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SS投下スレ

109 ◆ytUSxp038U:2023/04/09(日) 21:52:29
「間抜け面を晒して主を待たせるな囚人!」
「少しは自分の立場を自覚してください」

片や激昂し、片や淡々と自分を責めるのは双子の看守。
髪型、帽子、眼帯の位置こそ違えど顔は瓜二つの少女。
そして彼女達の更に奥へは、長い鼻を持った老人の姿。

間違いない、ここはベルベットルームだ。
殺し合いが始まってからは一度も来れなかったが、今になってまた訪れられるとは。

「お前が驚くのも無理はない。我らがお前に干渉するのを、あの者達は強く制限していたのだからな」

やはりと言うべきか、ベルベットルームへ来れなかったのもボンドルドの仕業だったようだ。
色々と謎の多いここの住人達にも何らかの細工をするとは、改めて主催者は得体が知れない。
それでも彼らが無事なのを知れたのは良かったと思う。

→【無事でほっとした】
【生きてるならもっと早く言え】
【暫くここで寝かせて】

「……ふん、お前が心配なんて百年早い」
「あなたに心配される程、私達は軟ではありませんよ?囚人」

片方は何故か不機嫌そうにそっぽを向き、もう片方は少しだけ笑いながらそう言った。
友好的とは言えないが、自分の知っている通りの彼女達の反応に逆に安心する。

「我らが安易に干渉出来ぬよう策を弄したのは事実だが、我らの存在が消えた訳ではない。とはいえ制限自体は未だ継続している。これまでのようにお前の支援はまず不可能だろう」

支援が出来ない。
思わず双子を見ると苛立ちと憂いを含んだ声で、自分達の主の言葉を肯定した。

「主が仰った通りです。記録した囚人名簿からのペルソナ召喚が不可能になっています。原因については現在調査中ですが…」
「同じく、処刑道具もどういう訳か機能しない。全くあいつら…!我らにふざけた真似を…!!」

怪盗団として活動する際、ベルベットルームからの支援は度々助けになった。
パレスを攻略し、パレスの主を撃破し、時にはメメントスを探索する。
彼女達の協力でペルソナの力を強化したお陰で、ピンチを潜り抜けた場面も少なくない。
しかし殺し合いではそれらを受ける事は不可能。
巻き込まれた当初から分かってはいたが、これまでよりも厳しい戦いになるようだ。


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