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試験投下スレッド
622
:
傷物の風と舞闘団の邂逅
◆CDh8kojB1Q
:2005/10/16(日) 22:08:25 ID:fmBZ14cE
朱巳は入り口から四番目の扉を前の扉同様、ほとんど音を立てずに開け放った。
瞬間、鉄パイプを持ったヒースロゥが間髪入れずに突入する。
その背後に隠れつつ、握った砂利を投擲しようとして――人気の無さに気付いた。
ここも無人だった。残った扉は二枚のみ。
数秒後に、安全を確認したヒースロゥが無言で部屋から出て来た。
室内で警戒すべきは挟み撃ちだ、と社務所捜索前に提案してきたのは彼だ。
そのまま一度視線を合わせ、申し併せどうりに次の扉の前に立つ。
作戦は簡単だった。
(あたしが扉を開いて、ヒースロゥが殴りこむ)
朱巳が手に持った砂利は威嚇・目潰し用であり、あくまで前衛のヒースロゥが
敵を打ち倒すための補助に過ぎない。
(要は先手を打てればいいのよ。とことん闘う義理なんてないじゃない)
朱巳はそう考えていた。最も、ヒースロゥは殺人者に手加減する気は無いだろうが。
そのヒースロゥが自分の横に移動し、僅かに頷いた。突入だ。
朱巳が眼前の扉に手を掛けた途端、
「――罠だ!」
「コンビネーション4−4−1!」
ヒースロゥに突き飛ばされた数瞬後、先ほどまで眼前に存在した扉が粉砕した。
(粉々に? この攻撃は……! フォルテッシモ?)
錯乱した思考は、しかしすぐに立て直される。
(違う。あいつは隠れたりしないし、攻撃前に叫ばない)
じゃあ何者か? と問う直前に、扉の中から二人の男女が踊り出た。
そのまま二人は、まるで定められた進路が有るかのように左右に分かれ、
朱巳の眼前には赤髪の男が迫ってくる。
そのニヤついた顔を見るなり、朱巳は砂利を投擲していた。
(嵌められた――)
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