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SS投下・仮投下スレ Part.3

1948名無しさん:2025/02/19(水) 21:53:50
仮投下>>1945の修正

 アルトリア「片付きましたね…民家にも被害は出ていないようです」
 伊織「それは良かった。それと、ご助力痛み入る」

周辺の状況を確認した後、伊織は共闘してくれた少女(レン)に礼を尽くす

 レン「いえ、こちらこそご協力いただきありがとう、ございま、す…」

一方、戦いが終わって落ち着きを取り戻したレンは、被害を抑えてくれた彼らを見据えてお礼を返そうとするが、その時になってある事実に気付き言葉尻の歯切れが悪くなってしまう
そのタイミングで伊織たちの足元に一発の弾丸が着弾し、それが牽制の類いであるとわかっても伊織とセイバーはその場から少し後退しながら警戒態勢に切り替えていた
その凶行はレンのものではなく、新たに駆けつけたもう一人、謎のスーツを纏った者によるものであることは明白であった

 名護さん「レン君、大丈夫か!」
 レン「アーチャーさん、私は大丈夫です…それよりも」
 名護さん「あぁ、相手は…セイバーか…?」

別の場所での討伐を終えた名護さんがレンの横に並び立ち、伊織とセイバーを見据えつついつでも戦えるように身構えていた
ちなみに駆けつける参加にサーヴァントの気配を感じ取ったために、状況が読めないながらもマスターの安全を優先しがゆえに先程の行動を起こしたのであった
一方でレンは、魑魅魍魎との共闘の祭には気付かなかった相手の正体、あの少女が剣の英霊であることに気付いて驚きと焦燥を抱いていたが
しかして所持したP90を構えることなく、ただ伊織達を見据えるのみ

 伊織「よもや、このような場所で盈月の儀の参加者に遭遇するとは」
 レン「盈月の、儀?」
 名護さん「たぶん、聖杯戦争のことを指しているのだろう」
 アルトリア「それで、貴方達はこれからどうするつもりですか?」
 名護さん「それはこちらの台詞でもあるが、な」

英霊同士の邂逅、一触即発な状態での緊迫感が新たにその場を支配する
双方共に想定していなかった事とは言え、すでに聖杯戦争の渦中に呑まれている身
いつでも戦えるように、相手がどう行動しても即座に対応出来るように気を張り詰めている

 レン「ちょっとも待ってください、アーチャーさん」
 名護さん「なんだ」
 レン「実は私、あの人達と一緒にここにいた群れと戦っていて」
 名護さん「…何?」
 レン「たぶん私一人では対処しきれなくて市民を守れなかった、だけどあの人達が駆けつけてくれたおかげで最悪の事態を防げた」
 レン「悪い人達ではないだろうし、あまり戦いたくないような…」

ある意味彼らがいたおかげで助けられた、そんな思いもありレンはこれ以上の戦いには乗り気ではなかった
それに二人の剣士の戦う様はあまりにも洗練されて、もし彼らと交えることを考えると些か不安を感じずにはいられなかった

 名護さん「だが君は聖杯戦争を勝ち抜くつもりなんだろう?ならばいずれは彼らとも戦う時が来るかもしれない、それを今やらずに後回しにする、と?」
 レン「そ、それは分かっているよ!でも…」
 名護さん「…まぁいい。セイバーとそのマスター、今の話は聞こえていただろう。俺達、いやマスターが戦いを望んでいない」
 名護さん「それを聞いた上で、お前達はどうする」

そうは言いつつも、名護さんは未だ警戒を続けている
レンの思いを聞いてそれを無碍にするつもりもないが、如何せん相手がそれを無視して攻めてくる可能性がまだ充分にある
レンが言う通りに人々を守る行動が取れるいい人なのかもしれないが、だからといって聖杯戦争の理に従わない主従であるという保証もない
未だ危険と隣り合わせであるものの、こうなっては相手の反応を確認しなければならない
このまま争いなく終わるのか、あるいは――



 伊織「――俺は」
 アルトリア「!?気を付けてください、イオリ!!」

伊織がどのように返答するか、それを口にする前にアルトリアが声を張り上げる
それと同時に、二組の主従の周囲に異変が訪れる
――上空には複数の大剣が突如として現われ、それらが一斉に彼らへと降り注ぐ
自然落下ではなく一直線に、主にマスターを狙っての過剰な刺突が迫り来る
これが常人であったり、生半可な戦闘能力を持つ者では対処しきれずに酷い目に遭っていただろう
だがそうはならない、何故なら尋常ならざる守護者がその場にいるのだから

アルトリアは刀身を晒すことなく大剣を打ち払い、場合によっては粉砕する
名護さんもイクサカリバーによる銃と剣を使い分けて大剣に対処し、必殺技《イクサ・ジャッジメント》で一度に複数を爆散させる
マスターの二人も破壊はできずとも各々対処する、伊織は応刀を駆使して攻撃をいなし、レンは紙一重ながらも自前の俊敏性で回避する
やがて2騎の英霊によって大剣の殆どは使いものにならなくなり、残りの大剣もやがて浮力を失い墜落しながら消失した

 伊織「なんだ、今のは」
 アルトリア「たぶん、我々以外のサーヴァントによる攻撃ではないかと」
 伊織「姿も気配も殆ど感じられない…もしや、暗殺者の英霊の仕業か?」
 アルトリア「えぇ、その可能性が高いです。ですがこの様子だと既に離脱しているかもしれません」



その予想通り、犯人であるソリテールは2組の陣営がいるあの場から遠く離れていた

 ソリテール「小手調べで少しだけ魔法を使ってみたけど、やっぱり英霊って強いわね」

宇佐見蓮子から離れて一人で動いていたソリテールはサーヴァントの気配を感じて現場に向かい、二組の主従が対峙している場面を目撃する
どうしようかと少し思案して、ちょっとした思い付きで大剣を生み出す魔法を行使し、どのように反応するかを“観察”することにしたのだ
とはいえ、主が傍にいない状態で全力を出せるわけもなく、尚且つこの場では敵を討ち取ろうなどとあまり考えていなかったので、大剣をそれほど多く出すことなく本当に様子見程度しか行わなかった
そのために極力気配を消し、いつでも煙を巻いて逃げられるようにしていた

 ソリテール「まぁ少しだけ彼らの事を知ることもできたし…今度は実際に『お話』でもしてみようかしら?」

ソリテールは極力気配を消していた
姿を見せず、声も発せず、あの場にいた二人と二騎に自分の痕跡を残さなかった
ゆえに彼女は考える、自分がマスターと思しき人間に近付いても即座に正体がバレることもなく『お話』ができるのではないかと


(これにて終了、長考したため文章を上手く書けていないかも、後々修正するかもしれません)
(構想していた展開は大方やり遂げました。ちなみに伊織組とレン組がこの後どうするかは考えていません、他の方に任せてみようかと思います)


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