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番外企画スレ
3731
:
名無しさん
:2025/12/25(木) 19:41:09
>>3727
>>3730
「信彦……ッ!」
「アヴェンジャーは脱落したか。それなら後は──お前だけだなァ、マイキー!」
信彦が消滅し、茅場が死亡した後──マイキーとカブキの戦闘も佳境に入っていた
雪が降る中、二人は拳と脚を何度もぶつけ合う。
カブキはあえてマイキーに対してステゴロで挑んだ。……それが願いのために真摯に戦うマイキーへのカブキの“流儀”でもあった。
本来ならば信彦が死に、茅場が息絶えた時点で聖杯戦争は終わっている。
されどもマイキーには退けない理由があるし、かつて大切な者を失いその気持ちを理解出来るカブキだからこそ、マイキーが引かないことは察していた。
「俺は負けられねぇ!こうなったら俺がお前らマスター全員ぶっ倒す!セイバーのマスターもな!」
「それがお前の“リベンジ”なのかもしれないけどよォ──悪ィな、俺にも負けられねェ理由があるんだわ!」
マイキーの蹴りとカブキの拳が交叉し、互いに吹っ飛ぶ。
「カブキ!」
咄嗟にマヤが駆け付けようとするが──カブキはそれを制した。
「ダメだ!来るんじゃねェ、マヤ!」
「どうして!?このままじゃカブキが死んじゃうよ!」
「ハッ、そんなわけねェだろ。俺はカブキだぞ、こんなとこでくたばらねェ」
──嘘だ。
カブキはきっと、このままだと死ぬであろうことを悟っている。
それでもこの戦いは自分だけでケリをつける。マヤには手出しさせまい。
「マヤ、お前はそこで漢達の見てろ!それが鬼の美学ってもんだぜ?」
「で、でも……!」
「お前の優しさは嬉しいけどよォ──今はそれがなにより俺のためだぜ、マヤ!」
そこまでカブキに言われて、マヤは見ていることしか出来なかった。
「……話は済んだ?カブキ」
「ああ。それにしてもわざわざ待ってくれるなんてな、マイキー」
「あんな子供はいつでも倒せるし──さっきの隙を狙ってもダサくてみんなに顔向け出来ねェだろ」
「そうかよ、ありがとうなァ」
「別に、お前のためじゃねーよ」
「ハッ、そんなことわかってる。そんじゃ──さっさとケリつけるかァ。どうせお互いもう体力はロクにないしなァ」
「……たしかに俺もヤバい状態だけど、カブキ──アンタは願いを叶えるための第一歩だ。お前を倒して、俺のリベンジを始めてやる!」
「上等だ、やってみろォ。マイキー!!」
「ああ。いくぜ、カブキ!!」
そしてカブキとマイキーが駆け抜け、再度、拳と足が交叉し──
「う、おおおおお!!」
漢達の雄叫びが響き渡ると同時にマイキーの腹にカブキの拳が、カブキの胴体にマイキーの蹴りが炸裂
既に内臓にダメージを受けていたマイキーはこれにより内臓が破裂し、吐血。
そしてカブキもまた鬼としての変身が解除され、口から血を流した
「……ハッ。どうやらこの戦い、痛み分けみてェだなァ」
「ぢ、くしょう……」
青痣だらけになり、血を吐き出しながらマイキーは涙を流した。
不安定な心を失ったみんなの肩に預け合いながら、腐り切ったバッドエンドに抗おうとしたが──それは叶わなかった。
そんなマイキーに、一人の巨漢が声を掛けた。
『お前はよくやったよ、マイキー。俺らの“総長”としてマジで頑張った。……だから、もう休め』
「ケンちん……」
それは死の間際に見た、ただの幻想だが。
しかしマイキーの救いには充分なった。
だからカブキの一撃が、何故か喜びよりも心地良い痛みのようにずっしり響いて。
「……お前の勝ちだよ、カブキ。俺はもう──気が済んだ。最後に喧嘩に付き合ってくれてありがとな。それと、巻き込んじまってすまねぇ……」
「おう、そんなこと今更気にすんな。俺も元々は優勝狙いだったからおあいこってヤツだ」
「優勝狙いだったお前を、あの子が変えてくれたんだな」
倒れ伏す二人に向かって駆け付けてくるマヤを見つめて、マイキーはそう口にした。
「ああ。あいつが──マヤが俺を変えてくれたんだ。だから俺は負けられなかったし、なんとしてもあいつを生かしたかった」
「そっか。やっぱりカブキも譲れないモノのために、戦ってたんだな」
そうして二人が語り合ってる間に、マヤはもう近くまできていた。
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