[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
1001-
1101-
1201-
1301-
1401-
1501-
1601-
1701-
1801-
1901-
2001-
2101-
2201-
2301-
2401-
2501-
2601-
2701-
2801-
2901-
3001-
3101-
3201-
3301-
3401-
3501-
3601-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
番外企画スレ
1383
:
名無しさん
:2022/02/14(月) 14:34:54
(
>>1373
とごっちゃになってた、申し訳ない)
1384
:
名無しさん
:2022/02/14(月) 15:52:29
レムリア島に辿り着いたシャアは軍事基地に赴き、クルーゼ隊長と接見する
その時仮面が気になったのだが、断りなく深く詮索するのはよしとせず言葉を交える
軍事基地に隣接する学校にて、ピーターは晴れぬ気持ちのまま授業に参加している
合間の休み時間に同級生が喋っていた、ムー島でテロ事件があったことを、緑の悪魔を見たという噂を
イーサンはランサーと別々に別れて軍事基地の一施設にて仕事に励む
昨晩のサーヴァントとの交戦、ムー島での事件と、争いが徐々に迫ってる危機感を抱きながら
そして、いつも通りの日常を演じている彼らのすぐ傍に、新たなる悪意が近寄っている
1385
:
名無しさん
:2022/02/14(月) 17:17:56
(チノ関係がイマイチ理解出来ないけど
>>1373
は通しなの?それともまだティッピーは殺されてなくて敵視されてるだけ?)
1386
:
名無しさん
:2022/02/14(月) 20:22:33
>>1385
(
>>1377
および
>>1378
で補足されたのでティッピー殺しは通しで。)
1387
:
名無しさん
:2022/02/14(月) 20:29:16
(タコピー未把握だからわからないけどマコト兄ちゃん居るのにどうやって殺したの?ティッピーだけがいる時を狙って殺したって解釈でいいのだろうか?)
1388
:
名無しさん
:2022/02/14(月) 21:34:46
(ティッピー殺したの下りはカットでお願いします。(仮投下スレ参照))
ただまりなチャンがティッピーと一緒のチノちゃんを見てイラっとした流れはそのままでいいかと思います
(それが危害を加えるほどの「敵意」に発展するかそれとも今後接点が特にないかは流れ次第で無理に回収しなくていいです)
1389
:
名無しさん
:2022/02/14(月) 23:24:24
ついに二日目の午後には暴徒化した民衆が暴動起こしたけど、これは相馬達に取っては予想外の動きになったな
拘束された家族を取り返そうと軍事基地に向かったことで軍隊は街から撤退して他の街から応援が来るまで籠城することに
あれよあれよという間に基地に百人以上の兵が戻り基地の周りには数千人規模の暴徒
だがそれを逆に利用して街の銀行や武器点を半グレが襲撃、取り締まる人間がいない街に一気に略奪をかけた
1390
:
名無しさん
:2022/02/14(月) 23:28:02
>>1379
相馬&レジィの半グレ集団は軍事基地を襲うにあたり、軍人達の戦力を削減するために陽動部隊を街中に送って暴れさせていた
その余波がココアや春花にまで迫り襲われそうになるが、そこでアーチャーおよびセイバーが現われてマスターを救出&陽動部隊の一部を撃退するんだよな
そして同時に、ココアと春花が互いにマスターであることがバレてしまうが
1391
:
名無しさん
:2022/02/14(月) 23:43:00
(ココアと春花がいるのはレムリア島だぜ)
1392
:
名無しさん
:2022/02/14(月) 23:49:43
(ん?どこかおかしいか?)
1393
:
名無しさん
:2022/02/14(月) 23:55:53
(テロが起こって戒厳令出たのムー島
>>1302
>>1349
)
1394
:
名無しさん
:2022/02/15(火) 01:01:04
(テロ翌日の夜)
虎杖とノーマンは流石にテロ翌日ということもあり、他のサーヴァントを警戒して一緒に行動していた。
といってもノーマン(ゴブリン)にはすぐにノーマンとして離脱した自分が見つかるようなヘマはしていないから見つかりはしないだろうと思っていた。
虎杖は昨日のような事件が発生するのではないかと夜道を進む。隣にその犯人がいるとは知らないまま。
しかし、そんな2人をマズルカとバッターが襲撃した。
これはノーマン(ゴブリン)の行動が原因でバレたのではない。
レストランへとダッシュで向かっていた虎杖、彼は魔術で隠匿されていた馬車小屋の傍を通り過ぎていたのだ。
虎杖の中に「何かのとんでもない邪悪な魂」がいる事に気付いたマズルカは強く警戒。
この天空都市の人間ではない異質な存在を内包する、聖杯戦争関係の人間だと判断した。
そして虎杖を襲撃するチャンスをフルネラ型や人形兵を通して窺っていたのだった。
この時点ではノーマンが何者なのかは分かっていなかった。
マスターなら襲撃によってサーヴァントを呼び出すと考えたうえで多数の人形兵で襲撃を行った。
マズルカ達の目論見通り、グリーンゴブリンはノーマンの人格を乗っ取りサーヴァントとして戦闘を開始する。
しかしテロ事件の時に使ったような姿を見せるわけにはいかない。
内部のグリーンゴブリンの人格は宿儺という誤算に自分の計画が崩され窮地にハマってしまったことを憤る。
しかし天才的な頭脳は戦闘の最中でもマズルカ達の戦闘パターンを分析し、
「マスターは足止め程度に留めてサーヴァントを狙う」という癖を感じ取る。
こいつは甘ちゃんの可能性があるな、と考えたグリーンゴブリンは行動を決める
一か八か、最悪虎杖が死んでも自分は単独行動のスキルでしばらくは現界が可能。
サーヴァントの自分が敵を引き付けるから遠くへ!と言って虎杖と離れる。
一緒に戦おうとする虎杖だがそれを足止めするのはバッターと数体の人形兵。
距離を稼いだグリーンゴブリンは緑色の装備を実体化させてフルで戦闘を始めた。
マズルカは当初バッターを戦闘に出す案には渋ったが、
おそらくサーヴァント以下としても並みの人間を超えるであろう虎杖と、
いるかもしれないサーヴァントとの闘いではマズルカの人形兵を全力で当てるべきだという
バッターの意見を認め、場合によっては虎杖の力量を見極めて足止めし、現れるだろうサーヴァントを撃破するという作戦を立てた。
ここでざっくりと各々の戦闘力(単純な暴力)を雑に数値化する
虎杖:バッター:人形兵の戦力差は6:3:1といったところ(あくまでイメージ)だった。
マズルカは念には念を入れて虎杖の足止めに10体の人形を差し向けるつもりだった。
バッターは自分と3体程度の人形兵で虎杖を足止めしていた。
各々は虎杖の超人的な力に一歩及ばずとも、数の有利。人形兵の連携とバッターの剛腕で戦闘は優位に進められた
しかし虎杖は活路を見出す
(この兵隊(呪骸か?)、特に野球選手みたいなヤツは他の3倍強い!
だけどコイツが攻めに転じる時、他のヤツらの連携が一瞬乱れる!)
人形兵ではないバッターは力が強くても人形兵の完璧な連携の前では異物。
バッターが攻撃に転じた時にカウンターで猛攻をかけて逆に攻勢に転じ、バッターに一撃を入れた。
一方、グリーンゴブリンの方は追いつめられていた。
襲撃者がマスターより自分を重点的に狙う甘ちゃん(もしくはそういう戦略か制限なのか)の方針故に
虎杖はなんとか死ぬことなく自分の魔力は尽きていない。
しかし引き付けることになった敵の数が多い。20体以上の人形兵が自分を攻撃してくる。
一体一体が雑魚だと分析したまでは正しかったが連携の高さまでは想定外だった。
機関銃や爆弾で翻弄してなんとか凌いでいるものの、グライダーで逃げようとしても射手の猛攻撃でままならない。
いざとなれば虎杖を見捨てて自分だけ離脱すればいいと楽観視していたがその隙も最早無い。
重ね重ね自らの策に溺れプライドがズタズタだが絶体絶命のグリーンゴブリンに打つ手はないと思われた。
しかしそこに新たな乱入者の人形が現れる
『骸人形(バンビエッタ・バスターバイン)』
爆撃(The Explode)の能力で周囲が爆炎に包まれる。
人形兵を多数損耗し、グリーンゴブリンは九死に一生を得る。
思わぬ乱入者の出現で逆に窮地に陥ったマズルカはバッターの不利な状況も鑑みて爆発に紛れるように撤退した。
バンビエッタは実体化してるうちに虎杖に対して、
まりなが医者とアサシン(ディアボロ)の主従に命を握られ脅されていることを告げて助力を求める。
ジゼルはクインシーとしての霊子の知覚能力から虎杖がマスターであることや
お人よしの性格であることを見抜き、自分は動けないのでこっそりバンビエッタを介して焚きつけてアサシンを排除するよう利用できないか考えたのだ。
(流石に虎杖のサーヴァントがグリーンゴブリンだとは思っていなかったが)
グリーンゴブリンは直感からこいつはクセェー!なゲス同士のシンパシーをバンビエッタの「持ち主」に感じていたが
せっかくなのでこの状況に乗ることにした。
虎杖の判断は…。
虎杖&グリーンゴブリン : 消耗(大)
バッター&マズルカ : 消耗(大)。人形大量損耗(修理は可)
ジゼル・ジュエル&まりな :消耗はそこまでない。医者&ディアボロの支配下で自由に動きにくい状況
「材木にも劣る脳味噌を所持する操り人形くん。
君の唯一の輝かしい野蛮な長所が活かせないのなら、もはや存在する意味すらないぞ?」
「…黙れ、ジャッジ。」
馬車小屋で休息をとるバッター。
歯並びの悪い猫の声が聞こえた気がしたが、それはバッターの幻聴に過ぎない。
「自ら志願し足を引っ張りこの体たらくか…。」
バッターは自らが今回足手まといになってしまったことを実感した。
虎杖との戦闘の結果もだが、マズルカが宝具『魔女ノ旅団撃』を放たなかったのは
おそらく自分を巻き込むリスクがあったからだろう。
「使命を果たす。そのためには…」バッターはかつてないほど悩むのだった。
一方、マズルカは負けたもののバッターの力を見て、人形兵が多数損耗したこともあり、
バッターの力も重要になると考えた。
そしてバッターのバットや破壊された人形兵の素材などを組み合わせて威力が増す強力な武器「マズルカのバット」を錬成した。
1395
:
名無しさん
:2022/02/15(火) 02:08:02
(
>>1389
は矛盾している、
>>1393
の言うように戒厳令が発令されたのはムー島であり、相馬達の半グレ集団がいるレムリア島では戒厳令が敷かれているとは言及されていない)
(
>>1390
に矛盾はない、ココアと春花、半グレ集団はレムリア島で生活・活動している。
>>1391
には
>>1389
と
>>1390
は連動しているように見えたのかな?)
1396
:
名無しさん
:2022/02/15(火) 07:46:46
>>1368
その後、尾行していた人間(人形)を引っ捕らえた明さんと胡桃
何故尾行していたのか、お前達の裏に誰がいるのか聞きだそうとするが、その最中にキャスター・マズルカが現われて非礼と説明をする
そしてマズルカから同盟を結ばないかと提案され、それなりに警戒しつつも胡桃や明さんは了承する
その後に少しだけ情報交換をして別れることになったが、キャスターからゾンビ使いの話を聞いたときに胡桃が少し反応していたな
※念のため付けると、この場面の時系列は爆破テロ事件と大体同じである
1397
:
名無しさん
:2022/02/15(火) 08:10:23
>>1380
ちなみにだが、アーチャー陣営を手中に収めた医者&アサシンは以下の情報を入手したな
①昨日の爆破テロ事件の実行犯は空を飛ぶ緑の怪人であり、すぐに姿をくらました(これはドッピオも目撃している)
②人間の姿をした人形が街中にいて何かを探っている
一つ目についてはアサシンみたいに正体を隠匿するサーヴァントがいると推定して警戒感を抱く医者&アサシン
二つ目もアサシンの隠密行動を邪魔する存在であり、また知らぬところで探られるのも困る存在である
なので当面は緑の怪人および人形使いの調査および排除する(あるいは傘下に治める)方針をとり、弓陣営にも調査と交戦を命じたな
1398
:
名無しさん
:2022/02/15(火) 08:25:20
(相馬の半グレはムー島でも情報収集していて
>>1303
、その規模はギャングとひと悶着起こせる規模はある
>>1344
、そして両島の往来は可能で相馬の摘発には至っていない
>>1355
)
(レムリア島側の軍隊がムー島に派遣される可能性があるのなら、陽動部隊をレムリア島で暴れさせることは戦力をレムリア島側に拘束してしまって不自然だし、派遣されそうにないなら、軍の警備に隙が生じていないのに街で暴れることになる)
(つまり相馬が仕掛けるのがレムリア島というのは不自然だ。レムリア島が手薄になった語りか、もしくは手駒を使い潰す語りがほしい。それよりはムー島で仕掛ける気で動いていた方がより自然だと思う)
1399
:
名無しさん
:2022/02/15(火) 08:37:31
たっくんが無愛想すぎてピーターを気にかけながらもかける言葉が見つからないの好き
炭治郎を啓太郎と重ねてアイツなら、って思うけど同時に雲雀を草加と重ねて渋い顔になるところとか
1400
:
名無しさん
:2022/02/15(火) 09:24:27
>>1398
(
>>1390
の修正案を仮投下スレに出したので確認お願いします)
1401
:
名無しさん
:2022/02/15(火) 11:32:12
本スレ
>>1398
の指摘を受けて
>>1390
を以下のように修正
>>1379
相馬&レジィの半グレ集団はレムリア島の軍事基地を襲うにあたり、軍事基地の戦力削減やムー島の軍事出動を遅らせるために陽動部隊を用意して両島の街中で暴れさせることにした
レムリア島の至るところで騒動が起きれば軍事基地の連中も鎮圧のために人員を割かなければならず基地の防御が薄くなる、そしてムー島からの派遣軍が遅れてやってくるまでに武器兵器の『契約書』を手に入れば半グレ組織も戦力の大幅増強ができ対抗手段が生まれる
そのために相馬はムー島への伝令役を朝のうちに送り出し、タイミングを合せて両島での陽動作戦を実行、レムリア島の軍事基地が手薄になったところで本隊による襲撃を計画していた
(ちなみに昨晩のテロ騒動で湾港部や関所で所持品などの検査が厳しくなったので伝令役には武器を持たせずに通過しやすい奴らを送り込んだ、伝令役の武器は現地支部に保管してある物か調達するようになる)
そして陽動作戦が実行され、レムリア島の街中で暴虐や略奪、さらには島内に潜伏していたギャング達との抗争が始まる
その余波がココアや春花にまで迫り襲われそうになるが、そこでアーチャーおよびセイバーが現われてマスターを救出&陽動部隊の一部を撃退するんだよな
そして同時に、ココアと春花が互いにマスターであることがバレてしまうが
1402
:
名無しさん
:2022/02/15(火) 19:40:07
マスターを救ったカイトとカイムは陽動部隊の一部をを撃退した後にお互い睨み合うが、この状況ではマスターも危険なので両者戦わずに撤退する
カイトはグライダーに変形したオービタルでココアを連れ出すが、せっかく仲良くなれた春花がマスターだったことにココアはショックを受けていた
その姿はかつての友、シャークと命懸けで戦うことになった遊馬と重なる
だからカイトは遊馬がよく口にしていた「かっとビング」の精神をココアに教えるのだった
1403
:
名無しさん
:2022/02/16(水) 00:30:10
一方で春花もココアがマスターだった事に少なからずショックを受けていたな
聖杯を手に入れるにはココアと敵対するしかなく、場合によっては殺さねばならない
自分の家族を焼き殺したクラスメイト達と違い、心を許せる相手にそれが出来るのかと暫し悩むが…
「……」
「…………うん、分かってるよセイバー。しょーちゃん達を助けるには、それしかないから」
同じく復讐者であるカイムと視線を交わし、ややあって覚悟を決めたように頷いた
1404
:
名無しさん
:2022/02/16(水) 09:29:46
チノに歪んだ憎悪を向けるまりなは彼女を貶めようと考える
そして一つの閃きが思い浮かび、アーチャーに念話で連絡する
身支度を終えて家を出たチノは真っ直ぐ喫茶店へと出勤する
だが店の目の前で喫茶店の店主と男数人が揉めている姿を目撃する
何事かと思い少し怖がりながらも近づき事情を聞こうとするチノ
だがそれに気付いた男達がチノに向かって走り出し、店主が逃げろと叫んだ
実はチノが家にいる間、喫茶店がまだ開店する前にアーチャーが喫茶店に侵入して、昨日捕まえたギャングを死体として店内に置いてきていた
その後機を窺ってまりなが憲兵に話しかけてこう伝える、「あの喫茶店のチノという名前の少女は昨日の爆破テロ事件に関わっているらしい、それにあの店にはギャングがよく来ているって噂を聞いた」っと
さすがに子供の出鱈目だと信じようとしない憲兵達であったが、直後に店の開店準備にやってきた店主の悲鳴が聞こえ、駆けつけた憲兵達もギャングの死体を目撃する
そして先程の噂がにわかに真実味を増したことで憲兵達もチノを疑いはじめ、通報者であるまりなは姿をくらました
1405
:
名無しさん
:2022/02/16(水) 10:31:09
喫茶店の領収書でコーヒータイムをするレジィ
相馬にハーブティーや羊羹もあるがどうだ?と勧めてくだらんことに霊力を使うなと渋い顔されてた
1406
:
名無しさん
:2022/02/16(水) 13:06:52
>>1394
戦闘が長引いてしまったためこの戦いの戦闘音を聞きつけてやってきた憲兵隊に虎杖組とバンビエッタは見咎められてしまった(バッター組は隠匿された拠点に早々と撤退したためバレなかった)
グリーンゴブリン(既にノーマンに戻っている)はマスターが側にいるため兵を皆殺しにして口封じすることもできないので渋々撤退を選ぶことに
1407
:
名無しさん
:2022/02/16(水) 21:50:58
シャアとクルーゼが話し合いをする最中、慌てた様子の兵士が現われてクルーゼに緊急の報告があることを伝える
席から少し離れたクルーゼは部下の報告を聞き、指示を出して部下を送り出した
「何か問題でも発生したのかな、クルーゼ隊長?」
「…貴方になら語っても良いでしょう、シャア事務次官。そのとおり、実は今街の数カ所で暴漢達が暴れているようです」
「なに、昨日の爆破テロに続いて、今日もか!?」
「その二つに因果があるかは何とも言えませんが……とにかくこの基地から鎮圧部隊を出動させ、速やかに対処しましょう」
1408
:
名無しさん
:2022/02/16(水) 23:56:43
>>1404
上機嫌の時なら快く悪趣味なお願い聞いてやったかもしれないけど
状況が状況なのにこんな目立つ事をさせようとするまりなちゃんにキレるジゼルだったけど
「最後の令呪でおちんちん潰しちゃうよ?」
(このクソガキ…ッ!!!!)
1409
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 01:18:30
>>1321
1410
いきばをなくし
1410
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 01:20:04
(間違った、ごめん)
1411
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 07:40:46
爆破テロ事件が起きた翌日の午前、憲兵が敷地内に駐在する戒厳令下の学校に登校する虎杖を胡桃は密かに観察していた
昨晩、キャスターと同盟を結んだ胡桃は彼女からリアルタイムな情報を貰っていた
一つは隣町で爆破テロが発生していたこと、もう一つは虎杖から不穏な気配を感じてマスターではないかと疑っていること
仲の良いあいつが実はマスターなのではという疑惑にも少し動揺を覚えた胡桃は、次の日の学校にて彼が何かしらの素振りを見せないかと注目していた
本当なら本人に直接聞いて自分の素性も明かすのが一番手っ取り早いが、さすがに今のこの関係を崩して前に進む程の勇気は持てなかった
結局、サーヴァントと直接接触する場面か令呪を宿しているのを見なければマスターであるかどうかは判別できないのだが…
「なんだよ胡桃、今日俺のことばっか見てねーか?」
「うーん、べつにー」
(…明さんに見てもらった方がいいかな、これ)
※念のため、
>>1394
の前の話なので虎杖達はマズルカ達に襲撃されていないしまりなのことをを知らないです
1412
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 09:02:57
兵士に追われるチノは霊体化したマコト兄ちゃんに励まされながら逃げる
その途中に炭治郎と出会う。炭治郎はチノの名前も聞かずに事態を把握できずとも
とりあえずチノを兵士の目から隠してやる
しかし兵士の数は多く追っての手が迫る
そこに屋内に2人を引き込む住人が。
屋内に2人を引き込んでかくまったモブ住人は兵士に追われる2人が生贄にされると思ったらしい
要約するとこの島の祭りはたいていは普通の祭りだが数十年に一度になぜか人が多く死んだり事件が起こる年があり
その時には裏で兵士の一部やならず者が人狩りをしたり島内で軽微な罪で捕まったものが獄中で死んだり処刑されたり、
島外から人が連れ込まれてどこかに連れていかれるのを見た人がいたりときな臭いらしい
ちなみにギャングと半グレについてだが
ギャングには最近ディアボロという姿を見せないボスが支配してるすごくワルのギャングとレストランをシマにしてたようなマシなギャングがいて
半グレはすごくワルのギャングと手を組んで人身売買をやってるという噂らしい
1413
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 10:44:09
(
>>1404
の直後、
>>1412
の前)
憲兵二人が突如として自分に迫り寄り、店主から逃げろと言われ、元々怯えていたチノはどうすればいいか分からずその場に硬直してしまった
これはマズイと感じたマコトは実体化して憲兵達の足を払うことで転倒させて、チノの手を取ってその場から逃げることにした
できれば人の往来がある場所で目立つ行為はやりたくなかったマコトだが、この時はマスターの危機を回避するためにやむを得ず行動に移したのだった
逃げながらマコトは憲兵の追跡の他にこの原因を作った犯人、および他のサーヴァントによる追跡や追撃がないか強く警戒する
ちなみにチノとマコトが逃げた後に喫茶店の店主が憲兵達に拘束されて連行される
さらにこの件はホメロス司令に報告され、突如と表れた男と逃げた少女がマスターとサーヴァントではないかと検討を付けていた
1414
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 11:01:07
軍事基地の敷地内にいたイーサンも半グレ集団の組織的基地襲撃に巻き込まれていたな
自衛のために工具だったり銃を使ったが、この世界だと単発式の鉄砲ばかりでハンドガンとかに慣れていたイーサンは悪態をつきながら奮闘する
それでもゴロツキ共の勢いが強くて自衛が間に合わなさそうな時に、なんとスパイダーマンが現れて暴漢達を撃退してイーサンを救ったな
その直後にDボゥイも合流してスパイダーマンは去っていった
(ちなみにだがゴロツキ程度ならDボゥイでも対処可能であり、「無力の殻」によって鯖であることをピーターに露見していない)
一方、軍事基地が本格的に襲撃を受けた際にシャアは非常用避難通路を移動していた
来賓に不測の事態があってはならないとクルーゼが部下数人を護衛に付けて指示したことであり、シャアもその場の流れに合わせて避難することにした
だが、避難の最中に半グレ集団と遭遇してしまい応戦した兵士達がやられてしまう
そのままシャアにも襲い掛かる暴漢達だったが、そこでエレンが割って入り、敵の数の多さもあって巨人化する
1415
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 11:09:17
かくまわれたタイミングで初めて炭治郎は目の前のチノちゃんがココアの探していた相手だと気づくれど、さすがにレムリア島に連れて行くことはできないのが辛いところ
炭を運ぶ仕事だから戒厳令下でもムー島に簡単に入れて町中を歩けるけれどふつうはそうはいかない
ましてやお尋ね者ならなおさらで、近くの家々への聞き込みからこの家を特定される恐れも高まっていく
やむなく炭治郎は一度レムリア島に戻ってココアに相談して翌日なんとかチノちゃんを密出島させて、その間チノちゃんは変装してどこかの宿屋にでも止まることになったのだが……
(温泉と花の匂いでわかりにくいけれど、この臭いは鬼か? 違う、でもなんだろう、似ている……動物を燃した灰みたいな……)
「あの、どうされました?」
「あ、いえ。この辺りで宿をとろうと思っているんですけれど、なかなか見つからなくて。」
「まあ! それならうちへどうぞ。」
臭いを追って出会ったのはおっこだった
1416
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 11:26:12
>>1415
チノと木場が知り合いになっていたから宿屋に匿うのもスムーズにいったな
ちなみにこの時はマコトも実体化して会話に入っていたが炭治郎は一気に2騎も現われて面を喰らっていたな(雲雀はその時外で斥候していたし)
1417
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 12:14:38
>>1401
レムリア島とほぼ同時にムー島でも相馬の半グレ集団による暴動が発生
混乱が起こるも戒厳令下で厳戒態勢を敷いていたことが功を奏してレムリア側ほどの被害は出ずに程なく軍によって暴動は鎮圧
ホメロス司令は戒厳令に不満のある民衆に対して改めてその必要性を強調するとともにレムリア島に救援部隊を送ることを発表する
その目的は今回の一件でレムリア側に恩を売りムー側の軍をレムリアにも動かせる口実をつけるためである
1418
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 16:22:00
雲雀はテロ事件の情報収集をする際、原作みたいに街の不良達をまとめ上げてるんだよね
雲雀本人にテロ事件を調査する能力自体は一切ないが、情報収集では数が即ち強さとなる。
そして雲雀の元に次々と情報が集まっていく…
1419
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 17:07:15
>>1414
進撃の巨人が目の前に現われたことでその場にいた半グレの一団も身が竦み、怯え、腰を抜かすか這うように逃げるかの二択となったが、結局はバーサーカーによって駆逐された
「さすが…荒ぶる巨人、バーサーカーと言ったところか」
(マスター、サーヴァントの気配が複数ある。少なくとも表の奴らには補足されただろう。とにかく、これから打って出る)
「……やむを得ない、か。分かった、私は安全な所に避難する。お前も無理するな、バーサーカー」
(ああ)
一方、軍事基地の至る処で戦闘が発生する中、スパイダーマンとファイズは暴徒達を無力化するために各所を奔走していた
最初は暴動騒ぎに対して色々と悩みながらも傷付き人が死ぬのを止めたいと思ったピーターがライダーに頼み、各々でこの騒動の鎮圧に奮闘していたのだ
この二人の行動である程度戦況が変わり劣勢となった半グレ集団が退却を考え始めた頃、突如として現われた巨人に皆の目が奪われて喧噪が一瞬だけ止まった
そして巨人はファイズに向かって走り出し、その息の根を止めるべく圧倒的な破壊を振りまき始めた
1420
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 17:46:32
アサシン達の指示に従わざる負えないジゼルは渋々緑の怪人と人形使いの手掛かりを探していたが、その途中で気が狂ったマスターの無駄な指示(
>>1404
、
>>1408
)によりかなりのフラストレーションが溜まっていた
しかし喫茶店から遠く離れた高所からアーチャーとしての視力でもって事の顛末を見ていたら標的を守るように英霊が現われた、この思わぬ所から魚が釣れた事にはジゼルも驚きを隠せなかった
なんとも言えない気分になりながらもジゼルは気配が感知されにくい遠くから追尾することを一瞬考えたが、そこへ医者が現われて彼の思考に待ったを掛けた
彼女は隠れていた主従を見つけた事を褒めて使わしつつ、アーチャーには引き続き調査を続けるように指示、追って連絡すると言い残して姿を消した
一方、ドッピオは逃げた少女を巧みに追跡していた
最初はアーチャー達の監視をしていたのだが、喫茶店に死体を置いていくという行動を取った時には怪訝に感じ、そのうちマスターらしき少女を窮地に貶めてサーヴァントの有無を確認するための作戦である、ということを理解した
そのためディアボロは医者を弓兵の元に向かわせ、ドッピオに喫茶店の少女を追跡するように指示を出し、最終的に宿屋に逃げ込むのを確認して2騎のサーヴァントが存在することを把握した
その後この状況をどうするかボスと医者は協議し、夜になったらアーチャーを囮に2騎の英霊を表におびき出してその隙にマスター暗殺を試みる作戦を練り上げる
1421
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 19:16:45
>>1414
レジィの宝具で武装しているとはいえライフルや爆弾の他は剣とかの武器がせいぜいだったのが半グレの限界だな
少人数のグループで町を警戒している兵隊は殺せて略奪できても本格的な基地となるとさすがに苦しい
とはいえマスターを殺すには充分な量と質で、シャアを守るために立体機動装置での戦闘を封じられたエレンなんかは巨人化に追い詰められたんだが、さすがにスパイダーマンとなると話が別か
1422
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 19:27:26
レムリア島での半グレ集団の暴動は被害甚大ながらも統率された軍によって確実に鎮圧されつつあった
じきに収まるとクルーゼは判断していたが、基地内に侵入者が入り込んだらしい
どうやら警報も間もなく衛兵が手際よく殺されているようだったが、一流の軍事と武人の勘でもって
クルーゼ&セフィロスは侵入者の進路に先回りする。
「おやおや、マイッタね。コッソリお邪魔したつもりなんだが。
軍の役職持ちのマスターなんて反則じゃないかい?」
今まさに軍の契約書関係が置かれている部屋に入ろうとしていたのは過去の呪術師レジィ・スター
相手の目的が契約書と知っているわけではないクルーゼ達は意図を掴みかねるが、意図が掴めないからこそこの場で何かをする前に叩き潰すと即断。
レジィもここでまで来て引き下がって万一狙いを悟られ契約書を破棄されるわけにはいかない
軍事基地内での戦闘が始まった。
(レジィのマスターの相馬和樹もいるかは今後の語り次第)
1423
:
名無しさん
:2022/02/17(木) 22:08:08
雲雀の配下となった不良達の中には事件に巻き込まれたギャングと繋がりがある者も居た。
彼は爆破テロからなんとか生き延びたギャングから「突然爆弾のようなものが投げ込まれて、気付いたら大惨事になっていた」ということを聞かされる
ギャングと繋がりのある不良は街で最強の不良である雲雀に対する忠誠心。そしてなによりも自分の親しい者を傷付けられたことに怒り、それでも自分ではどうしようも出来ないから雲雀に情報を渡し、犯人を倒して欲しいと頼み込む。
不良の必死の形相はどう見ても演技などではなく、この事件は何か裏があると雲雀は確信する。
「いいよ。その小動物は僕が咬み殺す」
雲雀はそれだけ返事をすると、炭治郎の居る場所へ帰還した。
「アサシンさん!」
「事件の真相がわかったよ、小動物」
それからマコト兄ちゃん、チノ、木場、おっこも交えて自分の入手した情報を炭治郎に聞かせる。
雲雀からしてみたら他のサーヴァントと戦う絶好の機会であったが、炭治郎の揺るがぬ信念に免じて今は後回しにする。
なにより炭治郎ならば爆弾を投げ込んだ小動物に立ち向かう『覚悟』があると雲雀は信用していた
1424
:
名無しさん
:2022/02/18(金) 01:17:02
暴動の時のマズルカ組だが、虎杖襲撃による人形損失やフルネラ型数体喪失、バッターの武器錬成、休息などがあり
暴動とは無縁な人の少ない閑静な場所に引っ込んでいた。
フルネラ型も全て人の多い場所からは引き揚げている。
これはこの世界と、マズルカが若い頃の民衆による魔女への迫害があった中世的な世界が近い雰囲気を持っており、
(補足すると王宮お抱え魔女がいたり箔をつけるために魔女と結婚する領主などもいたりはしたが)
長い人生経験から集団パニックの恐ろしさを知っていたからだった。
ただの暴動に巻き込まれてフルネラ型が破壊され、大袈裟でもなくパニックより少女狩りのような事態が起こる可能性さえあると考えていた。
そういうわけで軍と半グレがドンパチやっている間、マズルカ達は馬車小屋でおイモたっぷりのポトフをモグモグしていたのだった。
1425
:
名無しさん
:2022/02/18(金) 01:40:33
>>1415
当時の読み手から「箱に入れて背負えよ」言われてちょっとワロタ
1426
:
名無しさん
:2022/02/18(金) 06:05:25
>>1424
(半グレ集団の暴動は二日目の日中で虎杖への強襲は二日目の夜だから、暴動時には虎杖関係は発生してないと思う)
1427
:
名無しさん
:2022/02/18(金) 08:47:17
>>1426
(そうなのか、、、なら人形損耗関係はカットで集団パニックから距離をとってた部分だけで。)
1428
:
名無しさん
:2022/02/18(金) 08:52:57
(
>>1427
だけど何も動かなかったと断定するくらいなら何してたか不明ぐらいぐらいにしてた方が融通効きそうなのでやはり破棄します。)
1429
:
名無しさん
:2022/02/18(金) 21:11:11
>>1423
雲雀の情報を聴いた後、炭治郎は悩みながらも当初の予定通りココアに報告するためにレムリア島に一度戻ることにした
危機的状況になっているチノを置いていく事に気が引けていたが、自分達以外にもサーヴァントが2騎もいて宿屋の若女将も彼女を匿ってくれるため、自分がいなくても安全性は高いと判断した
そうとなれば日も下り飛空挺の最終便が出るのも時間の問題であるため、炭治郎は新たにできた仲間達にお願いして宿屋から急いで出立した
1430
:
名無しさん
:2022/02/19(土) 13:25:15
>>1419
巨人化してすぐにその場で暴れた(進路上にいた半グレ集団を駆逐した)あとにファイズに襲いかかるエレンだが、その視認しやすい巨躯や急激な霊基増大に半グレ駆逐の一工程の差で巧は状況把握が間に合い、自分に向かってくる巨人の攻撃を躱すことに成功する
だが巨躯による獰猛さではファイズのパワーでは敵わず逃げに徹するしかなく、その途中でライダーの危機的状況を打破すべくスパイダーマンがウェブ(糸)を大量射出して巨人の動きを止めようとするが、巨人の怪力を前に殆ど意味をなさなかった
さらにこの自由を奪う行為に対してエレンの狂化発動、凶暴性が増して逃げに徹するピーターのコンビはジョジョに追い詰められていく
そこへ救世主現る、先程マスターを助けてくれた恩人と半グレ集団の無力化に尽力するライダーを助けるべくテッカマンブレードが加勢して戦況が変化する
機動性があり空中飛行も可能、パワーも充分にあるブレードに翻弄される進撃の巨人だが、逆に巨躯から出るパワーと肉厚さ、再生能力を前にしてはブレードの格闘戦も有効打にはならなかった
これ以上戦闘を長引かせて基地や人命にさらなる被害が出る、これをよしとしないファイズとブレードは共闘して巨人に対処、さらにブレードは宝具で仕留めることを伝えて巨人の動きを一瞬止めてほしいとお願いする
そしてブレードがテックランサーで切り刻んでは巨人がそちらの対処におわれている隙にファイズが巨人の顔にライダーキックを決めて一瞬動きを止めた、そのチャンスを逃さずブレードは宝具『響け、我が魂の咆哮よ(ボルテッカ)』を解き放ち巨人の土手っ腹に風穴を開けたのだった
これには流石の巨人も致命傷であり崩れ倒れる、一方宝具使用によりテッカマンブレードも変身が解けて急激な空腹に苛まれていた
動けぬDボゥイ、いや相羽タカヤの元に駆けつけるファイズとイーサン、高所からその光景を見つめているピーター
誰もが戦いが終わったと安心しきっていたところで、沈黙していた進撃の巨人の目が再び闘志の炎で燃え盛っていた
同じタイミングでスパイダーセンスを感じたピーターが三人に叫ぶがすでに遅く、上半身のみの巨人が「鉄槌の巨人」の能力を行使して硬質化した無数の槍で地面や建物を埋め尽くした
この攻撃によって相羽タカヤおよびイーサンは致命傷となり、仮面ライダーファイズは辛うじて防げたもののダメージにより変身が解けてしまう
そしてエレンは巨人化を解除、高熱により発生した蒸気を隠れ蓑に戦線を離脱した
【イーサン・ウィンターズ@バイオハザード ヴィレッジ 死亡確認】
【相羽タカヤ/テッカマンブレード@宇宙の騎士テッカマンブレードⅡ 死亡確認】
1431
:
名無しさん
:2022/02/19(土) 15:49:30
>>1422
レジィvsセフィロスの戦闘を遠巻きに見ながら、不敵な笑みをこぼす男、相馬和樹。
暫くは傍観していたが、キャスターの形勢不利を見るや否や、動き出す。
「…そろそろ作戦も大詰めだなぁ…
だが、こっからが正念場だ。キャスター、しくじるなよ?」
ぼそり、と呟くとメガホンを構え、戦場へと声を出す。
「ほら皆、行けよ!」
その声と同時に、ガソリンや銃火器等を持った20人程の集団が戦場に押し掛ける。
「伏兵…まだ居たか!」
「狙いはあの仮面の男だ!皆逃がすな!」
突然の乱入者に一瞬驚くクルーゼとセフィロスだったが、すぐさま体勢を整え、正宗で20人を切り捨てる。
だがその隙を突き、レジィは大量の消火器を『再契象』により召喚。辺りに煙幕が撒き散らされ、見えるようになった頃には部屋に保管されていた契約書と、レジィの姿は消えていた。
「…奴等は最初から戦う気が無かったという事か…」
「悪いね、狙いはこっちなんだ。君達と正面切って戦っても、勝ち目無さそうだからね」
4つのジュラルミンケースを手に、その場からすぐさま逃亡するレジィ。
ケースの中には大量の契約書の山。ただ一つだけ、見慣れないロゴが入っている物があった…
1432
:
名無しさん
:2022/02/19(土) 19:44:15
エレンと合流して軍事基地から離れようとするシャア達の前に、今度はクルーゼとセフィロスが現われる
先の戦闘で消耗したばかりであり連戦となる状況を危惧したシャアとエレンだが、クルーゼ側も別のサーヴァントと戦ったばかりであり戦闘するつもりはなく、さらにセフィロスを霊体化させて一時的な同盟を持ち掛けてきた
やはり他の主従15組全て相手取るのは難しいと痛感し、同盟を結ぶことで戦況を優位に進めるべきと判断したらしい
また両島での戦争を目論むクルーゼ達にしてみれば高官であるシャアを有効活用したいと考え、同時に焦臭い動きをするムー島の軍隊やホメロス司令に対抗するために戦力を欲して話を持ち掛けたようだ
1433
:
名無しさん
:2022/02/19(土) 19:48:05
その巨体で派手に建物を壊したりしてるからたっくんは気づかなかったんだけれど、実はスパイダーマンの糸が自由を奪うまでは筋力も耐久も敏捷も555の方が上だったんだよね
なまじ攻撃をかわせるのと飛んでくる瓦礫でそのことに気づくのが遅れて、気づいた時には狂化発動でステータスが2ランクもはね上がって手がつけられなくなった
それでもその大きさからエレンは攻撃をほとんど避けれないからうなじを吹き飛ばされば敗北も十分ありえたんだが、吹っ飛ばされたのは腹
エレンは巨人の消滅を逆にサーヴァントの気配が自然に消えるチャンスと利用して離脱にかかり、置土産の硬質化で足止めも図る
(バーサーカー、戻ったか)
(ああ。)
(首尾は?)
(…誤算は多々あったが、大筋は良かった)
(……そうか)
そして身を潜めていたシャアと合流を果たして
>>1432
になると
1434
:
名無しさん
:2022/02/19(土) 23:48:36
【3日目の朝 レムリア島 炭治郎】
炭治郎の乗った飛行艇がレムリア島に到着したのは、聖杯戦争が始まって3日目の朝であった。
2日目の夕方、チノを宿屋に預けて飛行艇の発着場へと向かったのだが…。
受付の老人「悪いね…高速艇はもう全部出ちゃったよ。」
ホメロスの要請によって、両島の行き来の警備が強化され、(
>>1352
>>1353
>>1355
)
持ち物検査や警備強化を行うため、便数を減らした臨時ダイヤで運行していたのだ。
炭治郎「もう便はないんですか?」
受付の老人「ちょうど船がレムリアの方に行ってるところでな。
あっちに着いたら今日はもうこっちに来ないらしい。」
炭治郎「あの運搬船は出ませんか?」
炭治郎が指し示したのは、普段乗る飛行艇(高速艇)よりも大きい飛空艇(運搬船)である。
ここで説明しておくと、飛空艇には主に人を運ぶ通称「高速艇」と、主に大量の荷物などを運ぶ「運搬船」に分けられる。
現実世界の船で言う「高速船」と「フェリー」の違いといえば分かりやすいだろう。
運搬船は大きい分、速度は高速船より遥かに遅い。
受付の老人「30分後に出るが…向こうに着くのは明日の朝になるぞ。
明日の朝には高速艇が戻ってくるからそれに乗ればいい。昼にはつく。」
炭治郎「いえ、なるべく早く着きたいので!」
受付の老人「そうか?じゃああっちで検査を受けてから乗ってくれ。」
こうしてレムリア島に到着した炭治郎はココアの住居兼職場のパン屋に向かった。
前日の暴動はレムリア島でも起こっていたようで、ココアのパン屋も被害を受けていた。
心配する炭治郎だったが、壁には「本日は臨時休業します( ゴメンナサイ〜 (><) )」という絵の張り紙が貼ってあり、
ココアの描いたらしき可愛らしい丸いウサギが描かれている。
どうやら朝にパンを焼いたらしき香ばしい匂いも漂っており、惨事は起きてないとひとまず安心したのだった。
この時、ココアは店主と一緒にパンの配達をしていた。
普段はココアが1人で学校に行く前に配達をしているのだが、こんな状況なので今日は店主と一緒に配達に行っている。
こんな日でも配達の分のパンはちゃんと朝に焼いたのだった。
今日は、店は閉めて片付けをする予定になっている。
ココアも今日は学校が休みになったので、帰ったら店の片付けをする予定だ。
炭治郎は置手紙を書くことも考えたが、チノの状況が複雑なので、
万が一誰かに読まれてしまう事も考えてそれはやめておいた。
朝にパンを焼いたということは、おそらく配達に行ったのだろうと推測した。
このまま帰ってくるのを待つか、それとも探しに行くか、炭治郎は迷うのだった。
1435
:
名無しさん
:2022/02/20(日) 09:39:48
>>1349
でホメロスが画策していたように、
>>1413
で尻尾を出したチノという少女を指名手配した後に、自ら指揮を取って(建前上の)救援部隊を編成してムー島を出立した
そしてレムリア島に到着して野営地を設けたが、レムリア島での暴動も予想以上に早く治まっていたため、増援と称して自軍を自在に動かす口実を得づらくなっていた
それでも救援部隊を街やレムリア軍事基地に送り出して幾らかでも幅を利かせようとする
その最中、夜の野営地にクルーゼとシャアが訪れてホメロスとの話し合いを求めてきた
※二日目の夜の話
1436
:
名無しさん
:2022/02/20(日) 10:28:39
キャスターらしき存在の操る人形、マスターらしきバット男、と一瞬だがジジ、あと宝具だがバンビエッタ、
様々な英霊クラスの存在を目にしたこと、
そしてこの聖杯戦争に真剣に向き合うと決意したことで虎杖はある問いをノーマンに問う
「ノーマン、あんたはどういう英雄なんだ?」
ノーマンは自分は科学者であること、特筆すべき発明品は身体能力を増強する代わりに記憶をしばらく失う薬であること、おそらくそれが自分の能力であること、を虎杖に伝える
「その記憶を失ってる間の人格はどんな奴なんだ?今出せるか?」
ゴブリンの人格を知らないノーマンはおそらく、その間に体を動かしているのは理性のない獣のような
人格だろうという推測を虎杖に話した。
「昨日も人形達に襲われた直後から記憶が無い。」、と。
「それが最後の記憶で合ってるか?」
「…ああ、そういえば敵を引き付けようと君から離れた、あれが最後の記憶だったよ。」
「そうか。」
虎杖はこの時、最後の会話で違和感を感じていた
「目の前の英霊は二重人格かもしれない」という疑いを持ってみているせいかもしれないが…
最後に「切り替わった」気がしたのだ。
(…「人形達に襲われた直後から記憶がない」の時、
俺はてっきり「ああ、切り替わる前後しばらくの記憶も無くなるんだな」と思ったんだ
でも、気のせいか?さっきのノーマンが『失言に気付いて言い直した』ように感じたのは…?)
ゴブリンは人格の主導権を握る、もはやノーマンの主人格と言ってもいい存在である。
しかし、ゴブリンは表に出過ぎた。暴れすぎた。
ゴブリン本人も気付かないうちに疲れていたのだ。
さっきまで虎杖と話していたノーマンの中で、ゴブリンはまるで映画をぼんやり鑑賞するような気分で
ノーマンと虎杖の会話を眺めていたのだ。
だからノーマンが「人形達に襲われた直後から記憶が無い。」という発言を内側で聞いて飛び起きたのだ。
そしてすぐに失言を修正したのだった。
※虎杖がノーマンに対して少し不信感を持ちました
1437
:
名無しさん
:2022/02/20(日) 11:08:38
元の世界の因果と似たような流れになる者が多いな。興味深い…。
1438
:
名無しさん
:2022/02/20(日) 19:26:52
>>1435
の続き
ホメロスと話し合いの場を設けられたクルーゼ達は、さっそく自分達のサーヴァントを彼の前に出現させた
二人がマスターであり手を組んで自分の元に現われたと考え、何故自分の正体がばれたのかと驚き困惑するホメロス、そして同時にハドラーも実体化して臨戦態勢をとった
だがクルーゼ達は彼らの反応を見て聖杯戦争参加者であるか判別するつもりであり、この場で戦わずに休戦協定を申し込みに来たのだった
クルーゼおよびホメロスの両者は共に二つの島による戦争を望んではいるが、まだ他の主従が多い段階で両軍がぶつかり合うのは良くない
まず先にギャングや半グレ集団を始末して他の主従も脱落してから休戦を解除する、という内容で話はついた
そしてクルーゼから半グレ集団のリーダー・相馬とキャスターの情報、エレンからスパイダーマンとライダーの情報、ホメロスからチノと謎の青年の情報を交換しあい、それらを指名手配して互いに協力して狩りに行く方針となった
その際、昨日の朝に出会った喫茶店の少女がマスターだったことにシャアは何を思っていたか
なおこの協定とは別にハドラーがセフィロスとの模擬戦闘を申し出た
話し合いの中で各所で戦闘が始まっているのを聞き、自身の弱点が原因とはいえ聖杯戦争に呼ばれた自分がずっと戦わないでいることに闘争心が燻っていたのだ
己が武人の勇ましさに悪態をつくホメロスであったが、この戦闘で勝利して幾らかでもイニシアチブを取っておきたいと考え直し、数分程度の制限時間付きで互いに本気を出さないことを条件に了承する
これに対してクルーゼ及びセフィロスが応じ、エレンは万が一に備えての周辺警戒とバトルが過熱したときの仲裁役として選ばれたところで、2騎の武人は構えをとった
(この模擬戦の結末は他の方にお願いします、これが終われば三組は三日目に突入するでしょう)
1439
:
名無しさん
:2022/02/20(日) 20:03:16
軍事基地襲撃後、お目当ての契約書はレジィに任せて相馬は半グレ集団の状況把握に努めてた
当初の予想より拿捕されたり命を落とした輩が多かったようで、残存している奴らは士気が下がっていた
そこへ相馬が活を入れたのちに、レジィが新たな武器を持ってきたことで組織は再び活気を取り戻す
そしてもう一つ、相馬は興味深い情報を手に入れていた
陽動部隊の生き残りの証言によると、パン屋で少女二人が襲われそうになったときにカードを使う少年と寡黙の剣士が現われて二人を守るように自分達を返り討ちにした、と
そこで相馬とレジィは次なる目標をその少女二人に定める、ただし討伐だけではなく同盟を結ぶ事を視野に入れて
先の襲撃で軍人のマスターがいることを確認し、さらにまだ複数の主従がいるため、半グレ集団以外にも戦力を欲し始めたのだ
1440
:
名無しさん
:2022/02/20(日) 20:36:49
>>1434
先日のショッキングな出来事からココアが立ち直ることが出来たのはカイトから教えられた「かっとビング」が理由だった
かっとビング、それはどんなピンチでも決して諦めないこと
だからココアは諦めない。チノのためにも、お姉ちゃんとして諦められない。
かっとビング、それは勇気をもって一歩踏み出すこと。
だからココアはこの状況でも勇気を持って前を向き、パンの配達をする。
いつもの日常を取り戻すために、今の日常を諦めない。
かっとビング、それはあらゆる困難にチャレンジすること。
だからココアは次に春花と会った時……困難に挑む決意もしている。
ココアは一般的な日常を謳歌していた高校生だ。いきなり覚悟を決めろなんて難しいかもしれないが、それでも困難に挑まなければならない時はある。
かっとビングを胸に必死に戦った九十九遊馬も元はただの中学生だったのだから。
パンを配達するココアの姿を見守りながら、カイトは不思議な心境になっていた。
もしかしたら遊馬をずっと支えていたアストラルも今の自分のような気分だったのかもしれない、と
1441
:
名無しさん
:2022/02/20(日) 21:37:38
自分のために傷ついたたっくんと、亡くなったイーサン・Dボゥイの犠牲に涙を流すピーター
しまいには若き日のエレンのように「あの巨人を駆逐してやる」と言い出す始末
泣きっ面に蜂なのは、クルーゼの工作により襲撃を仕掛けてきた半グレ集団の一員としてスパイダーマンとファイズが指名手配されてしまった
※ピーターはマスクの下を晒してないので、スパイダーマンだとはバレていません
1442
:
名無しさん
:2022/02/21(月) 08:50:16
3日目
虎杖と同じクラスの胡桃、虎杖がマスターかもしれないと思いつつも決め手がなかった
そこで胡桃は学外のカフェにて、虎杖と同じ班の女子(モブ)に喫茶店で「虎杖ってどんな奴?」と聞くことにした。
女子「えぇ〜〜〜胡桃ちゃんってば虎杖みたいなのがタイプな訳〜〜〜?」
胡桃「いや、そういうわけじゃなくて、単にどんな奴か知りたいだけで」
女子「キャ〜〜〜それもう好きってことじゃん〜〜〜
でも確かに胡桃ちゃんと虎杖ってアウトドア系っていうか気が合うかもしれないね〜〜〜
実習でも息ぴったりだと思ってたし〜〜〜
ねえねえいつから?いつから気になってるの?出会いのきっかけは?もしかして初恋?」
逆に質問されて困る胡桃だったが、次の瞬間に更に度肝を抜かれた
マズルカ「ごきげんよう胡桃さん☆」
胡桃「なっ!お、お前は…!」
この世界のピチピチ女学生風に服装を変化させて猫を被ったマズルカちゃん(実年齢3ケタ)の乱入である。
女子「胡桃ちゃんのお友達〜?」
マズルカ「お友達と一緒でしたのね☆わたくし胡桃さんのお友達のカカリマ(偽名)と申します☆
あっ店員さんこっちに季節のマロンタルト1つお願いします☆」
マズルカは近くの椅子に座ってケーキまで注文し始めた。
女子「よろしく〜。」
胡桃「待て!おい、お前どうしてここに………」
マズルカ「つれないですわね…胡桃さんのお顔を見たくて参りましたのに…。」
女子「あれっなんか修羅場系…?あたし帰るから2人でごゆっくり!」
変に気を使ってクラスメイトの女子が席を立ち、2人が残された。
マズルカ「いい子だねえ。ひひひっ」
胡桃「…何のつもりだ?」
マズルカ「んあ?一応まだ同盟関係だろう?報告に来たのさ。
…あの虎杖という君のクラスメイト、マスターだよ。昨日確かめた…間違いない。」
胡桃「…!」
マズルカ「それで、キミに提案があって来たんだ。」
動揺している胡桃、『虎杖を一緒に襲おう』とでも言われるのかと思ったが
マズルカ「キミ、この聖杯戦争から降りないかい?」
マズルカは胡桃に令呪でサーヴァントを自害させて聖杯戦争から抜けることを提案した
マズルカは昨日フルネラ型を拿捕されたときに明と胡桃とも会話した。
その時の会話、震えながらスコップを強く握りしめこちらを窺っていた様子などから、
本来はこんな戦いに巻き込まれるような世界の人間ではない、ただ巻き込まれた普通の少女なのではないかと感じたのだった。
胡桃とさして歳の変わらぬ少年少女が家族を失い、戦う世界だったマズルカにはその確信があった。
逃げ道さえあればロールとは言えクラスメイトと殺し合うようなこの戦いから降りるかもしれないと考えたのだが。
しかし胡桃はこれを拒否。
この世界、現代日本より治安がいいとは言えないが平和な学園生活のロール、それから目覚めたばかりの胡桃は、
自分では覚悟を決めたつもりでもまだ今までのロールの感覚が残っていた…寝ぼけていた、とも言える。
しかし時間の経過と共に…また、明との対話で人類が吸血鬼に苦しむ世界の体験を聞いたり
まだ見ぬゾンビ使いの存在を聞いたりしているうちに、失った以前の世界の感覚が戻ってきたと感じていた。
昨晩は夢を見た。元の世界の夢、学園生活部の皆とかれらと戦いながら生き延びようとした夢を。
マズルカは提案を断られた事を残念に思いつつ、別れる前にもう一つの情報、というより可能性を伝える。
こちらは確定ではない、と前置きしつつ告げた情報。
緑の怪人スーツに変身した姿や爆弾などの攻撃手段から、この島のレストラン爆破に関わっている可能性がある、と。
1443
:
名無しさん
:2022/02/21(月) 09:07:56
>>1397
用心深い医者&アサシンは「緑の怪人、人形使い」の探索以外にも「他の者に私達のことをバラしてはならない」「他の者に協力を求めてはならない」と命令をしていた
これのためジゼルは直接誰かに救援を求めることはできなくなったが、この命令は“自分”だけを縛るものなので秘匿していた宝具のバンビエッタやまりなが他と接触するのは命令に抵触しなかった
それでも医者達に縛られて自分から直接どうにかできないことにもどかしさと怒りを覚えていたが
1444
:
名無しさん
:2022/02/21(月) 18:36:52
そういえば宿を出る前の炭治郎と雲雀も木場に「人とそうでないモノの共存」について聞いてたね
禰豆子や珠世、愈史郎の一件もある炭治郎は木場からする匂いの件もあって、彼が鬼のような特殊な存在であり、けれども決して悪人ではなく他者を理不尽に襲わない存在だという可能性に思い至る。
だから炭治郎は木場とその問答を見守るマコト兄ちゃんの真っ直ぐな瞳を受けながら「共存も可能だと思います!」と自分の目標が禰豆子を人間に戻すこと、そして鬼の存在や鬼の中にも人間の味方をする者がいることを話した
それを聞いた木場もまた自身の夢を語る。
自分が元人間の異形であるということすらも包み隠さず――この場にいる者達を信じて。
困難な道だということを理解した上で、それでも人間を信じてみたいと話す木場に炭治郎は「頑張ってください、ライダーさん!ライダーさんの夢はきっと叶います!!」と全力で背中を押す。
「ありがとう、竈門くん。君と出会えて良かったよ」
「はい。お互い頑張りましょう、ライダーさん!」
二人のやり取りを見守っていたマコト兄ちゃんは微笑み、雲雀は退屈げにあくびをしていた。
ちなみに雲雀の返答は「そんなものは関係ないよ。何者であろうが咬み殺すだけさ」というもので、マコト兄ちゃんが殴り掛かったりもした
木場的にはなんとも言えない返答だが「そんなものは関係ない」という言葉は種族を重視していないという証拠でもあり、掴みどころのない孤高の浮雲は相変わらず我が道を往く
1445
:
名無しさん
:2022/02/21(月) 18:48:50
>>1444
花の湯温泉のお湯は誰も拒まないって原作で言ってたとはいえ聖杯戦争の参加者を受け入れ過ぎなんだよなあ>おっこ
そのおかげでエレンみたいなタイプでも地雷を踏まずに穏便に話が進むとはいえ、主従どっちも拠点を変える気が薄いのもあって対軍宝具とかでマスターごとふっ飛ばされる危険性が他の組より明らかに高い
二日目の夜の時点では幼いけど家業を手伝ってるとか人外とひとつ屋根の下とかチノと色々共通点があってまた穏便に話をできたけれども、このあとの展開を考えると果たしてそれは良かったのか
1446
:
名無しさん
:2022/02/21(月) 19:53:59
炭治郎達が宿屋から出たあと、宿屋で夕食をいただいたチノは緊張の糸も解れたこともあって知らずうちに眠ってしまった
その寝顔を崩さぬようにマコトが丁寧に抱きかかえ、若女将が用意してくれた部屋の寝床にそっと横たわらせる
その後は夜もふけり若女将も就寝、眠らずとも活動可能な英霊の二人は警戒を続けていた
そして日付が変わった夜更け頃、眠っていたチノとおっこは従者達に叩き起こされる
この時宿屋はゾンビの群れに囲まれており、マコトと木場はマスター達を守るべくゾンビ達と戦い始めていた
だがさらに弓矢が飛んできて攻撃を受けてしまい、一方的に狙撃され続けるのを避けるために二人は一旦宿屋の中へと身を隠した
このまま宿屋で戦い続けるのはマズいと判断した彼らは、片方が弓兵の対処に向かい、もう片方がマスター達を守りつつゾンビの群れを乗り切る方針で行動を開始した
一方、ジゼルはゾンビ達を操りつつ宿屋のサーヴァントに攻撃をし続けていた
医者達から「緑の怪人と人形使いの探索は一旦後回し、宿屋にいる主従を襲撃して撃破するか引きつけなさい」と新たな命令を受けていた
未だ令呪に縛られているジゼルは渋々ながらも指示に従い、今は目の前のおもちゃを相手にゲームを楽しむことにした
ちなみにだが、この時宿屋の周辺にはアサシンも潜んでおり、敵が弓兵の方に向かいゾンビの対処で警戒心が途切れるタイミングを見計らっていた
1447
:
名無しさん
:2022/02/21(月) 21:18:37
>>1446
話し合いの結果、速さで勝る木場が襲撃者の対処をすることに決定した
だが木場とマコト兄ちゃんが別行動しようとした直前にまりながバンビエッタを連れて登場、自分のサーヴァントが医者とアサシンの支配下に置かれ、自身も命を握られていることを説明して助けを求める
憎きチノまでサーヴァントと同行していたので色々と思うことはあったが、医者をどうにかしなければチノや聖杯どころではない
医者が邪魔という意味ではジジもまりなと利害が一致しており、令呪に縛られないバンビエッタを同伴させて手助けした理由はそれだ
それに最悪マスターのまりなが死んでもジジには単独行動スキルがある。
ジジとしては自分の行動を縛る医者さえ始末出来れば今よりは状況が良くなるわけで、だからこそマスターの危険を承知の上で行動に出た
1448
:
名無しさん
:2022/02/21(月) 21:21:10
>>1447
宿屋を注視して襲撃のタイミングを図っていたディアボロは、その宿屋にアーチャーのマスターであるまりなともう一つ何者かが宿屋側と接触するのを目撃した
当初の想定とは違うイレギュラーの登場でディアボロは夜襲を断念、さらにアーチャー組が命令を無視して勝手に動く反逆者と判断した
そして“一旦退却して戦術を練り直す”事を考えたが、相手にナメられたままでは帝王の名が廃ると矜持を取ったディアボロは“アーチャーを手早く始末する”事を決断した
ジゼルはマスターとバンビエッタが宿屋に入ったのを確認したものの、「宿屋の連中を襲撃しろ」という医者達の命令に縛られているため、その部分はやむなく実行するしかなかった
とにかく攻撃の手を緩めることはできないが、彼らが自分とゾンビの群れを潜り抜けて医者およびアサシンの排除に動いてくれることに望みを賭けていた
だがしかし、ジゼルは誤算していた
一つはまりなとバンビエッタの姿をアサシンに目撃されたこと、さらにそのアサシンの決断力と行動力の早さが想像以上だったこと
ジゼルは背後に殺気を感じ取り、反射的に振り返って射貫こうとした
しかしそこ立っていたのは見知らぬ男と、医者と共に姿を見せた幽霊のような人型
一瞬で奴こそがアサシンの本体であると見抜き、同時に「アサシンに危害を加えてはならない」という呪縛によって身動きができず、逆に自分の胴体を豪腕によって貫かれてしまった
「霊核を貫いた、これでお前は終わりだ」
「……はは、あはははは!!」
「?この状況で何笑って…い、いや、なんだこれは!?」
「俺の霊基が…魂が…!?塗り替えられていく、だとぉぉぉぉぉ!!!???」
「やっと気付いたァー?あんたはこれから、ボクの言うことしか聞けない死体になっちゃうんだよ!」
「き、キサマーーー!!!」
ジゼルは確かに“アサシン”に“危害”を加えていない、“アサシン”が“勝手”に“ジゼルの血”を浴びているのだ
これなら令呪の縛りの意表を突いて自らの宝具を浴びせることができる、たとえサーヴァント相手だろうと致命傷レベルの大量の血を浴びればゾンビ化は免れない
だがジゼルも危険な状態であった、大量に血が流れた上に霊核まで損傷した、たとえ不死性を持つ自身の能力でも消滅は回避できない状況だった
それでも、いままで散々自分をこき使ってきたアサシンの焦る表情を見ていたら、物凄くスカッとした気分になれていた
一方、ディアボロは見ての通りに焦っていた
事前に『墓碑銘(エピタフ)』の映像を見ていた彼は、確かにアーチャーの胴体を貫く様を見て勝利を確信していた
だが、“自分が死ぬ”ような光景は全くなかったため、まさか血を浴びて徐々にゾンビ化するとは予想だにしていなかった
そして『真紅の帝王(キング・クリムゾン)』で攻撃を再開する前にこのゾンビ化は完遂してしまう、どうしようもなく詰んだ状況だった
「令呪をもって命ずる、血液の組成を変えなさい、アサシン」
そこへ医者が現われ状況が一変する
医者は万が一に備えて宿屋の近くの場所に潜んでおり、アサシンから念話でアーチャーを始末する事を聞いて、せっかくだからとその現場に来ていたのだ
そしてアサシンのピンチに彼女は思い出す、以前に解剖したゾンビ化ギャング、その際採取した血液を調べてその組成にゾンビ化の鍵があることを見抜いていたのだ
驚異的な医学知識を持つ医者だからこそできる考察であり、それを土壇場で活かすことに成功したのだった
しかし、ゾンビ化の進行が治まったのは一瞬だけ、それは徐々に再開し始めていた
これはスタンドの腕がジゼルの胴体を貫いたままであり、ジゼルもまたその腕を握りつつさらに自分の血液を注ぎ続けていたのだ
これでは対魔力を持たないアサシンで抵抗し続けるのは難しく、数秒もすればゾンビになるのは確実だった
そこで医者は令呪を重ねるために口を開こうとするが
「うぅぅおらぁぁぁッツ!!!」
「なに!?!?」
そこへ突如現われた少年、虎杖によって医者は押さえつけられてしまい、令呪発動を阻害されてしまった
彼はバンビエッタにまりなとアーチャーの状況と医者とアサシンの非道を聞いて、憲兵達から逃げ延びたあともノーマンと共に探索を続け、そしてこの現場を見つけたのだった
とにかく虎杖は医者を捕まえてまりなの時限装置を解除させるつもりであり、目の前の二騎が英霊であることを理解しながらも体が先に行動していたのだった
それが功を奏し、令呪による抵抗が間に合わなかったディアボロはゾンビに変わり果ててしまった
だが同時に、大量に出血して霊核も損傷してしまったジゼルも消滅するまでにあと幾許かの状態であった
そして、虎杖の傍にノーマンがやってきた
医者を押さえつけていて余裕がない虎杖はノーマンにも手伝ってもらおうとするが、そのノーマンが邪悪な顔を浮かべた後に手に持った手裏剣で彼の首を切り裂いた
同時にパンプキンボムをアーチャーとゾンビの方に投げ込み、もはや動く術を持たない彼らを爆発四散させた
そして倒れ伏していた医者に囁く、生温い坊主の相手をするより、あんたと組んだ方が面白そうだ、と
【ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険 死亡確認】
【ジゼル・ジュエル@BLEACH 死亡確認】
【虎杖悠仁@呪術廻戦 死亡確認】
1449
:
名無しさん
:2022/02/21(月) 21:44:20
この虎杖のあっけない死に様には宿儺も退屈
元の世界で興味を持ってた伏黒もいないので大人しく虎杖が死ぬに任せたのだった
1450
:
名無しさん
:2022/02/21(月) 22:15:28
>>1438
野営地から外れた場所で行われた模擬戦の結果は、引き分けに終わった
たった数分の戯れなのだが、セイバーとフォーリナーの剣戟は余りに度を過ぎていた
むろん二人は本気を出していない、呪文や魔術を使わず、スキルや宝具も極力使わず、ただ剣と剣を交えているだけ
それでも二人の世界の外側にいる者達にはその剣筋を正確に捉えることはできず、まるで嵐と嵐がぶつかるような異次元の光景にしか見えなかった
そして二騎の英霊が互いの首筋に剣を狙い定めたところでバーサーカーが合図を出し、互いの首を断つ一歩手前で終了となった
命を燃やす死闘とはならないもののかの宿敵に匹敵しそうな強者と戦えたことにセイバーは満足し、フォーリナーに賛辞と今後の健闘を述べて、聖杯戦争の最終局面で再び相まみえることを望んだ
ちなみにだが、最上位の二騎の戦闘を観戦したシャアとバーサーカーは熟慮する
たとえバーサーカーが巨人化してもあの二騎相手では勝てない可能性が高い―――ならば、いましばらくはこの同盟を維持して他の主従の数を減らし、最終局面にて“切り札”を使い聖杯戦争に勝利しよう、と
1451
:
名無しさん
:2022/02/22(火) 19:02:18
>>1434
炭治郎はココアを探しに行くことにした
いつ戻ってくるか分からないココア達を待っていると無駄に時間が過ぎてしまう、一刻も早くチノの現状を説明してあの宿屋の早く戻る必要にも迫られていた故の選択でもあった
そこで炭治郎は雲雀と別々に探そうとしたが、行動に移す前に炭治郎は声を掛けら止められる
それは一昨日に偶然出会ったマスターの一人、ピーターであった
ピーターは炭治郎に問い詰める、巨人の英霊を見ていないか、何か知っていないか、と
相手の剣幕に昨日レムリアで何かがあったと察する炭治郎だが、巨人というものを本当に何も知らないため精一杯そのことを説明した
ピーターは「くそッ!」と舌打ちしながらも、炭治郎に対して強く当たってしまった事をバツが悪そうに謝った
何があったか事情を聞きたい炭治郎だったが、今自分も急いで「パン屋の少女、ココア」を探していることを伝え、できれば手伝ってくれないかとお願いして深々と頭を下げた
一方その頃(もしくはその前後)
相馬は半グレ集団を動員してパン屋にいた少女達を探させていた
ただし昨日の騒動でレムリア側も戒厳令が敷かれており憲兵達が至る処で目を光らせているため、半グレ達にはなるべく目立たずに行動するように命じていた
そして配達中の少女を発見したと部下から連絡があり、相馬とレジィも目撃地点に向けて移動する
そこは街の郊外にある施設の近くであり、人目が少ない絶好のポジションでもあったが、相馬とレジィが到着した時には少しばかり状況が変わっていた
相馬達が到着する少し前、郊外の施設への配達を終えた店主とココアは一時の休憩をとっており、ココアは人気の少ない場所で一息ついていた
だがそこへ春花と剣士の英霊が現われて、聖杯戦争を勝ち抜くためにあなたを打ち倒すと宣言される
春花の明確なる敵意・殺意に少し萎縮するココアであったが、先にカイトから教わったかっとビング精神を奮い立てて、まだ揺らぎがあるかもしれない彼女に正面から立ち向かう決意をする
その思いに応じるようにカイトも姿を現し、目の前にいる寡黙な剣士に決闘を申し込んだ
1452
:
名無しさん
:2022/02/23(水) 08:16:30
>>1451
セイバーとアーチャー、剣士と弓兵
容姿からして見るからにステータスの差も大きく武器という武器すらも手にしない目の前の英霊に対してカイムは速攻を仕掛ける。
相手は弓兵であり、武器すらもない。ならば剣で斬り掛かれば近接攻撃へ対処する術はない――それはあまりにも当然の道理
ココアを守るように存在する謎のロボット(オービタル)にこそ警戒しているが、それでも勝てる見込みはある
「なるほど。それがお前の答えか」
カイムが攻撃に出たその瞬間、カイトが凄まじい速度でデッキからカードをドローする。
相手は無言でデュエル開始の宣言もしていないが、これは聖杯戦争。そういう輩が存在してもおかしくはない。
相手が自分と決闘する気になったと受け取ったカイトは、フォトン・スラッシャーを即座に特殊召喚。
フォトン・スラッシャーによりカイムの攻撃が受け止められる。
そしてフォトン・クラッシャーを通常召喚し、フォトン・スラッシャーと鍔迫り合いしていたカイムにフォトン・クラッシャーが攻撃を加える
当然カイムはそれを避け、未知の技術を持つアーチャーから距離を取るわけだが――それこそがカイトの狙い。この2体はカイトにとって本命ではない。
「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ!光の化身、ここに降臨!」
2体のモンスターが姿を消し、新たなるドラゴンが特殊召喚される
「現れろ、銀河眼の光子竜!!」
かつてドラゴンと契約したセイバーの前に、強大な力を持つドラゴンが現れた
1453
:
名無しさん
:2022/02/23(水) 18:05:39
3日目 胡桃、ランサー(明)
聖杯戦争3日目の朝、胡桃は学校に退学届けを出した。
元の世界の自分を思い出した影響なのか、かつてのゾンビ化の徴候が僅かながら出てきたのだ
まだ行動に支障が出る程ではないが、このまま学生としてロールを続けるのは困難と判断した。
また、聖杯戦争の最中に学生として学校に通い続けるメリットもないと判断したのだった。
学校には「援助してくれる親戚が暴動で被害を受けたので、通う余裕が無くなってしまった」
という理由で通した。
去る者追わずな方針らしく退学届けはすんなり受理された。
「退学までする必要は無かったんじゃないか?休学とか、サボりでもよかっただろ。」
明はそう尋ねた。確かにこの世界は胡桃にとっては偽物の世界で、
そこでの所属や資産、人間関係など意味の無い物になってしまったのかもしれないが…。
「踏ん切りが、欲しかったんだ」
この世界で仮初の、やや物騒だが平和な学園生活を送ることに馴れてしまった自分が怖かった。
偽物の世界だったとはいえ、クラスメイトや友人もできた。
このままこの環境に満足して、元の世界の事がどうでもよくなってしまうことが怖かった。
聖杯戦争に専念するため自由に動く…というのはそんなに大きな理由ではなかったのかもしれない。
この世界の自分に、家族がいなくてよかった…と胡桃は思った。
もしも死んだ両親まで生きて、平和な家族が続いていたら…こうまで踏ん切りはつかなかったかもしれない。
この世界では、胡桃の両親は既に故人であった。
幸運にも家やそこそこの財産が残っていたので学校に通い続けていた、ということらしい。
更に幸運…と言っていいのか不明だが、この世界の父親は戦死したらしく、
軍人の遺族である胡桃は学費をある程度免除されていたらしい。
(あまり実感が沸かず胡桃にとっては「らしい」だらけの認識である。)
一応、最後に荷物を取りに行くため、挨拶の為、ということで学園内に入る許可は得た。
そして虎杖を少しでも観察…
例えば令呪などが無いか、怪しい怪我などをしていないか、などを、意味がないかもしれないがさりげなく確かめようと考えた。
明は連れてきていない。
明は虎杖を警戒してついていこうとしたのだが。
「昨日学校についてきた時には虎杖の傍にサーヴァントの気配は感じなかったんだろ?大丈夫だって。
それに…万一の場合に向こうにこっちがマスターだって知られたくない。
疑われるようなことはしないよ。」
となんとか説得し、しぶしぶ承諾させたのだ。
虎杖がいるかと思っていた胡桃だったが、どうやら来ていないようだった。
胡桃は内心虎杖が敵と確定しなかったことに安堵したが…
このタイミングでの急な休みは凄く怪しい…とも考えた。
現に自分だって退学しようとしているのである。
クラスメイトには、何も言わず、ひっそりと学園を去るつもりだった胡桃だったが、
たまたま同じクラスの女子の友人にカフェに誘われ、せっかくだからと応じて
>>1442
へ。
1454
:
名無しさん
:2022/02/23(水) 19:26:13
野営地にて、緊急入電が入りすぐにホメロス司令に報告される、曰くムーのとある宿屋近辺で暴動が発生し爆発音も聞こえたと
不可解なことにその暴徒たちは住民、ギャング、半グレ、軍人など相容れぬ者同士が混ざっており、誰しもが生気のないまま一様に宿屋を襲撃し、それが突如として一斉に倒れ込み死んでいたのだ
また宿屋から奇妙な男達が現われて群衆と揉めてたらしく、さらには指名手配中の少女の他に二人の少女も隠密行動中の軍人達に目撃されていた
この報告を聞いたホメロスはすぐにムー島の軍人達に伝令するよう指示する、下手に相手を刺激することなく引き続き少女達を密かに監視、居場所を逐次捉えておけ、と
そして自らもムー島に戻るべく支度をするが、そこへシャアも現われて一緒に同伴させて欲しいと言ってきたので了承した
この時ホメロスは喫茶店の店主を利用して彼女達を無抵抗に捉えることを考えており、またシャアが従えるバーサーカーがどんなものか力の一端でも見る機会があればと画策していた
一方シャアは喫茶店の少女に続き宿屋の少女もマスターの可能性があると思い、もう一度会って話をしてみて、最悪の場合は英霊を失った彼女達を軍に処断させずに自分の保護下に置くことも検討していた
※緊急入電は夜明け前を想定、通信手段はモールス信号(ムスカ大佐が序盤にやってたアレ)
※軍用の飛空挺で移動するため、ムー島に戻るのは朝〜日中ぐらいになるかと
※クルーゼはレムリア軍人なので同伴しない、野営地や救援部隊が撤収するかは未定
1455
:
名無しさん
:2022/02/23(水) 21:16:07
>>1448
ノーマンと手を組むことに決めた医者は今後の立ち回りやノーマンと作戦会議を行うためにもその場を撤退。再契約したばかりのノーマンは直接戦闘に秀でてるとは言い難く、彼の性能自体もまだまだ未知数。今この場で戦うメリットが医者にはなかった
その後、爆発音を聞きつけたマスター三人と英霊二騎が宿屋から外へ出る。
急に襲撃もおさまり、外で何かあったということで見解が一致した
だがそこは戦場の跡地。青年の生々しい死体を見たチノは恐怖のあまり思わず目を瞑った。
ボムによって破壊された地形は聖杯戦争の過酷さを思い知らせるには十分であり、平和な世界とあまりにも掛け離れ過ぎた光景に驚愕するチノ(と、おっこも?)をマコト兄ちゃんと木場が気にかける。
だがまりなはチノ以上に最悪なことを知ってしまう。自分やアーチャーを手駒にしていた医者の白衣がどこにもないのだ。
そしてまりなと契約していたアーチャーの気配が消えた。それはアーチャーの死を意味する。
もしやアーチャーは医者によって始末された?ここに倒れている死体はバンビエッタが言っていた虎杖という青年だろうか?そして医者を倒すことに失敗して殺された?
まりなの脳裏にそんな考えが思い浮かぶ
もしもこの推測があっているならばまりなにとってこれ以上ない恐怖であり、同時に医者に対する憎悪も一気に増えた
アーチャーがいなければ聖杯を手に入れることが出来ない。
彼女は自分の腹を切開して脅し、散々利用した挙句にアーチャーを始末した。そして頼みの綱の一つである虎杖まで殺された。
医者は「まだ利用価値がある」と言っていた。じゃあ利用価値がなくなったらどうなる?何故アーチャーは殺された?
このままだと聖杯を手に入れることすら出来ず、医者に始末されるのみ。自分に味方してくれそうな青年まで死んでしまったのだから。
だからまりなは必死に今この場にいるメンバーに事情を説明して、匿ってもらうことにした
なんとかして医者を殺して、アサシンと契約するのが一番の目標。だがそれ以上に恐怖が大きく、今は保身に走る。
アーチャーと虎杖の二人を同時に失ったことは衝撃的であり、自分やアーチャー、バンビエッタが原因で殺されたであろう虎杖の死体がおぞましくも見える
だがもしも医者を見つけたら、その時は……。
医者はマスター。ただの人間だ。
他のサーヴァントに注意を引き付けてもらえば、まりなでも刃物なり利用して殺す事が出来る
しかし憎悪よりも大きな恐怖心に支配されたまりなは自分に時限装置が施されたことも知らぬまま、保身に走る。
いつか医者に復讐してやるとは考えているが、まりなに残された時間は短い
1456
:
名無しさん
:2022/02/24(木) 03:33:23
>>1442
の後(3日目)
胡桃とのお茶会の後、馬車小屋に戻ったキャスター(マズルカ)。
バッターの気配はなく、机に書置きが残されていた。
『上質な木材を手に入れてくる
人形兵を借りる
何かあれば令呪で呼ぶ』
キャスターは念話をした。
(マスター。今どこだい?)
(発着場だ。レムリア島に行く。)
(うーん…。)
様々な聖杯戦争絡みと思われる事件が連続する状況で主従別行動。正直あまり賢い手ではないのだが…。
昨日の爆撃で、それなりに頑強の筈の人形兵のパーツが大量に失われていた。
(これはバンビエッタの攻撃が当たったもの自体を爆弾に変えるという人形兵の耐久性を無視する性質だったことも影響している)
ムー島で入手できる木材でもキャスターの腕前なら十分に修復・運用が可能だが、
当然、木材の質が良いに越したことはない。
特にこの世界はキャスターのいた世界よりマナ(魔力)が濃いらしく、
道端になぜか落ちていた木炭(前日にチノと逃げていた炭治郎が落とした)からですらそこそこのマナを感じた。
ムー島に生えてる樹木よりも遥かに強いマナ。もしかしたらレムリア島の方にマナ溜まりのスポットでもあるのかもしれない。
マナの強い場所には強い魔物が出現しやすい。人形兵と連携して戦ういい経験になるかもしれない。
(わかった。レムリア島の状況も気になっていたところだし…。
人形兵はキミの指示にも従うよ。トレジャーしたアイテムの鑑定もできる。ついでに人形兵との連携も学ぶと良い。
あと、今度からこういう大事な事は念話で伝えて。)
(わかった。)
昨日の戦闘後に落ち込んでた(ように見えた)バッターなりに、何か出来ることをしたいということなのだろう。
気持ちを汲み、いくつか注意点(就寝中は人形兵に警戒させることなど)を伝えてバッターの好きにさせることにした。
バッター自身の強さ、強化したバット、人形兵もいる。それなりのモンスター相手でも大丈夫なはずだ。
1457
:
名無しさん
:2022/02/24(木) 19:06:46
>>1451
以前いきなり襲ってきたアサシンとそのマスターと遭遇したこともあり、巧が雲雀を警戒して実体化する
ピーターの突発的な行動には驚きを隠せないが、相手が善人らしきマスターだったから焦燥感だけでなくそれも込みで声を掛けたことは理解出来る。自分だってあのマスターには啓太郎の姿を重ねた。
巧としては炭治郎のことは何も悪く思っていないのだ。
だが雲雀の印象は最悪。いきなり自分を襲ってきた相手に良い印象なんてあるわけがない。
マスターは善良だが、サーヴァントは最悪。
「まったく、世話の焼けるマスターだな……」と毒づきながら、巧はいつでもファイズに変身出来るようにベルトを腰に巻く。
露骨に怪訝な表情になり最初の戦闘でも使用していた「変身」に必要な道具を使おうとする巧に対して、彼に戦意が多少はあると解釈した雲雀はトンファーを構え――
「戦う気もない人にいきなり襲いかかっちゃダメですよ、アサシンさん!」
炭治郎に呼び止められ、雲雀の動作が止まる。
前回もそうだったが、このアサシンは何故か善良なマスターの炭治郎を認めている節がある。もしかしたら草加ほど悪どいわけじゃないのかもしれない、と巧は考えを多少は改めた。
ちなみに炭治郎が巧を「戦う気がない相手」と言ったのは彼が明らかに雲雀を警戒して戦おうとしていたからだ。好戦的でもなく、誰かを襲っている様子でもない。普通に話し合いが出来そうな相手を理不尽に襲うな、という意味で炭治郎は口にした
「君のその瞳――やっぱりあの小動物と似ているね」
雲雀の言葉の意味はこの場にいる誰にもわからない。
だがこの野蛮なアサシンも何かの信念を持って戦いに臨んでいるということは、炭治郎や巧にも伝わる。
「おい、何一人で自己解決してんだよ。結局お前は何がしたいんだ?」
「そんなことは特に決まってないよ。僕は僕のやりたいようにやるだけさ」
ぶっきらぼうな態度で質問してきた巧に雲雀は自由気ままな返答をする。
巧は「お前、自分勝手なやつだな」と吐き捨てるものの、雲雀に対する印象が多少はマシになった。自分勝手なやつだし、掴みどころがない性格だが根っから腐ってるタイプではなさそうだと。
短時間ながらも多少は交流を深めた二人のやり取りを眺めながら炭治郎は巧の匂いが木場と似ていることに気付き、もしかしたら彼は木場の仲間ではないか?という結論に至る
炭治郎から自分と似た匂いの者がいると軽く説明を受けた巧は本人のなんだかんだで善人寄りである性格や炭治郎のことは多少信用していたことも相俟って、ぶっきらぼうな態度を取りつつもココア探索には賛成。
問題はピーターだ。先程の突発的な行動といい、何か焦りがあるように感じる。
巨人の駆逐を急ぐ気持ちはわからないでもないが、今はそれよりも守るべき一般人を優先するべきだと巧は思っている。
それにピーターは人々が傷付き、死ぬのを止めようとした。色々と迷いや葛藤はあるだろうが、本気で聖杯を狙ってもきっと後悔するだけだ。
乾巧に聖杯で叶えるような願いはない。
だが「世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに、みんなが幸せになってほしい」という夢はある。
……正直に言えば聖杯戦争というシステム自体、胡散臭いしあまり好ましくない。
他の主従が全員人殺しやどうしようもないやつならともかく、炭治郎のようなお人好しもいる。
巨人と戦う時に共闘したマスターやサーヴァントも、どう見ても悪いやつには見えなかった。
そんな奴らを殺してまで。不幸に叩き落としてまで願いを叶えるなんて、巧の思想に反する
もちろん理不尽に他人の命を弄ぶ輩とは、罪を背負って戦う。
だが自分が罪のない人々を殺すなんて――そんなことが出来るほど、乾巧という男は冷徹になれない
「俺はそのココアって女の子を探してやりたい。お前が焦ってるってことは、何か理由があるんだろ?」
啓太郎はいつもオルフェノクが出た時、焦りながらも教えてくれた。
自分のサーヴァントに頭突きかまして自力で止めるなんて無茶をした心優しそうなこのマスターも、きっとお人好しに違いない。
彼が焦ってるということは相応の理由があるはずだ、というのが巧の結論。
そして彼のマスターであるピーターの判断は……?
1458
:
名無しさん
:2022/02/24(木) 19:08:15
>>1452
敵の召喚したドラゴンを見てカイムは険しい表情をする。アンヘルと絆を結んだカイムだが、両親を殺した敵はドラゴンだ。
声を発することは出来ないが、ドラゴンに対する憎悪に満ちた視線は彼がドラゴンと何らかの因縁があることを思わせる。
そしてカイトの攻撃宣言。ギャラクシーアイズが破滅のフォトン・ストリームを放った瞬間――それに対抗するように赤きドラゴンが現れ、火炎ブレスを吐き出した。
「これもまた運命……。いや、ドラゴン使いとしての宿命か」
破滅のフォトン・ストリームと火炎ブレス。二つのエネルギーがぶつかり合い、巨大な爆風を巻き起こして相殺される。
少なからずドラゴンという種族と因縁のあるカイトとカイム。二人がこうして決闘することになったのは必然なのかもしれない。
二人はどちらも己が目的を果たすためにドラゴンを利用した。そういう意味ではお互いスタート地点すらも似ているドラゴン使いだ。
だが二人の間には決定的な差がある。
カイトには譲れないものがあり、逆に全てを失ったカイムにはもう何も無い。
たったそれだけの違いが、互いの誇りをかけた決闘では大きく左右する。
「カイトさん……!」
「カイト様!」
二匹のドラゴンが激突したことでココアとオービタルが心配そうに声を荒らげる。
「うろたえるな、ココア。そして貴様は俺よりココアの事を心配しろ、オービタル」
「うん。かっとビング、だよね……!」
「カシコマリ!」
二匹のドラゴンによって引き起こされた爆風に耐えながら、それでもココアは前を向いた。オービタルも主人であるカイトを信じ、ココアの護衛に専念する。
彼らは過去に囚われない。未来のために今を諦めない
家族を失い、復讐者となったカイムと春花
紆余曲折の末に弟を救い、仲間達やドラゴンとの絆を胸に戦うことになったカイト
血の繋がりこそないが、チノという大切な妹が存在し、再び二人で日常を取り戻そうとするココア
二つの主従は家族という共通の接点がありながら、歩んできた人生は正反対なのかもしれない
1459
:
名無しさん
:2022/02/24(木) 19:15:23
>>1454
、
>>1455
医者達を逃した一行はこの場や宿屋からの移動を余儀なくされていた
今は深夜なのだが宿屋での騒動で目覚めた住人もおり、しかもアーチャーが消えたことで暴徒達が一斉に死体に変わってしまった
これでは余計に騒ぎが起きて憲兵達も直にやってくる、そうなると指名手配されているチノの身が危なくなる
ゆえに別の何処かに隠れなければいけない状況になり、ここでまりなが自分の家に潜むことを提案する
これは保身に走る彼女が幾らかでも恩義を売っておこうという思惑もあるが、ひとまず一時的な避難場所として機能することには間違いなかった
ただし医者やアサシンには知られているため、マコトと木場は周辺の警戒のために起き続けて少女達は眠れずとも気を休めることになった
そのまま何もなく日が昇って人々が活気だってきた頃に、街の至る処で大声が発せられて人々の注目を集め始めていた
それらは街中を移動して広く触れ込み、その声はまりなの家にも聞こえてきた
「本日の日暮れ前に、○○にて公開処刑を行う」
「処刑される罪人は喫茶店の店主****、一昨日の爆破テロ事件の首謀者であり、その他ここ最近の事件の数々を引き起こした煽動者である」
「また、****の共謀者であり現在逃亡中のチノ・カフウの情報を引き続き求める」
「この少女は昨晩の宿屋襲撃および大量虐殺の容疑者であり、非常に危険な人物です」
「見かけた場合は下手に刺激せずに近くの憲兵に報告してください」
1460
:
名無しさん
:2022/02/24(木) 20:07:49
宿屋戦は死に関係が深い人間たちばかりでそれぞれの死生観が垣間見えて好き
死者と縁が深いサーヴァントたちと身近に死があるマスターたちだからか、虎杖の死体からセンシティブな話題になっても暗くなりきらずに動揺から立ち直るのが早い
まあそれはクヨクヨしてたら死ぬとかっていう理由もある表面上だけのもので、喫茶店の店主が公開処刑されるって聞いてまた動揺するんだけど
「このままじゃマスターさんか、私のせいで……ど、どうにかして助けられないでしょうか?」
「助け出すことそのものは難しくない。今から行くか?」
「二人とも待ってくれ、助けてもそれで終わりじゃないんだ。あの人は冤罪を負わされてる。ここで逃げたら、あの人はずっと犯罪者のままだ。」
「じゃ、じゃあ、あの人が犯人じゃないって証拠を探しましょう! 夕方までまだ時間はあります! ね、チノちゃん!」
「それは……現実的じゃないと思います、おっこさん。」
(コイツら、なんであんなオジサンを助けようとしてんの! こっちだっていつ死ぬかわかんないのに!)
ものの見事にバラバラで、こういう時に建設的な意見を出せる人間がいない
やがて会話が途切れて、木場がボソッと言ったのが
「処刑の命令を無理矢理でも撤回させるか、処刑の命令を出す人がいなくなれば、助けられるんじゃないかな……?」
まりなを見ながらそういう木場の顔にはオルフェノクの影が……
1461
:
名無しさん
:2022/02/24(木) 20:30:48
>>1458
二体の竜の攻撃が激突し、周辺に衝撃が走る
だがその最中でもカイムは動く、アンヘルが相手の攻撃を相殺してくれた、ならば生まれた隙を突いて自分が敵のドラゴンを仕留めるために
これは長い間戦場で戦い続けた絆があるからこそできる連携であり、その必滅の剣は確実に『銀河眼の光子龍』を捉えていた
ちなみにだが、このカムイの攻撃が決まれば光子龍は確実に倒される
今回行われる決闘は聖杯戦争であり、カイトの世界では常識的なデュエルルールが同じように適用されるわけではない
例えば、『銀河眼の光子龍』が攻撃力3000を持っていても英霊や宝具などを一撃で倒せる保証はない
基本は対象に攻撃が当たればHPを減らすようになり、場合によってはスキルで無効化される可能性もある
また、もし仮に英霊の攻撃力が3000未満に数値化されていようと『銀河眼の光子龍』が倒される可能性も充分にある
なによりターン制の概念が通用しづらいリアルタイムな戦闘が英霊同士の戦いである、それはカイトも理解しており如何に臨機応変に機転を利かせられるかがこの勝負の鍵となる
1462
:
名無しさん
:2022/02/24(木) 21:00:34
>>1461
を微修正
場合によっては宝具・スキルで無効化される可能性もある
1463
:
名無しさん
:2022/02/24(木) 22:21:58
>>1456
さて、マスターが不在でもキャスターのやることは変わらず、フルネラ型で街の動向や他の主従の情報などを探り続けていた
ただし単独行動のスキルは所持していないし人形も数多く破損したため情報収集も必要最低限とし、あまり目立たないようにしている
さらには魔女として色々と誤魔化しながら霊体化も駆使してあーだこーだと魔力を節制しなければならない、全く泣けてくるね
というわけでマズルカはマスターが帰ってくるまでしばらく大人しくしているつもりだ、たとえ街で騒動があろうともそう簡単には動かないだろう
とまぁそんなこんなをしているうちに調査に出ていたフルネラ型が戻ってきたのでその報告を聞き、今ある盤面を幾らかでも読み解いてみよう
「マズルカ様、本日の夕方に公開処刑が行われるのと、チノという犯罪者を捜している、と軍の人間が町中で喧伝していました」
「ふーん、それはまた急な話だね。昨日の今日で処刑とか、何か意図があってやってる?もしかして、軍に聖杯戦争の参加者が?それにチノって少女も濃厚そうだね」
「それと、昨晩騒動があった宿屋の周辺を捜索したところ、虎杖の死体を発見しました」
「……マジ!?」
1464
:
名無しさん
:2022/02/24(木) 23:23:55
まりなちゃん、
>>1459
でチノが派手に指名手配されたら妬みゲージが下がって同情までし始めたぞ…と思ったら
>>1460
でまたイライラ向け始めていい塩梅にクソガキやなコイツ…と思いました
1465
:
名無しさん
:2022/02/25(金) 07:52:59
>>1461
「この瞬間、俺は手札から魔法カード《銀河遠征》を発動!デッキから銀河騎士を特殊召喚する!」
ターン制じゃないデュエル方式だからこその、相手バトルフェイズに魔法カードを発動するという荒業。
これによって新たなモンスターが現れるが、ギャラクシーアイズに比べてたかが知れている。
まずは相手の切り札であろうギャラクシーアイズに専念し、他の雑魚は後回しで良い。アンヘルの作った一瞬の隙をカイムは無駄にしない
「デッキから特殊召喚された銀河騎士の効果により、手札から更に銀河騎士を特殊召喚する!」
同じモンスターが二体並んだのを見て、カイムと春花は相手が苦し紛れの戦術に出たと考える。
凄まじい速度でモンスターを並べたことは見事だが、ドラゴンと比較して大して強そうでもないあの二体に自分が負けるなんて思うはずもない。
しかしカイトからデュエルを学んだココアとずっとカイトの勇姿を見てきたオービタルだけは、同レベルのモンスターが複数並んだこの状況に希望を見出す。
そしてカイムの攻撃がギャラクシーアイズに届くその瞬間――
「逆巻く銀河よ、今こそ、怒涛の光となりてその姿を現すがいい!」
アーチャーが弓兵らしく槍を投擲した。しかしその方向は上空で、カイムからしたら苦し紛れにも程がある。
それにギャラクシーアイズは剣が届いた瞬間、姿を消した。相手の宝具は消え去り、カイムは勝利を確信する。この時にはギャラクシーアイズ以外の二体は完全に蚊帳の外であり、彼らが消えたことなど気にもしていない。
まだ戦闘が長引いているわけじゃないが、加虐体質スキルやドラゴンへの憎しみでカイムが冷静さを欠いているのも大きな原因だろう
「降臨せよ、我が魂!超銀河眼の光子龍!!」
そして消え去った三体の代わりに現れるは、三つの首を持つドラゴン。
カイトが弟との絆で生み出した切り札――超銀河眼の光子龍だ
更に超銀河眼の光子龍の効果により、カイムはスキルを1つ無効化される。
相手のスキルをカイトが把握していない場合、その対象はランダムで決定される。
幸い最も重要な契約スキルこそ無効化を免れたが、これにより戦闘続行スキルをこの決闘では無効化されることになった。
銀河遠征(アニメ)
通常魔法
自分フィールド上に「銀河眼の光子竜」が存在する場合、自分のデッキから「銀河騎士」1体を特殊召喚できる。
銀河騎士(アニメ)
効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻2000/守2600
自分フィールド上に「銀河騎士」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
このカードは同名カードが自分フィールド上に存在する限り、攻撃宣言できない。
1466
:
名無しさん
:2022/02/25(金) 08:03:48
>>1465
この展開力をカイムがギャラクシーアイズに攻撃を仕掛けた僅かな時間にやってのけていると思うと草
まぁここら辺はいつものデュエルで慣れしているし普通のことだね(感覚麻痺)
1467
:
名無しさん
:2022/02/25(金) 14:03:45
>>1460
まりなちゃんは爆破テロ事件について悩んでいた
チノはしずかちゃんのようにまりなちゃんから見て「調子に乗っている」ことをしていない上に実際接してみると本気で自分の身を心配してくれて、男に媚びを売るような存在には見えない。
それにチノやおっこと過ごした時間はまだ短いが、どこか暖かさのようなものを感じる。
だからこそ若干だが負い目を感じる。自分がNPCの家族と幸せに暮らしていたように、チノもまた店主と喫茶店で働いていたのだ。
その気持ちを少しでも偽るかのようにイラついてみたが、やはり罪悪感は拭えない。
しずかちゃんの時は色々な要因が重なり、虐め以外は特に交流という交流がないからあそこまで過激になれた。更に言うならまりなちゃんがそこまで見抜いていたか定かではないが、しずかちゃん自体がアバズレのような素質の持ち主だったからそれもあるかもしれない。少なくともしずかちゃんの母親がアバズレだというのは間違いない確たる情報だ。
だが匿ってもらうために入り込んだ集団は思いのほかお人好しが多くて暖かい。
サーヴァントを失った自分を本気で気に掛け、守ろうと動いてくれている。
だから彼らに何か協力するためにまりなちゃんは自分から全てを奪った緑の怪物が爆破テロの犯人だとチノ達や憲兵に情報を提供するのもアリだという考えが思い浮かぶ。
それに自分から幸せを奪ったあの緑の怪物はまりなちゃんにとって決して許せる存在ではなく、彼を倒すためなら協力をしたい。
もしも自分が憲兵に情報を提供したら、チノの指名手配も店主の公開処刑も終わる可能性がある。
だがここで爆破テロ事件の犯人が緑の怪物だと言えば、自分がチノや店主を追い込んだとバレてしまう可能性がある。
何故なら自分が最初に憲兵に嘘を吹き込んだのだ。今更その発言を撤回する覚悟は、残念ながらまだ決められていない
だが木場がこちらを見ながらボソッと話した言葉を聞いて、まりなちゃんは一気に怯える。
何か危うさのようなものを感じ取ったまりなちゃんは、素直に爆破テロ事件のことを話そうか悩む。
このまま店主が処刑されるまで黙っていた場合、後から発覚した時が恐ろしすぎる。
それなら今すぐ素直に話して、謝罪するべきだろうか?果たして彼らは許してくれるのだろうか?
色々と悩みはあるが、店主が処刑されて取り返しがつかなくなったらあとがない。
今の自分はサーヴァントすらいない状態であり、このタイミングで味方を失うことはほぼ死を意味している。
幸せなお母さんになることも出来ず、聖杯で願いを叶えることも出来ず……きっと適当なサーヴァントにでも見つかって死に絶える
「それはどういう意味だ?ライダー」
まりなちゃんが悩んでいる中、木場の態度に僅かな違和感を覚えたマコト兄ちゃんが問い掛ける。
処刑の命令を無理矢理にでも……つまり力づくでも撤回させる。これはまだわからないでもない。もちろん他人の命を奪わない前提で。
だが処刑の命令を出す人がいなくなる。この『いなくなる』の意味次第ではマコト兄ちゃんは木場の考えに賛同出来ない。
なにより木場の顔に浮かんでいる影は、彼が戦おうとしている証拠だ。ゾンビ戦でホースオルフェノクとしての姿を見たマコト兄ちゃんにはそれがわかる。
「そのままの意味だよ。もちろん俺だって本当はこんなことがしたいわけじゃない……」
「ライダー……それは本気で言ってるのか?」
「うん。俺なりに色々と考えたけど、罪のない人を助けるにはそうするしかないじゃないか……!」
ド カ ッ !
マコト兄ちゃんの拳が木場に叩き込まれる。
「人間と他の種族の共存が夢だと言ったのはお前だ、ライダー!」
「それは……」
いきなりマコト兄ちゃんに殴り飛ばされ、木場は何も言い返せなくなる。
先程までの木場は明らかに暴走気味だった。
それはチノや喫茶店のマスターを事件の犯人へ仕立てあげた者に対する怒りが大きい。
自分が直接的に何かの被害を受けたわけじゃないが、姑息な手段で仲間を罠に嵌めているやつがいる。
どうしてチノや喫茶店のマスターを付け狙うのか……一つだけ心当たりがあった。
「ありがとう。君に殴られて少し落ち着いたよ」
「気にするな」
「うん、ありがとう。……それと落ち着いて考えたら、ふと思い浮かんだことがある。それを皆に聞いてほしいんだ」
マコト兄ちゃんが「わかった」と返事をすると木場は皆に向かって自分の推測を話し始めた。
「香風さんはマスターだ。他のマスターに狙われてる可能性だってある」
「どういうことですか……?」
理解の追い付かないチノや他のメンバーに木場は自分の推測を説明する。
そこで木場が話した大まかな内容は以下の2つ
・他のマスターがチノがマスターということを知り、追い詰めようとしている
・そのマスターは憲兵達を動かせるほどの地位や権力を持っている可能性がある
聖杯戦争には当然聖杯狙いのマスターが存在し、その中にある程度の地位に居座っている者がいてもおかしな話ではない。
木場の推測を聞いたまりなちゃんは都合良く他のマスターに罪を被せるか、素直にチノ指名手配のキッカケは自分でテロ事件の真の犯人は緑の怪物だということを教えようか悩む
1468
:
名無しさん
:2022/02/26(土) 09:20:14
>>1465
の続き
2組の主従とオービタルは通常とは異なる時空に存在していた。
カイトがデュエルによる戦いを開始した時点で、対戦者(この場合2組の主従、それらの召喚した存在など)意外の邪魔の入らない時空に移動できる、
カイトのお供であるオービタル7の力だ。
カイムと春花を相手にデュエルタクティクスで対等の戦いをするカイトとココア
しかし二人には欠点があった
魔力の枯渇...ココアには魔力の才能は最初からない
だがそれは春花とカイムも同じであると、ココアはともかくカイトは気づいている。この点では条件は同じ。
だが、敵の主従の抱える決定的な弱点を宝具である竜アンヘルは気づき、テレパシーを送る
アンヘル『カイムよ、お主も気づいているかもしれぬが彼奴らと戦ってわかった。
竜使いの方はともかく小娘の方は殺意がない』
カイム(静かにうなずく)
アンヘル『戦いの鍵はこちらのマスターである小娘となるだろう...我らは竜使いの攻撃をギリギリまで引き付ける。
小娘にマスターを弓で射させろ』
それはココアの良心を利用する非情とも言える作戦
だがそれの効果は絶大であり、カイトのカードもまた全て魔力によるもの...魔力の供給元であるココアが消えればデュエルの過程に関係なく残るカイトは敗北する
それに、ココアに殺人への覚悟がなければ、どの道この先生き残れぬ、ならばここで命を落としてもらおうという、この剣陣営なりの慈悲であった
その一方で...
アンヘル『昔を思い出すなカイムよ、殺し合いを楽しんでいるようで何よりだわい』
カイム(口角が上がっている)
カイムとアンヘルは、戦争とは別に異世界のカイトには戦いの中で敬意のようなものも抱いていた
生前の世界にはほとんど出会えなかった気高き『竜騎士』カイト
ここが聖杯戦争の場でさえなければ、この漢とは憎しみや野望も関係なく、マスターという要素も抜きに、
純粋な力比べで勝ちたかったと、カイムとアンヘルは思った
◆◆◆◆◆◆◆
1469
:
名無しさん
:2022/02/26(土) 09:21:24
カイムの口角が上がっていることはカイトの目にも見えていた。
それは決闘を楽しむ者の笑み。
どうやらこのセイバーは根っからの決闘者なのかもしれないとカイトは認識を改めた。強大なドラゴンを前にこんなふうに笑える者など、決闘者と言わずしてなんと言うのか
ならばこの決闘、こちらも全力で迎え撃つのみ。
ミザエルと激戦を繰り広げた時のように、自分の全てをこの決闘に賭ける。
それはきっと相手のセイバーも望んでいることだ。
だが目の前の相手と自分では抱えるものも信念も違う。マスターであるココアを狙うという非情な手段も取り得るだろう。
カイトは超銀河眼の光子龍でカイムを攻撃し、その間にオービタルとココアに話し掛ける。
ちなみにカイム自身を狙った理由はこの程度であの男が死ぬことはないという確信があってこそ。
カイトもまたカイムのことを認め、その実力を信用していた。
「オービタル!これから先、何があっても必ずココアを守れ!!」
「カイト様……!」
覚悟を決めたカイトの呼び掛けに一瞬、オービタルもまた、覚悟を決める。
カイトとオービタルは一蓮托生。ミザエル戦でもそう言ったように、カイトが自分をあてにしてくれるなら命なんて惜しくない。
「この小娘は命に代えてでも、オイラが守るであります!!」
「当たり前だ」
「相変わらず酷い!それでこそカイト様!!」
一通りオービタルに命令を出した後、ココアを見る。
その瞳には熱き闘志と覚悟が込められている。これぞ決闘者の目だ。
「見ておけ、ココア。これが決闘者の世界だ」
自分はきっと、ここで散る。
だからミザエル戦で遊馬に託したように――ココアに自分の意志を託し、その魂に決闘者としての生き様を刻み付ける。
「ココア。これから先、お前にはもっと過酷な試練が訪れるかもしれない」
自分の命はここで燃え尽きるだろうが、聖杯戦争は終わらない。
そして聖杯戦争は常に命懸け。ココアを無事、チノの元へ帰してやれないのは残念だが……自分が消えたからといってココアに挫折させるつもりはない。
「どんな過酷な運命でも諦めるな。俺は残酷な運命に抗い、かっとビングで乗り越えた男を知っている!」
九十九遊馬。
かっとビングという言葉と共にカイトから教わった決闘者のことをココアは思い浮かべる。
「……うん!私、絶対に諦めないよ!!」
だから――
「だからカイトさんも、自分の命を諦めないで!」
それはココアが心から望んだ願い。
令呪を使ってまで呼び掛けられたその願いにカイトは「フッ」と笑った。
――本当にこいつは、遊馬と似ている
◆◆◆◆◆◆◆
1470
:
名無しさん
:2022/02/26(土) 09:21:55
セイバー達から提案を受けてクロスボウを手にした春花は、少しの間だけ逡巡する
ココアを自らの手で殺める、その行為に一瞬だけ手が止まったものの、
すでに自分の手は数多の血で濡れていることを思い返し、聖杯を勝ち取る決意を抱いた以上は一切の迷いを捨てて弓を構えた
カイムとアンヘルが敵の注目を集めるように動き回っているため春花への警戒は弱まっている筈だ。
このチャンスを逃さぬように春花は素早く矢を解き放った
しかし真っ直ぐ飛翔する矢尻は、ココアに直撃する前にオービタル7によって防がれてしまった。
カイト達はお人良しではあっても、春花の覚悟を見くびることなく、十分に警戒をしていたのだ。
続けざまに矢を放つも防がれる、埒が明かないと判断して近寄って直接ナイフで刺そうとしても、
オービタル7はココアを乗せて逃げ回る。
2人の英霊は戦い続け、剣閃が煌めき、モンスターが召喚され、竜の咆哮が激突した。
そして決着がついた。
◆◆◆◆◆◆◆
今まで、歪んでいた時空が元に戻る。それはデュエル終了の合図。
勝者はカイム。最終的にモンスターやトラップを潜り抜けてカイトへと肉薄し、一太刀を浴びせた。
「カイトさん!」
本来ならカイトは消滅していただろう。だが、ココアのカイトに生きて欲しいという願いの令呪が発揮し、カイトを存在させていた。
しかし、その一撃はデュエルでいえばライフを0にするに十分すぎると、カイトか、または決闘者の神か…
世界がそう判定し、デュエルが終了したのだ。
ココアの残りの令呪は無し。元々、今後の戦略を考えて温存するなどと考える性格でも無い。
全力でカイトの生存を願って放たれた令呪により存在しているカイトだが、
まだ僅かながらも余力を残しているカイムに敵う術はない。このまま何もしなくても致命傷によりじき消滅するかもしれない。
デュエルは終わったが、聖杯戦争としての戦いは互いの闘志が続く限り終わらない。
ここから続くのはデュエルと認識されない、どちらかと言えばカイムのフィールドである残酷な泥仕合。
カードを使用することはできるが、この場では、アーチャーであると同時に「決闘者」であるカイトの能力は弱まり、効果は弱まる。
しかしカイトは諦めない。
カイムは未だに目に光を失わないカイトを両断するべく剣を構えた。
◆◆◆◆◆◆◆
1471
:
名無しさん
:2022/02/26(土) 09:22:26
だがその直後、銃声が鳴り響く
ココアを狙った数発の凶弾…予想外の攻撃だったが、ココアを命にかけて守ると誓ったオービタル7が、盾になりココアを守り、破壊された。
「オービタルさん!」
予想外の攻撃だった。もしもココアが決闘前と同じ位置に立っていれば被弾していたかもしれない。
ココアが生きていたのは勿論オービタル7が警戒を怠らなかったことが一番の理由だが、もう一つ理由があった。
決闘中に春花はココアとオービタル7をナイフを持って追いかけまわし、それからココア達は逃げていた。
歪んだ時空内で激しく移動したことにより、空間が元に戻った際に出現した位置や角度が僅かにズレていたのだ。
そのおかげでオービタルは銃撃する乱入者、半グレ集団のリーダー・相馬和樹がこちらを狙っている事に、攻撃の一瞬前に気付くことができたのだった。
◆◆◆◆◆◆◆
レジィと相馬和樹は相対する2人の主従を見た。
元々は同盟を視野にいれた接触を考えていたが、争っているなら片方、または両方落としておく絶好の機会でもある。
いや、片方が敗北して消滅したところで登場し、生き残った片方と交渉、もしくは追い打ちを行うのが得策か。
そう考えながら死角からの不意打ちの準備もしつつ、潜伏の体勢をとっていたのだが…突如空間が歪んだように曲がった。
さして時を置かずに再出現した主従、片方は満身創痍、疲弊しているようだった。
そして、出現した位置は何故か先ほどより若干ズレていた。
それにより、片方の少女の傍にいるロボットが、潜伏中のこちらに気付いたようだった。
相手から補足されたことで即座に潜伏から攻撃に切り替えた相馬は、少女にレジィの能力で再出現させた宝具化した拳銃で攻撃を仕掛けた。
しかし一瞬早くこちらに気付いたロボットが身を挺して盾になり、銃弾は少女に当たることなく防がれてしまった。
動いたのは満身創痍の英霊。
まだそんな力が残っていたのか、とレジィが思わず感心する速度で、英霊は腕に取り付けている装置から何かカードのようなものを引き出した。
そのまま英霊は体が崩れるのも構わずに何事か、呪文のようなものを叫んだ。
閃光がその場に満ちた
◆◆◆◆◆◆◆
1472
:
名無しさん
:2022/02/26(土) 09:23:17
『No.62 銀河眼の光子竜皇(ナンバーズロクジュウニ ギャラクシーアイズ・プライム・フォトン・ドラゴン)』
カイトは最後にその宝具を発動した。いや、正確に言えばデュエルで敗北する前に既に発動していたのだ。
デュエル中に召喚が行われ、破壊されたモンスター。
ここで行われているのが本来のデュエルであったなら敗北した時点で最早意味を失っていただろう。
だが聖杯戦争の場では、デュエル外の場面でも残った効果―――戦場から離れた後の再出現―――が発動できた。
いや、もしかしたらそんな理屈を超越して、カイトのココアを守る意思が、ギリギリの条件での抜け道を実現したのかもしれない。
銀河眼の光子竜皇はカイトの攻撃宣言により、レジィ達のいた方向に全力のブレスを吐き、周囲を吹き飛ばした。
◆◆◆◆◆◆◆
満身創痍に見えたサーヴァントから放たれた予想外の大技での反撃。
そしてまだ余力を残しているセイバー達の存在に、不意打が失敗したレジィ達は一時退却した。
当人相手ではないとはいえ漁夫の利を狙って不意打ちを仕掛けた直後だ。
厚い面の皮で同盟を提案するにしてもタイミングが最悪すぎるとの判断だった。
この場で戦闘直後の疲弊した主従に攻撃を仕掛ける事も考えたが、昼間から放たれた今の派手な攻撃が人目を引きすぎる。じきに人も来るだろう。
自分達が手に入れた最強の『契約書』、これを使用すればどうせ人目を引くことになるのは避けられないのだが、
この切り札は可能ならば聖杯戦争終盤まで温存しておきたい。
いつか聖杯戦争が進み、互いに生き残り相対するようなことがあれば、この切り札で相手をしよう…そうキャスター陣営は考え、
この場は撤退した。
春花とカイムは、魔力の消耗による疲弊により倒れたココアを眺めていた。
もはや令呪を失ったマスター。脅威にはならない…だが、聖杯戦争には再契約というシステムがある。
聖杯の存在を知ったココアが再び新たなサーヴァントと手を組み、聖杯戦争に復帰する可能性も、低いとしても完全に0にはならない。
また、自分達主従の情報が他の陣営に漏れるかもしれない。
カイムは、剣を抜きかけたが
「行こう。セイバー。」
「……」
カイムは少し動きを止めたあと、春花の声に従いその場を離れた。
【天城カイト(ライダー)@遊☆戯☆王ZEXAL 死亡確認】
1473
:
名無しさん
:2022/02/26(土) 10:32:17
>>1472
「カイト様……。オイラの活躍、見てくれたでありますか……?」
極度の損傷でその機能を終える寸前、オービタルは最期の力を振り絞ってカイトにそれだけ聞いた。
「――よくやった、オービタル」
カイトの労いの言葉を聞いて、オービタルは遂に機能を停止する。
ココアの願いとオービタルの犠牲。そしてココアを守り抜くという鋼の意思と決闘者としての闘志。
様々な要因が重なり、カイトは瀕死の状態でも強引に体を動かした
決闘の邪魔をし、なんだかんだずっとカイトの傍らに居たオービタルを破壊した乱入者――セイバーとカイト、二人の決闘者の誇りを踏み躙った彼らに全身全霊の一撃を叩き込んだ
自分の命はここで燃え尽きるが――カイトには託せる者がいる
「ココア……後はお前に託す。運命に屈するな……。チノや仲間と共にお前達の手でこの聖杯戦争を……悲劇の連鎖を止めてやればいい……」
瀕死の状態でココアに後を託し――そしてカイムと春花に目を向ける。
「セイバーとそのマスター……お前達も自分の運命を諦めるな」
それはプライムフォトンの攻撃宣言を行い、自らが消滅する寸前の言葉。カイトは最期まで自分以外の人間のことを気遣っていた。
セイバーは敵のサーヴァントだが、同時に熱い決闘を繰り広げたライバルでもある。
そして彼が根っからの悪人ではないと思ったし、そのマスターもココアと仲良くしているのを知っていたからカイトは最期に彼らに向けて語り掛けたのだ。
春花がココアを見逃したのは、もしかしたらココアに対する複雑な思いだけでなくカイトが散り際に残した言葉も多少は影響しているのかもしれない
1474
:
名無しさん
:2022/02/26(土) 18:48:51
>>1472
カイトが最期に放ったプライムフォトンの一撃
それは敵のサーヴァントやマスターを倒すには至らなかったが、ココアを守るという意味ではこれ以上なく作用していた。
「おい、なんだあれ!」
「ワオ」
ココアを探索しようとしていた巧と雲雀が真っ先に気付き、反応した。
レジィ達が危惧していた通り、この派手な攻撃は人目を引く。
それはココアを探している炭治郎達にも届き、何事かと駆け付けた彼らは結果的にココアを見つけることに成功する。
ちなみに巧のマスターであるピーターも同行中。悩んでいたところにプライムフォトンの一撃による余波による轟音が聞こえ、なんだかんだ行かざるを得なくなった。迷いこそあったが、やはり彼は根っこがヒーローなのだろう。
「大丈夫ですか!?ココアさん!」
炭治郎が疲弊して倒れ伏すココアに必死に呼び掛ける。
まだ息はあるようだが、凄まじい疲労だ。ココアはなかなか目を覚まさず、雲雀を除く三人で話し合って炭治郎がココアを背負い、この場から離れることにした。ちなみに雲雀が話し合いに入っていない理由は単純に彼がそういう性格だからだ。
しかし激戦の末に生き残ったであろうココアを多少認めている節はあり、興味がないわけではない。
炭治郎以上にひ弱そうな小動物だが――小動物が決して弱いばかりの生き物ではないことを雲雀は知っている。
周囲にサーヴァントの気配はない。この小動物がマスターだとするなら、きっと負けたのだろう。
勝負に敗北こそしたが、五体満足で生きている。不思議な結末だ。
サーヴァントを失ったマスターをわざわざ生かすメリットなんてない。それでもこの小動物がこうして生きているのは、サーヴァントが自分の命を燃やし尽くしてでも相手を撤退に追い込んだか。
それとも相手に何か思うところがあり、小動物だけを逃がしたのか。
それこそ沢田綱吉のようにこの小動物が覚悟を見せたか、譲れない誇りのために戦って相手の心境を多少は変化させたのか――色々な可能性が浮上するが、考えても仕方ない。
自分と契約した小動物もこの小動物を保護するだろうし、この目で直接見てやれば良いだけだ
「急にココアさんのことを見てどうしたんですか?アサシンさん」
「別に大したことはないよ。その小動物に少しだけ興味が出ただけさ」
「お前、こんな女の子とも戦うつもりかよ!?」
突っかかってくる巧を無視して雲雀は続ける。
「小動物は時として弱いばかりの生き物ではない。小動物には小動物の生き延び方がある
――だから僕はこの小動物がどうやって生き延びるか興味があるだけさ」
そして疲弊したココアは「チノちゃんは私とカイトさんとオービタルさんが守るからね」「お姉ちゃんビングだよ、私」と寝言を呟いていた
1475
:
名無しさん
:2022/02/26(土) 20:28:24
三日目 正午
太陽が天高く昇り、人々の活気に満ちて、食欲をそそる香りが漂う頃合いに
突如として聖杯戦争の参加者にのみ、現実とは異なる光景を観覧する
映されたイメージには16枚のカードが並んでおり、各々にクラスを冠するサーヴァントの姿が描かれている
その内の数枚が整列したカード群から一枚一枚とこぼれ落ちる
アーチャーのカードが2枚、ランサーのカードが1枚、アサシンのカードが1枚、深淵へと沈みながら燃え尽きるように消滅した
このイメージ映像を見ている者にとっては数十秒程度の体感であったが、現実世界では一瞬の時間しか経過していなかった
この映像は暗示である、消えた4枚は聖杯戦争から脱落したサーヴァントであり、いまだ健在の12枚がまだまだ続く闘争の中に囚われた英霊たちである事を示している
これは何者かの仕業か、あるいは聖杯の采配か、とにかく今も生き残っているマスターに全体的な状況を大まかに知らしめたのだ
1476
:
名無しさん
:2022/02/26(土) 21:30:56
3日目 レムリア島 昼頃
レムリア島に到着したバッター(と、人形兵たち)。
何やら遠くで大きな音が聞こえたり騒ぎが起こっているようだったが、バッターはこれをスルーした。
今のバッターの使命は質の良い木材を手に入れる事だけなのだ。
とりあえず木のある場所、ということで遠目で見て立派な木が生えている山に向かった。
そちらに向かう道の途中に門があり、見張りがいる。
どうやらここはこのあたりの地主の山らしい。
山の中まで入って物を取るには地主の許可がいる、とのこと。
どうやら、周辺より良い物が手に入りそうだという勘は当たっていそうだ。
少しばかり木材を手に入れたい。試しに言ってみるが、ただの薪を拾いたいなら他所に行きな!とにべもない。
「ここのオーナーとは友人だ。通してくれ。」
出まかせを言うバッター。そこにたまたま地主がやってきた。
50か60歳程に見える地主は見張りの報告を受けて何をバカなことを…という顔でバッターを見てしばらく沈黙した後、
「ああ、彼は私の友人だ…通してよろしい。後で久々にお茶でも飲もうじゃないか…。」
と言ってバッターが山に入るのを許可した。
(念話)
マズルカ「キミ、彼と知り合いなのかい?」
バッター「知らん。」
マズルカ「え?…まさか…キミも他人のマナを操る魔術を使うのかい?」
バッター「そんな力はない。遊園地と同じ手が使えないか試しただけだ。何故あの男は虚偽に乗った?」
マズルカ「私が知りたいよ…。」
(念話終了)
奇妙すぎる事だったがバッターは気にせず山に入っていった。
山は奥に行くほど瘴気の気配が強くなり、ムー島の街中では見かけなかった「魔物」も出現した。
バッターは人形兵と連携を探りながらこれらを倒し、使えそうな魔物の素材を剥いだ。
そして山の頂上で巨大な樹木の化け物との戦闘の末これを撃破(戦闘省略)。
十分な量の魔力の籠った最高級木材を手に入れたのだった…。
(念話)
マズルカ「そっちの周辺は異様だね。植生といい、魔物の強さといい…。」
バッター「これがマナ溜まりというやつか?
この魔物達は島の連中を襲わないのか?」
マズルカ「ここからじゃ何も分からないね。縄張り意識が強いのかな?」
バッター「異様な土地だ。
何かが隠れていてもおかしく無いな。
用事は果たした。帰還する。」
(念話終了)
山を下りたバッター。そこに待ち構えるように見張り達が立つ。
「地主さまがご友人方をお待ちです。どうぞこちらへ…。」
「すんなり帰れそうにないな。」
地主の屋敷で客間に通されたバッターに席を薦め、地主が話しかける。
「良い収穫はありましたかな?もしかして貴方…聖杯を欲するマスターでは無いですかな?」
「何者だ。」
ムー島の地主は語る。
かつてムー島とレムリア島に聖杯を巡る争いがあった事。
彼はマスターではなかったが、マスターの1人に協力する見返りに商売敵を排除して、結果的に今の富を手に入れた事。
最近のムー島・レムリア島の騒ぎや奇妙な事件から、聖杯戦争の気配を感じ取った事。
人形兵を引き連れるバッターの雰囲気から、島の住人とは異なる異様な雰囲気を感じ取った事。
協力の見返りに再び富を得たいと考えている事、など。
「どうですかな?」
「……」
(どうする?)
(…地元の領主を味方につけるメリットはある。私も昔…いや、その話は後で…。
…私はキャスターだけど、陣地を構築して迎え撃つタイプじゃない…どちらかと言えば旅団を使って敵に攻め込むタイプなんだ。
あまり目立つ拠点を作っても集団で袋叩きにされそうだし…それにこの男はあんまり信用できなさそうなんだよなあ。)
(同感だ。)
「ささ!お茶をどうぞ!この茶葉は他の空島から取り寄せた一級品でしてなあ!遠慮なさらず!」
「強欲な地主殿。胡乱で悪趣味な語り部達に弄ばれる覚悟はあるか?」
「な、なんですと?」
「これ以上表舞台に上がらないことがお前にとっての救いとなるだろう。
木材の代金だ。受け取れ。」
バッターは代金替わりに、山で倒した魔物の骨や牙などを置き、背を向けた。
「ひひひ…これで私も、マっ、マスターに…」
地主はバッターの背にナイフを突き出した!しかしバッターは身を翻し、バットで地主の頭蓋を粉砕!
…は、せずに寸止めした。
地主は恐れ慄いて失禁した。
「ひ、ひぇええええ!!」
「お前に用事は無いが、山にはまた来るかもしれん。入っても構わないか。」
「おおおおお仰せのとおりにいいいいい!!命だけはああああ!!」
地主はドアから一目散に廊下へと逃げて行った。
バッターは帰ることにした
が、その前に…屋敷の奥に地主の部屋を見つけた。
書棚には空島に関する本や、聖杯戦争について調べようとしたのか、オカルトについて書かれている本等が並んでいる。
バッターはそれらを適当に人形兵に持たせた。
山の入り口を覗いてみると、門が開いていた。
元・見張りの男「もうここを誰が通っても止めるなってさ。
やることが無くなったから、これからは別の仕事をやらされるんだ。
楽でいい仕事だったのになあ。」
【設定追加:過去の聖杯戦争の関係者は島に存在しうる。】
【設定追加:レムリア島には魔力の高い環境の森がある(炭治郎の炭焼きの仕事には関係ない)。
地主の土地だが、現在は行き来が自由になっている。
そこそこの強さの魔物が生息しているが、人里には下りてこない。】
1477
:
名無しさん
:2022/02/27(日) 09:28:57
レムリア島の山にて、高品質の木材や魔物の肉などを手に入れ、地主の館から出てきたバッター。
途中で何か幻(
>>1475
)を見た気がする…。
飛空艇乗り場に向かおうとしたところで、マズルカから念話が入った。
『マスター、飛行艇の出るまでにはまだ時間がある。
船に乗る前にその島の炭焼き小屋に行って欲しい。』
マズルカの示す炭焼き小屋は今いる地点からそこそこの距離にある。
『なぜだ?そこにマスターがいるのか?』
『炭を買ってきて欲しい。』
『…ムー島の商店でも買えたぞ。
…特別な炭か?』
『いや…生産者から直接まとめ買いしたほうが安く済むかなって』
『……』
『人形の修理とか武器の錬成とかってお金かかるんだよねえ…。
馬車小屋も宝具だから魔力でなんとかできるけど節約したいし。
はぁ…今思うとドロニア様はすごくしっかりしてたんだなあ…。
…ううっ、今になって地主のコネが惜しくなってきた…。』
突然、バッターの頭に念話で歌が流れ込んできた
家計は大事の歌
作詞:マズルカ
歌:マズルカ
『家計〜は大事〜
お買い物に〜い〜く〜
おつりでおイモを買〜う〜
バレて〜おこられる〜
違いますドロニアさま〜
おイモはごはんだから〜
これは必要なもの〜
無駄づかいじゃな〜い〜
無駄づかいじゃないんです〜』
『……』
バッターの頭に念話で更に歌が流れ込んでくる
おかねをためるのうた
作詞:マズルカ
歌:マズルカ
『なぜ〜おかねは
『わかった。炭を手に入れる。』
1478
:
名無しさん
:2022/02/27(日) 10:07:17
>>1477
バッターがキャスターからの唐突な注文により、町外れの炭焼き小屋に立ち寄って木炭を大量に購入、今度こそ飛空挺乗り場に向かおうとした
「ちょっとそこのキミ、待ってはくれないか」
が、その途中で横から声を掛けられて立ち止まり振り向く
そこには仮面を付けた軍服の男が立っていた、明らかに怪しい
「一人の地主さんが軍基地に来てこう言ったんだ」
『バットを持った男に脅された!しかも大人数の仲間を引き連れて!私の資産を奪っていったんだ!』
『奴はマスターだ!奴を捕まえて奪われた物を取り返してくれ!!』
「とね。門番たちは取り合わなかったが、たまたま私がその場にいてね」
「彼から詳しいことを聞いて、それでキミを探したわけだ」
あの地主がまさかそんな行動を取るとは予想しなかったが、今はそれより目の前の仮面男に最大限の警戒を向ける
その地主が口にした「マスター」という単語、それは一種の暗号となりごく一部の人間に情報をリークする
つまりは目の前にいる仮面男は聖杯戦争の参加者だ、その証拠に彼の傍らには従者たる長身の男が姿を現したのだ
バッターは迷わずバットを構えて人形兵達にも戦闘態勢を取らせた
だが長髪の男が何やら詠唱を唱え終えると、バッターが足を踏みしめる大地が急に大きく動き始めた
―――それはセフィロスが「魔術」のスキル(本来は「まほう」のアビリティ)で唱えた土属性魔術「クエイク」であった
その一発の攻撃で人形兵との連携は取れなくなり甚大なダメージを与えられてしまった
1479
:
名無しさん
:2022/02/27(日) 17:35:00
>>1478
突然の広範囲魔術によって出鼻を挫かれたバッターだが、咄嗟に動いた人形兵の助けもあり軽傷で済んだ
しかし人形兵の多くは大なり小なりの損壊を受けており、まだ動かせはするものの集団戦を十全に行えるほどではなかった
(マスター、何かあったの!?)
(サーヴァントに襲われた。俺は無事だが、人形兵を少し消耗した)
(なんだって!?これは相当マズい…マスター、令呪で私を呼ぶんだ!!)
(……わかった)
敵は余裕があるのか、何故かこちらに攻撃を仕掛けてこなかった
その間にバッターは令呪を使い、キャスターを傍に呼び寄せた
「おや?令呪はそのようにも使えるのか。すぐ近くにサーヴァントがいると思っていたが、どうやら違ったらしい」
「そこの仮面のマスター、いきなり襲い掛かるとはどういう了見だ!」
「我々が行っているのは聖杯戦争だろ?ならば敵情を知るのも戦場の常だよ」
「もっとも、こちらが声を掛けただけでそちらが臨戦態勢になった、だからこちらも対処しただけだが」
「…マスター、それホント?」
「あれは明らかに敵だ」
「どうやら私は嫌われているみたいだ。本当ならば君達と情報を交換して敵と味方を判別し、できることならば手を組みたいと思っていたが」
「…いいや、残念だけど先約があってね。それに、貴方みたいな胡散臭さプンプンな奴と手を組んでも、どうせろくな事にならないだろうし」
「仕方がない、フォーリナー、今度は手加減なしでいいぞ」
「了解」
その言葉を合図に、マズルカが指揮する人形兵団と一人の剣士が激突した
昨晩の戦いからずっと人形兵を作り直していたので人形兵の数は充分、バッターに預けていた人形兵も『妖路歴程』の魔力で幾らか修復して戦線に復帰している
先程のような魔術を詠唱させないように人形兵達に連携を取らせている、前衛が絶え間なく攻撃を繰り返し光栄が隙を与えぬように狙撃する
しかし相手は一騎当千の英傑なり、今度は詠唱する素振りを見せずに一本の長刀を携えて華麗に人形兵の攻撃を捌いていた
ならばマスターを狙うのはどうか、しかしそれも対策済みなのか仮面の男の周辺に黒い球体が複数浮遊しており、マスターに迫る攻撃や人形兵を迎撃している
フォーリナー、セフィロスにしてみれば一体複数の戦いは慣れている、ウータイとの戦争で数々の武勲を立てた英雄だからこそ敵兵の役割を理解し動き方も読めている
ただし今回は守らなければならないマスターがいる、そのためシャドウフレアを展開して空間認識能力に長けたクルーゼにその操作を譲渡している
人形兵の連携も上手いためそう簡単に突破はできないが、それでも徐々に人形兵を斬り伏せて数を減らしつつ敵の本丸に迫りつつあった
マズルカは自分およびマスターの周辺に「ピアフォートレス」などの護衛戦力を少し配置して残りを敵サーヴァントに集中攻撃を仕掛けていたが、徐々に頭数を減らされていき焦燥感を抱いていた
まだ投入してない人形兵もあるため戦力を増強することは可能だが、どちらにせよ戦闘に特化したサーヴァント相手では何時までも持ちそうにない
このまま戦い続けても厳しいと判断し、バッターが背後にいることを確認して一気にカタを付ける覚悟を決めた
「宝具解放!魔女ノ旅団よ!こいつらをぶっ倒せえ!」
対軍宝具『魔女ノ旅団撃』、人形達に込められた魔力を解放して放つドナム(魔術)の必殺技
広範囲に炎と無数の斬撃を放つ大技であり、いくら優れた英霊だろうとマスターを含めて防ぎきるのは無理なはずだ
徐々に劣勢になりつつある中での逆転の一手により敵がいた一帯に安全地帯はなくなった、はずだったが
「間一髪だったな、マスター」
「ああ、流石に私も肝が冷えた」
「うそ!躱された!!」
キャスターの渾身の一撃から離れた上空にて、漆黒の翼を一枚備えたフォーリナーが自分のマスターを抱えて浮遊していた
フォーリナーは目の前の人形兵達が一斉に魔力上昇を増大させていることを感知し、相手が宝具を使ってくると判断して自身も『片翼の天使』を発現させた
飛行能力と機動性アップにより素早くマスター・クルーゼを回収し、敵勢力の攻撃範囲から逃れたのであった
そしてこの時、キャスターとフォーリナーは相手の真名を看破した
長刀を使う長身の男であり、その特徴的な『片翼の天使』、その真名は星を滅ぼしかねない高次元生命体ジェノバの因子を宿した最強のソルジャー「セフィロス」
手に持った本型の宝具から数多くの人形を使役し『魔女ノ旅団撃』で敵を蹂躙する、厄災振りまくオオガラスを倒すために時間に干渉した大魔女「リマージュ・マズルカ・エルマ」
互いが互いの正体を把握したところで、この戦闘は第二ラウンドへと続いていく
1480
:
名無しさん
:2022/02/27(日) 17:51:42
>>1472
序盤から中盤への転換点となった名戦だと思う
サーヴァント達の決闘からマスターも巻き込んだ決闘になり、水を刺されてもなお意地を見せる
このあと春花が三日目の間中この戦いを引きずるのも好き
1481
:
名無しさん
:2022/02/27(日) 19:58:23
>>1475
胡桃は今しがた体感した白昼夢を明さんにも話して思案する
自分達の知らないところで聖杯戦争が着々と進んでいる、そこにはちょっとした疎外感や焦燥感も生まれていた
同時に、今朝学校に姿を現さなかった虎杖のことも気になった
キャスターの話だと虎杖はマスターであり、自分の知らないところで戦っていて、何か不味いことにでもなったのか
あの映像だけでは詳細まで把握できずに歯噛みする胡桃に対し、明さんは一つ提案をする
今日の夕方に行われるという公開処刑、あれはここ最近の非常時とはいえ明らかに度が過ぎている
もしかしたら聖杯戦争が関わっている可能性が高いと睨み、ならばそれについてどうにかして探ってみないか、という内容であった
他の参加者に動きぐないかを全体的に観察し、またそこに現れるかもしれない虎杖を探して自分の目で真相を確認すればいい、と
一方、医者とゴブリンは宿屋襲撃から撤退後に休息と情報交換を行い、イメージ映像について語らいつつ次の行動を考えていた
ちなみにだが、医者はすでにギャングと縁を切っている
ギャング達を纏めあげられたのはアサシンのスキルによるところがあり、アサシンが脱落したあとは医者による統率は難しかった
なので医者とゴブリンは傀儡にしていたギャングのボスや幹部などを殺し(魂食い)、今は別の場所に潜伏していた
それはさておき、医者達も夕方の処刑を耳にしている、そして明らかに戦争戦争の参加者を誘う罠だと予想していた
なので二人もそれに乗っかるつもりであり、状況を観察しつつ、もし騒ぎが起きるならばゴブリンが更に盛大にするつもりであった
それと、医者はまりなについても一応ゴブリンに話していた
アーチャーを失いただの力のない少々になったが、自分やゴブリンを憎んでおりまだ足掻き続けている可能性があると
万が一に他のサーヴァントとの再契約を果たす可能性もありえるが、彼女にはもう猶予がないと
なにせ医者が仕掛けた期限は約2日、明日の朝日を拝む前には死の運命から逃れられないからだ
1482
:
名無しさん
:2022/02/28(月) 09:01:34
戦闘を優位に進めたクルーゼとフォーリナー・セフィロス、
体勢を立て直している魔女の旅団、その隙をつくこともなくクルーゼはバッター達に語り掛ける。
旅団側も度々攻撃を仕掛けるが、守りに徹するフォーリナーには一部の隙も無く、
逆にお返しとばかりに人形を破壊され、陣形を崩される。
そして睨み合いながら、膠着状態、というより、キャスター・マズルカ側にとって不利な状況に陥った。
自然とクルーゼの『提案』を聞く状況になる。
クルーゼは己のこの聖杯戦争でのロール、レムリア島で軍人を束ねる隊長の身分を明かした。
そしてムー島にいる「軍の役職者」や「巨人のサーヴァントのマスター」が組んでいる事、
(さすがにホメロス司令やシャアだということまでは明かさなかった。)
いずれ残るだろう有力候補であるこの2騎を倒すため、自分の側にも協力者となる主従を求めている事を語った。
そして、時が来てこの2騎を倒すまで同盟を組まないか、ともちかけた。
「ふん!色々胡散臭いけど、『時が来る』までに両島で戦争でも起こすつもり?」
「おや、気付いたか。最も効率的な方法だと考えているよ。」
万能の願望機、それを巡る争いと考えれば2つの島など小さな規模かもしれない。手段も選ばなくなろう。
しかし、実際に戦っている関係者は残り12名、サーヴァントを入れても24名でしかない。
そんな少人数を狩るために軍を巻き込み戦争を起こすなど、正気の沙汰ではない。
「聞くだけ無駄だったね!旅団よ―――」
「その提案。呑もう。」
「なっ―――!?」
戦意を奮い立たせたキャスターだったが、マスターの発言に驚愕する。
「いずれ全てのサーヴァントを倒す。俺は使命を果たさなければならない。」
「それは……でも!」
「ふむ、話のわかるマスターで助かるよ。」
「だが、条件がある。」
「条件、とは?」
「贖罪だ。」
バッターはクルーゼを、表情のよくわからない顔で直視した。
「『隊長』殿。お前はこの世界で果たすべき使命を、放棄するに飽き足らず穢している。
まことの命に目覚めたといっても、その行いは醜悪に過ぎる。」
「…何が望みだね?」
バッターは区分けされた世界、「ゾーン1」「ゾーン2」「ゾーン3」を維持する守護者、ガーディアン達を倒して世界を浄化し、虚無に帰した。
彼らは強敵であった。そしてバッターを彼らを殺した。
後悔など微塵もない。バッターにとっては使命の邪魔になる障害物に過ぎない。
ただ、彼らの与えられた使命への真剣さは、疑いようのないものだった。
クイーンに任じられたガーディアン達は世界を存続させる使命を真剣に受け止めていた。
時に非道な方法も用いていたが、各々の方法で世界を維持するために命を懸けていた。
ゾーン2のガーディアン、ヤフェトは使命を放棄し自らの世界を破壊してしまったが、
それだって深い苦しみと葛藤で絶望した故の行動だった。
決して、使命を軽く考えていたわけではない。
「権力を欲するのも、軍の私物化も、強権の発動も結構。だが―――」
「お前はレムリアの守護者でありながら、ムーの悪意と手を組むという愚行を犯した。」
「使命に対しての贖罪が必要だ。」
「すぐにでもムーにいる『敵』を倒しに行け。
守護者としての使命を果たすなら、『巨人』の相手は請け負おう。」
レムリア島とムー島、この島の発生の経緯などバッターは知っているわけでは無い。
だが互いに軍隊を有するこの島々がこれだけの近い距離にあり、平穏を保っている。
それは偶然の部分も多いのだろうが、互いの軍や統治者の努力のもと、危うい平穏が保たれていたのではないか。
エルセンのような、いくらでもいる労働者ではない、
その島々の軍人の要職者、
この世界の王だか、議会だか、民だか、神だか知らぬが、とにかく島の『守護者』を任された者達。
彼らが元の世界の記憶を取り戻した途端、その役目を利用して島を破滅させようとしている。
部外者でしかないバッターにとっては、それは義憤に駆られる、とまでいかずとも、軽蔑する行いであった。
そんな連中と手を組み事など、バッターにとってはありえない選択肢だ。
そしてバッターが要求するのは、同盟相手への裏切り。
ムー島にいる戦争を起こそうとしているマスター、そいつを叩け、ということだった。
「ふむ、使命…役割に殉じろ、ときたか。
となるとまずはこの島の治安を乱した君達を排除せねばならないわけだが。」
「それもいいだろう。」
クルーゼは肩を竦めた。
「申し訳ないが君達にそこまでの価値を感じないな。この世界の仮初の役割を重視するその考えも私達とは相容れない。
また別の協力者を探すとするよ。」
バッター達も応じた。
「分かった。」「人形兵っ!」
マスターの交渉が終わったと判断したのか、フォーリナーが攻勢に移る。
旅団も応戦するが、先ほどの二の舞になると思われた。
マージナルメイズ達がドナム発動の体勢をとる。クルーゼを庇いつつフォーリナーが攻撃に対処するよう構えをとるが、
何故か、マージナルメイズ達は「バッターへと」ドナムの攻撃を放った。
「 喰 ら え 。 」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板