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掌編小説スレ

57星屑の言葉:2006/07/28(金) 00:48:51

「梨華ちゃんにとって、ごとーってどのポジション?」



消えかかっていたと思っていた言葉は、後藤によってあっさりと現実に戻ってきてしまった。

脳に直接血液が流れ込むようだ。
ドクドクととても騒がしい。
少し目線をずらしても、見つめられている感覚は消えない。

指先まで熱い。



「と、と・・・」



『友達』と言いかけて、それは逃げることだと思い、やめる。
それはこの場に相応しくない言葉であろうことを、石川は理解している。
酔った勢い。

けれど。



「あのね、あの・・・その、」
「―――・・・」
「ご、ご、真希ちゃん、」



緊張で喉が震える。
頬が熱い。
心地良い関係を、自分の答え方次第では崩してしまうことになるのかもしれない。

石川は、次の言葉が見つからない。



「だから、つまり、わたしは・・・」


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