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掌編小説スレ

61星屑の言葉:2006/07/28(金) 00:51:16



押し倒した人が諦めたように体の力を抜いて。
そのまま自分の腕の下敷きになったままで、徐々に眠りに入っていく。
それを如実に皮膚で感じる。

規則正しい吐息。

後藤は目を開ける。



「『真希ちゃん』ね・・・。」



月明かりに照らされた寝顔を綺麗だと思う。
この感覚はいつからだったのだろうか。

妙な体勢で寝かせてしまったために、その表情は決して穏やかだとは言えない。

石川の頬にかかる髪を、はらう。
その頬を撫でるように。

『む』、だか『う』、だかと唸って、石川は少し身じろいだ。

幼い仕草に苦笑する。



「・・・まだやっぱ怖いや。」


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