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試験投下スレッド
14
:
限界を超えて
:2005/04/10(日) 19:01:19 ID:wiv5AJwY
意識がここに還ってきた。
同時に、右肺と左脇腹の神経が再び痛みを告げ始める。
だが、彼女はそれを黙殺して立ち上がろうとする。
不意に、喉元から何かが込み上げてくる感覚。
そのまま跪いて、彼女は盛大に血を吐いた。
(……そーいや肺に一発喰らってたっけ)
今更のように、撃たれた事を認識する。
しかし、それでも彼女は立ち上がる。
「君の命はもう残り少ない」
どこかで聞いた事のある声が聞こえた。
「君の人間離れした身体をもってしても、おそらく1時間と保たないだろうね」
(勝手な事言ってくれるじゃねぇか……)
「だからこそ、君は彼女を助けるというのかな?」
(……)
自分はそこまで殊勝な人間ではない事は、彼女自身良く知っていた。だが、知り合ってしまった人間を
見捨てる事が出来るほど、彼女は冷徹ではなかった。
なんとか立ち上がったものの、身体がうまくいう事を聞いてくれない。
しかし、いやだからこそ──。
世界から見放されて、誰かの気を引く事しか出来なくて、そんな空しい自分だけれど。
(祐巳……待ってろよ…………今、助けにいくからな……)
強すぎる力を持ってしまった彼女を救いたかった。
だから──。
そして彼女は吼えた。
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