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番外企画スレ
1678
:
名無しさん
:2022/04/02(土) 03:25:34
>>1677
命を燃やし尽くしたエレンの身体が徐々に崩れ去っていく。
人は死ぬ。必ず死ぬ。それは巨人のサーヴァントとて例外ではない。
クラスこそ狂戦士として呼ばれたし、生前の行いも決して褒められたものじゃないかもしれない。
しかし自分の身を犠牲にしてでも皆を守り抜いたバーサーカーのことを深海マコトは『狂戦士』ではなく『英雄』だと思っている。
フォーリナーもきっとエレンに対して何か思うところがあるのだろう。大魔王を険しい表情で警戒しつつ、バーサーカーの最期を無言で眺めている。
「バーサーカーさん……っ!」
チノが心配そうに声を掛け、駆け寄る。
随分と魔力を使ったし、精神的にも疲れ果てただろうに。彼女はバーサーカーのことを本気で心配している。
その様子をココアとピーターが見守る。かつて自分の仲間を殺した存在がこんな最期を迎えるなんて不思議な気分だが、それでもピーターは今のエレンを責めようとはしない。二人のやり取りを見守る。
「チノか。お前とは『家族』のことを聞いてから、少し話したいと思ってた……」
崩壊を始める自分の肉体を気にすることもなく、エレンは語り始める。
皆の視線がエレンとチノに集中した。
「……俺にも大切な家族や仲間が居た。オレが聖杯戦争に呼ばれた理由は、きっとそいつらと一緒にいたいって最期に願ったからだと思う」
自分が許されるわけがない。そんなことはエレン自身が誰よりも強く感じているが、それでも彼は「ミカサやみんなと一緒にいたい」と思ってしまった。聖杯で都合良く願いを叶える気なんてないのに。
「家族や友達が大切なのは、当たり前です。……私だってこの聖杯戦争でずっとココアさんを探していました。まりなさんという大切な友達も出来て……。出来るなら今でもまた会いたいと思っています。
マコトさんや雲雀さんのことも失いたくないです。もちろんバーサーカーさんのことだって……」
「でもオレはお前の大切な仲間を巻き込んだ。あいつらが生き残れるかどうかもわからないまま、戦いに巻き込んだ。本当、悪かった……」
「バーサーカー。俺達サーヴァントはみんな覚悟を決めて聖杯戦争に参加している」
クリミナルの言葉に対して誰も否定しない。少なくともバーン戦に参加したサーヴァント達は、覚悟を決めて黒幕との戦いに臨んだ。
聖杯狙いのフォーリナーやクルーゼも、願いを叶えるためとはいえ覚悟は決めている。だから彼らはバーサーカーの散り際に他の主従を襲うだとか、そういう無粋なことをしない。もしかしたらエレンに対して一定の敬意を表しているのかもしれない。
「お前は俺達の英雄だ。お前の迷いがない進撃――その覚悟を絶対、無駄にはしないと誓う」
「私も誓います。バーサーカーさん……私達のために戦ってくれて、ありがとうございました」
深海マコトと香風智乃。
きっと彼らなら――
「この聖杯戦争はまだ終わってない。次はそこのフォーリナーと殺し合いになると思う」
エレンの言葉を否定せず、セフィロスは堂々とした佇まいを崩さない。むしろ自分が聖杯狙いであり、大魔王を完全に討伐した後はこの場にいる全員と戦う気でいることを明かす。
所詮は利害の一致で手を組んだのみ。クルーゼもこの場にいる全員へ宣戦布告をした。
シャア、ホメロス、チノ、ココア、ピーター……バーン討伐戦に参加していたマスター達の視線が集まるがクルーゼは何も動揺しない。
再び、バーサーカーが口を開く。
「それでもお前らなら……あのフォーリナーにも勝てる。人類を救うのは……チノ。お前だ」
香風智乃。
この場で最も無力でありながら、様々なサーヴァント達の心を動かした存在。
エレンは彼女に後を託す。出来るなら自分も力になってやりたいけど、もう限界だ。
「チノ……もう時間だ。オレはそろそろ眠くなってきた……。――家族を大切に、しろよ……」
「はい。おやすみなさい、バーサーカーさん。……私達を助けてくれて、ありがとうございました」
そして遂にエレン・イェーガーは消滅する。
彼は殺戮者や悪魔ではなく、英雄としてその命を燃やし尽くした
【エレン・イェーガー@進撃の巨人 死亡確認】
――だがバーサーカーが消滅した瞬間、突如として巨大な魔獣が姿を現す。
それは大魔王バーンが宝具により変化した姿。――鬼眼王。
バーサーカーの犠牲を無駄にしないためにもピーターは糸を発射。チノとクリミナルを掴み、強引に化け物から引き離す。
ピーターから見たバーサーカーは何がしたいのかよくわからないやつだった。他の主従を襲ったり、助けたり……。
それでも最期まで戦い抜いた彼の意志くらいは汲んでやろうと思う
まだ余力が残っていたセフィロスもまた咄嗟に距離を取り、正宗を構える
雲雀がトンファーを。ホメロスがプラチナソードを構え――マズルカは人形兵を総動員。
再びシンスペクターに変身しようとするマコトを呼び止める。
「君には全てが終わった後にフォーリナーを倒してほしい。私のマスターは、あいつに殺されたんだ」
「……あの化け物はどうするつもりだ?」
「私とレキテーちゃん。そして『魔女の旅団』がなんとかするから、任せておいてよ!
それに真正面からセフィロスとまともに戦えるのは君くらいしかいないはずだよ。マスターのチノちゃんを守りたいなら、君は次に備えるべきじゃないかな」
セフィロスと戦う上でシンスペクターという戦力は欠かせない。消耗具合からしてクリミナルだけでどうにかなるとは思えないが、そこは彼の仲間達がなんとかするだろう。
大魔王バーンを討伐するという利害の一致によりマズルカはセフィロスとも一時的に共闘するが、相手はバッターを殺害した男だ。個人的な怨みがある。
それに大魔王ほどじゃないにせよ、危険人物に変わりはない。セフィロスは倒すべき存在だというマズルカの考えはココアに再契約を持ちかけた時から、何も変わっていない
そしてもしもあのセフィロスでも化け物に対して勝ち目がないと判断したら、その時は――
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