したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

緊急投下用スレ

910謎のミーディアム:2009/03/14(土) 13:34:42 ID:1Arq61Kg
―※―※―※―※―

「桜田君が、さらわれた?」

ジュンの姉・のりの言葉に、巴は耳を疑った。
何故、そんな事になったのか、と。

「そうなのよぅ……ジュン君、バレンタインにいっぱいチョコ貰ってたでしょ?
 それで、ホワイトデーには誰にお返しするのか、って真紅ちゃん達が……」

のりは困ったような表情を浮べながら状況を説明する。
つまりは、誰もがジュンは自分に好意を寄せてると勘違いした上での暴走、という事だった。

「早くジュン君を助けてあげないと……」
のりはそう言うと、手に持ったラクロスのラケットをギリ、と握り締めた。
「だって、ジュン君は真性のシスコンで、本当はお姉ちゃんの事が好きで堪らないないのよぅ?」
眼鏡に光を乱反射させギラリと目元を輝かせながら、のりは「ふふふ…」と笑みを浮べる。


巴は、そんなのりの姿を見て……そして、暴走した真紅たちの事を考え……確信した。

全員、真紅たちも、のりも、完全に病んでいる。そんな連中に桜田君を渡すわけにはいかない。
それに……皆勘違いしている。
桜田君は真性の変態で、幼馴染というシチュエーション以外は受け入れられない人物なのだ。


「私も、一緒に行きます」
とりあえず、ブラコンの変態とは(あくまで真紅たちを始末するまでだが)手を結ぶ。
そう決断した巴は、背中から竹刀を抜き放ち……妖しげな、薄暗い笑みをその顔に浮べ始めていた。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板