◆4Cv4oDlO.6 and ◆0GwEcvNyA6 's house 4th

176：スメラギ・李・ノリエガ ◆4Cv4oDlO.6：2018/07/07(土) 22:05:16: >>171
刹那はELSと融合しているのだから、感覚は伝わるのかしら？
融合、というと―――どうしても太古の生命体だったことを思い出してしまうけど……。
（「彼」を見つめながら呟くように言う。ELSはそんな単細胞の原生動物とはまるで違うのだが、拙い人類の知識では）
（どうしてもそういった考え方をするものもいたりで、まだまだ共生に対する根強い反発も存在している）
（そんな生物が、人や……ましてや戦艦やモビルスーツに変容し、人類に対抗してきたのだ。）
（考え方の相違が生んだ悲劇ともいえるが、ELSの理解によって成り立っているこの関係を壊すようなことがあってはならない）
（ヴェーダからの報告によれば、亡くなったデカルト・シャーマンはELSの声を「叫び」と称したそうだが……）
思考に何かが入ってくるような感じなのかしらね……。
（ELSと融合した他の人類と会ったことはないが、受け容れることが出来れば共生はそう難しいことではないらしい）
（元々全く違う生命体だから、逆に互いを尊重し合うような形になるのかもしれない）

……そうね、そう言われてしまうと……それは私の刹那への好意によって成り立っていることだけど―――
そういった行為をしたとして、それが実験のようになってしまうということよね。
それを言われると、今更刹那を好きだっていう情熱だけで行動するのは―――難しいわね。
単純に、刹那をセックスがしたいか、と問われればイエスだけれど……私にも理性はあるし、別にしないと好意が消える訳ではないし。
（思考を巡らせながら、「彼」に視線を向ける）
―――刹那のことが欲しいけど、貴方を追い出そうとしている訳じゃないのよ？
（そう言いながら、「彼」の頬に唇を寄せる。悪戯ゴコロ、とも違う、ちょっとした挨拶のようなつもりだった）
（「彼」は刹那を気に入り共生しているのだろうし、その邪魔者になるのは本意ではない）
（ふと、刹那との初めての行為が頭をよぎる―――随分前のことになってしまったが、あれは幸せな時間だった）
（子供のような、無邪気な恋愛があの時の自分に出来るだなんて―――考えもしなかった。）
―――……あ、っ……。
（快楽の共有に似た感覚、だろうか。思わず嬌声のような喘ぎが漏れてしまって、全身が熱くなる）

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