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【お気軽】書き逃げスレ【SS】

89海神続きmore kiticlly:2004/11/22(月) 17:49
その時、部屋の外から声が上がった。
「おとりこみ中、失礼します。連れて参りました」
斡由は荒い息の中それに答える。
「よし、通せ。お前たちも全員入ってこい」
その声に答え、家来達が入ってきた。かなりの数である。そして彼らがひったてて
きたのは尚隆であった。今度は厳重に縛り上げられている。
斡由に命じられ部屋に明りが灯される。
「しょ、尚隆!」
「六太っ」
そんな二人を見て斡由はほくを笑む。
「さあ、お前達、この風漢とかいう男をひっぱたけ。そして最後には首か胴を断つの
だ」
「やめてくれ!」と六太は夢中で叫んだ。
「ふん。では代わりに台輔がなんでも引き受けてくれるというわけですね。何回でも
やらせてくれる。そうでしょう? 私だけでなく、家来の全てにもね。私は家来達
を大切にする主義なのですよ。この快楽を皆にも与えたい。そしてさらに、その後、何を
されてもよいでしょうな。全て風漢の見ている前でね」
言葉が終わらぬうちに家来の一人が尚隆をおもいきり殴った。
「やめて、やめてぇ!」
「次はもう胴を断つ準備をしてよいぞ」
「だ、だめだっ。おれには何をしてもいい。だから尚隆にはっ…!」
そこに尚隆の声が割って入る。
「俺を殴れ。胴を断て。ただ、約束してくれ。その子にもう触れないと。更夜とやら、
お前、証人になれるか。お前の妖術なら証しで六太を守れるだろう?」
尚隆は真剣な眼差しで更夜を見る。


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