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SS投下・仮投下スレ Part.3
2389
:
名無しさん
:2025/04/21(月) 02:45:50
>>3571
マヤ「何か銃音みたいなものが聞こえたけど、聞き間違いかな?」
ザンキ「いや、聞き間違いじゃないな。俺にも確かに聞こえた」
カブキ「俺にも聞こえたぜ。何があったんだ……?」
夏油「私にも理由はわからないが、誰かが誰かを襲ったのは確実だろうな」
マヤ「それ、かなりヤバい状況じゃん!みんな、なんでそんなに冷静なの!?」
ザンキ「マヤ。残酷だが聖杯戦争とはそういうものだ」
カブキ「子供のマヤにはわかんねえかもしれねぇが、これは他人が他人を蹴落とす戦いだからなァ。マスターが他のマスターを狙った可能性もあるぜ」
夏油(やれやれ。本当にマヤちゃんは、昔の私と少し重なるな――)
夏油「マヤちゃん。授業でも言った通り、世界は意外と残酷なんだ。まあでも――急いだ方がいいのかな」
マヤ「そうだよ、夏油先生!誰かが襲われてるなら助けなきゃ!それが鬼の使命だよね、師匠!カブキ!」
ザンキ「フッ……。そうだな、マヤ。お前の言う通りだ」
カブキ「そうだなァ。誰かが襲われてるなら――鬼として守らなきゃなァ!」
マヤとザンキは純粋な正義感で。
カブキとアタランテは子供が襲われた可能性を考慮して、守るために。
夏油はもしも術師が襲われているならば、保護して相手を倒すために。玉藻は夏油が好きだから。
そして太牙は――
太牙「マヤ。お前はまだ子供なのに、立派だな」
マヤの言動に、彼女に渡を重ねる。
渡もきっとこの状況なら急ぐはずだ。
それぞれの想いを胸に走り出すが、彼らが見たのは残酷な光景だった。
マヤ「そん、な……」
ザンキ「……間に合わなかったか」
カブキ「くそっ!」
そこにあったのはメアリーの死体。
血溜まりの中に、彼女の死体が放置されていた。
あまりにも残酷な光景にマヤは言葉を失い。
鬼としての使命を果たせず、間に合わなかったザンキは悔しさを滲ませ。
子供が殺されたことにカブキは心の底から怒り、やり場のないその気持ちを地面を殴ることでぶつけ。アタランテも子供の死に怒りがこみ上げる。
太牙「また俺は、守れなかったのか……」
真衣に次いで、またもや守れなかった。
もっとも今回は見知らぬ子供だが――渡の影響を受け、多少は正義感が強くなっている太牙は目の前の死体に何も思わないでもない。
マヤ「で、でもまだ生きてるかもしれないよ!」
動揺しながらもマヤはメアリーの死体を揺さぶる
死体に近寄るために血溜まりの中に入り、嫌な感触がしたが――グッと我慢する。
しかしメアリーの死体は揺らせば揺らすほど、血を流すばかり。
当然だ。彼女は死んでいるのだから。
ザンキ「マヤ、残念だがこいつは死んでる……」
マヤ「じゃあ私達はこの子を守れなかったの……?そんなの、嫌だよ!」
夏油「……私達は最善を尽くしたが、間に合わなかった。この世界は残酷で、聖杯戦争の過酷だ。……だからこれが現実さ、マヤちゃん」
マヤ「みんな……。私、悔しいよ!せっかく鬼として修行したり、呪術師になるために頑張ったのに……この子を守れなかった!それがすごく、悔しいよ!!」
自分の無力さを嘆くマヤ。
その悔しさはザンキにも、カブキにも、アタランテにも、太牙にもよく伝わってきた。
そして――誰よりもその悔しさを理解出来たのは、皮肉にも非術師の殲滅のために行動してきた夏油だった。
彼も元々はマヤのように善良な性格だった。呪術師として、人々を守るために活動していた時期もあった。
ゆえに夏油こそが一番マヤの気持ちがわかる
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