだものね」
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>>964
「それじゃあ可愛いお人形さんと一緒に街めぐりでもしましょうか」
腕にリコリスを乗せて、教会の外へと続く扉へ向かう
バルトロマイ「ペ、ペテロ!」
「神は慈悲深いよバルトロマイ、リコリスや僕がいては、彼女と落ち着いて話も出来ないだろう?」
からかうような口ぶりでバルトロマイを黙らせると、この場所…礼拝堂にメアリーとバルトロマイを置いて、ペテロはリコリスを街へ案内しに出て行ってしまった。
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>>947
放たれた複数のクナイ、それらがエミヤに届く事は無かった。
一つは剣に弾かれ、一つは剣に叩き落とされ、さらに一つ二つ或いは三つと、器用に身体を逸らして避けられたのだ。
多少なりと突進の勢いは緩まったが、エミヤが到達するまでの猶予が一秒伸びただけだ。
「ふっ――!」
全てのクナイを捌いたエミヤが素早く斬り掛かって来た。
一振りの刃が、構えられた大剣とは逆の方向からローブの人物へと迫り来るのが見える。
余程の速度で振り回せでもしない限り、大剣による対応は困難だろう。
また、仮に完璧に防がれたとしても、その隙を見計らった沙耶が追撃してくれる筈だ。
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>>966
ローブの人物はエミヤの剣の芯を外すように片腕で受け止めた。
ローブの下には籠手を付けているようだ。それでも芯を外して受けるという芸当は失敗すれば腕ごと切断である。
そしてもう片方の空いた手から大剣を離し、エミヤの顔に腕を向けた。
ローブの人物「エミヤシロウ、相対した人物がゆったりとした服装の時は暗器に気を付けろ」
そう言った直後、手首辺りから収納されていた小型のナイフが飛び出した。
「嘘っ!?」
一連の流れを見ていた沙耶は思わずそんなことを口にした。
狐火を立て続けに撃ち込む。それを再びローブで払い、打ち消される。
「なんて器用なのよ!」
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>>967
「わざわざ忠告するほど弱く見えるか?」
手を向けられた瞬間、身体ごと顔を横にズラした。
直後に放たれたナイフはエミヤの側頭部を僅かに裂いたが、致命傷とは程遠い。
だがもちろん、毒でも塗り込んであるのならば、この時点で勝敗は決定する。
――エミヤからの反撃は即座だった。
篭手に受け止められた側の剣は、ナイフを放とうと突き出された腕を、
そうでない側の剣は、肩口までを逆袈裟に切り裂こうと腰口を、
一撃目と二撃目の間隔を微妙に開けて、より回避を困難とする二連撃が放たれたのだ。
先程のように篭手で防ぐ事は可能と思えるが、一歩間違えれば腕を両断される。
しかし、逃げ場を無くすように動く双剣を相手に回避は難しい――やはり先程のように防ぐのが最善だろうか。
『沙耶、魔力を溜めてデカいのを一発見舞ってやれ。
狐火が簡単に防がれる事からして、ローブ自体に対魔力効果が有る可能性がある』
沙耶へと、シロウからの念話が届く。
ローブで払えないような強力な一撃を撃てという事だろう。
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>>968
ローブの人物「気にするな…老婆心というものだ」
そしてエミヤの攻撃によりローブの人物は両断された。
両断された体はそのまま霧のように消滅して跡形もなくなる。
「おっと、私が出る必要はなかったわね」
エミヤの体にも変化は見られない。
どうやら毒などの類は塗られていなかったようだ。
本当に実力を試すための戦闘だった。
「消えちゃったけど、話はどうなったn(ry」
するとこつこつと、ゆっくり階段を下りてくる人物が。
再びローブの人物がエミヤ達の前に現れた。
ローブの人物「幻術とはいえ、分身を相手にほぼ無傷で立ちまわることが出来るとはな」
(この人無限に出てくるんじゃないの?)
などと沙耶は頭の中で疑問が生まれていた。
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>>969
思っていたよりもずっと早く容易に決着は着いた。
傷口の具合を確かめ、毒物も何も無い事を確認すると、階段の方へと視線を向けた。
「どうも。アンタ、そんなに歳食ってるようには見えないんだけどな」
降りてきた人物へ、礼と疑問をぶつける。
中世的な声色も魔術で変化させているのかもしれないが、判別の術は無いのであった。
「まぁ、それは良いとして。“黒”についての情報を教えてくれるのか?」
催促したように問い掛けるが、無理もない。
ピエロの命が掛かっているのだから、逸る気持ちを抑えろという方が無茶なのだ。
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>>970
ローブの人物「少なくともお前よりは年上だエミヤシロウ」
静かに降りて来ると、そう答えた。
(ゴクリ…)
ローブの人物「教えるも何も、私がその黒だよ。
お前たちが探している張本人だ」
「な、なんだってー!うおー犯人!」
荒ぶる沙耶。興奮が醒め止まない
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>>971
「なんだと?」
嘘を言っている――ようには見えない。
そして、自分の事を調べ上げているという事は、“黒”の行方を追う理由も知っている筈だ。
わざわざ嘘を付く理由も無いが、名乗り出るメリットも無い。
(ローブ越しとは言え)姿を晒しに来たという事は、よほど予告した暗殺を遂行する自信があるのか。
“――黒はそもそも脅迫文なんてものは出さない”
……もしくは、別の理由があるのか。
何にせよ、せっかくの好機だ。洗いざらい吐かせてやろう。
「まさか本人が直々に出てくるなんてな。
俺が何故“黒”を捜しているのか、知らない訳じゃないだろう。
――まぁいい。とりあえず質問だ。
一週間ほど前、この脅迫文を繁華街の遊郭に出したのはアンタか?」
懐から取り出した脅迫文の手紙を、黒の足元へ放り投げる。
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>>972
黒「知っているからこそ、出てきたのだ」
足元に投げられた文を拾い上げ、内容を見るでもなくエミヤに投げ返した。
黒「こちらとしても困っていてな。その偽物の脅迫文に」
「え?」
黒「直々に探したいところだが、私はこれでも多忙の身。
そこで正式にお前たちに依頼をしに来た。ピエロという人物を狙う依頼は受けていない」
どうやらブランカの読み通り黒は脅迫文など出していないようだ。
それどころかピエロを狙ってすらいないと言う。
だからこそ犯人探しを依頼してきた、ということなのだろう。
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>>973
投げ返された脅迫文を受け取り、懐へと仕舞い直す。
「……成る程な、お互いが迷惑被ってるってワケか。
しかしアンタの言っている事が真実だと、どうやって証明する?
俺達を騙して、その間に依頼を遂行する――その可能性が無いわけじゃないだろう?」
仮にも相手は暗殺者、言う事全てを考え無しに信用する事は出来ない。
エミヤの反応も当然だと言える。
「知人の生死に関わってくるんでな。
出来れば、真実である事を証明してもらいたいんだが。
それが信用できるなら……アンタの依頼を受けたいと思う」
“黒”の依頼が『自分を騙る偽者を殺せ』というものであったとして、彼はそれを受けるのだろうか。
黒がエミヤシロウを何処まで知っているかは不明だが、エミヤの言葉は信用するに値するのだろうか?
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>>964
二人きりになった礼拝堂。
長椅子に横たわっていたメアリーが身を起こした。
「改めて言うわ……おはよう、そしてお久しぶりね……」
やや、間があって
「ジュリィ」
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>>974
黒はそのまま背中を向け階段に向かって歩き出した。
黒「お前は受けるさ。私の依頼を……どの道それ以外に道はないだろう?
生憎、証明する術を私は持っていないのでな。これで失礼させてもらう」
「え、ちょっとそっちはもう時計塔の屋上よ」
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>>975
「…」
その名は止めろ、と言おうと思ったが言葉が出てこなかった。
「ああ、おはよう…久しぶりだな、メアリー」
ペテロは何もかも知っていてあえて見逃した。ならば今この瞬間だけは本来の自分でいても良いハズだ。
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>>976
「……」
言葉は返って来なかった。
しかし、その沈黙が肯定の意である事を、黒が気付かない筈も無い。
背後から不意打ちの一撃でも撃ちこめば良いのに、それをしない事が証拠だ。
「いいさ、好きにさせてやれば」
沙耶の疑問を掻き消すように言う。
さて、黒が立ち去るというのならば、これ以上此処に留まる理由も無い。
改めて、遊郭へ向かうとしよう。
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>>977
「聖王庁での名前で呼んだほうが良かったかしら……?」
微妙な間は、愛してくれた人をそう呼ぶべきか考えたが故だった。
ふと周囲を見回す。
二人のほかに誰もいないのはわかっていても確認したいらしい。
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>>978
「なーんか見透かされてるわね。まさかこんなに早く黒に会えるなんて思わなかった」
黒は屋上で景色でも眺めているのだろうか?
それとも飛び降りた?この高さから
ともかく、エミヤがそれを確認するつもりがないのなら、このまま遊郭に行くことに。
-遊郭-
歓楽街は今日も賑わっている。賑わっていない日などこの場所にあるのだろうか?
いや、そもそも帝都自体が常に賑わっているのだ。ここに限ったことではない。
遊郭に到着すると紅姫が出迎えてくれた。
紅姫「あら、エミヤ様と沙耶ちゃん
その後何か分かりましたか?」
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>>979
「…構わんさ、俺の本名を知っているのはあのペテロだけだ」
何処か穏やかさすら感じる口調のバルトロマイことユリアーヌス。
「この礼拝堂はペテロが居ない時はほぼ無人だから警戒する事はないぞ…まあ、無理もないだろうがな」
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>>980
「奴の言う事が本当なら、これからが本番って感じだけどな」
飛び降りたにせよ、景色を眺めているにせよ、関係の無い事だ。
もしも黒の言う事が真実であれば、じき近い内に再会する事となるだろう。
彼(彼女かもしれないが)の依頼を受けるという形で。
―遊郭―
「こんにちは。
二、三日色々と調べてたんですが、あまり収穫らしい物はありませんでした」
という切り出しから、今までの経緯を説明し始めた。
銀月の事、ロベルタ商会の事、黒の事。
紅姫の興味を一番引いたのは、先ほど黒と遭遇したという話ではないだろうか?
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>>982
紅姫「まあ、黒本人と会ったなんて
大丈夫でしたか?危ない噂を聞いていますが」
「シロウがかすり傷を負った程度で大丈夫でした」
さてこれからどうする?
・遊郭の中に怪しい人物がいないか探る
・沙耶を帰して遊郭で遊ぶ
・ピエロに会ってみる
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>>983
「ええ、まぁ」
向こうは本気じゃなかっただろうし、と内心で思う。
勝敗の程は不明だが、本気ならばこちらが掠り傷で済む訳は無いだろう。
「――ああそうだ、紅姫さん。今ピエロと会えますか?」
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>>981
「なら、よかった……」
それは彼の名のことなのか、無人であることに対してなのか……。
いずれにせよ、しばし沈黙が訪れる。
「ジュリィ。
……話しておかなければいけないことがあるわ。
あの”上弦の夜”のことで」
上弦の夜、それはユリアーヌスとメアリーが完全に別れた、悪夢のような日のことだ。
メアリーがこの度の眠りについた日に、片のついた話のはずだが……
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>>985
「…もう済んだ事じゃないのか?君が眠りについたあの日、確かに魔獣は…」
ユリアーヌスとしては余りぶり返したくない話だ。しかし、意味もなくメアリーがそんな話を持ち出す女出ない事も知っている。
「まだ、何か俺の知らない事があるのか?」
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>>984
紅姫「ええ、今なら遊郭のご自身の部屋にいますよ。
きっとピエロさんも喜びますから是非会っていっておくんなし」
客「紅姫さんはいつでも綺麗だなぁ…ふへへ」
ちょっとラリった客がそんなことを言っているのを横目に二人はピエロの部屋を目指す。
-ピエロの部屋-
ピエロ「あらエミヤシロウ、久しぶりね。
私に何か用?それとも戦いにでも来たのかしら」
愉快そうに、そして妖しく笑う。
相変わらず無駄に色気がある。
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>>986
「確かに魔獣はもう斃れたわ。
でも、これだけはあなたと―魔獣と戦った全ての人に伝えなければならない」
思い出したくないのは同じ。それでも……真相を知らせなければ全ては終わらない。
「……私の懺悔を、聞いてくれるかしら?」
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>>987
「喜ぶかどうかは判らないけど、是非会って来ます」
どうも、と紅姫にお礼を言ってピエロの部屋へ。
ラリった客は華麗にスルーした。
そしてピエロの部屋へと足を踏み入れる。
「まさか、ただ話をしに来ただけだよ。
早速だけど、数日前にアンタ宛に脅迫状が届いただろ?」
紅姫から聞いた、という事は一目瞭然だ。
「で、勝手で申し訳ないとは思ったんだが、それに関して色々と調べてたんだ。
……アンタ、脅迫状を出したのが“黒”本人じゃないって事、知ってたか?」
ピエロは紅姫に対して『冗談』の一言で済ませていた筈だ。
それが確信を以ての言葉だったのか、或いは楽観的な憶測だったのか、気になったのだろう。
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>>988
「そうか」
短く返事を返すと、ユリアーヌスはメアリーの前に立ち、懐から十字架のペンダントを持ち出して首に下げた。
服装から、若い神父にも見える
「俺達教会暗部の人間は皆、表は通常の教会職務を全うしている…処刑人ですらな…そして君も知っての通り、私の表の顔は神父だ」
「…話したまえ、君の懺悔を」
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>>989
ピエロ「まあこういった悪戯は割とあるからね。
なんとなく本物じゃないな、ってくらいには思ってたわ」
呑気に煙管を吸っている。
ピエロ「ほら、こういう商売だしやっぱり目立つのよ私って。
この美貌だし目立つのよ私って」
何故か二回言った。
ピエロ「それに脅迫文が来たくらいで店を閉めるわけにはいかないからね。
それより、紅姫は良い子でしょ?可愛いし器量良しだし」
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>>990
「あの頃から変わらないのね。
私は……基本的にはシスターだった……」
そして、神父の前でメアリーは懺悔を語りだした。
「あの魔獣は、フレッドが元々内に秘めていたものではないの。
確かに彼は魔種、それも中位魔族の血を色濃く継いだ混血……。
でも、あの魔獣は」
「私が彼と知り合う遥か前から封印されていたもの……」
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>>992
「何だと……!?」
懺悔を受ける以上は語りを遮るつもりはなかったが、思わず口に出てしまった。
「…続けてくれ、メアリー」
(つまり、フレッドの奴は元々が魔族との混血で、別の時にあの魔獣を身体に封印していたと言うのか?メアリーはそれを知っていて?)
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>>991
「成る程、有名人は大変だな。
命に関わってきそうな悪戯なんて、俺は勘弁して欲しいよ」
諸々の事情もあるが、並大抵の暗殺者ならば返り討ちに出来るという事もあったのだろう。
伊達に何百年と生きて世界を巡ってはいまい。
「ついさっき、黒本人と会ってきた。
黒が言うには脅迫状を出したのは偽者らしい。
……まあ、言いたかったのはこれだけだ。一応狙われてはいるみたいだから、用心しろって事で」
強調された言葉は華麗に無視して、話を切り上げようと思っていたのだが、
「え? あ、ああ、うん良い人だし綺麗だと思うけど。それがどうかしたのか?」
まさか紅姫に関して話題を振られるとは思わなかったようだ。
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>>993
「……それも、あの日までその封印を持っていたのは、
受け継ぎ守っていたのはフレッドではなくて……」
表情が窺い知れないほど、深くうつむいた。
「私なの」
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>>994
ピエロ「まったく、私の心配までするなんて相変わらず変わった人間ね。
心配されるような者でもないわよ。悪さだってするし」
最後は目を細めてにやりと笑う。
ピエロ「私のお気に入りなのよ。もちろん他の遊女たちもお気に入りなんだけど
だから何か困ったことがあったりしたら助けてやってね」
「ピエロはシロウに色仕掛けをしないように!」
沙耶がシロウとピエロの間に割って入る。
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>>995
「待て、待ってくれてメアリー…懺悔を止めるようで申し訳ないが…」
じわりと浮き出た汗を拭い、ユリアーヌスは礼拝堂の椅子に深く座り込む
「私には君の言っている事が理解できない…封印が持っていたのは奴ではなく君?わけが…わけが分からない!」
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>>996
「知ってるさ、だからこそ心配なんだよ」
笑うピエロに対して、いつもの仏頂面で答える。
今ピエロが意味無く“悪さ”をしでかそうとすれば、エミヤシロウは止めに入るだろう。
だが今は、何もしていない。それだけなのだ。
「まあ、うん、それは構わないけど。
アンタの方が彼女を知ってるだろうし、紅姫さんも俺よりピエロを頼るだろ」
「って、なんでさ」
割って入ってきた沙耶を見て一言。
自分が知らない内に色仕掛けをされていたのだろうか?
流石ピエロだ、油断も隙も無い女である。
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>>997
「……理解できない気持ちもわかるわ……でも」
「あの魔獣の封印は、私が母から受け継いで守ってきたもの……。
金色薔薇と共に受け継がれてきたものなの」
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>>999
「つまり、つまりだメアリー…」
「君と、あの男の一族は代々であの魔獣を封じてきた…そう言う事なのか?」
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