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作品投下用スレ

182Realization/Here,and there ◆94qEoEmea.:2009/05/06(水) 08:28:51 ID:exZIqCT6
 手の中のギアは、いつしか淡くなり、うつろな輪郭が白い光を発して溶けていった。
 その光は球形をなして、手のひらに吸い込まれていく。
 光が、収束していく。

 ふと気づいた。
 エゴ自体が変化してこの手をすり抜けなくなったのではない。
 この手が、亮自身がエゴとして存在しているのだと。
 自分のエゴがどんな形状であるのかは具現化が封じられている今はわからない。
 初期の靴のような形のそれか、八重のエゴと融合した後の翼のあるそれなのか、それともまた別の形をとっているのか。
 しかしわかる。すでに彼岸の存在である者たちがそれを形作っていることが。
 そして形を持った「代行者」(プロクシ)は、確実に己の裡に存在しているのだということが。

「松浦さん、今の……」
「見えなかったか、銀色のギアが」
「ううん、ぴかーって光って、それが消えていったのは見えたけれど」
「む……そうか」
「なんだったんだろうね」
 そう首をかしげるあかりに、亮はどう説明してよいかわからず「すまん」とだけ返した。
 

【084 松浦亮 修二のエゴのレプリカ(バッテリー満タン)】
【024 神岸あかり 所持品 無し】
【047 春原芽衣 きよみの銃の予備弾丸6発 筆記用具(情報交換で得られたことが追記)
 黒うさぎの絵皿 木彫りの熊 水風船2コ 予備食料の缶詰が残り2つ】

【取り合えずアビスボートへ向かう。亮は、二人を送り届けた後PKとして単独で行動開始の予定】
【午前9時頃】
【住宅地東の海岸線沿いにある洞窟内】

【亮、修二のエゴ(#250)を発見、回収】


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